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タイハクオウムの寿命は長い?飼育に必要なものや注意点などを紹介

「タイハクオウムを飼ってみたいな」
「タイハクオウムってどんな動物かな」
そんな疑問をお持ちではないですか?

本記事では、タイハクオウムの寿命、飼育に必要なものや注意点をわかりやすく解説いたします。

タイハクオウムの生態は、世間ではあまりよく知られていません。大きな身体に、白く美しい羽を持つ大型のオウムです。もの静かな生き物かと思いきや、大きな雄叫びをあげます。

ちょっと、ミステリアスですよね。

この記事を読めば、そんなタイハクオウムがどんな生き物で、どれだけ愛すべき存在なのか、お分かりいただけると思います。

これから、タイハクオウムを我が家へ迎えたいとお考えの方にとってきっと役立つはずです。
ぜひ最後までご覧ください。

タイハクオウムの寿命について

タイハクオウムの寿命は、約40〜60年が一般的と言われています。

ここまで共に長く暮らせるペットも珍しいです。愛するペットとはいつまでも一緒にいたいと思う方も多いでしょう。そんな方にとって、タイハクオウムはベストパートナーと言えます。

ただし、一度飼うと決めたら、タイハクオウムを生涯お世話をしていく責任があります。

自分が高齢になったときの体力面、経済面でタイハクオウムを育てられるのか今一度ゆっくり考えましょう。さらには、長寿であるがゆえ、飼い主が先にこの世を旅立ってしまうというケースも十分考えられるのです。

残されたタイハクオウムは、どうなるのでしょうか。

万が一のことを考え、お世話を引き継いでくれる人も探さなければなりません。
このように、タイハクオウムは長寿のため、飼う前に慎重に検討する必要があります。

タイハクオウムとはどういう生き物?

原産国は、インドネシアです。野生のタイハクオウムは、モルッカ諸島北部から中部に生息しています。

大きさは、45〜55cmほどあります。体重は、450〜650gほどです。

鳥類では、大型に分類されます。知能が高く、コミュニケーション能力に優れています。飼い主には良くなつき、スキンシップを求めることから、ペットとして向いているでしょう。

これから、タイハクオウムについて詳しく解説していきます。

タイハクオウムの性格

タイハクオウムの性格は、愛情深く、人懐っこいところが特徴的です。

撫でられたり、抱っこされることを好み、飼い主にはよく甘えます。

おもちゃを持ってきて、遊んでほしいとアピールをすることもあります。

心が繊細な個体は、飼い主から構ってもらえないと、不安や寂しさから毛引きとはくちばしで自ら羽をむしりとる”毛引き”をしてしまうことがあるため、注意しましょう。

タイハクオウムの鳴き声

朝夕に雄叫びをあげる習性を持ち、その声量は非常に大きいです。

鳴き声を知らずに飼ってしまうと、その雄叫びの大きさに度肝を抜かれるかもしれません。
集合住宅では、少し厳しいでしょう。自己主張したい時や飼い主に構って欲しい時、また驚いた時に、突然大声で鳴くことがあります。

また賢いため、人のことをよく覚え、一度でも嫌なことをした人物に対して警戒鳴きすることもあります。

タイハクオウムの販売価格

大型ペットショップやオウム専門店、ネット販売、ブリーダーで約30〜50万ほどで販売されます。

近年は、野生のタイハクオウムの生息数が減少しています。そのため、輸入される数が減ってきており、希少価値が高くなっています。

今後は、今よりもさらに価格が高騰していくことでしょう。

雛から育てたいと希望する方は、タイハクオウムを取り扱うブリーダーに直接問い合わせてみましょう。

タイハクオウムの現状

SNSでは、可愛らしい姿はよく目にする機会が多いでしょう。しかし、問題行動や毛引きといったマイナスな面は、積極的には出てきません。そのため実際に飼ってみたが、イメージと違うと感じることが多いのです。

