「フクロウを飼ってみたいけど難しいのかな」
「ミミズクの値段はどれくらい?」
「飼育で気をつけなきゃいけないことは?」
近年ペットとしても人気のフクロウやミミズクですが、犬や猫ほど一般的ではないため、飼ってみたくても疑問点だらけ、という方は多いのではないでしょうか。
飼育にチャレンジしたい方のために、本記事ではミミズクとフクロウの違いや種類、飼育に関する基本情報までわかりやすく解説しています。読み終わるころには、飼育についての知識がしっかり身についていることでしょう。
ミミズクやフクロウに興味がある方、飼育にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。
「ミミズクの値段はどれくらい?」
「飼育で気をつけなきゃいけないことは?」
近年ペットとしても人気のフクロウやミミズクですが、犬や猫ほど一般的ではないため、飼ってみたくても疑問点だらけ、という方は多いのではないでしょうか。
飼育にチャレンジしたい方のために、本記事ではミミズクとフクロウの違いや種類、飼育に関する基本情報までわかりやすく解説しています。読み終わるころには、飼育についての知識がしっかり身についていることでしょう。
ミミズクやフクロウに興味がある方、飼育にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。
ミミズクを飼う前に知っておくべきこと
フクロウやミミズクの飼育では、事前準備がとても大切です。準備不足のまま飼育をはじめると、あとでトラブルになりかねません。飼育前に知っておくべき情報についてチェックしておきましょう。
「フクロウ」「コノハズク」との違い
ミミズクと似た種類に「フクロウ」と「コノハズク」がいます。3種類ともフクロウ目フクロウ科に属しているため、生物学上は同じ種類ですが、見た目と大きさの違いから呼び名が変わります。
ミミズクの特徴は、頭部の両脇についている耳のような羽です。「羽角」と呼ばれる羽毛の束ですが、この羽角がない種類をフクロウ、ある種類をミミズクと呼びます。コノハズクはミミズクの中でも小型の種類の総称です。
見分ける際は、羽角の有無と体の大きさをチェックしてみてください。
ミミズクの特徴は、頭部の両脇についている耳のような羽です。「羽角」と呼ばれる羽毛の束ですが、この羽角がない種類をフクロウ、ある種類をミミズクと呼びます。コノハズクはミミズクの中でも小型の種類の総称です。
見分ける際は、羽角の有無と体の大きさをチェックしてみてください。
エサの種類とエサにかかるお金
猛禽類であるミミズクは肉食のため、マウスやヒヨコなどを主食として食べます。おやつ感覚でミルワームやコオロギなどの昆虫を食べることもあります。エサには生きたマウスを使う場合もありますが、猛禽類用のエサとして市販されている冷凍マウスや冷凍ヒヨコなどの利用が一般的です。
飼育するミミズクの種類や大きさ、与えるエサによって変わりますが、1ヶ月のエサ代は5,000円~10,000円前後が目安です。
飼育するミミズクの種類や大きさ、与えるエサによって変わりますが、1ヶ月のエサ代は5,000円~10,000円前後が目安です。
販売場所は?
ミミズクやフクロウの生体を購入したい場合、ペットショップや通販サイトを利用する方法があります。
ただし、犬や猫、小動物をメインに扱うペットショップではミミズクの取り扱いがない場合があるため、鳥類や猛禽類を専門に扱うお店を探します。他にも、フクロウカフェで生体を販売している場合があります。
ただし、犬や猫、小動物をメインに扱うペットショップではミミズクの取り扱いがない場合があるため、鳥類や猛禽類を専門に扱うお店を探します。他にも、フクロウカフェで生体を販売している場合があります。
オスとメスについて
フクロウの仲間は性別を見分けることが大変難しい生き物です。つがいで飼育するときなど、性別を見分けたい場合には、DNA鑑定・産卵のいずれかで判断します。
メスの場合はごくまれにですが無精卵を産むことがあるため、産卵があれば「メス」と判断できます。オスはメスより体が小さく、発情期に鳴くという特徴もありますが、確実に判定できるわけではありません。正確に判定したいときは、動物病院でDNA検査をしましょう。
メスの場合はごくまれにですが無精卵を産むことがあるため、産卵があれば「メス」と判断できます。オスはメスより体が小さく、発情期に鳴くという特徴もありますが、確実に判定できるわけではありません。正確に判定したいときは、動物病院でDNA検査をしましょう。
寿命はどれくらい?長生きさせるコツは?
