cms-import-animaroll-wp

モモイロインコの値段の相場って?特徴や飼育方法・注意点について解説

「モモイロインコが気になる。飼いたいけれど、どんなものを用意すればいいの?」
「モモイロインコはどれくらい長く生きるのかしら」
「実際にモモイロインコを迎え入れたいけれど、値段はどれくらいかかる?」
このように、モモイロインコが気になって飼おうか検討しているけれど、生態や値段、一体何が必要なのかわからず、迎え入れるのを躊躇している方はいませんか。

この記事では、モモイロインコの基本的な情報から、他のインコとどう違うのかなどを紹介しています。

この記事を読むことで、モモイロインコを飼うまでに必要なものや注意点、値段などについても理解できます。

モモイトインコに興味があり飼ってみたいと考えている方は、是非この記事を参考にしてください。

そもそもモモイロインコとは?

モモイロインコは、頭から腹にかけて桃色をしており、背中や翼は灰色となっています。

桃色の愛らしい見た目から人気がある鳥です。

そもそもモモイロインコはどのような鳥なのか、その生態を詳しく説明していきます。

生息地・原産国

モモイロインコの原作国と生息地はオーストラリアで、その全域で見ることができます。

彼らは木の実や昆虫を主に食べており、それらを採取できる海岸地帯、都市、農地、木がまばらにはえた林のような場所など、様々な場所に適応して暮らしています。

実はオウムの仲間

モモイロインコは、名前にインコが入っているのでインコの仲間だと勘違いされますが、オウム目オウム科に分類されているオウムの仲間です。

よく見ると、モモイロインコには頭に飾り羽があります。
この飾り羽(冠羽)があるものがオウム、ないものがインコとされているので、モモイロインコはオウムに分類されるのです。

また、個体差によりイレギュラーがありますが、オウムは体が大きく、インコは体が小さいと言われています。
モモイロインコは下記にて詳しく説明しますが、体が大きいためオウムに分類されています。

モモイロインコの特徴



それではここから、モモイロインコの特徴について、大きさ、泣き声、繁殖、寿命と詳しく解説していきます。

モモイロインコを飼うことを検討している場合は、あとから想像と違ったということがないように必ず確認しておきましょう。

大きさ

鳥の大きさを表現するには、スズメやカラスなど「ものさし鳥」という目安になる鳥と比べて大きいか小さいか判断します。

モモイロインコは体長が約35~38cmくらいあるため、ものさし鳥で考えると、キジバト(全長約33cm)より少し大きいくらいです。

是非、家のそばや公園などでキジバトを見たら、モモイロインコの大きさを想像してみてください。

鳴き声

モモイロインコは他のオウムに比べて、あまり大きな声で鳴かないと言われています。

オウム類は朝晩に雄叫びのような声で鳴くことが多くありますが、モモイロインコはほとんど雄叫びを上げることはなく、鳴き声の大きさも控えめです。

そのため、オウム類の中でも静かな鳥とされていてとても人気があります。

ただ、個体差が激しいため、飼い始めたモモイロインコがとてもよく鳴く個体の可能性もあります。
もちろん、いつもは静かなのに急に大きな声で鳴くこともあります。

そのため、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合や一戸建てでも周囲の家と隣接している場合は、飼育のためにアクリルケージを使用したり、床や壁に防音対策をした上で飼うと安心です。

繁殖について

モモイロインコは生まれてから5~6年ほどで繁殖可能となります。

オスとメスは一度つがいになると一生同じつがいで過ごします。
野生では一緒に餌を探したり、ともに行動したりするのを多く見受けられます。

メスは一度に2個産卵しますが、多いと5個も産卵することがあります。
オスとメスが交代で卵を温め、その後、卵は25日程度で孵化します。
雛は2か月程度で巣立っていきます。