そういったことが原因で、正しい知識を持たないまま飼ってしまい手放す人や、飼い主の高齢化によって行き場を失うタイハクオウムもいます。

飼い主によく懐くタイハクオウムにとって、飼い主が変わることは相当なストレスが伴います。タイハクオウムを最後までお世話できるか、迎え入れる前に慎重に考えましょう。

タイハクオウムの特徴

野生のタイハクオウムは、インドネシアのモルッカ諸島北部に生息する固有種です。

近年、環境問題により、絶滅の危険性があります。そのため、ワシントン条約附属書2類に指定されています。

タイハクオウムは、漢字で『太白鸚鵡』と書きます。大きな身体に、全身真っ白な美しいオウムです。立派な冠羽は、まさに王冠のようです。

オス、メスの区別は瞳の色で判断がつきます。メスの虹彩は、赤褐色、オスの虹彩は、黒に見えます。体の大きさや体重でオスもメスを区別することは難しいでしょう。

タイハクオウムの飼育に必要なもの

タイハクオウムは、そもそも手に入れることも難しい動物です。さらには、日頃のお世話は
もっと大変です。

愛情深く、よく懐くタイハクオウムは、愛好家なら一度は飼ってみたい憧れのオウムでしょう。

タイハクオウムとの生活をより楽しく、快適にするには準備が必要です。一体どんなアイテムが必要なのでしょうか

ここでは、タイハクオウムを飼うために必要なものと、その理由を解説していきます。
  • ケージ
  • 止まり木
  • 餌皿
  • 水入れ
  • 南京錠
  • おもちゃ

ケージ

タイハクオウムは、成鳥になると45cm前後まで大きくなります。そのため、大型インコ用の大きなケージを用意してあげてください。

広いスペースがあることで、ストレスの緩和に繋がります。

そして、逞しいくちばしによって金属も曲げてしまう恐れがあるため、全てステンレス製のものが望ましいです。

止まり木

ケージの中に、止まり木を設置すると、快適に過ごせるでしょう。

止まり木で食事をしたり、止まって休憩してリラックスする場所になるため、タイハクオウムにとって止まり木とは、とても大切な場所です。時には、木自体をつついて遊んで、暇つぶしをしたりします。

止まり木の太さのサイズは、足でつかんだ時に、約3分の2くらいでつかめる太さが理想です。

餌は、大型インコ用ペレットを用意して主食として与えましょう。

タイハクオウムは、雑食です。野菜や果物、ひまわりの種や昆虫も喜んで食べますが、副食として与えると良いでしょう。

大型インコ用ペレットは、健康に長生きできるように、低脂肪、低カロリーで作られています。さらに、栄養価のバランスも優れているので、おすすめです。

食べて良い野菜と果物を紹介いたします。

・野菜:コマツナ、チンゲンサイ、キャベツ、トマト
・果物:バナナ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、ブドウ

タイハクオウムは、賢いためずっと同じ食事だと飽きてしまう個体もいます。その時には、ペレットの種類を変えてみましょう。慣れている餌に新しいものを混ぜ、徐々に慣れさせてください。

