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イソヒヨドリは人懐っこい鳥?人懐っこいと思わせる4つの行動

イソヒヨドリの特徴3つ

イソヒヨドリは、スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属に分類される留鳥(りゅうちょう)です。ヒヨドリとよく似ている見た目と、海岸などの磯部を生息地にすることにちなんでイソヒヨドリ(磯鵯)と呼ばれます。

実際には海岸だけではなく街中にも生息していますよ。人懐っこい一面を持ち、野生のイソヒヨドリでも自ら近くにきてくれることもあります。

ペットショップなどでは見かけることはなく、自然界に生きるイソヒヨドリはどんな鳥なのでしょうか?

イソヒヨドリとは知らずに実は見たことがあるなんてことも。はじめに、大きさ、鳴き声、食性に分けてご紹介します。

1:大きさ

全長は23センチで、500mlのペットボトルとほぼ同じ大きさです。翼を広げると38センチほどになります。スズメが約15センチ、ハトが約30センチなのでちょうどスズメとハトの間のサイズです。

2:鳴き声

ヒヨドリの鳴き声は「ツツツ、ピー、ピーコー」のように高くて澄んだ美しいさえずりで、言葉で表すのが難しく複雑です。

本来鳥のさえずりは求愛行動の一つで、主にオスが鳴きますがイソヒヨドリの場合はメスもさえずりをするのが特徴です。そのため、鳴き声だけでオスかメスを判断するのは難しいです。

カラスの「カーカー」のような一定の鳴き声だけでなく、イソヒヨドリの鳴き声は何パターンもあるので耳を澄ませて聞いてみてください。

3:食性

雑食のイソヒヨドリは主にミミズなどの昆虫や、フナムシ、カニといった甲殻類を食べます。

秋から冬にかけては種子や果物も食べます。小さな体ですが、トカゲやヘビといった爬虫類や子ネズミなども食べるので驚きです。

イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動4つ

海岸だけではなく、街中でも見かけるヒヨドリ。実はとても好奇心旺盛な性格をしていて、自ら近づいて来て人の近くをチョンチョンと歩き回る人懐っこい一面を見せてくれます。

慣れてくると手のひらの上で餌を食べたり、自ら家を訪れて餌を催促してくるようなこともあります。

しかし、イソヒヨドリは群れを作らず単独行動をする鳥です。本当に人懐っこいのかと疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。これからご紹介するイソヒヨドリの行動は、人懐っこい姿を全面に出しています。
イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動4つ
  1. 自分から近づいてくる
  2. 手乗りできる
  3. 窓をたたいて餌を貰いに来る
  4. 人間が近づいても警戒心がない

イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動1:自分から近づいてくる

駐車場や民家など私たちすぐ近くにも飛んでくるイソヒヨドリ。人に対する警戒心は少なく、人懐っこい性格のため自ら近くにくることもあります。

近くでカメラを向けても飛んでいかずに、中には庭先に人がいてもお構いなく近づいてくる友好的な性格なイソヒヨドリもいます。一般的な野鳥と比べるととても人懐っこいことがわかります。

イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動2:手乗りできる

一般的に昆虫などを好んで食べるイソヒヨドリですが、雑食なので私たちの食事と同じものを食べることも。

警戒心が弱くなり、慣れてくると手のひらに広げた好物を食べにくることもあります。餌を食べる人懐っこい姿に心奪われる方も多いのではないでしょうか。

20センチ前後のイソヒヨドリは私たちの手のひらともちょうどいいサイズです。人懐っこい性格えペットのようですが自然界に生きているので決して無理には行わず、節度を持って親しみましょう。

イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動3:窓をたたいて餌を貰いに来る

人が近くにいても飛び去ることもなく、人懐っこい性格のイソヒヨドリ。なんども餌をあげることで自ら近づいてくる人懐っこい一面を見せてくれます。

特に自然界で餌が少なくなる冬には民家の窓際にコツコツと音を立てて可愛い訪問者がやってくることもあります。近くに来てくれた時は怖がらせないように大きな音は立てず、優しく接しましょう。

