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ウーパールーパーは脱皮をする?皮膚の特徴や剥がれ落ちる原因を解説

更新日:2024年01月26日

ウーパールーパーの脱皮を見たことはあるでしょうか?当記事ではウーパールーパーの脱皮について詳しく解説させて頂いております。基本的に脱皮をしないウーパールーパーが脱皮するのには様々な原因があります。原因や理由について解説しますので、是非参考にしてみてください。

ウーパールーパーは脱皮をする?皮膚の特徴や剥がれ落ちる原因を解説
みなさんはウーパールーパーが脱皮するというのはご存じでしょうか?実際にウーパールーパーが蛇のような脱皮をすることはないといわれております。では、なぜ脱皮のような現象が起きるのか?

当記事ではウーパールーパーの脱皮に関して、その原因と対処方法を説明していきます。自然現象なのか病気なのか、判別方法なども併せて案内致しますので、是非ご覧ください。

また、当記事を読み進めて頂けると、ウーパールーパーの脱皮の原因とその対処方法がわかるようになるので、さらに飼育と観察が楽しくなるでしょう。

ウーパールーパーの飼育の中でも、脱皮というのは非常に珍しいことですが、慌てずしっかりと原因を判別して適切な対処をしてあげましょう。

ウーパールーパーは脱皮をするのか


ウーパールーパーは両生類に分類されており、爬虫類のような脱皮をすることはありません。ただ、脱皮と勘違いされがちな現象や、病気もあります。ウーパールーパーは非常にデリケートな生き物で、寄生虫に付かれてしまったり、感染症にかかってしまうことがあります。

その過程で脱皮に見えるような現象が起きたりすることがあるようです。ごく稀にウーパールーパーが脱皮することもあり、その場合は変態と呼ばれる過程を経て脱皮を行います。この場合は幼体から成体への変化を伴う脱皮です。

ウーパールーパーが変態を行う際は、水中での生活を基本としているウーパールーパーが、生息域を陸に変化させる場合に起こる現象です。基本的にはあまり起こる現象ではなく、例外的に変態という過程で脱皮をします。

ウーパールーパーの皮膚について


ウーパールーパー自体は両生類ですが、基本水中から出ることはありません。水中で生活している間はエラで呼吸しており、皮膚では呼吸を行っていません。そのため、古い皮膚が剥がれ落ちる現象を脱皮と見られることが多いです。

ウーパールーパーは成長の過程で、古い皮膚を落としていく生き物なので、一般的な脱皮と言われるような皮膚構造はしておりません。なので、もし脱皮と思われる現象が起きた場合には、通常生活の過程による皮膚の入れ替わりなのか、病気などによる現象なのかを見極める必要があります。

基本的には脱皮をしない生き物ですが、白や茶色の膜のようなゴミが浮いている場合は、古い皮膚が落ちている状態なので、比較的健康的に成長している証として様子を見てあげましょう。

またウーパールーパーの皮膚は非常に繊細にできており、傷を負った場合にも部分的な脱皮と見られる現象が起こります。その場合の対処方法についても後程詳しく解説させて頂きます。

ウーパールーパーの皮膚が剥がれ落ちる原因


ここまでである程度ウーパールーパーの皮膚が剥がれてしまう条件がわかったと思います。ここからはさらに詳しく脱皮や皮膚の剥がれ落ちる原因をご紹介していきますので、これから飼育する予定の方や、現在飼育中で困っている方も参考にしてください。

怪我をしている

まず一つ目の原因としてあるのはウーパールーパーが怪我をしている場合です。ウーパールーパーは皮膚に怪我をした場合、その部分を早く治すために傷を負った部分の皮膚周辺を切り離します。その場合は通常の皮膚の落ち方とは違い、大きめの皮膚が脱皮していることが多いです。

