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アカメアマガエルの飼育についてや注意点とは?餌や必要なものについても紹介

「アカメアマガエルの生態が知りたい」
「アカメアマガエルはペットにできる?」
「アカメアマガエルの飼育に必要なものを知りたい」
このように、アカメアマガエルについて気になっていることはないでしょうか。

カラフルなお菓子のような見た目のアカメアマガエルは、「森の妖精」と呼ばれています。

アカメアマガエルは、図鑑にも載っていることが多く、爬虫類好きに人気の高い種類です。

今回は、そんな魅力いっぱいのアカメアマガエルの生態や性格などの基礎知識から、飼育方法まで詳しく紹介しています。さらに飼育するときの注意点や入手方法についても解説しています。

アカメアマガエルの飼育を検討している方は、ぜひこの記事をチェックして参考にしてください。

アカメアマガエルの特徴とは?

アカメアマガエルは、アマガエル科アカメアマガエル属に分類されるカエルの1種です。

欧米では、日本よりも前からペットとして愛されていました。学名は、「Agalychnis callidryas」で「赤い花の咲く美しい木の妖精」という意味を持つ、美しい見た目をしたカエルです。

ここからは、より詳しいアカメアマガエルの生態や特徴について紹介していきます。

アカメアマガエルの生態

アカメアマガエルは、メキシコやグアテマラなどの中南米に生息しています。

湿度の高い熱帯雨林や二次林などを好みます。

カエルといえば水辺のイメージが強いですが、アカメアマガエルの場合は、基本的に樹木や低木の上で生活をする樹上性です。

そのため、ツリーフロッグと呼ばれることもあります。

アカメアマガエルの特徴と性格

アカメアマガエルは、赤い目玉に縦長の黒目が特徴です。

瞼には金色の網目模様が入っており、体全体は黄緑色、脇腹には青色と黄色の縞模様があります。手足や吸盤はオレンジ色で、派手な見た目をしています。

カラフルな生き物は毒を持つことが多いとされますが、アカメアマガエルの場合は毒を持っていません。さらに、大人しく臆病な性格のため、捕食対象にされることが多いです。襲われそうになったときには、目を見開き体を広げて敵が驚いている間に逃げます。

雨季になると繫殖期に入り、オスが「ゲコッ」と鳴き始めます。鳴き声は小さいため、そこまでうるさいと感じることはありません。

アカメアマガエルの寿命

アカメアマガルの平均寿命は、野生下で5年~7年ほどです。

環境の変化に敏感でとても繊細な生き物です。ペットとして飼育する場合は、湿度と温度管理が寿命を左右するほど重要になります。

アカメアマガエルの飼育に必要なもの

アカメアマガエルは特徴や生態などに個性があります。しかし、いざ飼育するとなると、具体的に何が必要なのか分からない方も多いでしょう。

ここからは、アカメアマガエルの飼育に必要なものを7つ紹介していきます。

適切な環境を整えるためにも、チェックしておきましょう。
  • ケージ
  • 水入れ
  • 床材
  • 照明
  • 観葉植物
  • 温湿度計
  • パネルヒーター

ケージ

アカメアマガエルは、植物の上で暮らす樹上性であるため、ケージには高さのある蓋付きタイプを用意しましょう。上下の移動距離が大きく、吸盤でガラス壁を登ることもできるため、低いケージや蓋のないケージでの飼育は脱走の恐れがあります。

ケージにはプラスチックやアクリル、水槽タイプなどがありますが、いずれも高さと蓋があれば飼育に支障はありません。

サイズは、縦横30cmで高さ45cm以上のものを目安に選びましょう。

湿度が高い環境で飼育するため、蓋はステンレスのメッシュタイプや、プラスチックの穴空きタイプなどの通気性が良いものがおすすめです。

水入れ

水入れは、アカメアマガエルが体の乾燥を防ぐだけでなく、ケージ内の湿度を保つためにも必要となります。

専用の水入れもありますが、市販のタッパーでも問題なく使用できます。使用する水はカルキ抜きしたものにしましょう。

注意すべきなのが、アカメアマガエルは樹上性であるため、泳ぎが得意ではないという点です。万が一溺れることのないように、足が浸かる程度の水入れにしましょう。

床材

アカメアマガエルは、湿度の高い地域に生息しているため、床材には湿度を保ちやすい素材が適しています。

湿度がコントロールしやすいヤシガラマットや水苔、ソイル(粒上の土)などを組み合わせて配置するのがおすすめです。

こまめな清掃や入れ替えが必要となるため、ランニングコストも考慮して床材を選ぶと良いでしょう。

照明

夜行性であるため、基本的に照明は不要ですが、同じケージ内で観葉植物を育成する場合には必要となります。他にも、アカメアマガエルの昼夜のリズムを整える目的としても使用できます。昼間は明るくしておき、夜間は照明を切って暗くしましょう。

照明を使用する際は、ケージ内の温度に影響を与えない、LEDタイプを選びましょう。

観葉植物

観葉植物があると、ケージの見栄えも美しくなり、アカメアマガエルが隠れて休憩する場所としても重宝します。さらに、観葉植物に与えた水がケージ内に回り全体を保湿してくれるメリットもあります。

