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シジュウカラの餌は何がいい?野鳥観察するポイントや保護した時の対処法も解説

「シジュウカラを観察したいけど、どこで見られるんだろう?」
「シジュウカラの生態が知りたい!」
「シジュウカラを保護した場合はどう対応したらいいかな?」
こんな風にシジュウカラに興味を持ったけれど実際どのような鳥なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シジュウカラの生態や性格、生息地、餌の種類や保護について、観察にあたってのポイントなどを紹介しています。おすすめの餌について、Amazonや楽天の商品も載せているのでぜひ参考にしてください。

この記事を読むことでシジュウカラの特徴から、シジュウカラを観察するときのポイント、ヒナを見つけたときの対処法まで詳しく知れるでしょう。

シジュウカラを観察したい方やシジュウカラに興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

シジュウカラとは?

シジュウカラはスズメ目シジュウカラ科の小さい鳥です。

シジュウカラはあくまでも野鳥なので、飼うことはできません。ペットとしてではなく、野鳥観察という楽しみ方でシジュウカラと関わりましょう。

留鳥なので「渡り」はしませんが、環境や餌の状況によって渡りをする個体もいます。日本では全国各地に分布しているので、シジュウカラは観察しやすい鳥と言えるでしょう。

シジュウカラの餌の種類

ここからは、シジュウカラの餌について解説していきます。シジュウカラはさまざまな餌を食べます。餌について知っておくと、野鳥観察のときに役に立つでしょう。

野鳥観察において、餌は設置しておくとシジュウカラも喜びますし、シジュウカラは人を怖がらない野鳥なので、餌を指先から食べてくれる可能性もあります。

ひまわりの種

ひまわりの種は、シジュウカラの好物です。

脚を使って器用に中身だけを食べるので、家の庭などで野鳥観察する場合、殻の掃除は必要ですし、近所トラブルになる可能性もあるので気を付ける必要があります。

また、ひまわりの種はいろいろな動物の餌でもあるので手に入れやすいでしょう。

麻の実

麻の実はハムスターやリス、モルモットなどにもあげられるので、ペットショップや通販で気軽に購入できるでしょう。また麻の実は、5mm程度の大きさでたんぱく質など栄養豊富な餌です。

シジュウカラは昆虫やクモも食べますが、苦手な方もいると思うのでまずは先ほど紹介したひまわりの種や麻の実から始めてみてください。

昆虫・クモ

こんな小さいシジュウカラですが昆虫やクモも食べます。

春から夏にかけては、枝葉で昆虫を探し、秋から冬にかけては地上に降り、落ち葉を除いて昆虫や小さな実を割って捕食します。

ミルワーム

ミルワームとは、動物性たんぱく質やミネラルが豊富な餌です。特に生きているミルワームは、よく販売されている餌で栄養価が非常に高いですが、生きているので脱走羽化などのリスクもあります。

乾燥ミルワームや、乾燥ミルワームを粉にした粉末ミルワームなどは、虫っぽさが全くないので虫が苦手な方におすすめです。

他にも缶詰のタイプも存在するので、自分に合うものを探してみてください。

シジュウカラにおすすめの餌

ここまでシジュウカラの餌の種類を紹介しました。ここからはおすすめの餌の商品を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Amazon、楽天、Yahoo!などで気軽に購入できます。
  • 麻の実
  • ミルワーム
  • ひまわりの種

麻の実

麻の実は、昆虫やクモ、ミルワームなどと違って、虫が苦手な方でも簡単にあげられるでしょう。管理方法も簡単なので、ひまわりの種と一緒に購入してみてはいかがでしょうか。

ミルワーム

先述した通りミルワームには、生きている生のミルワームや乾燥ミルワーム、粉末のミルワームなどの種類があります。

虫が苦手な方に向けて缶詰のものや乾燥ミルワームを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

生のミルワームは保存などの管理が必要になるので、その点に注意して検討してみてください。

ひまわりの種

ひまわりの種はシジュウカラにとって好物なので、野鳥観察するときはぜひ用意してあげてください。

ひまわりの種をくちばしで器用に取る姿は、とても可愛くて魅力的なため、ぜひ見てください。

シジュウカラに与えてはいけない餌

シジュウカラにとって良くない餌をあげてしまうと、シジュウカラだけでなく生態系のバランスにも影響を与えてしまいます。さらに人間を怖がってしまい、寄って来なくなってしまうでしょう。

このようなことを避けるためにも、与えられる餌だけでなく、与えてはいけない餌も知っておきましょう。

塩分がついたピーナッツ

殻つきピーナッツはシジュウカラの好物ですが、塩分は与えてはいけません。なので、塩分のついていないものをあげるようにしましょう。

人間にとって塩分の過剰摂取は身体に悪いように、シジュウカラにも過剰な塩分は病気の原因になるので気を付けましょう。

ドライフルーツやポテトチップスなどの菓子類

ドライフルーツやポテトチップスなどもシジュウカラにとって有害なものです。これはシジュウカラだけでなく鳥全般に言えることでしょう。

小さなお子さんがいらっしゃる方は、お菓子が鳥にとって有害なものであることをしっかりと教えて楽しく野鳥観察してください。

ラードやヘット

牛や豚の脂肪からとった油ですが、これらも与えてはいけません。鳥はそういった油を消化できないというのが理由です。

また、ラードやヘットはカラスの好物でもあるので、シジュウカラや観察する人たちの安全のためにもやめておいた方が良いでしょう。

シジュウカラを野鳥観察するときのポイント

上記からシジュウカラの基本的なことを知れたと思います。ここからは野鳥観察するにあたって、巣箱、餌台、水場それぞれの設置時のポイントについて詳しく解説していきます。