餌皿

タイハクオウムに食事を与えるお皿も用意しておきましょう。

軽いお皿だと、タイハクオウムが食事する時にひっくり返してしまうため、お皿は、丈夫で重めのお皿が良いでしょう。陶器やステンレス製のものがおすすめです。

お皿は毎日、衛生状態を保つために洗ってあげましょう。

ケージに直接つけられるタイプのお皿だと、タイハクオウムも食べやすいでしょう。

水入れ

水入れは、ひっくり返して遊んでしまう可能性があるため、重たくて丈夫なものがおすすめです。

餌皿同様ケージに直接取り付けられるタイプの水入れを選べば、ひっくり返してしまうこともなくなるでしょう。

ステンレス製だと、汚れが付着しづらく、お手入れが楽です。

南京錠

タイハクオウムは、非常に知能が高いオウムです。そのため、飼い主がケージの開け閉めをしているところを見て覚えてしまうことがあります。

一度覚えてしまえば、飼い主の目を盗んで、こっそり脱走を試みます。自分でケージのカギを開けて、気がついたら脱走してしまっていたということも十分にあり得ます。

万が一、窓が空いていたら、どうなるでしょう。外へ出て迷子になってしまうかもしれません。

こうした事故を防ぐために、ケージへ入れる時は必ず南京錠をかけておきましょう。

おもちゃ

タイハクオウムは賢く、遊ぶことが大好きです。特に飼い主とのコミュニケーションをよく好む生き物です。

飼い主が忙しく長時間遊んでくれないと、ストレスから”毛引き” や “自咬症”といった自分を傷つける行為をすることがあります。

タイハクオウムが一人でも楽しく遊べるように工夫することが大切です。

くちばしの力が強く、すぐに破壊するため常に複数個用意しておく必要があります。

タイハクオウムの飼育する際のコツ

タイハクオウムは、愛情深く飼い主によく甘えてくる可愛らしいオウムです。

音楽に合わせて、陽気に踊って見せたり、飼い主の帰宅を玄関で待っていたりとまさに子どものようです。そんなタイハクオウムとの生活は、飼い主にとってかけがえのない日常をもたらしてくれるでしょう。

いつまでも長く一緒にいられるように、タイハクオウムにとってベストな生活環境を整えてあげましょう。

タイハクオウムの飼育にあたって、注意すべきポイントが3つあります。
これから詳しく解説していきます。
  • こまめな掃除をする
  • 適切な湿度と温度を保つ
  • 定期的に日光浴や放鳥をさせる

こまめな掃除をする

タイハクオウムはケージの中が汚れていると、ストレスに感じます。

また、フンや食べかすをそのまま放置しておくと、ダニが発生してしまいます。発生するとタイハクオウムに寄生して、皮膚トラブルを起こしかねません。

汚れやすい床、水入れ、餌入れはできるだけ、毎日掃除するようにしてください。

週に1回は、ケージを丸ごと清掃します。止まり木、おもちゃも忘れずに洗いましょう。

適切な湿度と温度を保つ

タイハクオウムにとって適切な湿度は60%程度、温度は22度前後です。
加湿器やエアコンを利用して、キープしましょう。

タイハクオウムは比較的丈夫ですが、寒暖差の大きいところは苦手です。

特に寒さが厳しいと、体調を崩してしまう個体もいます。冬にはよく部屋を暖めてあげましょう。外飼いよりも、室内飼いをおすすめします。

定期的に日光浴や放鳥をさせる

ケージの中に入れられたままだと、ストレスを溜めてしまいます。

定期的に放鳥することで、リフレッシュできます。ただし、窓を締め切った状態で放鳥をしてください。

日光浴させる際はタイハクオウムをケージに入れ、直射日光が当たらない日当たりの良い場所に置いてあげましょう。日光浴を求める時間は、個体差があります。

タイハクオウムの様子を見て調節しましょう。

タイハクオウムを飼う時の注意点

タイハクオウムは、人によく懐き、スキンシップが大好きです。犬のようなオウムと例えられるほどです。そんな可愛らしいタイハクオウムと一緒に生活したいと思いますよね。

しかし、タイハクオウムを飼うときに気を付けたいポイントが3つあります。続いては、気を付けたいポイント3点について詳しく解説していきます。

タイハクオウムは寿命が長い

タイハクオウムは、ゆっくりと呼吸しているため1分間の脈拍が少ないことが特徴です。
そのため、心臓への負荷が少ないのです。タイハクオウムが長寿である秘訣です。

タイハクオウムは寿命が長いため、飼い主よりも長生きするケースは少なくありません。
そのため、親から子へ2代に渡り、タイハクオウムを飼育する家庭もあるようです。

タイハクオウムを飼いたいと思ってもすぐに飼ってはいけません。

まずはご自分の年齢、家族全員が賛成しているのか、また自分に万が一のことがあった場合頼める人はいるかなど、本当に自分は飼うことができるのかよく考えてみましょう。

騒音対策が必要である

タイハクオウムにとって、声でコミュニケーションを取ることは自然なことです。
しかし、かなり大きい声量であることから、近所迷惑にならないように対策をすることが大切です。

