cms-import-animaroll-wp

オオハナインコの飼育方法は?鳴き声などの特徴やケージなど必要なものを紹介

「オオハナインコはペットとして飼うことができる?」
「オオハナインコを飼うときには、どのようなものが必要?」
「オオハナインコを飼うときに気を付けることはある?」
見た目の美しさや人馴れしやすい性格から、オオハナインコをペットとして飼いたいという人もいるのではないでしょうか。

本記事ではオオハナインコの生態や、飼育する際に必要なもの、飼育方法などについて解説します。

記事を読むことで、オオハナインコの性格や寿命、また飼育するのにどのようなものを準備すれば良いのかを知ることができるでしょう。

またオオハナインコを飼育する前にしておくことも併せて解説しています。オオハナインコに興味がある人や、飼育してみたいと思っている人は是非参考にしてみてください。

オオハナインコはペットとして飼育できるのか?

オオハナインコはとても人に慣れやすく、インコの中でも飼いやすい種類です。寒さには弱いものの、丈夫でおとなしい性格であるため、インコ初心者でも飼いやすいと言えるでしょう。

一般的にオオハナインコはおとなしい性格ですが、オスとメスによって性格が異なり、個体差もあります。希望する性格があるなら、事前に相性をチェックしておくのがおすすめです。

オオハナインコの生態と特徴について

オオハナインコという名前を聞いたことがあるけれど、詳しくは知らないという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、オオハナインコの生態と特徴について詳しく見ていきましょう。

鳴き声について

オオハナインコの鳴き声は大型のインコにしては小さく、日の出の鳴き声や、飼い主を呼ぶときの鳴き声もそれほど大きくありません。

大型のインコにしては声が小さいとは言っても、鳴き声は響くため近所の人に迷惑がかからないよう気を付ける必要があります。

日の出のタイミングで鳴かないようにカーテンを閉めて部屋を真っ暗にしておいて、飼い主が起きるタイミングでカーテンを開けて日光を浴びさせるようにすると良いでしょう。

体の大きさについて

オオハナインコは体長およそ35cmから40cmになる大型のインコで、体重は400gから500gくらいになります。

鳥の体長はくちばしの先から尻尾の先までの長さを表していますが、オオハナインコはほかのインコに比べて尻尾が短いため、数字以上に大きく感じることがあるでしょう。

性格について

オオハナインコは基本的におとなしい性格の個体が多いですが、オスかメスかによっても性格が異なります。

オスは比較的静かでおとなしい性格であることが多く、人に慣れやすいと言えるでしょう。一方でメスは落ち着きがなく神経質で、少し攻撃的な傾向にあります。

もちろん個体差もあるため、オスでも攻撃的な性格をしている個体もいますし、メスでもおとなしい性格の個体もいます。

繁殖方法について

野生のオオハナインコは一夫多妻制で、メスが縄張りを作って複数のオスとグループを作ります。そして複数いるオスの中から特定のオスを選び交配して、1個から3個程度の卵を生みます。

比較的繁殖が簡単であることから、ブリーダーによって繁殖されたオオハナインコが多く出回っている状態です。

雌雄の違いについて

オオハナインコのオスとメスの大きな違いはその体色です。オスの全身は明るい緑色をしており、オレンジ色のくちばしを持っています。

一方でメスの全身は濃い赤色をしており、お腹の部分と背中の部分が紫色、くちばしは黒色です。

オオハナインコは、オスのオレンジ色をしたくちばしが大きな鼻に見えることからその名前が付けられたと言われています。

寿命について

一般的にオオハナインコの寿命は平均して30年から40年ほどだと言われています。性格が繊細であり、寒さに弱いため飼育下で長生きさせるのは難しいようです。野生ではおよそ50年ほど生きると考えられています。

犬や猫などのペットと比べると長生きをする生き物であるため、飼育をする際には将来的な計画をきちんと立ててから飼う必要があるでしょう。

生息地について

オオハナインコは南半球にある島国のニューギニアやソロモン諸島、インドネシア、オーストラリアなどに生息しています。森林や草原、林の中に暮らしており、果物などを好んで食べる雑食性です。

