オカメインコの鳴き声はうるさい？鳴いている時の気持ち・対策も紹介

「オカメインコを飼育したいと思っているけれど、オカメインコの鳴き声ってうるさいの？」
「オカメインコの鳴き声がうるさくて困っている。なぜ鳴き声をあげるの？」
「オカメインコの鳴き声対策はどうすれば良い？」
オカメインコの鳴き声が大きくて困っているという人もいるのではないでしょうか。

オカメインコの鳴き声がうるさいと感じる時でも、オカメインコが鳴く理由を知れば上手く対処できる場合があります。

本記事ではオカメインコの習性やオカメインコが鳴く理由などについて詳しく解説します。記事を読むことでオカメインコの鳴き声はうるさいのか、オカメインコはなぜ鳴き声をあげるのかを知ることができるでしょう。

またオカメインコの鳴き声がうるさい時の対策についても併せて解説しているため、オカメインコの鳴き声について知りたい人は是非参考にしてみてください。

オカメインコはインコの中でも体が大きめで、その鳴き声も大きく、遠くまでよく届きます。その鳴き声の大きさから、マンションや住宅密集地などではオカメインコの鳴き声がクレームになる可能性があるでしょう。

そのためオカメインコを飼う場合には、オカメインコの鳴き声で迷惑をかけるかもしれないことを近所に伝えておくことが必要です。オカメインコは、犬のように鳴かないようしつけることはできません。

オカメインコがまったく鳴き声を出さないようにするのは不可能と言えますが、オカメインコがあまり鳴き声を出さないように工夫することはできます。

オカメインコの特徴でもある頭のてっぺんの羽「冠羽」を見ることで、オカメインコの気持ちを知ることができます。

冠羽が寝ている時はオカメインコがリラックスしていることを表しているため、優しくなでてあげたり、そのままそっとしておいたりすると良いでしょう。

冠羽が立っている時はオカメインコが何かに驚いていたり、怯えていたりすることを表しています。また何かに注意している時にも冠羽を広げるため、オカメインコの冠羽が立っている時は何か周りに変わったことがないか確認しましょう。

また冠羽が寝ていて体を小刻みに左右に動かしている場合には、オカメインコがストレスを感じています。そのためストレスの原因となっているものを見つけて、取り除いてあげてください。

オカメインコはオーストラリアの広大な大地で外敵から身を守るため、20羽から30羽ほどの群れを作って生活しています。

そして餌を探しに朝飛び立つ時や、ねぐらに帰る日没前になると、空を飛び交いながら遠くまでよく届く声で常に仲間と鳴き交わす習性があるのです。

この鳴き交わしの習性は飼育下のオカメインコにもあり、オスの方が大きく遠くまで届く声で鳴き、メスの方が少し控えめな声で鳴く傾向があります。

オカメインコが鳴くのは習性であるため、犬のようにしつけて鳴かないようにすることはできません。しかしオカメインコが鳴く理由を知ることができれば、それに対処することで無駄に鳴くのを減らすことができます。

ここでは、オカメインコが鳴く理由について見ていきましょう。

オカメインコが荒々しくギャーギャーと鳴いている場合、危険を知らせるために鳴いていると考えられます。

オカメインコはとても臆病な鳥であるため、室内外で大きな音がすると危険が迫っていると思い、飼い主に知らせるために鳴くのです。

掃除機の音や大型の車が通りすぎる音、犬やカラスの鳴き声が聞こえただけでも、オカメインコは恐怖を感じて鳴きます。

オカメインコがギャーギャーと大きな声で危険を知らせるために鳴いている場合、オカメインコのストレスが限界の状態であるため、オカメインコが鳴く意味を理解して早めにストレスの原因を取り除いてあげましょう。

オカメインコがピーと高く小さな声で鳴いている場合、それは餌がないことを飼い主に伝えている可能性があります。

オカメインコに限らず鳥の体は空を飛ぶために栄養を蓄えることができません。そのため、たった1日餌を食べることができなかっただけで命取りになってしまうこともあるのです。

普段から餌入れと水入れをこまめに確認するようにし、オカメインコがピーと鳴いている場合には餌が切れていないか見てあげましょう。

オカメインコは野生では集団で生活している鳥であるため、とても寂しがりで1羽だけで飼育していると不安な気持ちになってしまい鳴くことがあります。本能で群れから離れて1羽でいることが危険であると知っているのです。