フクロウやミミズクの仲間は、平均10~20年前後まで生きる長寿な生き物です。体の大きさで寿命が変わりますが、小型種であれば平均10~15年前後、大型になると30年以上生きる種類もいます。
長生きさせるためには、栄養バランスのとれた食事とストレスなく過ごせる環境が必要です。ある程度自由に動ける広い空間や隠れ家を用意し、マウスやヒヨコなどのエサをバランスよく与えます。
長生きさせるためには、栄養バランスのとれた食事とストレスなく過ごせる環境が必要です。ある程度自由に動ける広い空間や隠れ家を用意し、マウスやヒヨコなどのエサをバランスよく与えます。
フクロウの種類と特徴・値段
フクロウには、大型・中型・小型と実に多くの種類がいます。見た目や性格、特徴も異なるので、自分が飼育する種類について正しく知ることが重要です。
代表的なフクロウの種類や値段を分かりやすく紹介するので、飼育の参考にしてみてください。
代表的なフクロウの種類や値段を分かりやすく紹介するので、飼育の参考にしてみてください。
コキンメフクロウ
コキンメフクロウは、全長20cm前後、体重100~200gという小型のフクロウの仲間です。小さく愛らしい姿からペットとしても人気ですが、攻撃的で神経質な面があるため、慣れるまでは時間がかかることもあります。
値段は、1羽あたり20~40万円程度で販売されています。
値段は、1羽あたり20~40万円程度で販売されています。
アナホリフクロウ
アナホリフクロウは、全長20cm前後、体重150gほどで、コキンメフクロウと同じく小型の種類です。野生では砂漠や草原に住み、プレーリードッグなど他の動物の巣穴を利用することから、アナホリフクロウの名前がつきました。
購入する場合、1羽あたりの値段は30~40万円程度です。
購入する場合、1羽あたりの値段は30~40万円程度です。
アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズクは、小さくかわいい見た目と飼育のしやすさから特に人気があるフクロウです。ミミズクの見分け方で目印にする「羽角」が、頭の両脇についているのも特徴です。
値段は、1羽あたり30~40万円程度です。
値段は、1羽あたり30~40万円程度です。
ヨーロッパコノハズク
ヨーロッパコノハズクは世界最小クラスのフクロウで、温厚な性格で人にも慣れやすいため、ペットとして飼育する人も多く人気の種類です。全長は15~20cmほどですが、代謝がいいため、エサは1日2回必要です。
1羽あたりの値段は、25~30万円程度です。
1羽あたりの値段は、25~30万円程度です。
アカスズメフクロウ
アカスズメフクロウは、ヨーロッパコノハズクと同じく世界最小クラスのフクロウです。全長15~20cm、体重は40~100gほどしかありませんが、とても気が強く、人に慣れづらいという面もあります。
値段は、1羽あたり30~35万円程度です。
値段は、1羽あたり30~35万円程度です。
スピックスコノハズク
スピックスコノハズクは、ペットとして飼育される小型フクロウの中で特に人気の種類です。全長20~25cm前後の小さな体に丸く大きな目が特徴で、人慣れしやすく飼育しやすいメリットがあります。
生体を購入する場合、値段は1羽あたり35万円程度です。
生体を購入する場合、値段は1羽あたり35万円程度です。
アフリカワシミミズク
アフリカワシミミズクは、性格が穏やかで飼育しやすいことから人気の中型フクロウです。全長35~45cmという大きさは、マンションなどで飼う場合には抜群の存在感があります。
生体を購入する場合の値段は、1羽あたり35万円程度です。
生体を購入する場合の値段は、1羽あたり35万円程度です。
キンメフクロウ
キンメフクロウは、ヨーロッパの山脈やヒマラヤなど、寒い地域に住む中型のフクロウで、現在は絶滅の危機にある貴重な種類です。
大きさは全長20~25cm程度で、国内ではブリーダーが繁殖した個体を1羽あたり35~45万円程度で販売されています。