寿命

モモイロインコの寿命は、飼育下で約40年とかなり長期間となっています。

50年近く生きる個体もいるので、非常に長生きをする鳥です。

ペットとして迎え入れる場合は、長い時間お世話を必要としますので、もし自分に何かあったときに誰がお世話をしてくれるか、十分な話し合いが必要です。

最期まで責任をもって飼うのが飼い主の務めです。
飼育ができるかどうか検討してから、モモイロインコを迎え入れるようにしましょう。

他のインコとの違い



モモイロインコと他のインコと比較してみると、モモイロインコはオウムに分類され、体の大きさもモモイロインコのほうが大きいです。

インコの種類も様々ですが、ポピュラーなセキセイインコの大きさは18~25cm程度と小柄なものに対して、モモイロインコは35~40cm程度と大きくなります。

鳴き声もセキセイインコよりも大分大きいので、余裕のあるケージを用意したり、防音などの環境を整えたりすることも必要となります。

モモイロインコの性格



それではここから、モモイロインコの性格について詳しく解説していきます。

モモイロインコがどのような性格で、飼うときにどんな風に気をつければいいのかなどを、飼う前にしっかり確認してみてください。

飼い主によく懐く

モモイロインコは飼い主によく懐く鳥です。

とても好奇心旺盛で、人と遊んだり、おもちゃで遊んだり、積極的にコミュニケーションをとってくれます。
飼い主に撫でてもらうのも好きで、スキンシップを喜びます。

また、おしゃべりも活発にするので、ペットとの関わりをたくさん持ちたい方に向いています。

嚙む力が強い

モモイロインコの噛む力は小型の鳥に比べたら強いので注意が必要です。

野生では種子や木の実をくちばしで割って食べるので、モモイロインコにはかたい殻をかみ砕く力があります。
そのため、手や指を本気で噛まれると流血することもあります。

噛み癖になってしまうこともありますので、なるべく噛み癖がつかないようにしつけをしましょう。
噛もうとしたら指を引いたりする、別のおもちゃなどでモモイロインコの気をそらすなどを繰り返すと、徐々に噛み癖が減っていきます。

モモイロインコを迎え入れたら、なるべく早くしつけるようにしておきましょう。

おしゃべりが得意

モモイロインコはおしゃべりが得意で、簡単な人の言葉や、他の鳥の鳴きまねなどをしてくれる個体もいます。

毎日スキンシップをして話しかけていると、個体差はありますが簡単な言葉を話すようになったりします。

人懐っこい鳥なので、遊びの一環で毎日話しかけてみるのをおすすめします。
かわいらしい芸を披露してくれるでしょう。

臆病な面もある

モモイロインコは臆病な面もあるので、飼育には注意が必要です。

スキンシップを取ってくれる鳥なので、様々なおもちゃを用意したくなるでしょう。
しかし、モモイロインコは見たことがないものが突然置かれていたり、それが激しく動いたり、近づいてきたりすると驚いてパニックを起こしてしまいます。

おもちゃをせっかく買ったから早く遊んでほしいと、無理強いすると怯えてしまうこともあります。
様子を見ながらおもちゃを与えるようにしてみてください。

購入する方法



モモイロインコを購入する方法は主に、ペットショップで買う、ブリーダーから買う、里親サイトを探すの3つです。

ペットショップで買うのが一般的ですが、インコだけではなくオウムを取り扱っているペットショップに行かないと出会えないかもしれません。
インコやオウムの専門店などを利用してみるのもいいでしょう。

また、やむを得ない事情でモモイロインコを手放すことになった人が、里親を募集していることもあります。
あまりモモイロインコの年齢や出自にこだわらないなら、里親サイトで探してみるのもいいでしょう。値段もペットショップやブリーダーから購入するよりも、費用を抑えられる可能性があります。

値段の相場

モモイロインコの値段の相場は、ペットショップで約40万円~50万円となっています。

値段が高額なのは、国内で生まれるモモイロインコは少なく、ほとんどが海外からの輸入となっているからです。
モモイロインコの個体数も減り、輸入数も減ってきているため、約10年前は10分の1の値段で購入できましたが、今では値段が高騰し高価格となっています。
今後、さらに値段が高騰していく可能性もあるでしょう。

モモイロインコの飼育に必要なもの

それではここから、モモイロインコの飼育に必要なものを解説していきます。

特に以下のものは、実際に迎え入れる前に揃えるようにしましょう。

初めてモモイロインコを迎え入れる方は、是非参考にしてみてください。
  • ケージ
  • ケージにつける南京錠
  • おもちゃ
  • 食器(エサ皿)
  • 水入れ

飼育に必要なもの①ケージ

モモイロインコは体が大きいため、小さいケージだと運動不足になったり、窮屈になったりして、ストレスを感じやすくなってしまいます。

そのためモモイロインコに合わせて、適度に大きめのケージが必要となります。

具体的には横幅と奥行きが約45cm、高さは約60cm以上のケージを選ぶといいでしょう。

モモイロインコは脂粉と呼ばれる細かい粉のようなものが出ます。
脂粉とは羽などから出る白く細かい粉のことで、落ちてケージ内に溜まることがありますので、掃除が楽なケージを選ぶとお世話が楽になります。

飼育に必要なもの②ケージにつける南京錠

モモイロインコはケージの中に入れていたとしても足やくちばしを使って、とても器用にケージの出入り口を開けてしまうことがあります。

そのままにしておいたらいつの間にか外に出てしまって逃がしてしまったということがないように、ケージの出入り口に鍵をかけておくことをおすすめします。

その際に簡易的な鍵だと、モモイロインコは開けてしまう可能性があります。
南京錠のようなしっかりとした鍵を使い、管理するようにしましょう。

飼育に必要なもの③止まり木

ケージを用意したら、中に止まり木を設置しましょう。

止まり木は鳥たちがとまるための、木の棒のことです。
鳥たちは止まり木の上で生活しています。

止まり木は様々な太さが用意されています。
セキセイインコなどの小型の鳥用の止まり木は、モモイロインコには細くて体が安定しません。
太さ約2.5cmなどの、中型インコ向けの止まり木を用意しましょう。