朝夕の雄叫びが始めると、思わず耳を塞ぎたくなるような音量になります。

対策として、防音設備を設置しましょう。

アクリルだと、厚さ10mm以上の防音設備を作らないと効果が得られないようです。

タイハクオウム中心の生活になる

タイハクオウムは、飼い主とのコミュニケーションを何よりも大切にするオウムです。

飼い主が忙しく構ってあげられないと、タイハクオウムにとって退屈な時間が続くことになります。

タイハクオウムにとって飼い主がすべてです。

一人の時間が長引けば長引くほど、愛情不足に感じ、寂しくなります。そのストレスから、毛引き症や自咬症など自傷行為をしてしまうことがあります。

一度、これらを発症してしまうと、なかなか完治しません。

タイハクオウム中心の生活をし、たくさんの愛情を注いであげましょう。

タイハクオウムがかかりやすいとされる病気

タイハクオウムは鳥の中でも体が大きく、丈夫で病気に強いとされています。しかし、長く飼っていれば時には病気になることも想定しなくてはいけません。

まず、住環境を整えましょう。衛生的に保つには、定期的な掃除が欠かせません。

快適な住環境を整えてあげることで、健康的に長生きできるでしょう。

また、万が一に備えて、ペット保険へ加入しておくことも大切です。しっかり補償内容を確認して、ご自身が納得した上で加入するようにしましょう。

胃炎

主な症状は、嘔吐や体重減少です。様々な原因で、起こりやすい病気の一つです。

・マクロラブダス、カンジダといった真菌や細菌、寄生虫の感染症
・鉛、薬物、毒物の誤飲
・胃がんなど

軽い症状だと、気がつきにくいでしょう。定期的に検診を受けることで早期発見に繋がります。進行していくと、食事が食べられなくなり、胃痛によって前屈みになり苦しみます。

早期発見のためにも、普段からタイハクオウムの様子をよく観察しておきましょう。

出典・参照: ブログ|みやぎ小鳥のクリニック

鼻炎

主な症状は、鼻水、くしゃみ、鼻腔粘膜の炎症です。

以下の細菌感染によって起こる病気です。

・マイコプラズマ
・クラミジア
・真菌

くしゃみを多くするため、異変に気がつきやすいです。感染以外の原因は以下になります。

・異物
・刺激物の吸引
・腫瘍
・アレルギー

悪化すると、鼻閉のために呼吸困難になることもあるので、油断せず早めに動物病院へ受診することをおすすめします。

動物病院によっては原因を究明するため、細菌培養や遺伝子検査をすることもあります。

治療は、一般的には抗菌剤の投与から始めます。効果がない場合は抗真菌剤を投与します。

出典・参照: ブログ|みやぎ小鳥のクリニック

そのう炎

「そのう」とは食道が袋状になった部位のことです。食べ物を胃に送る前にそのうに、よく蓄えます。そして、そのうから吐き戻した食べ物は、求愛相手やヒナに与えます。

健康な個体でも、ある程度細菌はいると考えられていますが、何かしらの原因で消化管の流れが悪くなると、免疫力が落ちます。

細菌がそのうの中で、爆発的に増殖し、そのう炎を発症します。発症すると、食欲がなくなるため早めに動物病院へ受診しましょう。

出典・参照: 小鳥さんのそのう炎|池袋駅徒歩3分、小鳥の病気なら小鳥のセンター病院・池袋

PBFD

主に、まだ免疫力の弱い幼鳥の時に、かかりやすい病気です。PBFDは、「オウム類嘴羽毛病」とも呼ばれます。

ウイルス(サーコウイルス)に感染することで起きます。

・羽毛が抜ける
・嘴の形が異常な形になる
・下痢や嘔吐
・免疫不全

出典・参照: 小鳥の怖い病気『PBFD』|ポックル動物病院|札幌市手稲区|犬・猫・小動物

寿命の長いタイハクオウムについて深く知ろう

純白の美しい容姿に、愛情深さが実に魅力的なタイハクオウムについて紹介してきました。生涯を共にする愛すべき家族やパートナーになってくれるでしょう。

しかし、希少なため高価ですし、防音設備の用意や毎日のお世話が非常に大変です。何より長寿であるがゆえ、飼育すると決めたなら、きちんとしたライフプランを立てましょう。

最後までお世話するという責任を持つ必要があります。

万全の体制が整ったら、憧れのタイハクオウムと暮らしてみませんか?

きっとタイハクオウムとの暮らしは、かけがえのないものになるでしょう。
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