猫は舐めるのが好きな動物
猫は活動時間の約1/3以上は、飼い主の手足を舐めてくると言われています。猫は約14時間睡眠を取り、起きている時間の1/3というと3時間以上となるので、人間に換算すると約5時間以上は舐めてくるという計算です。
猫が飼い主を舐めてくるとき以外では、毛づくろいをする際に体を舐めることが多いです。まずは前脚を濡らしてから頭や顔を毛づくろいします。前脚と肩回りの毛づくろいが終わったら、お腹や腰、後ろ足を舐めて終了です。
猫が飼い主を舐めてくるとき以外では、毛づくろいをする際に体を舐めることが多いです。まずは前脚を濡らしてから頭や顔を毛づくろいします。前脚と肩回りの毛づくろいが終わったら、お腹や腰、後ろ足を舐めて終了です。
猫が飼い主の手や足を舐める8つの理由
時々ですが猫は飼い主を戸惑わせるほど、長い時間舐めてくることがあります。気分によって舐めてくる場所は違いますし、舐めてくるタイミングもバラバラです。
猫が飼い主を舐めてくる際に、どんな気持ちで行っているかを理解していると愛猫との距離を一気に縮めることができるでしょう。飼っている猫の性格によって解釈が多少異なりますが、ここからは猫が飼い主を舐めてくる理由について詳しく見ていきましょう。
猫が飼い主を舐めてくる際に、どんな気持ちで行っているかを理解していると愛猫との距離を一気に縮めることができるでしょう。飼っている猫の性格によって解釈が多少異なりますが、ここからは猫が飼い主を舐めてくる理由について詳しく見ていきましょう。
猫が飼い主の手や足を舐める8つの理由
- セルフグルーミング
- 狩猟本能や防衛本能
- 自分の匂いを消すため
- 体を綺麗にする
- 体温調節するため
- お尻をなめる
- リラックスするため
- ビタミンDで健康維持
猫が飼い主を舐める理由1:セルフグルーミング
猫はとても綺麗好きな動物です。猫が飼い主を舐めてくる行動はグルーミングといい、これは猫は元々狩りをして暮らしていく習性から、獲物にばれないように体の匂いを取るために行う習性です。なので猫は、常に飼い主や自分の体を舐めることで体を清潔に保ちます。
健康的な猫は体臭がほとんどしないので、フケや臭いが気になる場合は病気にかかっている可能性があるため、動物病院に連れていきましょう。
健康的な猫は体臭がほとんどしないので、フケや臭いが気になる場合は病気にかかっている可能性があるため、動物病院に連れていきましょう。
猫が飼い主を舐める理由2:狩猟本能や防衛本能
猫が飼い主を舐める理由は、猫には元々、狩猟本能や防衛本能があるためです。猫は元々狩りをして生きている動物で、捕食した動物の血を拭き取るために、ザラザラな舌を使って体を清潔に保つ習性があります。
猫の毛づくろいは猫の先祖から受け継いでいる習性で、狩猟本能や防衛本能に基づいた行動です。現在は飼い猫がほとんどで、専用の餌を食べながら生きている現代でも、毛づくろいは猫には色々な役割があります。
猫の毛づくろいは猫の先祖から受け継いでいる習性で、狩猟本能や防衛本能に基づいた行動です。現在は飼い猫がほとんどで、専用の餌を食べながら生きている現代でも、毛づくろいは猫には色々な役割があります。
猫が飼い主を舐める理由3:自分の匂いを消すため
猫は元々狩りをして生きる動物なので、獲物に自分の存在を察知されないように体を舐めて臭いを消しています。ペットとして室内で飼っている猫には狩りをする必要がないため、本能的に匂いを消していると考えるのが妥当でしょう。
飼い主さんから普段とは違う匂いがした場合は、体を舐めてくることがほとんどです。猫は変化を嫌がるため、知らない匂いがした場合は舐める傾向にあります。
飼い主さんから普段とは違う匂いがした場合は、体を舐めてくることがほとんどです。猫は変化を嫌がるため、知らない匂いがした場合は舐める傾向にあります。
