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コザクラインコはしゃべる?鳴き声が表す気持ちと得意なことを紹介

「コザクラインコはしゃべることができるの?」
「どうやって言葉を覚えさせればいいの?」
「鳴き声にはなにか意味があるの?」
コザクラインコを飼っている方で、もっとコミュニケーションをとってみたいけれど、どのようにすればいいのか分からないという方はいらっしゃいませんか。

この記事ではコザクラインコに関する基礎知識や鳴き声が表す気持ち、言葉を覚えさせる時のポイントについて解説しています。

記事を読むことによって、コザクラインコとのコミュニケーションを上手にとることができるようになり、より良い関係を築けるようになるでしょう。

飼っているコザクラインコともっと仲良くなりたいときや、言葉を覚えさせてみたいときに、ぜひ参考にしてください。

インコやオウムがしゃべる理由

インコやオウムは人間の言葉をしゃべることができる鳥として有名です。

では、なぜ沢山の種類がいる鳥類の中でインコとオウムだけが人間の言葉をしゃべることが可能なのでしょうか。

それは、インコやオウムが他の鳥類とは違う体の仕組みを持っているからなのです。具体的にどのように違うのかを見てきましょう。

声を出す鳴管が発達しているため

私たち人間はしゃべる時に、「声帯」を使って色々な音を発声します。インコやオウムには当然声帯はありませんが、声帯の代わりになる「鳴管(めいかん)」という器官が備わっています。

鳴管自体は全ての鳥に備わっている器官ですが、オウムやインコはこの鳴管の周辺の筋肉が発達しています。そのため、声帯と同じように高い音や低い音などの様々な音域を出すことができるのです。

舌の筋肉が発達しているため

もう1つ声を出すために必要な器官が「舌」です。多くの鳥の舌は、細くて筋肉がほとんどないため、自由に動かすことができません。

一方、インコやオウムの舌は筋肉が発達しており、人間と同様に自由に動かすことができます。そのため、私たちがしゃべるときと同じように様々な音を出すことができるのです。

コミュニケーションを取り合うため

私たち人間はお互いにしゃべることでコミュニケーションをとっています。鳥も鳴き声によって仲間を確認したり、求愛を行ったりなどのコミュニケーションをとっているのです。

オウムやインコがしゃべるのは、飼い主さんのことを仲間だと認識し、仲良くなりたいと思っているからです。そのために、飼い主さんがしゃべる言葉を真似してコミュニケーションをとろうとしています。

言葉の意味を理解できているわけではありませんが、特定の言葉を話すことで飼い主さんが喜んでくれるということは理解できるのです。

コザクラインコはしゃべるのか?

おしゃべりが得意なインコたちですが、中にはしゃべることを苦手とするインコもいるのです。コザクラインコはインコの仲間で、かわいらしい見た目と人に馴れやすい性格からペットとしての人気も高いですが、人間の言葉をしゃべることは不得意です。

もし覚えられてもしゃべることができるのは自分の名前や簡単な単語くらいで、個体差もあり、全く覚えられない子もいます。

コザクラインコの鳴き声と表現している気持ち

コザクラインコは人間の言葉をしゃべることは苦手ですが、野生では仲間同士でコミュニケーションをとるために色々な鳴き声を発します。これは飼い主さんとのコミュニケーションでも同様です。

それぞれの鳴き声にこめられたコザクラインコの気持ちを理解することができれば、より良いコミュニケーションがとれるようになります。

コザクラインコの気持ちを理解して、状況に合った対応をしてあげましょう。

「ピロロロロ」と鳴くときの気持ち

「ピロロロロ」というリコーダーの音色のような鳴き声を出すときは、ご機嫌な時です。飼い主さんに「大好き!」という気持ちを伝えてくれている時にこの鳴き声を出すのです。

この声で鳴いている時、コザクラインコは愛情表現をしてくれていますので、飼い主さんも声をかけてあげたり撫でたりなどして愛情表現を返してあげましょう。

「チチチッ」「クククッ」と鳴くときの気持ち

コザクラインコの定番の鳴き声である「チチチッ」と鳴くときは機嫌がよく嬉しい時です。また、「クククッ」と鳴くのは楽しい時の鳴き声です。

これらはコザクラインコが鳥同士でコミュニケーションを取る時によく使われる鳴き声の1つで地鳴きと呼ばれています。

「ケッケッケ」「ギャギャギャ」と鳴くときの気持ち

「ケッケッケ」は警戒してる時の鳴き声で威嚇をしている状態です。更にコザクラインコが怒ると「ギャギャギャ」という鳴き声を出し始めます。

「ギャギャギャ」という鳴き声が大きく鋭くなるにつれて怒りの度合いは上がっていきます。このような鳴き声を聞いた時には、コザクラインコが怒っている原因を特定し解消してあげましょう。

