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ウーパールーパーは水なしでも生きられるのか|成体化についても詳しく紹介

「ウーパールーパーは水なしでも大丈夫なの?」
「ウーパールーパーってどんな生き物なの?」
ウーパールーパーがペットとして人気になってきた今でも、ウーパールーパーについて分からない部分が多いのではないでしょうか?可愛いからと言って、ペットとして飼いたくても、何も分からないままでは不安でしょう。

この記事では、ウーパールーパーが水なしでも生きられるかといった疑問へのアンサーやウーパールーパーの成体化の特徴・条件、成体化したときの対応を解説しています。

この記事を読めば、ウーパールーパーへの理解が深まり、ペットとして飼う時の注意点が分かるでしょう。

ぜひ、この記事を参考にして、ウーパールーパーをペットとして飼うことを検討してみてください。

ウーパールーパーは水なしでも生きられるの?

ウーパールーパーがどのような生物なのか分からないと、水なしでも生きられるのか考えることは難しいでしょう。

この項目では、「ウーパールーパーは水なしでも生きられるかどうか」という疑問に答えつつ、ウーパールーパーの生態について解説していきます。

少しの時間なら生きられる

ウーパールーパーは少しの時間であれば、水なしでも生きられます。

生物の分類でいえば、ウーパールーパーは両生類です。ずっと水の中に暮らしているため、魚類に分類されると思われることも多いですが、両生類となります。両生類ということは、水分は欠かせないのですが、少しの間であれば、水なしで生きられるということです。

しかし、ウーパールーパーは普通の両生類とは違い、基本的に生涯、水の中にいる特殊な両生類となります。

長時間の水なしは危険

ウーパールーパーは両生類です。しかし、生涯、水の中で暮らすという特殊な両生類となっています。生涯、幼体のまま(ネオテニー)です。

基本的には、他の両生類の特徴にあるような成体になったら肺呼吸になるという特徴がなく、エラ呼吸のまま成長します。両生類というだけあって肺呼吸になる場合もあるのですが、どちらにしろ皮膚呼吸のため水分は必要です。

長時間、水なしの状況が続くことは、ウーパールーパーにとってストレスであり、命にも関わることになります。注意しましょう。

脱走した際は乾燥を防ぐために早く見つけよう

ウーパールーパーには水分が必要不可欠です。少しの時間、水なしでも生きられるからと言って、油断してはいけません。

脱走させないような環境(水槽の高さを高くするなど)をつくることが大事です。しかし、脱走してしまった場合は、できるだけ早く見つけ出して、水槽に戻してあげましょう。

早く見つけ出してあげないと、成体化が始まってしまう可能性があり、寿命を縮めることにつながってしまいます。

ウーパールーパーの成体化って?

成体化という言葉自体に疑問を持つ方も多いでしょう。そもそも成体というのは、 個体発生の完成期に達した、成熟した生物体のことです。成体化というのは、人間で言えば、子供から大人に成長することとなります。

しかし、一般的にウーパールーパーは生涯、幼体(子供)のままです。ウーパールーパーが成体化するのはどのようなときなのかと思われる方も多いでしょう。

この項目では、成体化したときの特徴や条件、実際に成体化したときの対応、防ぐ方法があるのかについて解説していきます。

成体化の特徴

成体化するとウーパールーパーは陸で生活することが基本となるので、陸地に適した見た目や機能を持つようになります。見た目はサンショウウオに似ています。

水の中で必要だったものが必要なくなるので、エラがなくなったり、水かきがなくなったりするのです。

逆に陸に上がったことで、陸地で生活するのに困らないような見た目になってきます。手足が大きくなったり、まぶたができて瞬きができるようになったり、肺呼吸ができるようになったりします。