オオハナインコは生息地や特徴によって10種類くらいの亜種にわけられます。

噛む力について

オオハナインコはくちばしが大きく、噛む力も強いです。そのため物を壊したり、手を噛まれると大きな傷を負ったりする可能性があります。

オオハナインコは比較的おとなしい性格をしているため、あまり噛まれることはありませんが、反抗期には噛まれる可能性もあるため注意が必要です。

噛まれたくない物を噛む場合にはダメと言って叱り、息を吹きかけて少し驚かせるようにしましょう。

オオハナインコの入手方法と値段について

オオハナインコはペットショップなどではあまり見かけることがないため、鳥専門店などで探すのがおすすめです。

オオハナインコは寿命が長く生涯の付き合いになるため、鳥専門店の店員さんと仲良くなり、困ったときに相談できるようにしておくと良いでしょう。

オオハナインコの値段は、ほかの大型インコと比較すると比較的安く、15万円から20万円ほどで購入することができます。

オオハナインコの飼育に必要なもの

オオハナインコを飼育するためにはどのようなものを準備すれば良いのか知りたいという人もいるでしょう。

ここからはオオハナインコを飼育するときに必要なものについて解説します。オオハナインコが快適に暮らせるような環境を整える参考にしてみてください。
  • おもちゃ
  • ケージ
  • エサ入れ
  • 巣箱
  • 温度計
  • 水浴び用品
  • 水入れ
  • ヒーター
  • 止まり木
  • ケージカバー

おもちゃ

オオハナインコは知能が高いため、退屈するとストレスを感じてしまいます。飼い主が遊んであげると良いですが、遊べないときに退屈しないよう、ケージにおもちゃを入れてあげましょう。

おもちゃは複数個用意しておき、同じおもちゃでオオハナインコが飽きてしまわないよう、1週間ごとに交換してください。

噛む力が強くておもちゃを壊してしまうようなら、飲み込めない大きなおもちゃを与えるようにしましょう。

ケージ

オオハナインコを飼育するケージは、オオハナインコが十分に羽を広げられる広さのものを選ぶようにしましょう。

オオハナインコは噛む力が強いため、弱い材質のケージは破壊されてしまう可能性があります。大型のインコ専用のケージなどを準備するのがおすすめです。

エサ入れ

エサ入れはほとんどの場合、ケージに付属しています。しかしオオハナインコは噛む力が強いため、プラスチック製のエサ入れを壊してしまう可能性が高いです。

そのため丈夫なステンレス製のエサ入れを準備してあげると良いでしょう。陶器製のエサ入れは遊んでしまって壊す可能性があるため、避けたほうが無難です。

少し高価でも、ステンレス製でしっかりとケージに固定できるものを選ぶのがおすすめです。

巣箱

オオハナインコが安心して落ち着ける場所を作るために、巣箱をケージに設置してあげましょう。

巣箱の大きさは大きすぎず、オオハナインコの体がすっぽり入るくらいの大きさのものを選ぶのがおすすめです。

温度計

オオハナインコが生息している地域は温度が25℃から28℃で寒さに弱いため、飼育する際には温度管理が必要です。

温度の適応範囲は広く15℃以上であれば大丈夫ですが、幼鳥は20℃を下回ると命の危険があると言われており、成鳥でも10℃を下回らないよう気を付けなければなりません。

そのため温度計を準備して温度管理をしっかりと行いましょう。

水浴び用品

オオハナインコは水浴びを好みます。水浴びをすることで清潔を保てるだけでなく、ストレスの発散にもなるでしょう。

水浴びができるよう浅めの容器を用意したり、風呂場などで霧吹きやシャワーを使って直接水をかけたりして水浴びさせます。

飼っている個体の好む方法で水浴びをさせましょう。

水入れ

エサ入れと同様に水入れもケージに付属してくる場合が多いですが、プラスチック製のものはオオハナインコが壊してしまう可能性が高いため、丈夫なステンレス製のものを用意するのがおすすめです。

