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エリザベスカラーをDIYしよう!手作りの手順と作る時のポイント

エリザベスカラーとは?

動物が怪我をした時に首に巻く円錐台形状をしたものをエリザベスカラーといいます。皮膚病や怪我を負った動物が傷を舐めないように保護する目的で使用します。

エリザベスカラーの由来はイギリスで16世紀に流行った襞襟から来ています。

犬用エリザベスカラーの特徴

エリザベスカラーは「ベル型」「ドーナツ型」「ウエア型」に分けられます。エリザベスカラーといってまず初めに思い出すのはベル型の硬い素材でできたものでしょう。

英語では、「cone of shame」と言い、直訳すると「不名誉な円錐」です。犬は不名誉とは感じていないでしょうが、エリザベスカラーは大きなストレスになります。

現在では柔らかい素材でできたものもあり、ストレスの軽減に一役買っています。

猫用エリザベスカラーの特徴

猫用のエリザベスカラーも犬ようと大きな違いがありません。猫もまた、エリザベスカラーを装着することによりストレスを感じます。

猫は体が小さいため、体にあったサイズのエリザベスカラーを用意することが難しく、食事や水飲みの邪魔になり負担が大きくなります。

エリザベスカラーがあると毛づくろいができずストレスがたまります。エリザベスカラーをつけている期間は飼い主がこまめにグルーミングをしてあげるといいですね。

エリザベスカラーの必要性3つ

犬や猫のストレスの原因となるエリザベスカラーは重要な役割があって装着します。精神的負担を取るか、傷や病気の早期回復を取るかはその時の状況によって判断しましょう。

エリザベスカラーの必要性は大きく3つです。

エリザベスカラーの必要性1:傷の治りが早くなる

エリザベスカラーは傷口を舐めたり、掻いたりすることを防ぐために装着します。

犬も猫も傷があるとそこを舐めて直そうとします。これは、本能に従った行動ですので、しつけでやめさせるのは困難です。そのため、傷がある場合はエリザベスカラーを使用されてみてはいかがでしょうか。

エリザベスカラーの必要性2:患部の薬をなめる危険が減る

皮膚病にかかった場合には外用薬を患部に塗布する場合があります。犬も猫もかゆいといくら言い聞かせても掻いてしまうし、薬がついていても気になって舐めてしまいます。

患部の薬を舐めとってしまえば、薬の効果がなくなります。

エリザベスカラーをつけることで、患部を舐めることも掻くこともことも難しくなります。

エリザベスカラーの必要性3:ずっと監視している必要がなくなる

動物は本能的に傷口を舐めて直そうとします。舐めることをやめさせるためにずっと監視していかなければいけません。

エリザベスカラーをつけることにより、物理的に傷口を舐めたり、掻いたりできなくなるため、監視する必要がなくなります。

監視する代わりに、ブラッシングを傷口に触らないようにやってあげたり、障害物を減らしてあげるなど、ストレス軽減のための対策をとってあげましょう。

手作りエリザベスカラーの作り方手順7つ

エリザベスカラーは正しいサイズを装着することによりより効果的に使用することができます。

エリザベスカラーを手作りして、大切な家族のストレスを軽減してあげましょう。

手作りエリザベスカラーの作り方手順1:必要な材料を用意する

エリザベスカラーは100均の材料で自作できたり、可愛いお花型など作り方も材料も千差万別です。中にはシャンプーハットやクリアファイル、カップラーメンなどで作っている人もいます。

まずは、自分の作りたいデザインをインターネットなどで見つけて、その材料を揃えましょう。カップラーメンの容器はカップヌードルではなく、つけどん兵衛や赤いきつねなどのものが使いやすいです。
エリザベスカラーの材料
  • クリアファイルは軽くて柔らかいものが作れます。首の周りにプチプチをつけても良いでしょう
  • カップラーメンの容器は手軽に作れます。カップヌードルなどの縦長タイプではなく、赤いきつねなどの横長タイプが良いでしょう
  • 手作りパイプは水道管の凍結防止用の発砲パイプに布を巻いて作れます。ホームセンターなどで手に入れることができます。
  • シャンプーハットも優秀です。

素材を決めるときのポイント

手作りする素材を決める時には、軽くて動物の負担にならないものを選びましょう。エリザベスカラーの材料は硬質プラスチックが多いですが、これでは重かったり、硬くて首が擦れて痛そうな感じを受けます。

柔らかな発砲パイプに布を巻き手作りパイプにしたり、クリアファイルを使う場合には首に当たる部分に梱包用の緩衝材をつけてあげてもいいでしょう、

どんなものがペットの負担にならないかに重点を置いて素材を選びましょう。

手作りエリザベスカラーの作り方手順2:型紙の作り方

型紙作りの初めはサイズ測定です。首回り、顔の長さ、顔まわりを図ります。型紙エリザベスは正確なサイズ測定がカギになります。

大きめの紙に首回りのサイズに合わせた円を書き、その線から顔の長さくらいの距離をとって最初の円の周りに外周を書きます。この時首回りの円は測ったサイズより若干大きめにすると良いでしょう。

線に沿ってハサミを入れ、1/6部分をカットして型紙は完成です。

エリザベスカラーのタイプを決めるポイント

エリザベスカラーは使い勝手や犬、猫の種類に合ったタイプを選びましょう。

エリザベスカラーの定番のベル型は患部をしっかりと保護します。しかし、ベル型は負荷が高いです。周りが見えにくくなりストレスが大きくなります。食事や寝る時にも邪魔になります。