大きさは全長20~25cm程度で、国内ではブリーダーが繁殖した個体を1羽あたり35~45万円程度で販売されています。
オナガフクロウ
オナガフクロウは、名前の通り長い尾羽が特徴の中型のフクロウです。体の形や尾羽は、タカやハヤブサなどの猛禽類に似ています。
体長は40cm前後、寿命は10年~15年前後です。専門店でも入荷が珍しい種類のため、1羽あたりの値段は40万円程度です。
体長は40cm前後、寿命は10年~15年前後です。専門店でも入荷が珍しい種類のため、1羽あたりの値段は40万円程度です。
メンフクロウ
メンフクロウは、ハート形の顔に黒目が特徴的な中型のフクロウです。全長は30~45cmほどあり、寿命は10年~15年前後です。とても人になつきやすい性質で、手乗りなどのスキンシップもできます。
値段は1羽あたり10万円~20万円程度で、フクロウの中では比較的入手しやすい価格です。
値段は1羽あたり10万円~20万円程度で、フクロウの中では比較的入手しやすい価格です。
ニセメンフクロウ
ニセメンフクロウは、色や大きさ、見た目がメンフクロウと似ていることから名づけられました。体長20~30cmほどの中型種で、寿命は10年~15年前後です。
とても珍しい種類のため専門店でもめったに見られず、1羽あたりの値段も80万円~と高額です。
とても珍しい種類のため専門店でもめったに見られず、1羽あたりの値段も80万円~と高額です。
メガネフクロウ
メガネフクロウは、目のまわりから頬にかけて走る白いラインが、まるで眼鏡のように見えることから、メガネフクロウの名がつきました。全長は40~60cm前後で、おとなしく飼いやすい性格の個体が多い種類です。
生体を購入する場合、1羽あたりの値段は40~50万円程度です。
生体を購入する場合、1羽あたりの値段は40~50万円程度です。
シロフクロウ
シロフクロウは全長50~60cm、体重1.6kg~2.0kg前後まである大型のフクロウです。フクロウの中では見た目でオスとメスが判別しやすい種類で、オスはほぼ純白ですが、メスには黒い縞模様があります。
専門店では1羽あたり30万円~40万円程度で販売されています。気性が荒い面があるため、人に慣らすためにはヒナのころから接する必要があります。
専門店では1羽あたり30万円~40万円程度で販売されています。気性が荒い面があるため、人に慣らすためにはヒナのころから接する必要があります。
ベンガルワシミミズク
ベンガルワシミミズクは全長約50~60cmほど、寿命は15~20年前後という大型種のフクロウです。存在感のある大きさですが、性格は明るく人にもよく慣れるので、フクロウ飼育初心者でも扱いやすい種類です。
値段は1羽あたり30~50万円程度です。
値段は1羽あたり30~50万円程度です。
カラフトフクロウ
カラフトフクロウは、まるで円盤のような丸く大きな顔に黄色い目という見た目が特徴的な大型のフクロウです。全長は60~70cm前後あり、ペットとして飼育される場合の寿命は30~40年前後と非常に長生きです。
特徴的な見た目ですが熱心なファンが多く、性格も穏やかで人に慣れやすい種類です。専門店で購入する場合の値段は、1羽あたり50万円~70万円程度です。
特徴的な見た目ですが熱心なファンが多く、性格も穏やかで人に慣れやすい種類です。専門店で購入する場合の値段は、1羽あたり50万円~70万円程度です。
ワシミミズク
ワシミミズクは、全長70cm前後まで成長する大型のミミズクですが、ヒナから育てると人になつきやすく、ペットとしても人気の種類です。個体によって性格が様々で、好奇心旺盛、人見知り、怖がりなどの特徴があります。
専門店で購入する場合、1羽あたりの値段は25万円~30万円程度です。
専門店で購入する場合、1羽あたりの値段は25万円~30万円程度です。
フクロウを飼うときの条件
猛禽類であるフクロウやミミズクを飼育するには、事前にクリアしなければならない飼育条件があります。憧れや興味だけで安易に飼うと、飼育が続けられなくなってしまいます。