「ピー!ピー!」と鳴くときの気持ち

「ピー!ピー!」という鳴き声はかまって欲しい時に甘えて出す呼び鳴きの一種です。ひとりぼっちでお留守番をした後などによくみられます。

ケージの外に出す時間が少ない場合や、1羽でいる時間が多い場合にはひどい呼び鳴きをすることもあるので、放鳥時間を増やしたり複数羽の飼育を検討してあげてください。

コザクラインコに単語を覚えてもらう方法

コザクラインコは人間の言葉をしゃべることは苦手ですが、個体によっては練習をすることで単語を覚えることが可能です。

まずは名前などの短い言葉からトレーニングを開始しましょう。そして、飼い主さんと1対1でコザクラインコが集中できる環境でその1語を繰り返し覚えさせるようにしてください。

また、コザクラインコがトレーニングを嫌なものと思ってしまわないようにトレーニングの時間は1回5分までにしましょう。

言葉を教えているときにコザクラインコが、それらしい声を出したら沢山ほめてあげてください。褒められた経験からインコにとっても言葉を覚えることが楽しくなるはずです。

覚えが遅く、なかなかしゃべることができなくても怒ったりせずに気長にちょっとずつ覚えさせてあげてくださいね。

コザクラインコの特徴

コザクラインコはオウム目インコ科ボタンインコ属の鳥で、アフリカ大陸の広範囲に生息しており、植物の種子や果実を主食としています。

上述したようにインコの仲間では珍しくしゃべることが苦手ですが、かわいらしい見た目やスキンシップが大好きな人懐っこい性格からペットとして人気を集めています。

ここからはそんなコザクラインコには他にどんな特徴があるのかを詳しくみていきましょう。
  • 歌とダンスが得意
  • 見た目の特徴は?
  • 寿命について
  • ラブバードと呼ばれる理由
  • 性格について

歌とダンスが得意

しゃべることが苦手なコザクラインコですが、歌とダンスを得意としています。飼い主さんが楽しそうに歌っていると一緒に歌ったり、踊ったりしてくれるのです。

おしゃべりは苦手なため人間の言葉で歌詞を歌うことはほぼできませんが、かわいらしい鳴き声で上手にリズムをとって歌います。

コザクラインコをおうちにお迎えした際には、ぜひ一緒に歌ってみたいものですね。

見た目の特徴は?

コザクラインコの見た目で最も特徴的なのは顔周りの赤色と体の緑色ですが、現在は品種改良によって多数の毛色が存在し顔周りの毛色が赤くないものも増えています。体長は約15cmほどで、体重は40〜60g程度ととても小さいです。

見た目のよく似たボタンインコとの見分け方は、アイリングがあるかないかです。ボタンインコは目の周りにアイリングと呼ばれる白い輪っかがありますが、コザクラインコにはありません。

また、オスの頭頂部は丸く、メスは扁平ですが、基本的にオスメスの見分けは難しいとされています。

寿命について

コザクラインコの寿命は大体5〜15年です。飼育環境によっては20年以上長生きする個体もいます。

個体差がありますが、できるだけコザクラインコに適した環境を整えて長生きさせてあげましょう。

ラブバードと呼ばれる理由

コザクラインコはその見た目や、パートナーと認めた相手への一途さや愛情深さからラブバードと呼ばれています。コザクラインコがパートナーとして認めるのは同種の鳥だけではなく、長い時間一緒に過ごした人間もパートナーになることができるのです。

一度パートナーと認められれば、甘えん坊で人懐っこい一面を見せてくれるでしょう。

性格について

コザクラインコは野生では集団で生活しています。そのため、寂しがり屋で愛情深い性格をしています。ラブバードと呼ばれているだけあって、パートナーと決めた相手には激しく愛情表現をしてくれるのです。

反面、嫉妬深くもありパートナーが奪われると思うと、とても攻撃的になります。パートナー以外の相手にはそっけない態度を取ることも多いです。なので、複数羽で飼うと飼い主さんをパートナーと認識してくれず寂しい思いをすることも。

また、オスとメスで少し性格が異なり、オスの方が比較的穏やかで、メスは気が強く好奇心旺盛です。

コザクラインコはおしゃべりが苦手であると覚えておこう

もしコザクラインコを飼っている、もしくは飼ってみようとしていた方で、鳥とおしゃべりをすることを楽しみにしていたのならば、この記事を読んでがっかりされたかもしれません。ですが、言葉を覚えられないわけではありません。

コザクラインコはしゃべることが苦手ということを理解した上で無理なく少しずつ教えていきましょう。それに、しゃべることが苦手でも、コザクラインコは多様なコミュニケーション方法を持っており、その時の気持ちを様々な形で教えてくれます。

また、パートナーとの関係を大事にするコザクラインコには、スキンシップは必要不可欠で、必要なコミュニケーションがとれないと、ストレスで毛をむしってしまうこともあります。

コザクラインコは愛情を注げば、その分返してくれる動物です。しゃべることだけにこだわらず様々なスキンシップをとり、コザクラインコとの生活を楽しんでください。
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