オオハナインコは寿命が長いため、ケージにしっかりと固定でき、長い間使える丈夫なものを準備しましょう。

オオハナインコは賢く、口先も器用であるため、ケージの入り口を自分で開けてしまう可能性があります。

オオハナインコが勝手にケージの入り口を開けて脱走するのを防ぐためにも、カラビナや南京錠などの鍵を付けておくようにしてください。

ヒーター

先述したようにオオハナインコは寒さに弱いため、初めての冬にはケージ内の温度を20℃以上に、それ以外のときでも15℃以上を保つようすることが必要です。

そのため寒い時期には、ヒーターなどを使ってケージ内を温めてあげましょう。オオハナインコが羽根を膨らませたり、羽毛に顔を埋めたりしている場合には寒がっているため、すぐに保温する必要があります。

止まり木

ケージ内には止まり木を2本、高さを変えて設置しましょう。止まり木を1本しか設置しないと、あまり動かず運動不足になってしまいます。

止まり木を準備する際には掴みやすい天然の止まり木を選ぶのがおすすめです。止まり木はオオハナインコがかじるためボロボロになりやすく、定期的に交換する必要があります。

ケージカバー

オオハナインコは温かい地域に生息している鳥であるため、ケージ内の温度を温かく保つことが必要です。日本は寒暖差があるため一年を通して同じ温度を保つことが難しいですが、ケージカバーを使用することで夏のクーラー対策をしたり、冬にヒーターと併用して保温したりすることができます。

ケージカバーには透明タイプのものと、夜用の遮光タイプのものがあります。

オオハナインコの飼育方法について


オオハナインコは丈夫で飼育しやすい鳥と言えます。ここでは、オオハナインコのエサや飼育に適した温度や湿度、掃除の頻度など、オオハナインコの飼育方法について見ていきましょう。

エサについて

オオハナインコは主にシードを食べますが、それだけでは栄養が偏るため、ビタミンなどを補給するために野菜や果物を、カルシウムを補給するためにカトルボーンやボレー粉を与える必要があります。

また栄養バランスを考えて作られた大型インコ用のペレットであれば、ほかのエサを与える必要はありませんが、シードと比較して食いつきが良くないため慣らす必要があるでしょう。

またオオハナインコは野菜や果物を好むため、おやつとして週に3回程度はチンゲン菜やサラダ菜、リンゴ、バナナ、にんじんなどを与えるようにしてください。

飼育に適している温度と湿度について

オオハナインコが生息している地域の温度は25℃から28℃、湿度は80%以上の高温多湿な環境です。

オオハナインコの適応温度と湿度の範囲は広く、温度は15℃以上、湿度は50%以上あれば大丈夫だと言われています。しかし初めての冬や寒さに慣れていないため、20℃以上を保つよう気を付けましょう。

オオハナインコが羽根を膨らませて寒がっている場合にはすぐに保温し、湿度が低いようであれば加湿するようにしてください。

水浴びについて

多湿な環境に生息するオオハナインコは水浴びをするのが好きな鳥です。そのため週に2回から3回は水浴びをさせるようにしましょう。

水浴びをすると水が飛び散ってしまうため、洗面所や風呂場で水浴びをさせるのがおすすめです。水浴びの方法には容器に水を入れてあげたり、シャワーで直接水をかけたり、霧吹きで水を吹きかけたりなどさまざまな方法があります。

個体によって好みの水浴びの方法があるため、いろいろ試してみると良いでしょう。

ケージの掃除の頻度について

ケージの中を清潔に保ち、病気や臭いを防ぐために、オオハナインコのケージは毎日掃除をするようにしましょう。

オオハナインコの糞は軟便のため汚れやすいです。そのため、1日2回はケージに敷いた新聞紙を取り換え、フンはこすり落とすようにしてください。

また週に1度はケージに溜まったほこりの掃除をし、エサ入れと水入れをきれいに洗いましょう。月に1度はケージを薄めた中性洗剤を使ってきれいに洗い、天日干しをして消毒するようにします。

放鳥して運動させる

オオハナインコは1日に2回ほど放鳥して運動させるようにしましょう。朝に30分、夕方に1時間程度、部屋に放鳥させるのが目安ですが、オオハナインコが運動不足のようだったら1時間から2時間程度は放鳥させるようにしてください。

