メジロの特徴！どんな鳴き声？野鳥観察に大のかわいい鳥

メジロという名の鳥をご存知でしょうか。メジロとは、スズメ目メジロ科メジロ属に属する鳥の一種です。

全長は約12cmで、スズメよりもやや小さい鳥です。黄緑がかった身体と暗褐色の羽を持っている鳥で、目の周りの白い輪っかが特徴で名前の由来ともなっています。その特徴から、メジロは英名でも "White-eye" と呼ばれます。

黄緑色の美しい体を持つことから、同じく黄緑色のウグイスと勘違いされてしまうことが多い鳥でもあります。

この記事では、そんなメジロについて詳しく見ていきましょう。

ここからは、メジロの習性や生態について見て行きましょう。

まずメジロの食性は雑食で、基本的になんでも食べますが、大好物の花の蜜や果汁を特に多く摂取し、成長期には虫などの生き物も捕食する鳥です。

非繁殖期のメジロは山地から平地に移動し、群れで行動することが多いです。

一方で繁殖期を迎えたメジロは、分散して2羽で互いに鳴き交わしながら花から花へと飛びまわる様子がよく観察されます。

睡眠時は、群れ全体で集まってかたまりとなって枝に止まる習性があるのが特徴です。

スーパーや百貨店のセールの時などに、よく「目白押し」という言葉を耳にします。しかし、実際に深い意味まで考えたことはあまりなく、ただ何となく聞き流していたという方も多いのではないでしょうか。

「目白押し」とは、多人数が込み合って並ぶことや物事が集中していくつもあることを表す言葉です。

これは、メジロが樹上に押し合うように並んで止まるところから生み出された表現です。秋から冬にかけて群れをなして、メジロが押し合いへし合いしながら木に止まる性質を、「目白の押し合い」と呼んでいたことが語源です。

ここまで、メジロの基本的な情報や習性・生態を見てきました。おおまかなメジロについての情報はつかめたでしょうか。メジロは、民家の近くや都会に気軽に現れる、野鳥の中でも親しみやすい鳥です。

ここからは、メジロの特徴について4つほど見ていきましょう。

メジロには、食性や鳴き声、見た目にいくつかの特徴があります。この特徴を押さえれば、街の中や公園で今までよりももっと簡単にメジロを見つけられるでしょう。

以下に、1つずつ細かくご紹介して行きますので、ぜひ参考にして下さい。

みなさんは、メジロの鳴き声がどのようなものかご存知でしょうか。

メジロの特徴の1つ目は、「美しい鳴き声」です。メジロは、「チルチル」というかわいらしい声で鳴きます。

日本では「聞きなし」という、鳥の鳴き声を人間の言葉に変換する伝統的な遊びがあります。この遊びの中でのメジロの鳴き声は、「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」や「チルチルミチル」などが有名です。

ウグイスと間違えられやすいメジロですが、鳴き声は全く違うのでここで判別することができます。

メジロの特徴の2つ目は「花の蜜を好む」ことです。

花の中でも、特に梅の花の蜜を好むと言われています。他にも桜や寒椿の花の蜜も好んでおり、それらの花の近くに行けばメジロを見られるでしょう。

メジロは花の蜜を吸うためにくちばしが細くなっており、他の鳥よりも舌が進化しています。舌の先端が筆のようにいくつも分かれているのが特徴です。

また、花の蜜を吸ったときに同時に花粉がくっつくため、花粉を運ぶ役割も果たしています。

メジロの特徴の3つ目は「目の周りの模様」です。

メジロという名のとおり、メジロは目の周りに短い羽毛による白いふちどりがあります。

目の周りの白いふちどりから、メジロを漢字であらわすときは「目白」「眼白」と書かれることが多いです。また、白いふちどりのような羽毛の生え方が刺繍のように見えることから、「繍眼児」と表現することもあります。

絵やイラストではまんまるな円で描かれることが多いですが、実は完全な円ではなく途中で切れた円です。

メジロの特徴の4つ目は、「体色が黄緑色」ということです。

街中で見かける野鳥の体色は、だいたい茶色や黒味がかった暗めの色が多いですが、メジロの体色は対照的に明るい黄緑色です。

この珍しい黄緑色の体色の鳥と言われるとみなさんはメジロが頭に浮かぶのではないでしょうか。そして同時にウグイスも頭に浮かぶでしょう。

メジロは雌雄の体色はほぼ同じです。頭から背中にかけては黄緑色ですが、胸と脇の部分は赤褐色でお腹は白くなっています。