猫・子猫がシャーと言う時の気持ちは?
猫の鳴き声は「ニャー」ですが、時に「シャー」と言うことがあります。猫に「シャー」と言われた時には「怖い」となりがちですが、猫が「シャー」と言うことには、何か理由があるはずです。では、その理由とは何でしょうか。考えられる、猫が「シャー」と言う時の気持ちを、お伝えしていきます。
威嚇している
猫が「シャー」と言う時の、代表格とも言われている理由です。「威嚇」と聞けば「攻撃してくる」と思ってしまいがちですが、猫が「シャー」と言う時の「威嚇」は「防衛的な威嚇」で、「今から攻撃しに行くぞ」ではなく「これ以上来たら攻撃するぞ」ということです。あくまで受け身の攻撃性であり、無駄に争わないための警告になります。
つまり、猫の威嚇としての「シャー」は「身を守るため」の声です。猫の祖先はリビアヤマネコという砂漠に住む動物で、この砂漠には毒蛇がおり、その毒蛇から身を守るために身に付いた威嚇方法が「シャー」だと言われています。リビアヤマネコから経てペット化した猫が言う「シャー」は、毒蛇から身を守る本能の名残です。
つまり、猫の威嚇としての「シャー」は「身を守るため」の声です。猫の祖先はリビアヤマネコという砂漠に住む動物で、この砂漠には毒蛇がおり、その毒蛇から身を守るために身に付いた威嚇方法が「シャー」だと言われています。リビアヤマネコから経てペット化した猫が言う「シャー」は、毒蛇から身を守る本能の名残です。
遊びの一環
特に子猫はレスリングのようなジャレ合いをすることがあり、その中で「シャー」という声を上げることがあります。大人の猫もジャレ合う中で「シャー」と言うことがありますが、威嚇の時に上げる「シャー」を聞くと「遊びではないのでは」と思ってしまうこともあるでしょう。
「遊び」か「喧嘩」を見分けるためには、猫の様子や状態をよくよく見る必要があります。「本気の喧嘩」の時には「瞳孔が縦長」になり「耳は後ろ側に倒れ」て「毛を逆立てる」状態が見られ、様子としては「腹・足・目鼻などの急所を本気で噛み付く」ことや「爪を立てる」こともします。
「遊び」の場合はコミュニケーションなので、交互にやり合います。邪魔をしない方が良いでしょう。ただし、片方が「喧嘩腰」の場合もあるので双方の様子に注意を向けてください。また、野良猫や外猫と対する場合には「喧嘩」の可能性が高いので、すぐに大きな音を立てるなどして止めさせます。
「遊び」か「喧嘩」を見分けるためには、猫の様子や状態をよくよく見る必要があります。「本気の喧嘩」の時には「瞳孔が縦長」になり「耳は後ろ側に倒れ」て「毛を逆立てる」状態が見られ、様子としては「腹・足・目鼻などの急所を本気で噛み付く」ことや「爪を立てる」こともします。
「遊び」の場合はコミュニケーションなので、交互にやり合います。邪魔をしない方が良いでしょう。ただし、片方が「喧嘩腰」の場合もあるので双方の様子に注意を向けてください。また、野良猫や外猫と対する場合には「喧嘩」の可能性が高いので、すぐに大きな音を立てるなどして止めさせます。
挨拶と警戒の混合
その猫に、もともと警戒心がある場合は「ニャー」と「シャー」が混合することもあります。「ニャー」と言ったかと思えば、すぐに「シャー」と言ったりする様子が見られますが、これは「挨拶しながらも警戒している」気持ちがある様子だと考えられています。
「この人は大丈夫そうだけど、まだ警戒が抜けないから距離感を保ちたい気持ちもある」といった感じです。「挨拶」するくらい他より良いと思っているけど、気を許すほどの安心はしていないという複雑な心境なのでしょう。
猫は積極的な構い方を嫌うので、様子を見ながら、猫の様子に合った対応をすることが望ましいです。警戒心が強い猫は過敏な部分があるため、その猫の気分に合わせた対応をすることで、少しずつでも心を開いてくれることでしょう。
「この人は大丈夫そうだけど、まだ警戒が抜けないから距離感を保ちたい気持ちもある」といった感じです。「挨拶」するくらい他より良いと思っているけど、気を許すほどの安心はしていないという複雑な心境なのでしょう。
猫は積極的な構い方を嫌うので、様子を見ながら、猫の様子に合った対応をすることが望ましいです。警戒心が強い猫は過敏な部分があるため、その猫の気分に合わせた対応をすることで、少しずつでも心を開いてくれることでしょう。
猫がシャーというのが怖いときの対処法!