フクロウとの生活を快適に続けられるように、飼育に必要な条件を事前にチェックしておきましょう。
フクロウとの生活を快適に続けられるように、飼育に必要な条件を事前にチェックしておきましょう。
飼育環境が整っている
フクロウやミミズクの飼育で重要なことは、飼育環境が整っていることです。特に室内で飼育する場合には、「室温と湿度が維持できる」「同居する人の理解が得られている」という2点をクリアする必要があります。
それぞれのポイントをくわしく紹介します。
それぞれのポイントをくわしく紹介します。
室温と湿度が維持できる
フクロウに限らず、鳥は人間のように汗をかくことができません。そのため、飼育場所が室内・屋外のどちらであっても、フクロウが快適に暮らせる温度・湿度を維持することが重要です。
フクロウに適した温度は、夏場で23~26度、湿度は37~60%です。冬の場合、温度18~25度、湿度45~60%が適温とされています。フクロウの健康にもかかわるため、温度・湿度がきちんと維持できる環境を準備しましょう。
フクロウに適した温度は、夏場で23~26度、湿度は37~60%です。冬の場合、温度18~25度、湿度45~60%が適温とされています。フクロウの健康にもかかわるため、温度・湿度がきちんと維持できる環境を準備しましょう。
同居する人の理解が得られている
1人暮らしであれば問題ありませんが、家族やパートナーなど、同居相手がいる場合、必ずフクロウの飼育について話し合いましょう。特に室内で飼育する場合は、鳴き声や排泄物の処理、エサの保管場所について同居相手の理解が必要です。
また、フクロウの飼育では初期費用や月々のエサ代が高額になる場合があります。費用面も含めて、しっかりと理解が得られることが重要です。
また、フクロウの飼育では初期費用や月々のエサ代が高額になる場合があります。費用面も含めて、しっかりと理解が得られることが重要です。
飼育に必要なグッズがそろっている
フクロウの飼育では、インコなど小型の鳥の飼育では使わないような道具が必要になります。ペットとしても犬や猫ほど一般的ではないため、専門店や猛禽類専門の通販サイトでなければ購入できないものもあります。
飼育グッズの準備にもある程度の日数が必要になるため、事前にフクロウ飼育に必要なグッズ・アイテムをしっかりチェックしておきましょう。
フクロウの飼育で必要なグッズを一つずつ解説していきます。
飼育グッズの準備にもある程度の日数が必要になるため、事前にフクロウ飼育に必要なグッズ・アイテムをしっかりチェックしておきましょう。
フクロウの飼育で必要なグッズを一つずつ解説していきます。
フクロウの飼育に必要なグッズ
- 止まり木
- ケージ
- 爪切り
- 水浴び道具
- 体重計
- 温度湿度計
- 保温用具
- ピンセット
- アンクレット・ジェス
飼育に必要なもの①止まり木
フクロウの飼育では、パーチと呼ばれる止まり木につないでおくことが基本です。野生でも木の枝にいることが多いフクロウにとって、止まり木は家のようなものです。安心して過ごせるように必ず設置しましょう。
形や大きさは様々ですが、フクロウやミミズクの体長、足のサイズにあわせて選びます。
形や大きさは様々ですが、フクロウやミミズクの体長、足のサイズにあわせて選びます。
飼育に必要なもの②ケージ
フクロウには放し飼いにする方法と、専用ケージで飼育する方法があります。放し飼いの場合は逃げ出してしまう可能性もあるため、できれば専用ケージを用意すると安心です。
小さいケージでは動き回れずストレスになってしまうため、飼育するフクロウの3~4倍ほどの大きさのものを用意しましょう。
小さいケージでは動き回れずストレスになってしまうため、飼育するフクロウの3~4倍ほどの大きさのものを用意しましょう。
飼育に必要なもの③爪切り
フクロウを飼育する場合、定期的な爪切りが必要になるため、必ず爪切りを用意しておきます。野生のフクロウは、木を渡り歩く生活や狩りの中で自然と爪が削れていきますが、ペットの場合は爪切りをしないと伸び放題になり、ケガのもとになるからです。
