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ウグイスの鳴き声が下手になる理由と練習方法・時期|似ている

ウグイスの鳴き声が下手になる理由

ウグイスの鳴き声は「ホーホケキョ」と聞こえて、とても聞き心地の良い鳴き声です。しかし、中には「ホッケホケ」や「「ホーホケ」など、あまり鳴き声が良くないウグイスがいます。

ウグイスは生まれた時から上手に鳴ける訳ではなく、日頃から練習してホーホケキョと鳴けるようになります。春になると聞こえてくる鳴き声は、日照時間が大きく関わっていると考えられています。日が長くなると雄の体にできる物質によって、のどの筋肉が付きやすくなり美しい鳴き声が発声が可能です。

オスにとって鳴き声は自分の子孫を残す手段になるため、生まれて日が浅いオスは一生懸命練習して繁殖期に備えています。

ウグイスの鳴き声の練習方法

ウグイスは生まれてすぐには親と同じように鳴けません。親の鳴き声をお手本にして子供のころから練習してやっと美しい鳴き声になります。

動画のように、練習段階の若いウグイスは一般的に知っている鳴き声とは違い、ウグイスだとは分からない声です。しかし、練習を重ねると、繁殖期を迎えるころには美しい鳴き声ができるようになるそうです。

人間にも音痴があるように、ウグイスにも鳴くことが不得意な個体がいます。原因はわかりませんが、生まれつき上手に鳴けないウグイスがいます。親のお手本が上手でない場合も練習環境が悪く、綺麗に鳴けないと考えられているそうです。

季節別ウグイスの鳴き声

ウグイスの鳴き声は2種類あり、縄張りを宣言したり求愛の行動をする「さえずり」と、普段の「地鳴き」があります。季節によって鳴き声が変化するので、ウグイスを見つけたら観察してみましょう。

春になると、誰もが知っている鳴き声を聞く事が可能です。この声で鳴くのはオスのウグイスで、繁殖期を迎えたメスに対してアピールしています。1日に1000回ほど鳴くと言われているそうです。

そして、アピールを成功させて交尾が終わり、やがて子供が生まれます。子育てをするのはメスでオスは直接関わりません。オスは外敵から子供を守る役割があり、見張り番として頑張ります。

この時に聞こえる鳴き声も「ホーホケキョ」で、きちんと巣を見張っているとメスに伝える役割も果たしています。

ホーホケキョのイメージは春ですが、夏でも動画のように「ホーホケキョ」と鳴いています。ウグイスがこのように鳴くのは、気温が大きく関係していると考えられるでしょう。比較的涼しい地域ですと、夏でも美しい鳴き声が聞こえてきます。

あの美しい声は、春限定でないとわかります。

ウグイスの鳴き声は、日の長さに関係していると考えられ、日が短くなる秋は、オスの体内に出る特別な物質が沈静化して「チャッチャ」と聞こえる鳴き声に変化します。場所によっては、9月でも暑い所があり、その場合は秋でも「ホーホケキョ」と鳴くこともあるでしょう。

ウグイスは留鳥ですが、寒い地方に生息しているウグイスは、冬になると温かい地域へ移動することもあります。ウグイスは、冬になると春のような鳴き声はせず、動画のような鳴き声をしています。

寒くなった季節でもウグイスは元気に活動しており、竹藪などを住家にして昆虫や木の実などを食べるそうです。単独か、つがいで生活して冬を越します。

ウグイスの鳴き声と似ている鳥

ウグイスのように「ホーホケキョ」と鳴く鳥は他にいません。ウグイスに見た目が良く似た鳥はいます。

ウグイスの見た目は、薄い茶色のような灰色です。お腹の部分は白色をしており、藪の中にいても目立たない色です。ウグイスによく似た鳥で、ムシクイという鳥がいます。

ウグイスに比べて一回り小さいサイズですが、色や形がとても似ており一瞬見ただけでは判断しにくいです。ムシクイは、名前のように虫を主食として生きています。種類は、500種類以上あり、それぞれの姿が似ています。