猫に「シャー」と言われると、「怖い」と感じる人は少なくありません。なぜなら、「シャー」は「威嚇」だからです。つまり、こちら(人側)が下手なことしたら、猫に傷を付けられる可能性があるから「怖い」と思うのは当然のことだと言えます。
しかしながら、よく考える必要があります。猫は何の理由もなく「シャー」とは言いません。ということは、猫に「シャー」と言われた時には、何かしらの理由があったはずです。すなわち、こちら(人側)に何かしらの原因があった可能性があるということです。
野良猫や外猫ならまだしも、飼い猫に「シャー」と言われるのは、共存生活が危ぶまれます。以下に一般的な対処法をご紹介していくので、猫が「シャー」と言う理由を探しながら、合った対処法を見つけてください。
しかしながら、よく考える必要があります。猫は何の理由もなく「シャー」とは言いません。ということは、猫に「シャー」と言われた時には、何かしらの理由があったはずです。すなわち、こちら(人側)に何かしらの原因があった可能性があるということです。
野良猫や外猫ならまだしも、飼い猫に「シャー」と言われるのは、共存生活が危ぶまれます。以下に一般的な対処法をご紹介していくので、猫が「シャー」と言う理由を探しながら、合った対処法を見つけてください。
目を合わせない
人は人と目を合わせることに関して、良いことだとしている風習があります。アメリカでは目を見て話さない人は不誠実だと思われるそうで、日本でも目を見て話さないことを指摘する人は多いです。そのことから、猫とも目を合わせたがる人がいます。
猫の目は綺麗で容貌も可愛いので、見ていたい気持ちも分かりますが、猫にとって目をじっと合わせることは「喧嘩を売る」意味になります。そのため、目以外のところを見ましょう。
よほど警戒されている場合を除けば、猫側から合わせた目を逸らすこともあります。それでも見続けると嫌われる可能性があるため、猫が目を逸らした時には「喧嘩をしたくない」合図だとして、ある程度の仲間意識が築かれていると思いましょう。また、動物の仕草では「目をゆっくりつぶること」は親愛の証なので、それをしてみるのも良いです。
猫の目は綺麗で容貌も可愛いので、見ていたい気持ちも分かりますが、猫にとって目をじっと合わせることは「喧嘩を売る」意味になります。そのため、目以外のところを見ましょう。
よほど警戒されている場合を除けば、猫側から合わせた目を逸らすこともあります。それでも見続けると嫌われる可能性があるため、猫が目を逸らした時には「喧嘩をしたくない」合図だとして、ある程度の仲間意識が築かれていると思いましょう。また、動物の仕草では「目をゆっくりつぶること」は親愛の証なので、それをしてみるのも良いです。
縄張りに侵入しない
猫は、縄張り意識が強い動物です。そのため、縄張りに入ると「シャー」と威嚇してきます。飼い猫にとっての縄張りは、その飼われている住居内(庭などの土地も含む)です。そのため、飼い主さん自身の飼い猫が縄張り侵入の理由で「シャー」と言うことは稀と言えます。
しかしながら、その飼い猫が大切にしている場所がある場合、そこを移動させようとしたり・触ろうとした時には「シャー」される可能性があります。基本的には飼い猫は、縄張りのことで飼い主さんに「シャー」ではなく、外猫に対して「シャー」をします。
しかしながら、その飼い猫が大切にしている場所がある場合、そこを移動させようとしたり・触ろうとした時には「シャー」される可能性があります。基本的には飼い猫は、縄張りのことで飼い主さんに「シャー」ではなく、外猫に対して「シャー」をします。
嫌がることをしない
撫でている時に、突然「シャー」と言われたことはありませんか。これは「もういいから止めて」ということを伝える「シャー」で、簡単に言えば「満足以上に撫でられて不快」の意味です。人側からすると「撫でていたのに何だよ」となりそうですが、「シャー」と言う前に、猫は何かしらのサインを出しています。
たとえば、尻尾が動き始めたり、体を押し付ける力が弱くなったりなどが「もういい」のサインです。単純に「撫で方が好ましくない」理由の場合もありますが、尻尾を踏まれたなどの明らかな理由のこともあります。よく観察して、早めにサインを察し、猫が「嫌だ、シャー」となる前に止めることが大事です。
たとえば、尻尾が動き始めたり、体を押し付ける力が弱くなったりなどが「もういい」のサインです。単純に「撫で方が好ましくない」理由の場合もありますが、尻尾を踏まれたなどの明らかな理由のこともあります。よく観察して、早めにサインを察し、猫が「嫌だ、シャー」となる前に止めることが大事です。
子育て中の母猫に近寄らない
子育て中の母親は「子どもを守る意識が強く働く」ために、とても神経質になります。たとえ飼い主さんでも、近付くだけて「シャー」をされることがあります。そのため、子育て中の猫には近寄らない方が無難です。
猫がシャーと言わないようにするしつけ方法は?
