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ウラルフクロウの寿命や分布は?生態や性格についてくわしく解説!

「ウラルフクロウって、どんなフクロウなの?」
「ウラルフクロウの寿命はどれくらい?」
「ウラルフクロウは、何を食べて生きているの?」
最近は、福をよぶ鳥として色々なモチーフに使われたり、専門店のカフェがあるほど人気が高いフクロウですが、ウラルフクロウと聞いてもあまり馴染みがない方も多いのではないでしょうか。日本に生息するフクロウだけでも複数の種類がいることも、実はあまり知られていません。

その中でも本記事では、ウラルフクロウの詳しい生態について紹介します。

この記事を読むことで、ウラルフクロウが住んでいる場所や好む餌、他のフクロウとの違いを知る事ができます。ペットとして迎えたいと思われている人や、フクロウをもっと知りたい人は、ぜひこれを読んで、参考にしてください。

ウラルフクロウはどんな生き物?

ここからは、ウラルフクロウがどのような生き物なのか、詳しくお教えします。

都会に住んでいる人は、専門店以外でフクロウを見ることはほとんどありません。まずはどんな種類で、野生はどこで見られるのかを知っていきましょう。

生物学的分類と名前

ウラルフクロウは、鳥網フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される鳥類です。名前の由来は分布しているウラル地方を意味しています。

種としての英名はUral owlですが、和名は”フクロウ”と名付けられているので、フクロウと言えば、ウラルフクロウのことを指します。あまり知られていませんが、最もスタンダードな種類です。

最近では他の種類と区別する目的で、日本でもウラルフクロウと呼ばれるようになっています。

分布する地域

野生のウラルフクロウの生息地は、スカンジナビア半島から日本にかけて、ユーラシア大陸北部に広く分布しています。特に温帯から亜寒帯の針葉樹林や湿地で暮らしているようです。

日本では、九州以北から四国、本州、北海道まで生息しており、森林や草原、大木がある社寺林などで見られることがあります。

大きさと色

ウラルフクロウの全長は50センチから60センチ程度で、羽を広げると100センチ前後あります。体重は500グラムから1300グラム程ですが、傾向としては、メスの方がオスよりも大きくなります。

色は茶褐色の羽毛をベースに、白や灰色、焦茶の斑点が入っていて、森林に入ってしまうと、木々と同化するほどそっくりな色をしているので、見つけるのは難しいです。

寿命

ウラルフクロウの平均寿命は、飼育下の場合20年程度です。野生の場合は繁殖を繰り返すため、10年程度とも言われています。

基本的には長寿の生き物ですので、飼う場合は最後までしっかりお世話をする覚悟で迎えてあげてくださいね。

性格

野生のフクロウは肉食なので、ネズミや鳥を襲う獰猛なハンターのイメージがあると思います。また、夜に狩りを行うことから、警戒心が強いとも言われます。

ただペットとして飼うことができるブリードは、個体によって性格も様々です。すぐに人馴れしたり、のんびりした子もいますので、必ずしもみな同じとは限りません。

ウラルフクロウは野生の場合、小型の哺乳類や鳥、カエルや昆虫などを餌にして生きています。捕獲した獲物を鋭い爪で押さえ込み、丸呑みできる大きさに引きちぎってから食べるのです。

飼育下の場合は、冷凍のマウスやウズラ、ひよこなどを解凍してから与えます。フクロウが飲み込める大きさに、ハサミなどで処理してからあげるのが一般的です。

繁殖と雛が巣立つ時期

ウラルフクロウは、針葉樹にできた穴や屋根裏、人の出入りが少ない軒下などに巣を作ります。2月頃から繁殖が始まるので、その前に巣の準備を行います。

3月〜4月頃が産卵時期で、一度に産める卵の数は2〜4個です。卵が孵るまで約1ヶ月程度かかるので、その間はメスが温め続けます。

初夏に卵から孵った雛は、しばらく親から餌をもらって成長しますが、1ヶ月も経つと巣立ちます。その後も2ヶ月程度は飛行訓練や狩りを教わるために親と一緒に過ごしますが、秋頃には完全に独り立ちして、二度と巣に戻ることはありません。

ウラルフクロウを販売している場所

ウラルフクロウは、主に大型の鳥を扱っているペットショップや直接ブリーダーさんから購入することができますが、フクロウカフェなどでも販売を行なっています。

珍しい生き物なので、飼育中に困ったことや相談したいことが出てくる場合があります。購入後もコミュニケーションをとりやすいショップを選ぶことが重要です。

価格は50万円前後ですが、体の模様などによっても変動するようです。

野生のウラルフクロウはペットとして飼える?

ウラルフクロウに限らず、野生のフクロウの飼育は法律で禁止されています。

卵を拾ったり、傷ついたフクロウを保護して飼うことも、関係省庁の保護許可を受けていなければできません。

飼育して良いのは、ペット用としてブリーディングされた個体か、海外から正規輸入された個体、これらを繁殖させた個体に限りますので注意しましょう。

ウラルフクロウ以外のペットとして飼えるフクロウ

ウラルフクロウ以外にも、ペットとして人気のフクロウはたくさんいます。人気の4種をご紹介しますので、お気に入りのフクロウを見つけてみてください。

ワシミミズクは、全長60センチ程の中型から大型種で、可愛らしい耳のような羽角(うかく)が特徴的です。色は黄褐色をベースに、黒やクリーム色の模様が入っています。人馴れもしやすいタイプなので、早く信頼関係を築くことができる点もおすすめです。

全長40センチ程度のトラフズクは、ワシミミズクに比べると慣れにくいものの、小さめで可愛い見た目から、とても人気があります。重さも軽いので、飼育や扱いも楽ですよ。

キンメフクロウは、希少で入荷が少ない珍しい種類です。全長は30センチ程度の小型に加え、その名の通り、金色のクリクリした目が印象的な、愛らしいフクロウです。

映画「ハリーポッター」で主人公のペットとして一躍人気者となったシロフクロウは、真っ白な羽毛で全身覆われた、美しいフクロウです。大きいものだと70センチ程にもなり、迫力満点です。大型種はケージ内だけではストレスを感じてしまうので、放鳥を行なってあげましょう。

ウラルフクロウについて知ろう

今回は特に野生の生態についてお伝えしましたが、フクロウと聞いて思い浮かぶのがこのウラルフクロウだと知ると、グッと身近な生き物に感じますね。

野生のフクロウを見つけるのは大変ですが、観察するツアーなどもあるので、この機会にフクロウに興味を持っていただけると嬉しいです。

飼ってみたいと思われた人も、生態を詳しく知ることで上手に飼育できるようになりますよ。
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