爪切りは犬や猫用のものを用意します。自宅での爪切りに自信がない場合には、購入した専門店や動物病院に相談してみましょう。
爪切りは犬や猫用のものを用意します。自宅での爪切りに自信がない場合には、購入した専門店や動物病院に相談してみましょう。
飼育に必要なもの④水浴び道具
フクロウには水浴びが必要なため、水浴びができるタライや湯おけなどを用意します。水浴びには体を清潔に保つ効果のほか、夏場は体温調節や給水効果もあるので、1週間に1~2回ほど水浴びさせましょう。
フクロウ自身が水浴びが好きではない場合や、水浴びスペースの確保が難しい場合には、霧吹きで水を吹きかける方法もあります。
フクロウ自身が水浴びが好きではない場合や、水浴びスペースの確保が難しい場合には、霧吹きで水を吹きかける方法もあります。
飼育に必要なもの⑤体重計
フクロウやミミズクの飼育では毎日の体重管理が大切なため、必ずフクロウ用の体重計を用意します。特に小型のフクロウでは、数グラムの変化が体調の悪化や病気につながるケースもあるので毎日測定します。
測定にはグラム単位ではかれるキッチンスケールを使います。キッチンスケールの上に人工芝などを敷き、フクロウを乗せた状態で計測します。
測定にはグラム単位ではかれるキッチンスケールを使います。キッチンスケールの上に人工芝などを敷き、フクロウを乗せた状態で計測します。
飼育に必要なもの⑥温度湿度計
鳥は人間のように汗をかいて体温を調節することができないため、フクロウがいる場所には必ず温度湿度計を設置します。特に夏場や冬場は、定期的に温度計をみながらの室温調整が重要です。
フクロウがいたずらしない範囲で、できるだけ近い場所に設置し、毎日の温度管理をしましょう。
フクロウがいたずらしない範囲で、できるだけ近い場所に設置し、毎日の温度管理をしましょう。
飼育に必要なもの⑦保温用具
フクロウは基本的に寒さには強い生き物ですが、もともとの生息地によっては日本の寒さに弱い場合があるため、ペット用ヒーターなどの保温用具を用意します。
特に体が小さいフクロウは、体重も脂肪も少ないため、体温調節で体力を使ってしまいます。冬場はエアコンでの温度管理のほか、必要に応じてペット用ヒーターで保温することが重要です。
特に体が小さいフクロウは、体重も脂肪も少ないため、体温調節で体力を使ってしまいます。冬場はエアコンでの温度管理のほか、必要に応じてペット用ヒーターで保温することが重要です。
飼育に必要なもの⑧ピンセット
フクロウのエサやりではピンセットを使用するため、エサと合わせて準備しておきます。爬虫類用などで市販されている先端が曲がったものが、エサもつかみやすく使いやすいのでおすすめです。
手づかみでエサ与えていると人の指をエサと勘違いしてしまう場合があるため、必ずピンセットを使用しましょう。
手づかみでエサ与えていると人の指をエサと勘違いしてしまう場合があるため、必ずピンセットを使用しましょう。
飼育に必要なもの⑨アンクレット・ジェス
フクロウの飼育では「アンクレット」という足環と「ジェス」というストラップを足につけます。
アンクレットには個体ごとの認識票としての役割があり、犬でいうところの首輪に相当します。ジェスは、アンクレットに通して手綱として使用する部分です。フクロウを止まり木につないでおく際には、ジェスと紐で固定します。
アンクレットは1年に1回、ジェスは半年に1回の割合で交換が必要になります。
アンクレットには個体ごとの認識票としての役割があり、犬でいうところの首輪に相当します。ジェスは、アンクレットに通して手綱として使用する部分です。フクロウを止まり木につないでおく際には、ジェスと紐で固定します。
アンクレットは1年に1回、ジェスは半年に1回の割合で交換が必要になります。
病気やケガで診てくれる病院が確認できている
フクロウなどの猛禽類は珍しいペットのため、しっかり診察してくれる動物病院は多くありません。万が一のときに慌てないように、フクロウを診察してくれる病院を事前に探しておくことが重要です。