イソヒヨドリは人懐っこいと思わせる行動4:人間が近づいても警戒心がない

私たちの生活圏内にも生息するイソヒヨドリは人馴れをしているのか、人間への警戒心が薄く人懐っこい印象があります。

慣れてくるとベランダや庭先にいることも。学校やオフィスビルなど賑やかな場所でも生息地の崖に見立ててとまることもありますよ。

カメラを向けてもじっとしていてくれるので絶好のシャッターチャンスを狙えます。運が良ければ同時に鳴き声も撮ることができます。

イソヒヨドリが近くにいる時は大きな音などを立てないようにしましょう。

イソヒヨドリの飼育が難しい理由3つ

人懐っこいイソヒヨドリですが、実際飼育することはできるのでしょうか?結論は、飼育することはほぼ不可能です。

「ほぼ」とつくのは、一定条件の場合のみ飼育が可能になるためです。鳥獣保護管理法によって捕獲や販売が禁止されるため一般的にイソヒヨドリが市場に出回ることはありません。

では、ケガをしているイソヒヨドリを見つけたら時は、どのように行動をすればいいのかご紹介します。

飼育が難しい理由1:保護したときのみ飼育が可能

人懐っこい性格のイソヒヨドリ ですが、一般的にペットショップには出回りません。しかし、ケガなどをしていて保護した時のみ飼育が認められています。

ケガや衰弱をしているイソヒヨドリを見つけたら、各管轄の野生鳥獣担当機関に連絡をしましょう。どのようにしたらよいか指示を待ちましょう。

めったにありませんが場合によってはそのまま保護という形で飼育することもあります。

飼育が難しい理由2:捕獲や販売が禁止されている

イソヒヨドリは「鳥獣保護管理法」によって、捕獲や販売が禁止されています。

イソヒヨドリはとても人懐っこい性格ですがペットとは違います。自然のままに生きている姿を尊重し、そっと見守りましょう。

飼育が難しい理由3:飼育には正当な理由が必要

イソヒヨドリを勝手に飼育することは不可能です。ケガなどによって動けなくなっているイソヒヨドリを見つけたら野生鳥獣担当機関の指示によって飼育できるかどうかが決まります。

すぐに保護したい気持ちはわかりますが、まずは担当機関に連絡をしましょう。

幼鳥と成長の判別の仕方

イソヒヨドリは成長すると、体の色が大きく異なります。少し灰色がかった青色をしたオスと、全体的に茶褐色をしたメスなので違いが一目ではっきりとわかるようになります。

しかし、幼鳥の頃はオス・メスの違いが見られません。幼鳥のイソヒヨドリは全体的に茶色をしていて腹部を中心にふわふわな産毛が特徴ですよ。

イソヒヨドリの幼鳥、オス、メスの違いはどんなものかご紹介します。

成長の判別:雄雌の判別での見た目に習う

イソヒヨドリのオス・メスの見た目は大きく異なります。オスは頭から腰まで鮮やかな青色で腹部がレンガのような赤褐色をしています。

翼と尾っぽは黒っぽく、遠くからでもわかるくらいカラフルな色合いでとてもよく目立ちます。一方でメスは全体が茶褐色でオスと比べるとやや地味な印象です。

背中は黒っぽく、鱗のような模様がたくさんあるのが特徴です。

幼鳥の判別1:雨覆の先端や下面に白斑がある

成長するとオスは鮮やかな青色になりますが、幼鳥の頃は全体的にメスのような茶褐色をしています。

翼の上面と下面にある、雨覆や腹部にある白斑が特徴で、成長するにあたってオスの場合は、翼は黒っぽくなり、腹部は赤色に生え変わります。幼鳥との姿とはまるで別の種類の鳥に見えます。

幼鳥の判別2:幼綿羽が残っている

大人のイソヒヨドリと比べると、ふわふわとした幼綿羽が残っていることが一目でわかります。幼綿羽とは、ヒナにしかない特有のふわふわとした保湿性の高い羽のことです。

あどけなさが残る幼鳥にしか見られないので、見かけたらラッキーです。

イソヒヨドリは人懐っこく人への警戒心はさほど無い鳥である

海辺や港だけではなく、私たちの生活圏内にも身近に生息するイソヒヨドリ。警戒心よりも好奇心の方が強く、人馴れをしているからか、人懐っこい性格で慣れてくると自ら寄って来てくれます。

イソヒヨドリ自らが近くにきてくれた時は驚かさないように大きな音は立てず、そっと寄り添ってみてください。

イソヒヨドリの美しい青色の姿やさえずりには思わずカメラを向けたくなります。人懐っこい性格から一緒に生活してみたくなることもあるでしょう。

しかし、イソヒヨドリは自然の中で生きる鳥です。自由に飛び回る姿こそ生きいきとして魅力的なのであたたかく見守りましょう。
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