猫が飼い主を舐める理由4:体を綺麗にする
猫の舌はざらざらしている印象がありますが、これは猫の舌には突起がたくさんあるためです。舌の突起が自分の体に付いた汚れや抜け毛を舐め取ることで、皮膚炎や毛玉になるのを防いでいます。
また猫の唾液には殺菌の効果があるため、身体を清潔に保てるのが特徴的です。
猫はとてもきれい好きなので、体を舐めると同時に自分の毛並みを揃えます。これは人間が入浴して、体の汚れを落とすのと一緒です。
また猫の唾液には殺菌の効果があるため、身体を清潔に保てるのが特徴的です。
猫はとてもきれい好きなので、体を舐めると同時に自分の毛並みを揃えます。これは人間が入浴して、体の汚れを落とすのと一緒です。
猫が飼い主を舐める理由5:体温調節するため
猫は人と違い汗腺が少ないため、汗をほとんどかきません。代わりに体を舐めることで、唾液を蒸発させ体温を下げるようにしています。冬のような寒い時期には体毛に空気を取り込み、熱を取り込むようにしているのが特徴的です。
猫が飼い主を舐める理由6:お尻をなめる
猫は雑菌にとても強いため、床や道端に落ちている物を普通に食べても腹痛になることがありません。
猫には自分で殺菌できる能力がありますが、それでも人間には感染しやすい菌を移される場合があるため、猫が舐めてくる場合は一応手を洗ったりしましょう。
猫は体を舐める際にお尻のメンテナンスもしますが、過度に舐めている場合は病気にかかっている可能性を考えるべきでしょう。特に下痢気味の際には必要以上に舐めています。
猫には自分で殺菌できる能力がありますが、それでも人間には感染しやすい菌を移される場合があるため、猫が舐めてくる場合は一応手を洗ったりしましょう。
猫は体を舐める際にお尻のメンテナンスもしますが、過度に舐めている場合は病気にかかっている可能性を考えるべきでしょう。特に下痢気味の際には必要以上に舐めています。
猫が飼い主を舐める理由7:リラックスするため
猫が飼い主を舐めてくるのはリラックスしている時ですが、他にも緊張したり何かに驚いてしまった際に舐めてくる場合があります。猫は体を舐めることで、精神状態を安定させることができるのが特徴的です。
飼い主に怒られた時や大きな物音に驚いた際に、舐めることで自分の精神状態を落ち着かせるようにしています。
猫は赤ちゃんの頃に母猫に毛づくろいをしてもらうことがほとんどで、ざらざらな舌でリラックス効果を得ています。
飼い主に怒られた時や大きな物音に驚いた際に、舐めることで自分の精神状態を落ち着かせるようにしています。
猫は赤ちゃんの頃に母猫に毛づくろいをしてもらうことがほとんどで、ざらざらな舌でリラックス効果を得ています。
猫が飼い主を舐める理由8:ビタミンDで健康維持
猫は太陽光を浴びると、体表にビタミンDを生成する作用があります。ビタミンDは歯や骨を発育するのに必要な栄養源なので、猫の健康には欠かせない栄養素となるでしょう。
体を舐めることで、健康維持のために大切な栄養素も摂取しています。
体を舐めることで、健康維持のために大切な栄養素も摂取しています。
猫が舐めてくるタイミングによって理由は変わるのか?
猫が舐めてくるタイミングは、飼い主がスイッチオフのタイミングを見計らった際です。飼い主がゴロゴロしてる時やリラックスしている際に、「構って」「遊んで」とせがんできます。このタイミングに遊んであげることで、猫とさらに仲良くなれるでしょう。
猫が執拗に構ってくる場合はスイッチオンの状態で、ブラッシングをしてあげることで歯ブラシをおもちゃと考えるようになり、歯ブラシに噛み付いたりします。
猫が執拗に構ってくる場合はスイッチオンの状態で、ブラッシングをしてあげることで歯ブラシをおもちゃと考えるようになり、歯ブラシに噛み付いたりします。
猫が舐めてくる場所によって理由は変わるのか?
