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キンカチョウとはどんな鳥?飼育に必要なものや注意点を解説

「キンカチョウってどんな性格をしているんだろう?」
「キンカチョウを飼うとき何を用意すればいいのかな?」
「キンカチョウの飼育の仕方が知りたい!」
このようにキンカチョウを飼う前にどんな特徴を持つ鳥なのか、何を準備したらいいのか、どのように飼育したらいいのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事ではかわいらしい見た目をしているキンカチョウの性格、入手方法や価格、飼う際必要になるもの、飼育のコツなどについて紹介しています。

この記事を読むことで、キンカチョウの特徴について詳しく知ることができ、何を用意したらいいかも分かるため、安心してキンカチョウを飼えるようになるでしょう。

また、すでに飼っている人も飼育環境を見直せますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

キンカチョウとはどんな鳥?


キンカチョウは、オーストラリアやインドネシア、東ティモールなど暖かい地域で生まれたスズメの仲間です。あまり名前は知られていませんが、明治時代から日本でも飼われていた歴史の長い鳥です。

スズメよりも体は小さいですが、軟弱ではなくむしろ丈夫な方です。前足の指が3本、後ろ足の指が1本という構造をしており、跳ねるように移動する特徴を持っています。

それではここから、キンカチョウの特徴について詳しく説明していきます。

キンカチョウの特徴

キンカチョウはほかの鳥と比べて、触られることがあまり好きではありません。ヒナのときから飼育しスキンシップに慣らせておけば、手に乗ってくれるようになりますが、触りすぎるとストレスになるので注意しましょう。

触ったり手に乗せたりしてスキンシップを楽しみたいという方には、ほかの種類の鳥を飼うことをおすすめします。

キンカチョウの性格

キンカチョウは温厚な性格をしていることが多いですが、一方で怖がりだったり、敏感だったりするところがあります。キンカチョウの中でも気の強い鳥同士を一緒に飼育するのは、喧嘩が勃発することもあるため、難しいこともあるでしょう。

キンカチョウの鳴き声

キンカチョウは猫のようにミャーミャー鳴いたり、ぺっぺっ、きゅるきゅる、ぷっぷっなどと鳴いたりします。

メスはあまり鳴くことがなく、オスは一日を通してよく鳴きますが、心が安らぐ鳴き方なので、耳障りなどということはありません。

名前を呼ばれたり構ってほしかったりするときは、小さくぷぷぷっと鳴くことがあります。いろいろな鳴き方から、何を考えているのか想像して楽しみましょう。

オスメスを見分ける方法

先述したようにオスはよく鳴き、メスはあまり鳴かないため、鳴き声の回数で見分けることもできます。

オスとメスを見た目で見分けるときは、くちばしの色に注目するとよいです。キンカチョウのくちばしは、オスが赤色で、メスは濃いだいだい色をしています。また、オスとメスを比較すると、オスの方が全体的に派手です。

キンカチョウの寿命

野生のキンカチョウの寿命は5年ぐらいで、飼育されているキンカチョウはそれよりも長く、10年ぐらいになります。

なぜ飼育されている方が寿命が長いかというと、天敵に襲われる可能性が低いことと、常に餌を与えてもらえるためです。

キンカチョウの代表的なカラー

キンカチョウはカラーの種類が50色以上あります。先ほど説明した通りオスの方がメスより特徴的な色をしています。

ここからは全部のカラーを紹介することは難しいため、キンカチョウの代表的なカラーについて解説していきます。自分好みのカラーを見つけてみてください。

ノーマル

ノーマルカラーがキンカチョウの基本となる色です。ノーマルカラーは全体的に灰色です。

頭から首の後ろまでが灰色をしており、翼は茶色がかった色をしています。胸は黒っぽく、お腹から足元は白色です。フランクという翼の下のあたりにある羽毛は、全体的に赤茶色で白のドット柄をしています。

くちばしは赤色です。涙マークといって、目の下に線があるのが特徴で、色は黒色をしています。オスはほっぺたがオレンジ色ですが、メスはほっぺたがオレンジ色ではなく頭全体が灰色をしています。

また、オスはくちばしが赤色ですが、メスは赤色よりも薄くオレンジ色っぽいところにも違いがあります。

ペンギン

ペンギンカラーは名前の通りペンギンのような色をしています。ペンギンカラーのオスは、頭から首の後ろまでとフランクはノーマルとほとんど変わりませんが、翼は灰色と白色をしています。

目の少し上のあたりから胸、お腹、足元は白いです。ほっぺたはノーマルと同じくオレンジ色をしており、涙マークはありません。

メスはほっぺたがオレンジ色ではなく、白色をしているところがオスとの違いです。なので、全体的に白っぽい印象です。オスよりもメスの方が、よりペンギンの配色と似ています。

