cms-import-animaroll-wp

フクロウの平均寿命と寿命の長いフクロウの特徴|大型/小型

フクロウの平均寿命と寿命の長いフクロウの特徴

フクロウの仲間は、最近ペットとして注目を浴びつつあります。映画「ハリーポッター」シリーズといった、メディアへの露出度が高まり、影響が大きいようですが、その寿命の長さにも、ペットとしてのに拍車をかけている傾向が伺えます。

しかし、フクロウの仲間にも大型のものから、コノハズクのような小型のものもおります。実際のフクロウの仲間の寿命は、何年ぐらいなにかについてせまってみます。

フクロウの平均寿命

フクロウなどの鳥類に限らず、一般的に大型のものほど、その寿命は長くなると言われています。フクロウの仲間も例外ではなく、大型のものほど寿命が長いと言われています。

大型

フクロウの大型種というと体長が40cm以上になるものをさす場合が一般的です。大型のフクロウの寿命は概ね40年前後と言われており、カラフトフクロウの寿命が30~40年前後、メガネフクロウの寿命が30~40年前後と言われています。

個体によっては50~60年生きるものもいるという記録もあります。

中型

フクロウの中型種というと、体長が30~40cmのものをさす場合が一般的です。

中型のフクロウの寿命は概ね20年前後と言われており、モリフクロウの寿命が15~20年前後、メンフクロウの寿命が15~20年前後と言われており、中型のフクロウのなかでも、シロフクロウの寿命は25~30年と、他の中型のフクロウの仲間と比べ、比較的長いことも特徴的です。

小型

フクロウの小型種というと、概ね体長が20cm前後のものをさすのが一般的です。

前述の大型のフクロウや中型のフクロウと比べて、小型のフクロウは寿命が短めとなる場合が多く、10年から15年前後が一般的です。

アナホリフクロウの寿命が10~15年前後、小型のフクロウのなかでも最も小さな種類と言われているスズメフクロウの寿命が10から15年、小型のフクロウの中でも、コキンメフクロウやアカアシモリフクロウの寿命は10~20年とやや長めと言われています。

寿命の長いフクロウの特徴

一般的に、フクロウの寿命は個体の大きさで決まると言われており、体の大きさが大きかれ場大きいほど寿命が長いと言われています。小型種は10~15年、中型種は20~30年、大型種は30~40年前後と言われています。大型の種類程寿命が長い傾向ですが、その個体の生活環境などで左右されます。

同じ鳥類のオウムなどにも、数十年と言われる寿命の長さの種類もいることからもわかるように、もともと鳥類は、遺伝的に、取り込んだ分だけのエネルギーの使い方が上手なため、長生きであると言われている説があります。

そう考えた場合、フクロウはペットの中でも長寿の種類になり、特に大型のものがその中でも寿命の長いフクロウの種類と言えるでしょう。

フクロウの種類別の寿命目安

ミミズク

ミミズクには大型のものから小型のものまで、さまざまな大きさのものがいますが、小型の種類は後程取り上げますので、この項では中型・大型のものについて解説します。

ミミズクもまた、フクロウの仲間でありますので、中型は体長が30~40cmのものを、大型は体長が40~50cm、あるいはそれ以上のものをさすのが一般的です。

その中でも、中型のコミミズクの寿命は20年前後と言われており、大型のワシミミズクの寿命は25~30年、ベンガルワシミミズクやアメリカワシミミズクの寿命は20~30年と、かなり長くなります。また、大型のミミズクの仲間には50年生きたという個体の記録も存在しています。

コノハズク

コノハズクというのは、ミミズクの中でも小型の種類に付けられる名前で、主なものとして、ヨーロッパコノハズクや などがあげられます。種類にもよりますが、同じ小型でも、フクロウに比べると、やや寿命が短めで7,8~15年といった寿命のものが、多くいます。

アフリカオオコノハズクの寿命は7~15年前後 スピッツコノハズクの寿命は7~10年前後、ザハクコノハズクやヨーロッパコノハズクの寿命は、8~10年と言われています。

ペットとして飼育した場合のフクロウの寿命

フクロウがペットとして飼われる場合、自然界に普通に生息しているカラスなどの天敵に襲われることがなくなる反面、餌の偏重などによる栄養過多や栄養不足、あるいは、狭い環境などで飼われることにによるストレスなど、自然界で生息している場合では考えられない要因が、寿命を縮める場合も出て来ます。

日本でペットとして飼育されるフクロウの仲間のほとんどは、外国で捕獲されて輸入されてきた個体になります。そのため、人間は怖いものである、あるいは外敵と思い込んでいる場合も少なくありません。そのような飼育環境下ではストレスが原因で寿命が縮むということを、少なくとも考慮しなくてはなりません。

また、シロフクロウを日本で飼育する場合などのように、本来生息すべき気候と合わない場所での飼育が、個体に不必要な負荷を掛けてしまう場合なども考えられます。

フクロウの寿命の兆候

自然環境下の場合、自然死は当然ながら、天敵に襲われて命を落とす、あるいは病気などでゐ日を落とすなど、当然かつさまざまな要因が考えられますので、ここではペットとしての飼育下での解説をさせていただきます。

大型小型問わず、いつもと様子が違う、あるいはケガをしているなどの異常を発見した場合は、寿命の兆候に繋がる恐れがありますので、猛禽類に詳しい獣医さんなどに、相談する必要があります。

小型のフクロウの仲間は、病気をしたことが原因で命を落とす場合もありますので、小型のフクロウやミミズクの場合は、病気が寿命の兆候となりうることも、頭に入れておいた方が良いでしょう。

また、スズメフクロウのように、小型で元々体力がなく、臆病で神経質、そして懐くまでに時間のかかる種類の場合、ちょっとしたストレスで餌を食べなくなり、それが原因で命を落とす場合も考えられます。

フクロウの寿命の推移

昔のように動物園などでしか飼育例の見られなかったフクロウの仲間も、ここ数年はペットとして飼う動物の認識もされるようになり、飼育方法も、あらゆるサイトやメディアなどで取り上げられるようになりました。

当初、フクロウをペットとして飼育することが認識されていなかった頃は、飼育方法が確立されていなかった上に、死因の特定なども困難な場合も見受けられました。フクロウがペットとして認識されるようになった今日では、関連したサイトやメディアなどで、飼育方法はもとより、フクロウの寿命についても解説されるようになりました。

しかしながら、フクロウの仲間は飼育することが難しい上に、種類によっては、まだ解明されていない部分があったりもします。現在関連サイトなどで言われている寿命が、今後どのように変化していくのかは、注目したいところではあります。

意外と長いフクロウの寿命

コノハズクのような小さな種類もいますが、フクロウは基本的に大型で、猛禽類の仲間に入るため、餌など飼育の手間が大変となります。また、寿命も長いため、病気やケガ、あるいは事故などで無くならなければ、その寿命分だけ長生きもします。

また、フクロウを飼う前に、「犬猫のような懐き方をしない」「懐くより慣れるであること」「猛禽類でインコやオウムとは違う」といったことを、頭に入れておく必要があります。

長生きをするということは、それだけ飼い主に掛かる飼育責任も長くなります。それ故、飼育していても、寿命が来る前に、途中で家計が厳しくなって、飼育の継続が難しくなるとというような話も少なくありません。フクロウを飼育する場合、飼育自体の大変さのみならず、フクロウは寿命の長い生き物であるという前提で、飼育を始めましょう。
モバイルバージョンを終了