ドーナッツ型はベル型よりも負荷が少ないですが、傷口の保護という観点から言うと少し弱くなります。

動物の性格や傷口の状態を見て決めると良いですね。

手作りエリザベスカラーの作り方手順3:型紙に合わせて下書きをする

型紙を作ったら、メインとなる材料に下書きします。クリアファイルや布であれば型紙は必要ですが、手作りカップラーメンエリザベスやシャンプーハット、発砲パイプであれば実寸でも十分です。

下書きは、型紙がずれないように正確に書き写しましょう。まずは、外周をなぞり書き、そのあと、首回りになる同心円を書き入れます。

エリザベスカラーのサイズの目安

種類首回りのサイズ(半径)
9センチ〜17センチ
小型犬10センチ〜20センチ
中型犬15センチ〜20センチ
大型犬20センチ〜30センチ

手作りエリザベスカラーの作り方手順4:下書き通りにカットする

下書きが終わったらカットします。まずは、外周をカットします。美しく切るとできあがりが綺麗に仕上がるので、慎重にカットしましょう。多少、歪んでもあとの補正でも修正は効きます。

外周をカットした後、型紙の1/6部分に線を入れて、切り落とします。その時、一緒に同心円もカットします。同心円は首回りなので、大きく切ってしまうと首が抜けてしまうので注意してください。

手作りエリザベスカラーの作り方手順5:首周りにあたる部分をコーティングする

クリアファイルなどの固い素材を材料とすると、首回りが擦れて傷ついてしまうので、擦れないようにしてあげます。

首回りに緩衝材をつける、布を巻く、ビニールテープを巻くなどの処理をすると、スレによる怪我が防ぐことができます。

発砲パイプを芯にし、布を巻いてドーナッツ型のエリザベスカラーを手作りしてもいいですね。

カップラーメン容器で手作りする猫カップでは首回りのコーティングは必要ありません。

中見出し:手作りエリザベスカラーの作り方手順6:ペットにあててサイズ感を確認する

首回りのコーティング、外周のコーティングを終えたらペットに当ててサイズを確認しましょう。サイズをペットに合わせられるのが手作りの良いところですね。

同心円が小さい場合には合わせる位置を浅くし、逆に大きい場合には、合わせ位置を深くしたりと簡単にサイズ調整が可能です。

エリザベスカラーは、特にベル型は食事などのとき邪魔になります。邪魔にならないように小さめサイズも用意して手作りしてあげると良いでしょう。

手作りエリザベスカラーの作り方手順7:すぐに取れないようつなぎ目を補強する

エリザベスカラーのつなぎ目は補強しましょう。ソフトな素材にして負担をかけないようにしても、普段はつけないものをつけるので違和感から取ろうとします。補強がないと簡単に取れてしまったり、つなぎ目から保護力が弱ってしまうので補強はした方が良いでしょう。

つなぎ目を補強したら手作りエリザベスカラーの完成です。手作りのカラーは病院のものよりも柔らかいので、傷口を舐めたりしないか少し様子を見ましょう。

エリザベスカラーを手作りする時のポイント4つ

エリザベスカラーを手作りする時のポイントはペットの負担をいかに減らして傷口を保護できるかです。

ストレスがかからないようにサイズや素材に気を配って手作りする必要があります。

エリザベスカラーを手作りする時のポイント1:ペットの体格に合ったものにする

大型犬、中型犬、成猫、子猫とペットの体格はそれぞれです。エリザベスカラーも服と同じように体のサイズに合わせて手作りしましょう。特に首回りは大きすぎるとカラーの意味がないですし、小さすぎると首が締まってしまったり、擦れて新たな傷ができてしまいます。

体にあったものを手作りするには適切なサイズ測定が必要です。また、ベルの長さも重要で、あまり短いと傷口に舌が届いてしまいます。きちんとサイズを測って手作りしましょう。

エリザベスカラーを手作りする時のポイント2:用途やペットに合わせた素材を選ぶ

猫にも犬にもそれぞれ生まれ持ったその子の性格があります。怖がりな子は慣れないカラーをつけるだけでストレスが大きくなりますし、暴れん坊な子はカラーを壊してしまいかねません。ペットの性格に合わせて素材を選べるのも手作りの良いところです。

また、傷や患部の場所によってもカラーの強度や柔らかさを変えて手作りします。患部が口より遠い場所だと、素材やサイズによっては舐めてしまうので注意が必要です。

エリザベスカラーを手作りする時のポイント3:耐久性を考える

傷口を保護する目的でつけるので、エリザベスカラーは一定期間付けます。寝たり、起きたり、ご飯を食べたりとカラーが汚れたり語りが崩れてしまう場面も多々あるため、耐久性は必要です。

特に、段ボールや厚紙で手作りした場合や、クリアファイルなどで手作りした場合は耐久性が少し弱めです。気をつけて見てあげましょう。

エリザベスカラーを手作りする時のポイント4:カップ麺の容器やシャンプーハットで代用できる

エリザベスカラーは身近なもので簡単に手作りできます。小型犬や猫に適していてどん兵衛のカップで「カップ猫」の画像がインターネットでも見ることができます。

猫エリザベスカラーカップ麺作り方はとても簡単です。どん兵衛と同じ形状の容器のラーメンを食べ、きれいに洗って水気を切り、下に穴を開けるだけで簡単に手作りできます。

また、シャンプーハットも切ってマジックテープをつけるだけで簡単に手作りできます。

ペットのストレスを軽減できるようなエリザベスカラーを手作りしよう

エリザベスカラーは傷口や患部を保護するために装着します。しかし、ペットの負荷になっていることも事実です。特に病院で装着されるものは保護力も大きいですが、ストレスも甚大です。

傷を負ったペットにそれ以上のストレスを与えないために、ペットの性格やサイズに合わせてエリザベスカラーを手作りしてあげましょう。手作りなら可愛らしいカラーや、軽さを重視したりとペットに合わせたものを作ることができます。
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