ブラックチーク

ブラックチークカラーは名前の通りほっぺたが黒色です。ブラックチークカラーのオスは、全体的にはノーマルカラーと似ていますが、一番の違いは名前の通りほっぺたが黒いところです。

フランクも黒色で、お腹はオレンジがかった色をしていることが多いです。ノーマルカラーのメスはほっぺたに特徴がありませんが、ブラックチークカラーのメスはオス同様、ほっぺたが黒いのが特徴です。

今回紹介するカラーの中でメスのほっぺたに特徴があるのは、ブラックチークカラーのみです。フランクは黒いまだら模様になっていることがあり、お腹は黒色と白色のしま模様になっていることが多いです。

ライトバック

ライトバックカラーは全体的に灰色です。ライトバックカラーのオスは、頭から翼が濃い灰色と銀灰色のグラデーションになっています。

胸から足元はノーマルカラーと似ています。涙マークもノーマルカラーと同じく黒色です。ほっぺたはノーマルカラーより淡く、杏子のような色をしており、フランクも少し淡くなっています。

メスは頭から翼、お腹から足元はオスと似ており、胸は灰色をしています。ほっぺたは頭と同じ灰色です。

イザベル

イザベルカラーは全体的に灰色です。イザベルカラーのオスは、頭から翼までが淡い灰色をしており、胸はさらに淡い色です。

涙マークはあまり目立ちませんが灰色です。ほっぺたとフランクは、ノーマルカラーとよく似ています。メスはほっぺたとフランク以外オスと同じですが、お腹の色はオスよりも若干濃いです。

ブラックブレスト

胸の部分の黒くなっている範囲が広いことから、ブラックブレストと名づけられました。

ブラックブレストカラーのオスは、ほっぺたはノーマルカラーと同じくオレンジ色ですが、ノーマルカラーよりもオレンジ色になっている範囲が広いです。

涙マークはなく、フランクの色はノーマルカラーと変わりませんが、白い部分がドットではなく引き伸ばされて線のようになっています。メスもオスと同じく涙マークはありません。ほっぺたの色はノーマルカラーよりも淡いです。

チェスナット・フランク・ホワイト

フランクがチェスナット色をしていることから、チェスナット・フランク・ホワイトと名づけられました。

チェスナット・フランク・ホワイトカラーのオスは、ノーマルカラーと同じく黒い涙マークとオレンジ色のほっぺたをしていますが、若干淡い色をしています。

メスは全体的に白く、オスと同様黒色の涙マークがあり、色が濃いです。

フォーン

フォーンカラーは全体的に淡い茶色です。

フォーンカラーのオスは、ノーマルカラーと同じくオレンジ色のほっぺたをしています。お腹から足元のあたりは黄みがかった色です。フォーンカラーは、ノーマルカラーが黒い色をしている部分がこげ茶色になっています。

メスとオスの違いは、ノーマルカラーと同じです。お腹から足元のあたりは、オスより濃い色をしています。

パイド

パイドカラーはベースはノーマルカラーと一緒で、部分的に白抜けしている色です。顎やくちばしが白抜けしていることが多いです。

パイドカラーの場合、オスとメスで見た目の違いはほとんどありません。強いて言うならくちばしの色に少し違いがあります。オスは赤色でメスは濃いだいだい色をしています。

ジャンボキンカチョウ

ジャンボキンカチョウはカラーの種類ではありません。名前の通り普通のキンカチョウよりも体全体が大きいキンカチョウです。

カラーはキンカチョウと同じく様々あります。

シロキンカチョウ

シロキンカチョウは、名前の通り体全体が白い色をしています。

パイドカラー同様オスとメスで見た目の違いはほとんどないため、見分けるとしたらくちばしの色に注目する必要があります。

キンカチョウの入手方法と価格の目安

キンカチョウは珍しい鳥ではないため鳥の専門店だけではなく、他の種類の動物も売られているペットショップでも入手が可能です。値段はカラーや人に慣れているか、年齢などによって変化します。

ノーマルカラーは大体2,000円~5,000円で、フォーンカラーは5,000円~7,000円、イザベルカラーは6,000円、ペンギンカラーは4,000円~5,000円、ブラックチークカラーは4,500円~7,000円ぐらいです。また、人馴れしている雛は2,000円~6,000円ぐらいになります。

キンカチョウ自体は5,000円ほどで入手できますが、他にも揃えないといけないものはたくさんあるので、それも含めて予算と照らし合わせて購入してください。

キンカチョウの飼育に必要なもの

キンカチョウを迎えることになった場合、何を準備したらいいか知りたいところでしょう。ここからは、飼うことになったら用意したほうがいいグッズについて詳しく紹介していきます。
  • ケージ
  • 餌入れ
  • 水入れ
  • つぼ巣
  • 遮光カバー
  • 鳥用水浴び器
  • とまり木
  • 温度調節用品