シジュウカラを野鳥観察したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

巣箱を設置する

巣箱は、来てほしい鳥によって入口の穴の大きさや巣箱の深さなどが異なります。

シジュウカラであれば、入口は直径約2.8cm、入口から内部の底までの深さは約15cm、内部の底の広さ(板の厚さが1.5cmの場合)については、横幅は約12cm、奥行きは約15cm、の巣箱を用意すると良いでしょう。

繁殖期が3~5月なので、設置する時期はその前の秋から冬が適切です。また放置したり傷んでしまったりした巣箱を置いておくと、大型の鳥に襲われる可能性があるので年に1回のペースで掃除しましょう。

餌台を設置する

そもそも自分の庭にシジュウカラは来てくれるのか、心配な方もいると思います。まずは手軽に用意できる鉢皿などの餌台を用意してみてはいかがでしょうか。

また、シジュウカラは公園や市街地にもいる鳥なので比較的見つけやすいでしょう。さらに冬になると餌の量も少なくなるので、冬の時期に巣箱や餌台を設置してみましょう。

水場を設置する

餌台と合わせて水場も用意してあげるとシジュウカラは喜んでくれるでしょう。

また水は朝や夜などに定期的に入れ替えてあげてください。糞や羽が水の中に入ってしまっている場合があります。

このように巣箱などもそうですが、庭先などでする野鳥観察では衛生的な面で気遣う必要があります。

餌をあげるときのポイント

自分が設置した巣箱にシジュウカラに来てもらうためには、餌についてもいくつかポイントがあります。

このあと紹介することを実行することで、シジュウカラと仲良くなれる可能性もあります。

ぜひシジュウカラと仲良くなりたい方は、読んでみてください。

殻付きのものをあげる

殻付きの方が食べづらい印象があるかもしれませんが、シジュウカラなどの鳥たちは普段から殻付きの餌を食べているので、その形にしてあげることが大切です。

殻付きでない場合はドバトばかり集まってしまうので、殻付きの餌を購入するようにしてください。

餌台は清潔にする

餌台は、ひまわりの種や餌の殻を取り除いておくなど、常に清潔な状態にしておくことでシジュウカラが過ごしやすい場所だと認識し、今後も来てくれる可能性があるでしょう。

糞には絶対に触らない

野鳥の糞には、菌やウイルスが含まれている可能性があるので絶対触らないようにしてください。

また、乾燥した糞も空気中に舞ってそれらを吸い込むことで、感染症を引き起こす可能性もあります。

慣れると手から食べることもある

シジュウカラは人懐っこい性格なので、設置した巣箱に安心感を抱くと餌を自分の手から餌を食べてくれるくらい仲良くなれる可能性があります。

手のひらからあげようとするとシジュウカラは捕まると考え、警戒されてしまうことがあるので、指先を使って餌をあげることをおおすすめします。

餌をあげるのは食べ物が少なくなる冬場だけ

冬は餌がなくなる時期で、シジュウカラなど鳥にとって冬はかなり危険な環境です。

逆に冬以外の時期に、餌が足りている状態のシジュウカラたちに餌をあげてしまうと、楽に餌を得られることを覚えてしまい、シジュウカラが自分で生きていけなくなってしまいます。

その他にも、鳴き声や糞などが原因となって、近所トラブルが起きてしまう可能性もあります。

よって、シジュウカラには冬の時期に餌を与えるようにしましょう。

シジュウカラを保護した時は

シジュウカラは全国各地で見られるので、負傷したシジュウカラなどを発見することがあるかもしれません。

ここからは、そのようなシジュウカラを保護したときはどうすればよいかを紹介していきます。

シジュウカラは鳥獣保護法によって守られている鳥類

シジュウカラは鳥獣保護法によって守られていますが、この法律は生物環境を保護することや農林水産業の発展を目的としています。なので、勝手に捕まえたり飼育することは法律違反です。

まずは、必ず各都道府県の野生鳥獣担当機関に連絡し指示をもらいましょう。

出典:鳥獣保護管理法 Q&A(回答編 Q1~Q10)|公益財団法人 日本野鳥の会
参照:https://www.wbsj.org/activity/conservation/law/law-summary/choju/choju_qa/choju_qa1-10/

ヒナが落ちていたらそっと戻しその場を離れる

ヒナを見つけた場合は周りに親鳥がいる可能性があるので、ヒナが可哀想だと思っても拾ってはいけません。

人間がヒナの側にいると、親鳥が警戒し近づけないのでその場をすぐに離れましょう。

また、人間の元でヒナとして成長してしまうと、危険なものや食べものについて学習せずに育ってしまいます。その状態だと、厳しい自然で生きていける可能性は低くなってしまうでしょう。

衰弱などの理由でしばらく飼育する時は自治体に届け出る

ケガしたシジュウカラを見つけた場合は、できるだけ自然界で生きられるようになるまで世話をしましょう。そして、その都道府県各地の自治体に連絡して指示をもらいましょう。

自然界に戻れるくらい健康になったら、場所や季節などを考えて自然に返してあげてください。

シジュウカラの餌について理解を深めよう

ここまでシジュウカラの餌の種類や野鳥観察のポイント、保護した時の対処法などを紹介してきました。

シジュウカラは人懐っこい性格なので、うまく環境を作ってあげれば仲良くなれるでしょう。シジュウカラに興味を持った方は、ぜひシジュウカラの野鳥観察に挑戦してみてください。
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