光を多く必要とせず、多湿な場所でも育つ、アカメアマガエルと似た特性のある植物を選びましょう。

ポトス、ドラセナ、フィカスプミラ、などがありますが、特にポトスがおすすめです。

特性の似た植物が問題なく育つことで、アカメアマガエルにとっても適した環境であるという指標にもなります。

観葉植物を置くことが難しい場合は、人工植物を登り木として代用する方法もあります。

温湿度計

野生下のアカメアマガエルは、昼間が24~29°C、夜間は19~25°C、湿度は70~80%の場所で生活しています。

同じ飼育環境にするためにも、温度と湿度がいつでも確認できる温湿度計を設置しましょう。

パネルヒーター

アカメアマガエルは比較的高温の場所で生活しています。

そのため、ケージ内の温度が低い場合は、パネルヒーターでの調節が必要となります。パネルヒーターは、ケージ側面に取り付けるタイプ、またはケージの下に敷くタイプが主流です。

アカメアマガエルは冬眠をしないカエルであるため、冬の時期は特に注意しなければいけません。

必ずしも毎日使用するものではないですが、寒い時期には必要となりますので、事前に用意しておきましょう。

アカメアマガエルの飼育について

アカメアマガエルへの理解が深まり、ペットとして迎え入れたいという思いがより強くなった方も多いでしょう。

ここからは、アカメアマガエルの飼育についてより詳しく紹介していきます。

飼育の際の注意点もあるため、各項目を押さえておきましょう。

アカメアマガエルの入手

カエルの中ではペットして比較的にポピュラーですが、一般的なペットショップでは取り扱いのない場合が多いです。主にウェブサイトや、爬虫類専門のペットショップからの購入になります。

アカメアマガエルの平均価格は、10,000〜15,000円程です。

基本的には成体での販売となるため、オタマジャクシから飼育したい場合は、店舗への事前確認が必要となります。

アカメアマガエルの餌

アカメアマガエルは、コオロギ、レッドローチ、デュビア、ミルワームなどを主食とします。

餌を与えるペースは、3日に1回です。個体差はありますが、1回に与える量は5匹程度が目安です。基本的にカエルは動いているものしか捕食しないため、生きた昆虫をアカメアマガエルが活発に動く夜に入れておきましょう。

カルシウムやビタミンも必要となるため、餌を与える際は昆虫にカルシウムやビタミンを薄くまぶしてあげると良いです。

人慣れしている場合は、ピンセットで昆虫をつまみ目の前で動かすと「パクッ」と食いついてくれることもあります。この場合は、昆虫だけでなく冷凍マウスや人工の餌なども与えられます。

餌の大きさは、口に入る程度のものを選びましょう。大きすぎる昆虫や与える量が多すぎると、食べられずに生き残った昆虫が、アカメアマガエルを攻撃する場合があるため注意してください。

飼育に適した温度環境

アカメアマガエルを飼育する上で、一番重要であることが温度調節です。

環境の変化に敏感であり、温度環境は生死にも関わってくる大きな問題です。

温度は25度ぐらいをキープして、湿度は70%になるように温度環境を整えてあげましょう。部屋全体で温度調節をする場合は、乾燥を防ぐためにクーラーが直接当たらないように配置してください。

高い湿度を保つために、毎晩霧吹きを適量かけてあげましょう。乾燥していると床底から動かなくなることがあります。湿度が高いと通気性の高い上の方に移動するため、アカメアマガエルの動きも確認しながら温度調節をしましょう。

ケージの掃除と水の管理

アカメアマガエルがかかりやすい病気として挙げられるのが「自家中毒」です。自家中毒とは、放置した死骸やフンから発生したアンモニアを、皮膚から吸収することで引き起こす病気です。主な症状は、筋肉の収縮や炎症などがあると言われています。

病気を未然に防ぐためにも、ケージの掃除や水の管理をして清潔な状態を保たなければいけません。

汚れがなくても定期的に清掃し、水入れは毎日変えてあげましょう。

出典:爬虫類の病気や飼育|笠原動物病院
参照:https://www.kasahara-amc.co.jp/pet_amphibian.html

アカメアマガエルを触るときの注意点

アカメアマガエルは慣れてくると触ることもできますが、注意すべき点がふたつあります。

ひとつ目はカエルは体温が低く、人間の体温は熱すぎるという点です。ふたつめは、カエルは皮膚から吸収する性質があるため、人間の手についた成分や細菌を吸収してしまう点です。

触るときには手洗いをした後、水でよく冷やし、濡れた手の状態のまま触りましょう。

カエルは、触れ合って楽しむペットではなく、鑑賞向きであるため、むやみに触りすぎないという点も注意しておきましょう。

アカメアマガエルの飼育方法を理解した上で飼ってみよう

この記事では、アカメアマガエルについて詳しく紹介してきました。

原色の鮮やかな見た目は、「森の妖精」と呼ばれる所以です。

夜行性であるため、昼間に姿を見ることは難しいですが、真っ赤な目を開けてこちらに顔を覗かせてくれたときの喜びはさらに増すでしょう。

温度環境や衛生状態に敏感な種類であるため、飼育する際は特に注意して大切に育ててあげてください。
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