みなさんはフルーツコウモリをペットにできることをご存じですか?コウモリは吸血鬼のモチーフとして使われ、血を吸う印象があり怖いなと感じる方も多いのではないでしょうか?しかし、そんなコウモリの中でもフルーツコウモリという種類は主食が果物です。
この記事では、フルーツコウモリを飼うために必要な基礎知識を解説しています。フルーツコウモリの生態から、値段、飼育に必要なアイテムまで、飼育にまつわる情報が詰まっています。
この記事を読むことでフルーツコウモリに詳しくなるため、ご自宅で適切に飼育をすることが可能になるでしょう。
ぜひ変わったペットを飼ってみたい、コウモリに興味があるといった方は最後までご覧ください。
この記事では、フルーツコウモリを飼うために必要な基礎知識を解説しています。フルーツコウモリの生態から、値段、飼育に必要なアイテムまで、飼育にまつわる情報が詰まっています。
この記事を読むことでフルーツコウモリに詳しくなるため、ご自宅で適切に飼育をすることが可能になるでしょう。
ぜひ変わったペットを飼ってみたい、コウモリに興味があるといった方は最後までご覧ください。
フルーツコウモリの生態
フルーツコウモリはオオコウモリの一種で、フルーツコウモリではなくオオコウモリと総称して呼ばれることもあります。
ここでは、フルーツコウモリの体長・生息地・寿命などの基礎知識だけでなく、オオコウモリの歴史についても触れていきます。
ここでは、フルーツコウモリの体長・生息地・寿命などの基礎知識だけでなく、オオコウモリの歴史についても触れていきます。
体長
フルーツコウモリの体長は約80~90cm、体重は約400~550gになります。
大きさの割に体重が軽いのは、空を飛ぶために体が軽量化されているからです。
日本でよく見られるアブラコウモリなどのココウモリと比較すると、かなり大きなサイズになります。ココウモリのサイズをイメージして飼うと、かなりギャップが感じられるでしょう。
大きさの割に体重が軽いのは、空を飛ぶために体が軽量化されているからです。
日本でよく見られるアブラコウモリなどのココウモリと比較すると、かなり大きなサイズになります。ココウモリのサイズをイメージして飼うと、かなりギャップが感じられるでしょう。
生息地
フルーツコウモリは世界各地の亜熱帯地方に生息しています。
日本にも生息しており、小笠原諸島や沖縄で見られるようです。小笠原諸島のオガサワラオオコウモリは絶滅の危機に瀕しており、現在保護活動が行われています。
ペットショップにいるのは外国種のフルーツコウモリということになりますが、現在コウモリの輸入が禁じられているため、ペットとして流通するのは国内で繁殖した個体になります。
日本にも生息しており、小笠原諸島や沖縄で見られるようです。小笠原諸島のオガサワラオオコウモリは絶滅の危機に瀕しており、現在保護活動が行われています。
ペットショップにいるのは外国種のフルーツコウモリということになりますが、現在コウモリの輸入が禁じられているため、ペットとして流通するのは国内で繁殖した個体になります。
歴史
「分類学の父」とも呼ばれるスウェーデンの学者、カール・フォン・リンネはコウモリを分類しました。
脳と視神経の接続の違いから、「オオコウモリは霊長類、ココウモリはネズミから進化した」と提唱し、コウモリは2系統に分けられたのです。
現在では調査が進み、コウモリはオオコウモリもココウモリも同じ系統で進化したと判明したため、分類がやり直されました。
脳と視神経の接続の違いから、「オオコウモリは霊長類、ココウモリはネズミから進化した」と提唱し、コウモリは2系統に分けられたのです。
現在では調査が進み、コウモリはオオコウモリもココウモリも同じ系統で進化したと判明したため、分類がやり直されました。
寿命について
野生のフルーツコウモリの寿命は10年ほど、飼育されている個体は約15~20年生きるとされています。
飼育環境が適切で、餌の与え方など理解していればとても長生きする生き物です。
最長で31年生きたコウモリもいるため、飼育の際にはそれだけ長い間ペットのお世話をできるかどうか考える必要があります。
飼育環境が適切で、餌の与え方など理解していればとても長生きする生き物です。
最長で31年生きたコウモリもいるため、飼育の際にはそれだけ長い間ペットのお世話をできるかどうか考える必要があります。
オオコウモリとココウモリの違いとは?