また放鳥する際には、壊されては困るものにタオルをかけ、窓ガラスへの衝突を防ぐためにカーテンを閉めておくようにします。

放鳥はオオハナインコとコミュニケーションをとる大切な時間であるため、オオハナインコと思いっきり遊ぶようにしてください。

オオハナインコの飼育を開始する前にしておくこと

オオハナインコの飼育を開始する前に、オオハナインコを飼育するための環境をしっかりと整えておくことが大切です。

ここでは、オオハナインコの飼育を開始する前にしておくことについて解説するため、是非参考にしてみてください。

騒音対策をしておく

オオハナインコの飼育を始める前に、騒音対策をきちんとしておきましょう。オオハナインコはほかの大型のインコと比較して、鳴き声が小さい方だと言われています。

しかし飼い主を呼ぶときに鳴く鳴き声や、発情期の鳴き声は相当大きいため、集合住宅などの場合は近隣住民に迷惑をかけてしまったり、クレームになったりする可能性があるでしょう。

そのためオオハナインコを飼うときは近隣住民に配慮して、騒音対策をしてください。アクリルケージを使用するのも1つの方法です。

止まり木の消毒をしておく

インコのケージに設置する止まり木は消毒をしておくようにしてください。インコの大きさに適したサイズの止まり木は購入することもできますが、天然の木を使用することもできます。

クヌギやケヤキの枝、リンゴやナシの枝など、飼育するオオハナインコのサイズに適した枝を手に入れることができたら乾燥させた後で煮沸消毒をし、天日干ししてから使用するようにしましょう。

購入した止まり木の場合も、消毒をしてから使用するのがおすすめです。

オオハナインコ中心の生活をする覚悟をしておく

オオハナインコはほかの大型のインコと比較して、繊細でとても寂しがりな性格をしていると言われています。

飼い主だと認めた相手に対しては深い愛情を注ぐようになりますが、人間からの愛情も欲するようになります。

そのような寂しがりなオオハナインコを飼育するためには、長時間家にいることができ、オオハナインコと毎日十分なコミュニケーションをとることが必要です。

オオハナインコは寿命が長いため、30年程は自分の時間をオオハナインコのために費やすことになります。オオハナインコを飼う際には、オオハナインコ中心の生活をする覚悟をしておくことが必要と言えるでしょう。

ケージに敷物を敷いておく

ケージ内を清潔に保つために、ケージの下に鳥専用のシートやキッチンペーパー、新聞紙などの敷物を敷いておきましょう。

ケージの敷物には砂でできたものも販売されていますが、フンの状態が観察しにくかったり、汚れ具合がわかりにくかったりするため、紙製の敷物を選ぶのがおすすめです。

また紙製の敷物でも犬用のトイレシートはシートに吸収体が入っており、膨らんだ吸収体をインコが誤って食べてしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。

多少のケガは覚悟をしておく

オオハナインコは噛む力が強く、くちばしにはかなりの破壊力があるため多少のケガは覚悟をしておく必要があると言えるでしょう。

もしオオハナインコに本気で噛まれてしまうと、病院で数針縫うようなケガになってしまう可能性が高いです。

またインコの仲間がそうであるように、オオハナインコも発情期になると狂暴になることがあります。普段は穏やかな個体が、急に襲い掛かってくるということもあり得るでしょう。

オオハナインコを飼育する以上、多少ケガをすることはあるものだと理解しておいてください。

飼う前にオオハナインコの生態と飼育方法を知っておきましょう

オオハナインコの生態や飼育方法、飼育に必要なものなどについて解説しました。オオハナインコは原色に近い鮮やかな色が美しい鳥であり、また人に慣れやすい性格から人気のコンパニオンバードです。

飼い主に対して深い愛情を注いでくれる分、飼い主からの愛情も求めます。そのためオオハナインコを飼うには、愛情を持って毎日お世話ができる人が向いていると言えるでしょう。

また犬や猫と比べると長生きする鳥であるため、将来のことをきちんと考えた上で飼えるかどうかを判断する必要があります。

紹介した内容を参考に、オオハナインコを飼う前にその生態と飼育方法を知っておくようにしましょう。
モバイルバージョンを終了