「シャー」と言う原因を取り除いても「シャー」をする場合は、しつけを行いましょう。猫が「シャー」と言わなくなる有効なしつけ方法は、2つあります。1つは「驚かせること」で、もう1つは「構わないこと」です。
驚かせる方法
この方法は、犬のしつけと同様です。猫が「シャー」と言った時に、拍手をするように両手を叩いて音を出す・缶など落とすとうるさい物を床に落として音を出すなど、猫が驚くような大きな音を出すことで、威嚇の気持ちが萎えると言われています。
「シャー」の度に大きな音を出す、というのを繰り返すことで、いつしか「シャー」を言わなくなるとされます。全ての猫に効くわけではないため、各原因を含めて適切な対処法を考えてください。注意点としては、「声は使わない」ことが挙げられます。人の声で叱ると、構われていると勘違いしたり、飼い主さんが嫌われる可能性があります。
また、霧吹きで水をかける方法もあります。猫が「シャー」する時には、威嚇として体に緊張が生じているため、霧吹きの水のようなちょっとしたものが触れるだけでも驚きます。そのため、たくさんかけなくても問題ありません。むしろ、かけ過ぎないように気を付けましょう。
「シャー」の度に大きな音を出す、というのを繰り返すことで、いつしか「シャー」を言わなくなるとされます。全ての猫に効くわけではないため、各原因を含めて適切な対処法を考えてください。注意点としては、「声は使わない」ことが挙げられます。人の声で叱ると、構われていると勘違いしたり、飼い主さんが嫌われる可能性があります。
また、霧吹きで水をかける方法もあります。猫が「シャー」する時には、威嚇として体に緊張が生じているため、霧吹きの水のようなちょっとしたものが触れるだけでも驚きます。そのため、たくさんかけなくても問題ありません。むしろ、かけ過ぎないように気を付けましょう。
構わない方法
特に飼い猫は、飼い主さんに構って欲しいがために「シャー」をすることがあるそうです。この場合、ちょっと不快な気持ちで「構って構って」と言っている可能性があります。この「構って構って」に反応してしまうと、さらに「シャー(構え構え)」が強くなります。
どういう理由で構って欲しいのかも猫によって違うため、「シャー」と言っている猫の様子をよく観察し、どういう意味が込められた「シャー」なのかを察した上で、適切な対応をすることが求められます。
猫と人は使う言葉が違うため、分からないことがあって当然ですが、猫の動きは良くも悪くも偽りがなく素直なので、よくよく観察していれば察せられる部分は増えるでしょう。
どういう理由で構って欲しいのかも猫によって違うため、「シャー」と言っている猫の様子をよく観察し、どういう意味が込められた「シャー」なのかを察した上で、適切な対応をすることが求められます。
猫と人は使う言葉が違うため、分からないことがあって当然ですが、猫の動きは良くも悪くも偽りがなく素直なので、よくよく観察していれば察せられる部分は増えるでしょう。
猫がシャーというのがむかつく時の対処法!
猫の「シャー」が「むかつく」というのは、何となく「生意気」という意味でしょうか。「怖い」からの「イラッ」という感情とも考えられますが、いずれにしても「むかつく」時には、猫にその気持ちをぶつけるのではなく、互いに害のない対処法を実践しましょう。対処に使えるアイテムを、ご紹介していきます。
おもちゃ
猫のおもちゃといってもいろいろありますが、何かしらの遊べる物があるとストレス解消に役立ちます。また、猫が持っている所有欲を満たすことにもつながり、猫自身が抱く存在感としての安心感を満たせる可能性があります。猫じゃらしなどの動かすことで反応を示すようなおもちゃを使った、猫と人のコミュニケーションも大切にしてください。
爪とぎ
「ここが爪とぎの場所ですよ」というのがあると、ストレス解消に役立ちますし、爪の伸び過ぎ防止にもなります。爪は伸び過ぎると歩きにくくなるため、関節に悪いです。外猫はコンクリートや石の上などを歩いて自然と削られたりしますが、家猫には爪とぎ場所が必要です。
爪をといではいけないところが大変なことになる前に、爪とぎ場所を用意してあげましょう。ペットショップで販売されています。
爪をといではいけないところが大変なことになる前に、爪とぎ場所を用意してあげましょう。ペットショップで販売されています。
猫用ベッド
猫は、自分の居場所が欲しい動物です。自分だけの居場所となる場所があると、安心感につながります。
猫のシャーには理由がある!適切に対応することが大事
猫はペットとしてのある動物ですが、なかなか難しい気分変動のあるタイプが多いとされます。飼い猫としての気質が強い猫は、通常苦手であるはずの水を好んでお風呂に自ら入ったりしますが、猫はもともと単独行動の生物であり、水も嫌いで、通常の犬の性質と比べると気難しい部分を持っています。
それでも、ペットとして人と共存生活を送ることが可能です。人は「猫の生態」などの猫情報を入手し、その内容を理解して、実践する頭脳がありますので、「シャー」と言う猫に怯えたりむかついたりせずに、どうして「シャー」と言うのか・どうしたら「シャー」と言わなくなるのかを考えてあげましょう。
それでも、ペットとして人と共存生活を送ることが可能です。人は「猫の生態」などの猫情報を入手し、その内容を理解して、実践する頭脳がありますので、「シャー」と言う猫に怯えたりむかついたりせずに、どうして「シャー」と言うのか・どうしたら「シャー」と言わなくなるのかを考えてあげましょう。