怪我をしている場合は、人の時と同じようにかさぶたが剥がれるのと同じで、順調に治っている証拠です。ですが、場合によっては皮膚が何度も剥がれ落ちることがありますので、その場合はウーパールーパーの状態を細かく観察してあげましょう。

通常飼育している際にはほとんど傷を負わないウーパールーパーですが、それでも稀に怪我をしてその部分が脱皮する場合があります。

通常の怪我であれば、大きめの皮膚が落ちて終わることが多いですが、皮膚の病気の場合は状況が異なります。次の項目では皮膚の病気についてご紹介しますので、併せて参考にしてください。

感染症や病気にかかっている

ウーパールーパーが皮膚の病気にかかってしまった場合は、皮膚が落ちたとしても治ることはほぼありません。ウーパールーパーは非常にデリケートな生き物なので、少しの変化で病気にかかったり、感染症にかかってしまうこともあります。

もし皮膚の病気になってしまった場合は、皮膚が落ちたとしても新しい皮膚に既に病原菌が移ってしまってる場合が多いです。そのため、皮膚の病気にかかっているとわかった場合は、水槽の掃除や飼育環境を整えてあげるのが非常に重要になります。

また、皮膚の異常が起きていても内臓に原因がある場合もありますので、ウーパールーパーの状態を細かく観察する必要があるでしょう。

ウーパールーパーが病気や感染症にかかってしまった際に行う処置としては、塩浴というものがあります。これは塩で原因となってる菌を殺すのではなく、あくまでもウーパールーパー自体の自然治癒力を高める意味合いで行うことが多いです。

塩浴自体には殺菌効果はありませんが、病気に対して効果があるといわれており、魚が病気にかかった際にも塩浴をさせることがあります。ウーパールーパーも同じく塩浴で、体力を回復させ、免疫力から底上げしてあげるという意味合いが強いです。

ウーパールーパーは一度病気にかかるとデリケートな分、すぐさま病気が進行してしまいます。そのため、食欲が落ちたり何かしらの兆候が見えたらすぐに塩浴をしてあげることで、ウーパールーパーの病気が進行しきる前に、治療してあげることも可能です。

その際は後述する水の入れ替えと同じように、飼育水と塩素を抜いた水で塩浴用の環境を整えてあげることも重要になります。

塩浴とは別に治療薬を使うという手法もありますが、ウーパールーパーは薬品に対しても敏感に反応してしまうので、基本は塩浴をしてあげて、解消ができない病気などの場合には適切な獣医さんに診せましょう。

ストレスがかかっている

最後に皮膚が剥がれ落ちる原因として考えられるのが、ウーパールーパーに強いストレスがかかっている状態です。この原因として考えられるものとしては、急に大量の水換えを行った場合や、購入してきたウーパールーパーを水槽に入れた時などです。

基本的にウーパールーパーはデリケートな生き物なので、強いストレスを感じると全身脱皮に近い状態になってしまうことがあります。なので、水槽の水を全部入れ替えする場合や、購入してきたウーパールーパーを新しい水槽に入れる場合は注意しましょう。

かといって水槽の水をまったく交換しないと、今度は病気にかかってしまうので、定期的な水槽のメンテナンスが必要になります。水槽の水を入れ替える際は水槽の大きさや、濾過機能にも左右されますが週に2回、1/5~1/3程度の水量を入れ替えましょう。

また、季節や飼育する水温にもよりますが、水温が高ければ高いほど水質が悪化しやすくなります。その場合は水の入れ替え頻度を少し上げるか、水温を下げるためのクーラーを設置してあげることも検討しましょう。ウーパールーパーを飼育する際の水温は5~25℃が目安となります。

温度が低すぎると、冬眠状態に入ってしまったり、高温過ぎると変態のトリガーになってしまったり水質悪化の原因にもつながってしまいますので、できる限り水温は一定に保つようにしましょう。

水の入れ替えの際の注意点として、水道水を入れ替えの水として使用する場合は塩素を取り除いてあげることが重要です。薬剤などで塩素抜きをしてもいいですが、毒素が残ってしまうのが不安という方は、交換用の水道水を汲み取っておき、一日置く方法もあります。