見た目以外の部分で大きく変わることは寿命です。通常、飼育下では約7年とされていますが、成体化すると1/2~1/3程度に縮んでしまいます。

成体化する条件

成体化することは、陸地に上がるというだけでなく、寿命も縮めてしまうことにもつながります。大事なペットには避けてほしい道でしょう。

そこで、成体化する条件を4つ解説していきます。

水槽内の水温が高い

ウーパールーパーはメキシコシティの運河に住んでいるため、寒さには強い体質となっているようです。

ペットとして飼育する際も低い温度で飼育します。適温は、5~25度で、過ごしやすい温度は15~20度が良いでしょう。

25度を超える温度は暑さに弱いウーパールーパーにとって、ストレスになるようです。

水槽内の水位が低い

ウーパールーパーを飼育するには最低でも20cmほどの水位が必要となります。

しかし、水槽内の水位が低く、水面から顔を出せる程度になってしまうと口呼吸してしまうことがあるようです。ウーパールーパーは通常、エラ呼吸と皮膚呼吸をしています。

ウーパールーパー自身が、水位が低いことにより、エラ呼吸より肺呼吸(口呼吸)の方が重要だったり、楽だったりと感じれば、成体化につながるでしょう。

水槽内の水質が悪い

水槽内の掃除が行き届いていなかったり、エサや食べ残しが腐敗していたりという原因で、水質が悪くなってしまいます。

水質の悪化は、成体化しやすい大きな原因です。

水質悪化はウーパールーパーにとって大きなストレスとなります。大きなストレスから逃れようとした結果、陸に上がって肺呼吸をした方が楽だと感じた時に成体化が始まってしまいます。

水槽内にヨウ素が多い

ウーパールーパーは水槽内にヨウ素が多いと成体化を起こしやすいのです。野生のウーパールーパーはヨウ素の少ない湖に住んでいます。

ウーパールーパーは通常、生涯、幼体のままです。しかし、ヨウ素を摂取することで、甲状腺ホルモンの分泌を促進し、幼体から成体に成長させる効果があります。

また、ヨウ素は基本的に中性ですが、イオンの関係で酸性化することがあります。酸性化も水質汚染の原因となり、成体化の理由となるでしょう。

ウーパールーパーが成体化したらどうする?

ウーパールーパーが実際に成体化してしまうと驚き、戸惑ってしまうこともあるでしょう。しかし、ウーパールーパー自身も環境に適応しようとしているのです。

エラ呼吸から肺呼吸に変わるなど大きく変化する部分があるので、飼い主も対応を変えなければいけません。この項目では、水槽内の環境やエサの変化を解説していきます。

水槽内の環境を変えよう

成体化後、ウーパールーパーはエラ呼吸ではなく、肺呼吸になります。肺呼吸になるということは、幼体の時のような水だけの環境だと溺れてしまうのです。

陸地を作ってあげることで対応しましょう。ただ、ウーパールーパーは両生類ですので、皮膚呼吸をする際に、水は不可欠となります。

陸地と水辺、どちらも同じ水槽内に作ってあげると良いでしょう。イメージは、カメやカエルの水槽をイメージすると良いです。

餌を変えよう

ウーパールーパーは目があまり良くないので、エサは、幼体の時は生きたメダカや小魚などの動きのある魚を好み、食べるようです。

成体化した後も、ウーパールーパーは動くエサを好みます。しかし、成体化した後は、肺呼吸になっているので、生きたメダカや小魚を与えることは困難です。

エサも陸にいる生物にしましょう。コオロギなどの昆虫が良いようです。

成体化を防ぐ方法はあるのか

成体化を完全に防ぐ方法はないと言って良いでしょう。

しかし、ウーパールーパーが成体化するのは水の中で生活することが困難であると感じたときです。ウーパールーパーが心地よく過ごすことができれば、成体化しません。

水質の管理を徹底し、他にも水位やヨウ素を含まないことに気をつけながら飼育していけば、成体化する確率は低くなるでしょう。

成体化がスタートしたら止められない?

成体化が始まってしまうと止めることはできないようです。また、幼体に戻すこともできません。

成体化は幼体からの成長ですので、成長を止めることができないのはどの生物にも言えることでしょう。

ウーパールーパーは水の中で大切に育てよう

ウーパールーパーは基本的には水の中で飼育する生物です。水なしでは生きられません。

成体化すると様々な変化が起きます。陸に上がって生活することがとても大きな変化でしょう。しかし、大きく寿命を縮めてしまうことでもあります。成体化したときも水なしでは生きていけません。

しかし、大事なのは、ウーパールーパーは水の中で大切に育てることが、ウーパールーパーにとっても飼い主にとっても良いことだと思うことでしょう。成体化してしまっても、大事なペットですので、大切に育ててあげてください。
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