ケージ

ケージは、キンカチョウにとって狭くないものを選びましょう。目安としては体のサイズの1.5倍以上あるものがよいでしょう。網目が粗いものを選んでしまうと、キンカチョウが脚を挟む恐れがあるため、網目が細かいものにした方がいいです。

多頭飼いする場合は、さらに大きめのケージを選ぶ必要があります。

餌入れ

餌入れは毎日使うものなので、キンカチョウにとって使いやすいものを選びましょう。キンカチョウは体が小さいため、浅いものを選ぶことをおすすめします。

水入れ

水入れも餌入れと同じく、浅いものを選ぶことをおすすめします。キンカチョウは水浴びをすることを好むので、水入れ用と水浴び用と分けて用意してあげるとよいでしょう。

つぼ巣

キンカチョウはつぼ巣の中で眠る特徴があります。多頭飼いでなければ、小さいサイズを用意して安眠できる環境を作りましょう。

遮光カバー

キンカチョウは真っ暗の状態の方が安心して眠ることができます。なので、キンカチョウが眠るときはケージに遮光カバーをかぶせることをおすすめします。

鳥用水浴び器

先程説明した通り、キンカチョウは水浴びを好みます。キンカチョウがいつでも自由に水浴びができるように鳥用の水浴び器をケージに取り付けてあげましょう。

とまり木

ケージととまり木がセットになっている場合もありますが、そのようなとまり木はキンカチョウにとって太すぎることがあります。大きさの合わないものを使うと脚に負担がかかってしまいます。

なので、直径1.2cmぐらいのとまり木を別に用意してあげましょう。

温度調節用品

キンカチョウは20~25℃の温度を好みます。夏は冷房を入れるなどして温度を調節しましょう。

冬は暖房を入れることはもちろん、保温電球やペット用のヒーターを使うことで寒さから守ってあげてください。

キンカチョウの飼育方法

キンカチョウはどちらかというと飼育のしやすい鳥です。ここからはキンカチョウを飼育するときのポイントについて解説していきます。

フン受けは毎日掃除する

キンカチョウだけではなくどんな鳥であっても、トイレの場所を覚えさせることは不可能に近いです。なので、ケージの下にいらない紙や鳥専用のシーツを敷くなどしてフン受けを作るとよいでしょう。

こまめに掃除しないとキンカチョウが病気になる恐れもあるため、毎日の掃除が必要になります。

準備する餌と栄養補助食品

キンカチョウの餌は2種類あります。1つ目は混合シートという様々な穀物類を混ぜ合わせたも
のです。食いつきはいいですが、混合シートだけでは栄養が偏ることもあります。

2つ目はペレットという栄養のバランスが整った総合栄養食というものです。必要となる栄養が摂れますが食いつきはあまりよくなく、食べるようになるまで時間がかかることが多いです。

キンカチョウに健康でいさせるためにもペレットに慣れさせることをおすすめします。

また、おやつにチンゲン菜や小松菜などをあげると喜ぶでしょう。

温度管理に注意する

体が丈夫な傾向があるキンカチョウは日本の気候にも適応できますが、真夏や真冬には温度調節に気を付けなければなりません。

真夏は冷房を入れ、真冬は暖房を入れたり保温電球を使ったりすることで、暑さや寒さから守ってあげましょう。

水浴びできる環境を作る

キンカチョウは水浴びが好きですが、水浴びはごみや寄生虫を流し体を清潔に保つ役割もあります。

なので水浴び器をケージに取り付けるか、放鳥させるときに水浴びをさせるようにしましょう。水浴びをすると水の中にごみや寄生虫が溜まるため、毎日水を取り替えましょう。

放鳥の時間を作る

運動不足やストレスを解消させるために放鳥の時間を作ることをおすすめします。ここでいう「放鳥」とはケージから出して室内の中で自由にさせるという意味です。

放鳥の際はしっかり窓を閉めるなどして、脱走を防ぎましょう。

多頭飼いする際の注意点

キンカチョウは社交性のある鳥ですが、相性によっては喧嘩になることもあるので注意しましょう。

オスとメスを一緒に飼えば産卵することもあります。一度の産卵で5個ぐらい産むほど繁殖力が強いため、母鳥の負担や生まれた鳥も併せて飼育できるのかよく考えてから、オスとメスをペアで飼うようにしましょう。

キンカチョウについて把握し環境を整えて飼育しよう

ここまで読んでキンカチョウの特徴やそろえた方がいいものなどについて知ることができたでしょう。

キンカチョウは丈夫であることが多いため飼いやすいですが、執拗に構われることは苦手なため、程よい距離感を保って接するようにしてください。

必要なものを用意し環境を整えて、迎えるキンカチョウを幸せに健やかに飼育しましょう。
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