フルーツコウモリはオオコウモリですが、私たちが日本で目にする野生のコウモリはココウモリです。オオコウモリは大翼手亜目、ココウモリは小翼手亜目と分類も異なります。
ココウモリは音の反響によって周囲の位置関係を把握するため、視覚に頼らず聴覚が発達しています。
オオコウモリは逆に視覚で周囲の状況を把握するため、ココウモリと比較すると耳は小さめで、目は大きめのサイズになっているようです。
ココウモリは音の反響によって周囲の位置関係を把握するため、視覚に頼らず聴覚が発達しています。
オオコウモリは逆に視覚で周囲の状況を把握するため、ココウモリと比較すると耳は小さめで、目は大きめのサイズになっているようです。
フルーツコウモリはペットにできるのか
フルーツコウモリの基礎知識を解説してきましたが、本当にペットとして飼うことができるのでしょうか。
野生のコウモリはペットとして飼育するのを禁止されていますが、ペットとして販売されているフルーツコウモリは飼育することができます。
ペットとして飼育できるのはオオコウモリの一部の種類で、ココウモリは飼育できません。
野生のコウモリはペットとして飼育するのを禁止されていますが、ペットとして販売されているフルーツコウモリは飼育することができます。
ペットとして飼育できるのはオオコウモリの一部の種類で、ココウモリは飼育できません。
ペットにするメリット
フルーツコウモリをペットにするメリットは、人間になつくという点です。
犬や猫ほどまでなつくのは難しいですが、毎日お世話をしてコミュニケーションをとることを繰り返していると、飼い主だと認識してくれるようになります。
オオコウモリは視覚が優れているので、飼い主の顔を見て近寄ってくれたり、撫でるなど体に触れることも許してくれます。
犬や猫ほどまでなつくのは難しいですが、毎日お世話をしてコミュニケーションをとることを繰り返していると、飼い主だと認識してくれるようになります。
オオコウモリは視覚が優れているので、飼い主の顔を見て近寄ってくれたり、撫でるなど体に触れることも許してくれます。
飼育することによるデメリット
フルーツコウモリを飼育するデメリットは、お金がかかることです。
広いケージを準備するのにもお金がかかりますし、フルーツコウモリ専用のフードは販売されていないので毎日新鮮な果物や野菜を準備する必要があります。
また、しつけはできないのでトイレも覚えません。汚れたら随時掃除しましょう。
広いケージを準備するのにもお金がかかりますし、フルーツコウモリ専用のフードは販売されていないので毎日新鮮な果物や野菜を準備する必要があります。
また、しつけはできないのでトイレも覚えません。汚れたら随時掃除しましょう。
フルーツコウモリの販売場所と値段
フルーツコウモリを取り扱っているペットショップは非常に少ないため、エキゾチックアニマル専門店など特殊な動物を取り扱っている店舗をメインに探しましょう。
先述した通り、コウモリは海外からの輸入が禁じられているため、国内で繁殖した個体のみ販売されています。
流通量の少ない動物のためお値段は高めで、販売価格は5万円~10万円ほどになります。
先述した通り、コウモリは海外からの輸入が禁じられているため、国内で繁殖した個体のみ販売されています。
流通量の少ない動物のためお値段は高めで、販売価格は5万円~10万円ほどになります。
フルーツコウモリの飼い方
フルーツコウモリの基礎知識と販売価格の次は、いよいよ飼育に関しての解説になります。
ここでは、フルーツコウモリを飼育するのに必要なアイテム、かかりやすい病気やケガなどについて紹介します。
ここでは、フルーツコウモリを飼育するのに必要なアイテム、かかりやすい病気やケガなどについて紹介します。
飼育に必要なもの
フルーツコウモリを飼育するために必要なものは、ケージとヒーター、食器になります。
ケージは十分な広さと高さがあるものを選びましょう。飛行する生き物ですので、ストレスにならないようケージ内でも運動できるようなものを用意してください。
熱帯地方に生息する生き物のため、寒さには弱いです。寒い時期は暖房器具が必要になるため、ヒーターなど暖める器具を準備しましょう。
あとは飲水用、食事用の容器を備え付ければ飼育が可能です。
ケージは十分な広さと高さがあるものを選びましょう。飛行する生き物ですので、ストレスにならないようケージ内でも運動できるようなものを用意してください。
熱帯地方に生息する生き物のため、寒さには弱いです。寒い時期は暖房器具が必要になるため、ヒーターなど暖める器具を準備しましょう。
あとは飲水用、食事用の容器を備え付ければ飼育が可能です。
- ケージ
- ヒーター
- 水入れ
- 食器
かかりやすい病気
フルーツコウモリのかかりやすい病気は、尿路結石や肝疾患です。
これらの病気は、動物性たんぱく質や脂肪のとりすぎにより起こります。栄養の偏りが病気を招いてしまうのです。
フルーツコウモリは専用のペットフードが販売されていないため、飼い主が栄養バランスを考えて与える必要があります。好きな物だけ、手に入りやすいものだけ与えるのではなく、フルーツコウモリの健康を考え、バランスのいい食事をさせましょう。
これらの病気は、動物性たんぱく質や脂肪のとりすぎにより起こります。栄養の偏りが病気を招いてしまうのです。
フルーツコウモリは専用のペットフードが販売されていないため、飼い主が栄養バランスを考えて与える必要があります。好きな物だけ、手に入りやすいものだけ与えるのではなく、フルーツコウモリの健康を考え、バランスのいい食事をさせましょう。
注意すべきケガは?