飼い主から離れた場所で飼育されていると、ひとりでいることに不安を感じて飼い主を呼び戻そうとして鳴きます。

そのため、オカメインコを飼育するケージはなるべく飼い主や家族の気配を感じることができる場所に置いてあげるようにしましょう。

上述したようにオカメインコはとても寂しがりやな一面を持つ鳥です。そのため飼い主にかまって欲しくて呼び鳴きをすることも多いでしょう。

しかしオカメインコが呼び鳴きをしたからと言って、すぐにケージのところへ行ってかまってあげると、オカメインコは飼い主が呼び鳴きをすればすぐに来てくれると学習してしまいます。

そのためオカメインコが呼び鳴きをする場合には、呼び鳴きに反応してすぐに駆けつけるのではなく、我慢してしばらく待つようにしましょう。

呼び鳴きをやめ、静かになった時にオカメインコのもとに行き、良い子だと褒めておやつをあげるようにするのがおすすめです。

オカメインコの社会化期は生後2カ月と言われており、この期間に雛は親に守られているという安心感の中で、兄弟と触れ合い、生きる術を学ぶのです。

しかしあまりにも早く親と引き離してしまうと、雛は安心感を持てず、すぐに何かに怯えるようになったり、攻撃的になったりして精神的に不安定な状態になることがあり、これを分離不安と言います。

このような分離不安からオカメインコが鳴いている場合には、オカメインコのそばで声をかけて安心させてあげてください。

分離不安で鳴いているのに放置していると、オカメインコは飼い主を呼ぶことを諦め心を閉ざしてしまう可能性があります。

大切なオカメインコのためにも愛情をしっかり伝える時間を作るようにしましょう。

オカメインコは運動不足でエネルギーが有り余っていたり、退屈だったりすると、欲求不満を解消しようと大きな鳴き声で鳴くことがあります。

オカメインコが噛んでも安全なおもちゃを与えたり、壊してしまっても良いおもちゃを与えたりして、飼い主がかまってあげることができない時もオカメインコがひとりで楽しめるように工夫してあげましょう。

またオカメインコが運動不足で鳴いている場合には、体力を消耗し、気分もすっきりとする水浴びをさせるのがおすすめです。

オカメインコが歌うように大きな鳴き声を出している場合、発情しているから鳴いているのだと考えることができるでしょう。

発情したオスは大きな声でラブソングを歌いながら首を振ります。オカメインコは飼い主をパートナーだと思って発情する場合もあり、飼い主が応えるまでずっと歌い続けることもあります。多頭飼育をしている場合には、異性に向けて歌い続けることもあるでしょう。

オカメインコを過剰に発情させないよう、栄養管理をしっかりし高脂肪食にならないよう気を付けることが大切です。また過剰なボディタッチは控え、後頭部をなでる程度にしておいてください。

野生で暮らすオカメインコは、群れで暮らしており、常に群れの仲間と会話をしています。そのため、オカメインコを飼育しているケージの周囲が騒がしいと、自分が群れの中にいるように感じて会話をするために鳴き声を出すことがあるのです。

周囲が騒がしくてオカメインコが鳴き声を出す場合には、オカメインコのケージを静かな場所へ移動させることで、鳴かなくなることもあります。

そのためそのような場合には、なるべく騒がしくない場所にケージを置くようにしましょう。

オカメインコはセキセイインコなどと比べると、お喋りを覚えるのはあまり得意ではありません。しかしオカメインコのオスは求愛行動をとる時に歌ったり、真似をしたりするため、オスはメスに比べて歌ったり、おしゃべりを覚えやすかったりすると言えます。

もちろん個体差があるため、まったくお喋りをしないオカメインコもいますが、多くのオカメインコは口笛やメロディーを何度も聞かせることで歌えるようになるでしょう。

また少しであれば単語を覚えることもあるため、オカメインコにお喋りをさせたいならメスよりもオスのほうがおすすめです。

オカメインコの鳴き声は飼い主にさまざまなことを伝えており、飼い主への愛情表現である場合もあります。しかしオカメインコの鳴き声は大きいため、近隣にうるさいと思われ迷惑になる場合もあるでしょう。

そのためオカメインコの鳴き声がうるさい時の対策として、オカメインコを飼育しているケージを透明の専用アクリルケージで覆うのがおすすめです。

専用アクリルケージは透明であるため、いつでも中のオカメインコの様子を確認することができます。また防音だけでなく餌や脂粉の飛散防止や保温効果も期待できるでしょう。

オカメインコの鳴き声や、オカメインコが鳴く理由について詳しく解説しました。オカメインコは寂しがりやで好奇心が旺盛な知的な鳥と言えます。

そのため鳴き声を出すことで飼い主にさまざまなことを伝えようとしている場合が多いです。この記事を参考にオカメインコが鳴く理由を知り、その鳴き声からオカメインコの気持ちを読み取って鳴き声に対処しましょう。