様々な要因を挙げましたが、ウーパールーパーは非常にデリケートな生き物で、環境の変化にも強くはありません。なので、もし部分的な脱皮や、全身の脱皮のような症状がみられる場合は、注意深く原因を観察してあげることが必要になります。

ウーパールーパーの変態とは


これまでは病気や、ストレスによって脱皮することがあるとお伝えしましたが、ここからはウーパールーパーが陸生するために変態する際の脱皮や、変態する条件などをお伝えしたいと思います。

ウーパールーパーは、一般的に水中で一生を送る生物だと思われてる方も多いかもしれません。ですが、ウーパールーパー自体は両生類に分類されており、変態という過程を経て水中から陸に、住環境を移すことがあります。

この変態とは一般的に飼育されているウーパールーパーでは起こりません。変態が起こる条件としては、水中で生きることが困難な場合が多いです。水質が悪かったり、水位が低い、水温が高すぎる、水槽内のヨウ素が多いことで、変態していくことがあります。

ヨウ素自体は熱帯魚用の底砂などに含まれる場合があるので、誤飲や意図しない変態を防ぐためにもそういったものは敷き詰めないのがお勧めです。

普通に飼育していれば起こらない変態ですが、水中で生活しているウーパールーパー自体は幼体で、陸上に移った姿が成体となるので、意図して変態を起こすことも可能です。ウーパールーパーが変態する条件としては、水位が低いこと、甲状腺の移植、甲状腺ホルモンの投入などがあります。

あまり意図してウーパールーパーを変態させる方はいないとは思いますが、もし変態させようとする場合は水位を低くして、自然と変態できる環境を作ることがウーパールーパーにも安全だと考えられております。

ですが、変態自体は住環境へのストレスによって引き起こされるので、基本的にウーパールーパーの寿命を縮めてしまう可能性が非常に高いです。そのため、意図的に変態させることはお勧めしません。

変態した後は陸上での生活が基本となりますが、水辺も必要になります。陸地ばかりだとストレスを感じで病気になってしまうこともあるので、飼育環境は浅い水辺と陸地を準備してあげるようにしましょう。

また食べるものも変わってきます。変態した後は基本的に昆虫食になりますので、カエルの飼育方法やメキシコサラマンダーの飼育方法を参考にして、なるべく負担を与えないよう飼育してあげましょう。

爬虫類や両生類の脱皮の特徴


そもそも脱皮とはどういうものなのか、ここからは爬虫類や両生類の脱皮の違いとその特徴について詳しく解説していきます。

脱皮というのは基本的に爬虫類に見られる現象で、成長する過程で外皮を脱ぐものとは少し意味合いが違ってくる現象です。爬虫類に見られる脱皮とは、古くなった皮膚を新しい皮膚に更新するという意味合いが強く、全身が脱皮する種類のものもいれば、一部だけ脱皮する種類もいます。

両生類における脱皮は、成長を伴うものが主になっており、カエルなどの変化を見れば一目瞭然です。また両生類は欠損した部位を再生する際にも、脱皮を伴うことがあります。ウーパールーパーも傷があった場合等には、その部分を再生する際に脱皮をすることが確認できるでしょう。

爬虫類と両生類の脱皮ではかなり意味合いが異なります。前者は人間の垢を落とす意味合いが強く、後者は成長の過程に合わせて脱皮を繰り返すということがわかります。

また両生類は成体となった後も脱皮を行いますが、爬虫類と違って皮膚が薄いため気が付きにくいです。この場合の脱皮は古い皮膚を脱ぎ捨てて、新しい皮膚を形成するという意味合いがあるので、共通する部分としても見ることもできます。

ウーパールーパーについての知識を深めよう

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初回公開日:2022年08月03日

記載されている内容は2022年08月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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