病院を探す際には、ホームページの診療案内にフクロウが明記されているか、もしくはフクロウの診察が可能か電話で確認をとっておきましょう。
病院を探す際には、ホームページの診療案内にフクロウが明記されているか、もしくはフクロウの診察が可能か電話で確認をとっておきましょう。
フクロウの病気とケガについて
フクロウやミミズクの飼育では、事前に病気やケガの種類を知っておくことも重要です。長ければ30年以上も生きる長寿な生き物であるため、安心して健康に暮らせるようフクロウによくある病気とケガについてチェックしておきましょう。
感染症胃腸炎
感染症胃腸炎は、フクロウの死因でも特に多いとされている食中毒です。急激に悪化し、症状が重い場合には命にかかわるケースもあるので注意が必要です。
フクロウは肉食のため、エサのマウスやヒヨコを正しく処理しなかった場合や、長時間放置してしまった場合は、細菌が繁殖し食中毒の原因になります。予防のためには、鮮度が落ちたエサは使わない、一度解凍したエサは再冷凍しないなどの衛生管理が重要です。
フクロウは肉食のため、エサのマウスやヒヨコを正しく処理しなかった場合や、長時間放置してしまった場合は、細菌が繁殖し食中毒の原因になります。予防のためには、鮮度が落ちたエサは使わない、一度解凍したエサは再冷凍しないなどの衛生管理が重要です。
吸引中毒
フクロウなどの鳥類は、空気中の化学物質を吸い込むと肺に出血が起きる「吸引中毒」を起こします。出血してしまうと、呼吸困難や二次感染につながります。
フクロウがいる場所では消毒薬や漂白剤、ヘアスプレー、蚊取り線香など気体や香りが出るものは使用しないように注意しましょう。
フクロウがいる場所では消毒薬や漂白剤、ヘアスプレー、蚊取り線香など気体や香りが出るものは使用しないように注意しましょう。
呼吸感染
呼吸感染はフクロウの呼吸が荒い、運動後の呼吸の戻りが遅い、など呼吸器系の病気・疾患の一種です。マイコプラズマや様々な細菌、ウイルスなどが原因とされていますが、初期症状で見つけるのは難しい病気です。
もし、フクロウの様子がいつもと違うと感じることがあれば、迷わず動物病院に行きましょう。
もし、フクロウの様子がいつもと違うと感じることがあれば、迷わず動物病院に行きましょう。
アスペルギルス症
アスペルギルス症は、猛禽類の呼吸器系疾患の中でも特に有名な病気です。健康な状態での感染はありませんが、体調不良やストレスなどにより免疫力が下がったときに発症します。
一度感染してしまうと完治が難しく、再発するケースもあります。原因となるアスペルギルスと呼ばれるカビは、環境中のどこにでもいるため予防はできません。なるべく体力や免疫力を落とさないように飼育する必要があります。
一度感染してしまうと完治が難しく、再発するケースもあります。原因となるアスペルギルスと呼ばれるカビは、環境中のどこにでもいるため予防はできません。なるべく体力や免疫力を落とさないように飼育する必要があります。
クラミジア病(オウム病)
クラミジア病はクラミジア菌が原因で引き起こされる病気で、下痢や食欲不振、呼吸器系の症状が出ます。人にも感染してしまう病気のため、注意しなければなりません。
お互いの感染予防のためには、飼育環境を清潔に保ち、エサやりや掃除などの世話をしたあとは、必ず手洗いをすることが重要です。
お互いの感染予防のためには、飼育環境を清潔に保ち、エサやりや掃除などの世話をしたあとは、必ず手洗いをすることが重要です。
絞扼壊死(こうやくえし)
フクロウの飼育では足にアンクレットという足環をつけますが、きつく締めつけすぎると皮膚が壊死する「絞扼壊死」を起こしてしまいます。最悪の場合、足を切断するケースもあります。
フクロウは排泄物が足についたり、生肉を足で触ったりと、足元が不衛生になりやすい生き物です。なるべく足元を清潔に保ち、アンクレットの締めすぎにも注意しましょう。
フクロウは排泄物が足についたり、生肉を足で触ったりと、足元が不衛生になりやすい生き物です。なるべく足元を清潔に保ち、アンクレットの締めすぎにも注意しましょう。