ウグイスと比較すると、良く見かけるセンダイムシクイは全長12~13cmで、ウグイスは14~16cm、ひと回り小さいサイズと言えるでしょう。鳴き声は「チヨチヨ・ピィー」と鳴き、ウグイスとは全く違う鳴き声です。

ウグイスの鳴き声が聞こえる時期

ウグイスは春告げ鳥と呼ばれ、温かくなってくると「ホーホケキョ」と鳴き声が聞こえます。このさえずりは、地域によって異なり、2月ごろに沖縄や九州地方から始まり、3月ごろに西日本や東日本で聞こえてきます。北日本では4月から5月の温かくなってきた頃に聞こえてくるでしょう。

さえずりは、夏が終わる8月下旬ごろまで続き、その後は地鳴きへと変化します。鳴き声だけで考えると、ウグイスは一年中鳴いています。

オス・メス別ウグイスの鳴き声

ウグイスは適応能力が高く、人家の近くから亜高山帯まで幅広い地域に生息しています。繁殖期の生息環境は、林やささが密生している所で生活しています。ささ藪さえあれば、木が全くなくても生息することが可能です。藪の中で活発に移動して虫などを食べています。

巣作りは、低木の枝やササの上に枯れ葉などを使って球形の巣を作ります。メスは産卵期になると、4~6個の卵を産み14~16日抱卵して育てるそうです。孵化してから14日程度で巣立ちを迎えます。しばしば、ホトトギスに托卵させるケースもあります。

冬になると、市街地の生垣などに現れて木の意を食べて生活するそうです。

オス

あの美しい鳴き声は、オスのウグイスしか鳴きません。春から夏にかけての繁殖期に、メスを探すために高い声で鳴きます。そして、縄張りを守る時は低い声です。オスは「ホーホケキョ」の他にも「ピピヨピヨピヨ」と鳴く、通称谷渡り呼ばれる鳴き方もします。

そして、秋ごろになると、地鳴きへと変化する鳴き声です。

メス

ウグイスのメスは、オスの地鳴きのような「チャッチャ」と言う鳴き声で、一年中鳴いています。美しい声のさえずりはメスはしません。

ウグイスの鳴き声の変化と意味

威嚇

ウグイスが威嚇をしている時は、動画のように「ケキョケキョケキョ」と鳴いています。これも春になると聞こえる鳴き声です。子育てのために縄張りをつくり、外敵が入ってくるとオスは一生懸命追い払います。

オスは子育てに参加はしませんが、こうしてメスと子供を遠くから守っているのでしょう。

メジロと勘違いしていませんか?

メジロは梅の木を好んでよく止っています。梅にウグイスなんて言葉ありますから、梅の木に止まっているメジロを見て、ウグイスだと勘違いする人も多いでしょう。

メジロがその名のとおり、目の周りが白い鳥です。ウグイスと見た目が全く違い、深い緑色をしています。あんパンなどでウグイス色と呼ばれるものは、メジロの色に近く少し紛らわしい表現です。

メジロは、花の蜜や果汁を好んで食べ警戒心も強くありません。鳴き声はスズメのような「チュンチュン」とした感じです。メジロはウグイスとは全く違う鳥です。

日本三鳴鳥

日本の鳥で鳴き声が美しい種類に、ウグイス、オオルリ、コマドリがあげられます。ウグイスは昔から親しまれている種類で、その声を楽しむために飼っている人が多くいました。

江戸時代の寛永年間には、ウグイスの飼育担当の職があったほど、飼っているウグイスを持ち寄り、鳴き声を競い合っていました。

日本三鳴鳥は、十和田湖に行くと3種類全部が生息しています。バードウォッチングで訪れて、美しい声を聴いてみましょう。

上手に鳴くには努力をしていた

ウグイスは、初めから上手に鳴ける訳ではありませんでした。オスのウグイスは小さい時から練習をして、やっと上手に鳴けるようになってから繁殖活動に入る事がわかりました。

ウグイスは、いくつかの鳴き方があって使い分けをしています。オスとメスでも鳴き方が違い、1年中鳴いている鳥でした。春以外でも耳を澄まして、ウグイスの鳴き声に耳を傾けてみましょう。
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