ケージで飼育していると、金網の隙間に挟まって爪を引っかけて脱臼したり、翼の骨を折ったりします。
コウモリは診療してくれる動物病院も非常に少ないため、できるだけ病気やケガをしないように飼い主が注意を払ってあげる必要があります。
ペットとしてお迎えする前に、いざというとき診療してくれる動物病院は見つけておきましょう。
コウモリは診療してくれる動物病院も非常に少ないため、できるだけ病気やケガをしないように飼い主が注意を払ってあげる必要があります。
ペットとしてお迎えする前に、いざというとき診療してくれる動物病院は見つけておきましょう。
餌について
フルーツコウモリの餌はその名前の通り、果物を主食にしています。
リンゴやバナナなどの甘みの強い果物を好み、酸味が強いものはあまり食べません。果物の種類を固定せず、いろいろな種類を与えてください。
1日2回、朝と夕方に食べさせます。体の大きさの割に食べる量が多いので、月々の食費はそこそこかかることを覚悟しましょう。
栄養バランスが崩れないように栄養補助剤も適宜与える必要があります。
リンゴやバナナなどの甘みの強い果物を好み、酸味が強いものはあまり食べません。果物の種類を固定せず、いろいろな種類を与えてください。
1日2回、朝と夕方に食べさせます。体の大きさの割に食べる量が多いので、月々の食費はそこそこかかることを覚悟しましょう。
栄養バランスが崩れないように栄養補助剤も適宜与える必要があります。
ゲージから出して遊べる?
ケージから出して遊ばせることは可能ですが、鳥のように自由に飛べるため野外に離すのはやめましょう。
運動量が多いため、1日に1度はケージから出して広い場所で遊ばせてあげましょう。
室内で遊ぶときは、フルーツコウモリが家具にぶつかったり小さな物を誤飲しないように、部屋の中を整頓してください。飛びながら糞をするので、汚されたくない精密機器などはしまっておくと安心です。
運動量が多いため、1日に1度はケージから出して広い場所で遊ばせてあげましょう。
室内で遊ぶときは、フルーツコウモリが家具にぶつかったり小さな物を誤飲しないように、部屋の中を整頓してください。飛びながら糞をするので、汚されたくない精密機器などはしまっておくと安心です。
飼育しているフルーツコウモリを繁殖させる方法
フルーツコウモリの赤ちゃん うちでミルクをあげて大切に育てています pic.twitter.com/qDncVJRe2G
— ナイトグライダーズ (@nightgliders) September 17, 2018
オスとメスを同じ環境で飼育していると、約15週ほどで1~2匹の子供を産みます。
大人になるのは1年ほどかかりますが、生後2か月から飛ぶことができます。母乳が必要な間は母親が抱っこして育てますが、万が一落としてしまった場合は人工保育に切り替えましょう。フルーツコウモリは、落ちた子供を拾い上げて育てるということはしないからです。
フルーツコウモリをペットとして飼ってみよう
焼き芋を頬張るフルーツコウモリ pic.twitter.com/pVeuIpN4F6
— ナイトグライダーズ (@nightgliders) October 11, 2015
この記事では、フルーツコウモリをペットとして飼うための基礎知識について解説してきました。
フルーツコウモリはオオコウモリの一種で、果物を主食にしています。人になつき、目がいいので飼い主を認識して甘えてくることもあります。飼育下では10~15年ほど生き、犬や猫のように長く人生を共に過ごすことができるペットです。
しかしながら、餌代や暖房代などお金がかかるペットでもあります。運動量が必要な動物のため1日に1度はケージから出してあげる必要がありますが、トイレのしつけができないため清掃が大変というデメリットもあります。
フルーツコウモリは人になつく可愛いペットですが、お金と手間が必要な生き物であるということを認識し、お迎えしましょう。飼育の覚悟ができれば、フルーツコウモリはあなたと共に人生を歩む良きパートナーとなってくれるでしょう。