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2017年12月22日

ツバメの寿命と生態・寿命を伸ばす方法・他の鳥との寿命比較

日本でもよく見かけることのできるツバメは、一体どのような生態をしているのか、寿命はどのくらいなのか、どのような種類のツバメがいるのかなどを、記事にまとめました。ツバメが好きな方や、家の近くにツバメの巣がある方などは、ぜひ参考にしてみてください。

ツバメの寿命と生態・寿命を伸ばす方法・他の鳥との寿命比較

ツバメの寿命と生態について

ツバメは、人間の家に巣作ることでよく知られている鳥です。スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類されており、全長17cm程度の小型の体を持っています。また、翼を広げると32cmほどあり、翼が大きいことも特徴として挙げられます。

ツバメの卵を温めて孵す親鳥

ツバメは4月~7月あたりに、約3~7個程度の卵を産卵します。泥と枯草などを集めて作った巣の中で産卵をし、それを終えたら、卵を温め始めます。この卵を温める行動のことを「抱卵」といい、約2週間程度続けると、卵から雛が孵りはじめます。

ただし、母親が産んだ卵の全てが無事に孵化することは珍しく、抱卵期間中に誤って卵を巣から落としてしまったり、天敵である蛇や猫、カラスなどに襲われてしまい、孵化できない卵もあるのが現状です。

ツバメの雛や子育てについて

生まれたばかりのツバメの雛は、まだ毛がありません。そのため、からだが冷えやすいので卵が孵った後も親鳥は雛を抱いて温めます。

また、親鳥は雛のために餌を捕獲します。雛の餌となるのは主に昆虫で、トンボやハネアリ、蜂、蛾、蝶々などを与えます。雛がまだ小さいうちは、ハネアリなどの小さい虫を与え、大きくなるにつれて、トンボなどの大きな虫を与える傾向にあります。

巣の中で大きく開けて、母親が持ってきた餌を欲しがる雛の姿は非常に可愛らしく、日本でもこの光景を夏頃に見ることができます。

卵から孵って約3週間ほど経つと、雛の毛はすっかり生えそろって、翼を尾っぽも成長します。この時期に突入したら、いよいよ巣立ちの時です。巣立ちをした雛は、しばらくの間近くの木や電柱などにいて、親鳥から餌をもらいますが、徐々に雛は自立し、やがて親元を離れていきます。

巣立ちをした後のツバメはどうなるの?

巣立ちをして独立したツバメは、初めのうちは飛ぶことに慣れるために飛行練習をし、飛ぶことに自信がつく秋頃には、越冬のために温かさを求めて、マレーシアやベトナム、オーストラリア、フィリピンなどに飛び立ちます。

しかし、飛ぶことが苦手なツバメなどは、天敵に襲われるリスクも高く、冬を迎えられずに寿命を迎えることが多いです。生まれてから越冬できるまでの生存率は約13%といわれており、非常に厳しい生存環境の中でツバメは生きています。

他の鳥とツバメの寿命を比較してみた

ツバメの寿命は約1年半ほどです。まれに例外として何年も生き続け、長寿命を誇るツバメも中にはいますが、先述したようにツバメの生存率は非常に低いため、長寿命の個体があまりいません。ちなみに、病気や天敵などに襲われることなく、安全に生き延びたツバメの場合だと、寿命は3~16年程度です。

それでも、ツバメ以外の鳥と比較をすると、やはりツバメの寿命は短いことが分かります。以下の表に、他の鳥の寿命を一覧にしましたので、良かったら参考にしてみてください。
鳥の種類平均寿命
セキセイインコ約7年
ウグイス約8年
タカ約15年
ヒバリ 約18年
アヒル約20年
スズメ約20年
ガチョウ 約25年
ダチョウ約25年
ハト 約30年
カモメ約30年
ペンギン約34年
コウノトリ約35年
ハゲタカ約35年
ツル約40年
ワシ約40年
オウム約50年
コンドル約60年

寿命が長いツバメと短いツバメの違いは何?