猫が体を舐めてくる際には、部位ごとで意味が違っています。飼い主の足を舐めてくる場合は帰宅した際に多く、消臭してあげるという意味で行っている場合がほとんどです。猫は聴覚だけでなく、嗅覚もとても優れています。
顔を舐めてくる際には、飼い主にとっては喜ばしいことです。猫の最大の愛情表現で、必要以上に甘えたり遊んでほしいことを表しています。
顔を舐めてくる際には、飼い主にとっては喜ばしいことです。猫の最大の愛情表現で、必要以上に甘えたり遊んでほしいことを表しています。
猫が人を舐めてくるときの8つ心理
猫は自分の毛づくろいや一緒に住んでいる猫の他に、飼い主の体を舐めてくることがあります。猫の舌はざらざらしているので舐められると痛いですが、少し嬉しくなってしまうでしょう。実は猫が人を舐める理由は、好意の他に色々な意味があります。
1日の2/3の時間を寝ている猫は、残りの1/3の起床時間の10~30%で毛づくろいをします。ここからは、猫が人を舐めてくる心理を詳しく見ていきましょう。
1日の2/3の時間を寝ている猫は、残りの1/3の起床時間の10~30%で毛づくろいをします。ここからは、猫が人を舐めてくる心理を詳しく見ていきましょう。
猫が人を舐めてくるときの8つの心理
- 飼い主さんへの愛情表現
- 顔をなめてくる
- 手や足をなめてくる
- 仲間と認めている
- 何かしてもらった時のお礼
- 構って欲しい時
- 要求がある時
- 普段と匂いが違う
猫が人を舐めてくるときの心理1:飼い主さんへの愛情表現
猫が舐めてくるのはごく普通のことで、飼い主をペロペロ舐めることは信頼や愛情表現を表しています。飼い主以外には仲間と判断した他の動物を舐めることがありますが、仲間だと判断した相手以外は舐めません。
主に好意を持っているという気持ちが表れており、信頼できる相手にだけ舐めてくる習性があります。
特に飼い主に対しては甘えたいという場合がほとんどなので、多少の痛みは我慢してあげましょう。
主に好意を持っているという気持ちが表れており、信頼できる相手にだけ舐めてくる習性があります。
特に飼い主に対しては甘えたいという場合がほとんどなので、多少の痛みは我慢してあげましょう。
猫が人を舐めてくるときの心理2:顔をなめてくる
飼い主の顔を舐めてくる場合は、飼い主にはとても喜ばしいことです。猫の最大の愛情表現で、遊んでほしかったり甘えたい場合に行います。
特に飼い主が就寝している際に行う場合もあり、鳴いたり顔を舐めても起きない場合に行うことが多いです。
飼い主が寝ている際に行っている場合は、どうしても遊んでほしい時に行うでしょう。その行為はされると嬉しいですが、ざらざらした舌は痛いので目が覚めてしまいます。
特に飼い主が就寝している際に行う場合もあり、鳴いたり顔を舐めても起きない場合に行うことが多いです。
飼い主が寝ている際に行っている場合は、どうしても遊んでほしい時に行うでしょう。その行為はされると嬉しいですが、ざらざらした舌は痛いので目が覚めてしまいます。
猫が人を舐めてくるときの心理3:手や足をなめてくる
猫が飼い主の手を舐めてくる場合が多いですが、これは手で頭を撫でてもらえたり毛づくろいをするのは、飼い主の手であることを理解しているためです。
他には毛づくろいをしてくれる際の感謝や、コミュニケーションを表しています。
猫が飼い主の足を舐めてくる場合は、飼い主の帰宅後が最も多いです。飼い主の匂いが普段と違った場合はストレスになるため、消臭したり自分の匂いを付けます。
他には毛づくろいをしてくれる際の感謝や、コミュニケーションを表しています。
猫が飼い主の足を舐めてくる場合は、飼い主の帰宅後が最も多いです。飼い主の匂いが普段と違った場合はストレスになるため、消臭したり自分の匂いを付けます。
猫が人を舐めてくるときの心理4:仲間と認めている
