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チャボってどんな鳥なの?チャポの生態と特徴・飼育方法を紹介

チャボの歴史

チャボは江戸時代、現在のベトナムがある場所に17世紀まで存在していたたチャンパ王国から貿易商や朱印船を通じて日本へ入ってきたとされています。

江戸時代から品種改良され、容姿や鳴き声を楽しむ観賞用、ペットとしての愛玩用に多くの種類が存在しています。

名前の由来は、チャンパもしくはチャンパ王国の住人の呼び名のチャム人が訛ってチャボと呼ばれるようになったとされています。

チャボは昭和16年8月1日に国の天然記念物に指定されていますが、ペットとしての飼育は可能です。

日本のチャボは、現在海外でジャパニーズ・バンタムと呼ばれており、ボクシングのバンタム級の名前の由来ともなっています。

チャボの特徴

小柄で可愛らしい外観を持つチャボは、昔から愛玩用や観賞用の鳥としてがあります。一般のニワトリよりも小柄のために飼育するときも場所をとらずに飼育できます。

性格は人懐っこくておとなしいです。オス同士のチャボの場合は例外ですが、チャボ同士で喧嘩することはほとんどありません。
チャボの主な特徴
  • 多くの品種が存在している
  • 小柄な体つき
  • 観賞用、愛玩用として親しまれている
  • 高いところが好き
  • 仮母の能力を備えている

1:品種

チャボの品種は羽毛の色や柄、とさかの色と形状で細かく分類されています。現在の品種は25品種存在しています。

チャボの外観はオスとメスとで多少違いますが、品種はオスの外観をもとにして分けられています。

代表的なチャボの品種としては、全身が白色の「白」、全身が黒色の「黒」、白色の体に尾が黒色の「桂」、体が白色と黒色がまだらで碁石のようにみえる「碁石」があります。

とさかによる違いとしては、トサカや肉垂が大きい「たいかん」、トサカや肉垂が大きく尾羽が短い「だるま」、肉垂がが被毛に覆われている「おきな」があります。

2:大きさや体重

チャボの体重は、オスとメスで多少異なります。平均体重はオスが約700g、メスが約610gです。

採卵用として知られている白色レグホンは平均体重が2㎏です。チャボは一般的なニワトリと比べると3分の1程度の小柄な体つきをしています。

3:見た目の特徴

チャボは漢字では「矮鶏」と書きます。この「矮」という文字には、背丈の低い、小柄なものという意味があります。

「矮」が表す意味と同じようにチャボは背丈が低く小柄で、直立した尾羽で短い脚が特徴的です。

羽毛や尾羽は艶やかで光沢のある美しい色をしています。羽色ととさかの形状は品種によって異なります。

愛くるしい外観と美しい羽根を持つことから、観賞用や愛玩用を目的に古くから親しまれ飼育されています。

4:飛行について

ニワトリは飛ばない鳥といわれていますが、まったく飛べないわけではありません。

チャボが遠くまで大空高く羽ばたいて飛んでいくことは考えにくいですが、30m~100mくらいなら飛ぶことができます。

また、チャボは高いところが大好きです。外敵から身を守る手段でもありますが、木の枝に止まって体をやすめたり睡眠をとるこがあります。飼育するときには、止まり木の設置も考えておくとよいでしょう。