ツバメは、寿命が長い個体と寿命が短い個体で、その生存期間には差があります。同じツバメの中でも、寿命に差が出てしまう原因は、雛の時にアクシデントに遭遇するかしないかによっても、大きく異なってきます。

雛の時期に短い寿命で亡くなるツバメもいる

ツバメの一生の中でも、特に命を落としやすいのは雛の時期です。先述したように、天敵などに襲われて命を落とすことがありますし、まだ飛べない雛が巣から転落してしまい、巣に戻ることができずに命を落とすこともあります。もし、巣から落ちてしまっている雛を見つけたら、巣にそっと戻してあげることで、雛の寿命を延ばすことができるので、助けてあげましょう。

ちなみに、巣から落ちているツバメの雛を、ペットとして飼うことはできないので注意です。鳥獣保護法によってツバメを含む野鳥は、特別に許可をもらわないと飼ってはいけないことになっています。ツバメの寿命を延ばしたいからといって、自宅に持ち帰ることはやめましょう。

ツバメの寿命を伸ばす方法とは

ツバメは法律上、ペットとして飼うことができない鳥なので、人間が手を加えることによって、寿命を伸ばしたり、寿命を縮めたりすることは基本的にできません。

ただし、もし特別に許可をとり、ツバメを育てることになった場合は、環境のせいでツバメの寿命を短くしないように、雛の体温に細心の注意を払います。鳥の体温は40~42℃ほどあるので、常に30℃ある環境の中で育ててあげます。また、ツバメは温かい地域で生活する習慣があるため、冬でも温かく過ごせる環境を作りましょう。

室温に注意したり、餌も昆虫をとってきて与えたりなど、ツバメを育てるのには根気が必要ですが、安全で快適な場所で育てれば、思わぬ事故や環境のせいで寿命が縮まるリスクを下げることができます。

少しでもツバメの様子に異変が見られた時は、すみやかに動物病院に連れて行き、適切な処置をしてあげることも、ツバメの寿命を延ばす重要なポイントです。

傷ついたツバメを保護した時の正しい対処法

ツバメは寿命が短く、繊細な生き物です。もし、傷ついたツバメなどを急に保護した場合は、まず動物病院に連れて行きます。動物病院によっては、犬や猫などのペットとしてよく飼われる動物を専門に診ている場所もあるので、鳥を専門に診ている病院に連れて行くのが望ましいです。

中には、動物園で診てもらえる場合や、都道府県の指定獣医師に診てもらえる場合があります。それだけでなく、傷ついたツバメを引き取ってくれる動物園や施設もあるので、近所でそのような場所がないか探してみましょう。

また、各都道府県の野鳥担当の部署へ連絡することも、忘れずに行いましょう。そして、今後どのようにしていけば良いか指示を仰ぎ、それに従いましょう。

ツバメの種類について

ツバメにはいくつか種類があります。具体的にどのようなツバメの種類があるかについて、以下の項目で紹介します。

【種類の紹介】「ツバメ」について

スズメ目ツバメ科に属する種類で、日本の北海道から九州にかけて、幅広い地域で観察することができる種類の鳥です。背中は黒でお腹が白、喉のあたりが赤い毛であることが特徴として挙げられます。また、人の家に巣を作って子育てをする傾向が強く、お椀型の巣を作ります。

【種類の紹介】「イワツバメ」について

こちらもスズメ目ツバメ科に属する種類で、日本列島のあらゆる場所で観察することができます。全長13cmほどの小さめのからだをしており、背中は黒く、お腹と腰のあたりの毛は白いことが特徴です。イワツバメは、岩場や海岸などに巣を作る習性を持っています。

【種類の紹介】「アマツバメ」について

アマツバメ目アマツバメ科に属する種類で、背中は茶色や黒、喉と腰のあたりは白い毛であることが、特徴として挙げられます。尾羽がV字型のように二股に分かれていて、全長は20cmほどの大型のからだをしています。アマツバメの巣は、崖や山場などで見ることができます。

【種類の紹介】「ハリオアマツバメ」について

アマツバメ目アマツバメ科に属する種類です。背中は黒い毛、頭や喉、お腹にかけて白い毛であることが特徴で、全長21cmほどある大型のツバメです。崖や樹洞に住み、「ツバメ」と同じくお椀型の巣を作ります。

ツバメを見つけたら見守ってあげましょう

ここまで紹介してきたようにツバメは寿命が長くなく、天敵も多いため、非常にか弱い鳥です。しかし、厳しい生存競争の中で必死に生き抜いて、子育てをし、たくましく生きていく一面も持ち合わせています。

むやみに家に持ち帰ったり、人の手を加えることはできませんが、ツバメを見つけたり、自宅の近くなどで巣を見つけた場合は、長寿命で元気に育つことを願いながら、そっと見守ってあげましょう。
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