バンブルフット
バンブルフットは鳥類全般で起きる足の病気で、足裏のキズから細菌が入ることで炎症を起こし、最悪の場合は足の切断もあり得ます。爪の伸びすぎが原因の場合もあるので、定期的な爪切りと足の掃除を欠かさないようにしましょう。
骨折
フクロウは、着地の失敗や驚いて暴れた拍子などに骨折してしまうことがあります。室内の飼育であれば、翼の可動範囲にあった障害物にあたることで骨折するケースもあります。
骨折の多くは飼育環境が原因です。特に室内で飼育する場合には、なるべく障害物や死角をなくし、フクロウが安全に過ごせるようにしましょう。
骨折の多くは飼育環境が原因です。特に室内で飼育する場合には、なるべく障害物や死角をなくし、フクロウが安全に過ごせるようにしましょう。
飼うときの注意点
フクロウやミミズクの飼育では、飼育にあたっての注意点があります。事前に知っていれば、飼育後に思わぬトラブルになることも避けられるでしょう。
今回は飼うときの注意点を3つお伝えするので、フクロウ飼育にチャレンジしたい方はぜひチェックしてみてください。
今回は飼うときの注意点を3つお伝えするので、フクロウ飼育にチャレンジしたい方はぜひチェックしてみてください。
くちばしと爪の手入れ
フクロウの飼育では、1~2ヶ月に一度くちばしと爪のメンテナンスを行います。伸びるスピードは個体差がありますが、放っておくと爪で足を傷つけてしまうほか、くちばしのかみ合わせが悪くなりエサが食べられなくなります。
自宅で行うこともできますが、心配な場合は購入した専門店や動物病院に相談してみましょう。
自宅で行うこともできますが、心配な場合は購入した専門店や動物病院に相談してみましょう。
ロストに注意
「ロスト」とは、フクロウなどの猛禽類が逃げ出して行方不明になってしまうことです。放し飼いで飼育しているときに起こりやすく、訓練された個体でなければ戻ってくることは難しいとされています。
万が一ロストしてしまった場合、自力で見つけ出す必要がありますが、見つからない場合も多くあります。ペットとして飼育されていたフクロウは狩りができず、交通事故にあう危険性もあります。飼育する以上は、フクロウのロストに十分気をつけましょう。
万が一ロストしてしまった場合、自力で見つけ出す必要がありますが、見つからない場合も多くあります。ペットとして飼育されていたフクロウは狩りができず、交通事故にあう危険性もあります。飼育する以上は、フクロウのロストに十分気をつけましょう。
日本で飼えない種類をチェックしておく
フクロウの飼育には許可や資格がないため、飼育環境を整えれば誰でも飼育できます。
ただし、すべてのフクロウが飼育できるわけではありません。国内の法律やワシントン条約により、密輸された個体や野生のフクロウの飼育は禁止されています。
また、オオワシ、コンドル、ハクトウワシなど一部の大型の猛禽類は、飼育に許可が必要な特定動物にあたるため家庭での飼育はできません。
ただし、すべてのフクロウが飼育できるわけではありません。国内の法律やワシントン条約により、密輸された個体や野生のフクロウの飼育は禁止されています。
また、オオワシ、コンドル、ハクトウワシなど一部の大型の猛禽類は、飼育に許可が必要な特定動物にあたるため家庭での飼育はできません。
ミミズクの種類や飼うときの条件について知っておこう
フクロウやミミズクの飼育には、正しい知識と飼育環境を整えることがとても重要です。犬や猫といった一般的なペットとは飼育条件が大きく違うため、安易な飼育はトラブルのもとになります。
しかし、人に慣れやすく寿命が長い生き物ですから、愛情もって世話をすれば人生の良きパートナーなってくれるでしょう。種類ごとの特徴や寿命、飼育条件をきちんと知り、事前準備をしっかり整えて飼育にチャレンジしてみましょう。
しかし、人に慣れやすく寿命が長い生き物ですから、愛情もって世話をすれば人生の良きパートナーなってくれるでしょう。種類ごとの特徴や寿命、飼育条件をきちんと知り、事前準備をしっかり整えて飼育にチャレンジしてみましょう。