一本だけだと運動不足になるため、2本以上用意し、鳥がケージ内でも移動し運動できるように配置してみてください。

飼育に必要なもの④おもちゃ

他のインコやオウムと同じく、モモイロインコも頭がいいため、おもちゃを与えるとよく遊びます。

ケージの中でじっとしているだけではストレスもたまるので、ストレス解消のためにもおもちゃを選んであげましょう。
運動不足が解消されるようなものがあると、さらにいいです。

ただし、モモイロインコは臆病なところがありますので、せっかくおもちゃを用意しても初めは怯えることがあります。
そのときは様子を見ながらおもちゃに慣れさせましょう。

飼育に必要なもの⑤食器(エサ皿)

エサ皿は、ケージに一緒についていることが多いのでそれを使ってみましょう。

ただ、個体によっては深すぎる、浅すぎるなどがありますので、様子を見ながら別のオウム用のエサ皿を用意してあげるようにしましょう。

飼育に必要なもの⑥水入れ

水入れもエサ皿と同じく、ケージに一緒についているものを一度使ってみましょう。

その後、不具合があれば別のものを用意してあげましょう。
容器は錆びないようにプラスチックやステンレス製のものをおすすめします。

水を清潔に保ってくれるような自動給水機もありますので、用途に合わせて使用してみてください。

モモイロインコの飼育方法



ケージなどの飼育用品も一通り目星がついたら、モモイロインコをどう飼ったらいいか、飼育するときの注意点があるのかなど、具体的なことが気になってくるでしょう。

ここから、モモイロインコの飼育方法について詳しく取り上げます。

エサ

モモイロインコの餌は、オウムやインコ用の低脂肪のペレットを与え、健康のためにペレット以外にも野菜や果物、カルシウムを与えるようにしましょう。

元々、モモイロインコはオーストラリアの砂漠地帯などにも生息していました。
そのため、あまり食事ができなくても平気なように、脂肪分の多い種子類を多く食べ、脂肪分を蓄えるようになりました。

つまり、モモイロインコは太りやすいので、エサには注意が必要です。
種子類を好んで食べるためついつい与えすぎてしまうことがありますが、なるべく抑えるようにして、適度に与えるようにしましょう。

迎え入れたモモイロインコが健康に過ごせるように、飼い主がしっかりと食事を管理することが大切です。

トイレ

モモイロインコをはじめ、鳥はトイレを覚えることはありません。

そのため、ケージの床にトイレシートなどを敷き、排泄物が直接ケージなどにつかないように気をつけるようにしましょう。

排泄物と脂粉もケージの床に溜まりますので、トイレシートは数日おきにこまめに変えるようにします。
またそのときに排泄物のチェックをすると、ペットの体調の変化に気づきやすいです。

ケージはなるべく月に1回はまるごと洗うようにし、清潔さを心がけるようにしてください。

適した温度

モモイロインコは野生では砂漠地帯にも暮らしている強い鳥ですが、あまりに暑い日や寒い日などがあったり、寒暖差が激しかったりすると体調を崩してしまいます。

室温は約25度から約30度に保つようにしましょう。

近年の日本はとても暑い日があったり、寒い日があったりしますので、温度を常に一定に保つように気をつけ、温度の管理に気を配るようにしてください。

放鳥

モモイロインコは体の大きな鳥なので、ケージの中にいるとストレスが溜まったり、運動不足になることがあります。
ケージの外に出し、飼い主が見守りながらおもちゃなどで遊んであげると効果的です。

頻度としては、1日に1回ケージから出して放鳥しましょう。できれば朝に約30分、夜は1時間ほど放鳥するといいでしょう。

ただし、個体によって噛む力が強い場合がありますので、かじられたら困るものや小物は部屋から出したり、布などをかけたりしてモモイロインコから守りましょう。
電源コードもかじって感電してしまうことがありますので、電源コードの管理には気をつけるようにしてください。

日光浴

モモイロインコを飼育する上で、日光浴はかかせません。

1日30分程度で大丈夫ですので、日光浴させましょう。日光浴することでモモイロインコの体内でビタミンD3が作成されますし、体内リズムが調整されるので健康促進に繋がります。

ただし、長時間の日光浴は体力を奪う原因となりますので、必ず日陰を作成しましょう。また、モモイロインコの体調が思わしくないときは日光浴は避けましょう。かえって体調不良の原因となる場合があります。