5:寿命

チャボの寿命は平均して約7~10年前後といわれています。場合によっては15年以上長く生きている個体も存在します。

長寿には飼育環境も大きく関わっています。飼育環境に気を配った適切な飼育をすれば、10年以上生きている長寿を望むこともできるでしょう。

6:用途

チャボは仮母として優れた能力を備えています。仮母とは卵を温めない親鳥の代わりに卵を抱き孵化させることです。

チャボが卵を抱いているときに他の鳥類の卵と入れ替えて孵化させます。もともと卵を抱く習性のないアヒルやキジの仮母としても重宝されていました。

小柄で可愛らしい外観から愛玩用としてもがあり、また、美しい毛色や鳴き声を楽しむための観賞用としてはコレクターも存在します。

チャボの飼育方法

チャボの飼育で気を配るのは広さと高さの確保です。チャボは運動量が不足するとストレスがたまります。屋内飼育の場合は定期的にケージの外で遊ばせることをします。

チャボは広さの確保ができていれば比較的飼育がしやすいこともあり、古くから親しまれています。

チャボの飼育方法1:飼育環境

屋外、屋内どちらでもチャボの飼育は可能です。屋内飼育の場合は、上部が塞がっており高さのある大きめの犬や猫のケージを使用するとができます。

屋外飼育の場合は、広さと高さのあるケージが望ましいです。3羽の飼育でしたら4畳ほどのスペースを必要とします。

外敵のヘビやイタチから保護するために、ケージの網は目が細かくて丈夫なものを選んでください。

また、一つのケージにオスが2羽以上になると喧嘩をする恐れがありますので、雄を数羽飼育するときには複数のケージが必要になります。

チャボの飼育方法2:餌

トウモロコシなどの穀が主体で細かく砕いたものが適しています。市販のニワトリ用の餌を食べさせても問題ありませんが、口の小さいチャボのために販売されているチャボ専用の餌の方が食べやすく作られています。

卵を産むメスはカルシウムが必要です。貝殻などを細かくすりつぶして穀物の餌に混ぜ合わせるか、市販のものならカルシウムを多く配合しているものを選んで与えてください。餌と水は1日2回朝、夕に与えるのが望ましいです。

砂を食べて胃に溜めておき、エサを胃の中ですりつぶして食べる習性があるので、市販の焼き砂を与えるか、外を散歩させることが必要があります。

チャボの飼育方法3:ヒナから育てる場合の注意点

ヒナの飼育には温度管理が重要となります。雛はとても寒さに弱く、室内温度を35度以上に保つ必要があります。

湯たんぽやカイロなどで一部分を温めるのではなく、ヒヨコ電球などを使い空気全体を温めてください。温度を保つためにケージ全体を毛布で覆うなどの工夫もお勧めします。

水入れの水で羽や体が濡れると雛は弱ってしまいます。水入れは深くて安定感のあるものを選ぶとよいでしょう。

餌は雛に必要な栄養を配合したヒヨコ専用のものを与えてください。自分で食べることができるので、挿餌は必要ありません。

チャボの飼育にかかる費用

チャボの生態や特徴、飼育方法をここまでで紹介しました。さて、ここからは本気でチャボを飼育したい!と考えている方にはぜひチェックしておいてほしい内容です。

ペットなどを家で飼う際、やはり一番知っておくべきなのは飼育費用です。チャボの個体価格だけじゃなく、生涯かかる飼育費用はどれくらいなのか、しっかりとチェックしておきましょう。

価格相場

チャボの価格は品種によって異なります。価格は幅が広く、安い品種で2,000円代から販売されており、珍しく貴重価値が高い品種やペアの販売となると20,000~30,000円程度の金額で販売されています。

チャボはペットショップやホームセンターで購入できます。

初期費用

チャボの飼育を始めるにはケージ、エサ入れ、水入れが必要となります。ヒヨコから飼育する場合は、ヒヨコ電球などを使うことも考えられます。ペットショップやホームセンターで揃えることができます。

室内飼育でしたらケージは犬や猫のケージで高さが1m以上あるものを利用できます。価格は1万円前後から揃えられます。屋外飼育のケージですと、5万円代から販売されているものがあります。

エサ入れ、水入れは各800円程度から販売されており、ヒヨコ電球ですと3,000円程度から購入できるものがあります。

チャボと鶏の違いは?

チャボはキジ目キジ科に属しており、鶏の中の一つの品種名です。犬とプードルの関係のように、動物を表す種目の「犬」がニワトリにあたり、品種を表す「プードル」がチャボにあたります。

ニワトリの中には闘鶏と呼ばれる攻撃的な品種も存在しますが、チャボには獰猛なところは無く攻撃性の低いニワトリです。

チャボの卵は食べられる?

チャボの卵は食用として使用して問題ありません。卵は約30gと比較的小さなものですが、小さい割には黄身が大きいです。チャボのメスを飼育すると新鮮な卵が食べられる楽しみが増えるでしょう。

鳥類の卵は、メス単独で卵を産む無精卵と雄との交配で産む有精卵の2種類が存在します。有精卵は温め続けると羽化しますが、産んだ直後に冷蔵庫に入れれば細胞分裂が始まらないので食用として使用できます。

チャボを飼育して楽しい毎日を過ごそう

チャボはヒナから飼育すると非常に人懐っこい性格となります。呼び声に反応して寄ってきたり、膝や肩に飛び乗ってきたりするようになります。ペットとしての役割は十分にはたせます。

美しい羽根色や鳴き声に癒されながら、チョコチョコと歩く姿を見ることができるチャボと暮らしはきっと楽しいものとなるでしょう。
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