また、日光浴は室外で行うとネコやカラスなどに襲われる可能性がありますので、必ず室内で日光浴をさせるようにしましょう。

水浴び

モモイロインコは、自分の健康を保つために週2回ほどのペースで水浴びをします。

水浴びをすることで、自分の羽についた汚れや脂粉、細菌、寄生虫などを落とすのです。
夏場は水浴びで体温を下げる効果もあります。

水浴びのためには、モモイロインコが入るくらいの大きさの器を用意してあげましょう。
器の中に水を張っておくと、モモイロインコが入り水浴びをします。
その際に周囲が濡れるので、濡れてもいい洗面台や浴室などで行うと片づけが楽です。

水に入るのが苦手な個体の場合は、霧吹きで濡らすのも効果的です。
水浴びをしたあとは自然乾燥させますが、冬や冷える場合は室内を温めたりして体調を崩さないように管理しましょう。

しつけ

モモイロインコは賢い鳥ですがけろりとした性格なので、しつけのために怒っても効果は薄いです。

そのためしつけはあまりできず、トイレなども覚えることはありません。

ただ噛み癖を直したいと考えている場合は、噛もうとしたら気を逸らしてあげたり、人の手や指ではなくかじりがいのあるおもちゃを与えてあげたりしましょう。
飼い主がケガをする前に、早めに噛み癖を直すように地道な努力が必要です。

お手入れ

モモイロインコのお手入れは、水浴びをさせたり、爪切りをしたりしましょう。

水浴びは上記でおすすめしたように、定期的に行うようにしてください。

爪を伸ばしたままにしておくと、どこかに引っかけて折って出血することがあります。そのため、定期的に爪を切る必要があります。

爪切りは飼い主が自分で切ることもできますが、暴れたりするためなかなか難しく、モモイロインコを傷つけてしまうかもしれません。
そのため、動物病院などで爪を切ってもらうことをおすすめします。

モモイロインコを飼う際の注意点

それではここから、モモイロインコを飼う際の注意点について詳しく解説していきます。

モモイロインコを飼うために、この注意点に対応できるかどうか一度しっかり考えてみてください。

モモイロインコに対応できる動物病院が少ない

モモイロインコを迎える前に、鳥類に詳しい動物病院が通える範囲内にあるかどうか、探しておきましょう。

近所に動物病院があったとしても、モモイロインコはポピュラーなペットではないので、何か病気やケガをしたときにすぐに対応できない可能性があります。
そのため、対応可能な動物病院を探しておきましょう。

あてがないという場合は、購入したペットショップなどで尋ねるとかかりつけの病院がある場合、教えてくれるでしょう。
一度確認してみてください。

鳴き声が大きい場合もある

モモイロインコは、他のオウム類に比べたら鳴き声が小さいと言われていますが、個体や状況によりとても大きな声で鳴く場合があります。

そのため、防音対策が必要となる場合があります。
周囲に迷惑をかけないようにアクリルケージを使用したり、壁などに防音対策をしたりするなど注意しましょう。

迎え入れる前に、モモイロインコをペットショップなどで一度実際に見ることも重要です。その際に鳴き声を聞いておけば、どのくらい大きな声で鳴くのかイメージすることができるでしょう。

寿命がかなり長い

モモイロインコは40年近く生きると言われているため、その間、毎日モモイロインコの世話ができるのかを考える必要があります。

モモイロインコはとても寿命が長い鳥です。
平均約40年ですが飼育環境により、もっと長く生きる場合もあります。
そうなると、二世代、三世代でモモイロインコをお世話する可能性があります。

必ず最期までお世話するのが飼い主の責任です。
自分の次に誰がモモイロインコの面倒を見るのか決めた上で、迎え入れるようにしましょう。

ストレスに注意する

モモイロインコは、ストレスが原因で毛引き症を発症する場合がありますので注意が必要です。

毛引き症とは自分の羽を自分で抜いてしまうことです。
過剰なストレスや、スキンシップが十分ではなかったり、怖い思いをしたりしたときに発症しやすいため、毛引きをしていることに気づいたら、早めに病院に相談しましょう。

また、ストレスを解消するために環境の改善や、スキンシップをたくさん取るようにして愛情を注いであげてください。

モモイロインコの特徴を学んで飼育の知識を身に付けよう



モモイロインコは頭がよくて愛らしく、とても魅力的な鳥です。値段は高額ですが、値段以上のものを返してくれるでしょう。

ただ、飼育に当たっては、寿命が長いなど記事で紹介した生態や注意点などに考慮する必要があります。

最期まで面倒を見ると決め、モモイロインコを実際に迎え入れたら、愛情を注ぎながら楽しんでお世話をしてください。
素晴らしい人生のパートナーとなるでしょう。
モバイルバージョンを終了