猫が人を舐めてくるのは愛情表現である一方で、相手を仲間と認めている証拠です。猫は自分にだけでなく、飼い主や他の猫の顔や手を舐めてくる場合があります。
飼い猫にこだわらず、野良猫や外猫も同じことを行う場合があります。
猫が飼い主や他の猫を舐めることは、周りを仲間と認めた証拠であり、信頼関係がある者同士だけが行うのが特徴的です。
飼い猫にこだわらず、野良猫や外猫も同じことを行う場合があります。
猫が飼い主や他の猫を舐めることは、周りを仲間と認めた証拠であり、信頼関係がある者同士だけが行うのが特徴的です。
猫が人を舐めてくるときの心理5:何かしてもらった時のお礼
猫の頭や体を舐めることで、飼い主の手を何度も舐めてくることはお礼の証拠です。猫同士でも毛づくろいや何かをしてもらったら際に、お礼として毛づくろいをするように他の猫を舐め合うような行動を取ります。
猫からすれば撫でてもらえるという行動は、猫同士での毛づくろいと同じ意味と捉えられているのがほとんどです。
猫からすれば撫でてもらえるという行動は、猫同士での毛づくろいと同じ意味と捉えられているのがほとんどです。
猫が人を舐めてくるときの心理6:構って欲しい時
猫は遊んでほしい時や抱っこをしてほしい時、構ってほしい時に舐めてきます。舐めてくるだけでなく、喉をゴロゴロと鳴らしていたら甘えてきている証拠です。
愛情表現として舐めているのは理解できても、猫の舌は痛いので気になる人が多いでしょう。
猫の舌の突起は糸状乳頭と言い、ブラッシングだけでなヤスリの役目も果たします。ブラッシング機能は体をきれいにし、ヤスリ機能は獲物からしっかり肉を舐め取る作用があります。
愛情表現として舐めているのは理解できても、猫の舌は痛いので気になる人が多いでしょう。
猫の舌の突起は糸状乳頭と言い、ブラッシングだけでなヤスリの役目も果たします。ブラッシング機能は体をきれいにし、ヤスリ機能は獲物からしっかり肉を舐め取る作用があります。
猫が人を舐めてくるときの心理7:要求がある時
猫が舐めてくる心理には、何か要求がある時です。特に飼い主が寝ている際に身体を舐めてくる場合は、早く起きてほしいことを伝えています。飼い主に起きてもらい、要求を聞いてもらおうとするのが主な理由です。
例えばお腹が空いたので餌をもらいたい場合は、要求がある時と甘えたい欲求が一緒にある時です。ちなみに飼い主があまりにも起きなければ、甘噛みですが首筋に牙を立てられる場合もあります。
例えばお腹が空いたので餌をもらいたい場合は、要求がある時と甘えたい欲求が一緒にある時です。ちなみに飼い主があまりにも起きなければ、甘噛みですが首筋に牙を立てられる場合もあります。
猫が人を舐めてくるときの心理8:普段と匂いが違う
飼い主が帰宅した際に主に多いですが、飼い主の匂いが普段と違う場合は舐めてくることが多いです。飼い主が外出から戻ってくると、帰ってきたのは本当に飼い主なのか、危険はないのか、いつもと違う匂いはしないかなどを心配します。
猫は匂いにとても敏感な生き物で、自分や飼い主の匂いがいつもと違うととても嫌がります。
特に飼い主が帰宅した際には、自分が知らない匂いがたくさん付いているので敏感になっています。
猫は匂いにとても敏感な生き物で、自分や飼い主の匂いがいつもと違うととても嫌がります。
特に飼い主が帰宅した際には、自分が知らない匂いがたくさん付いているので敏感になっています。
猫の3つの愛情表現
猫が飼い主を舐めてくる行動は、心身的にとても重要な役割があります。人間と猫がコミュニケーションを築く上で重要な手段であり、毛づくろいも舐めることと一緒でコミュニケーションを築くには最適な方法です。
頭や耳、手、足など、舐めてくる箇所で猫が飼い主をどう捉えているかがわかる場合もあります。ここからは、猫の愛情表現について詳しく見ていきましょう。
頭や耳、手、足など、舐めてくる箇所で猫が飼い主をどう捉えているかがわかる場合もあります。ここからは、猫の愛情表現について詳しく見ていきましょう。
猫の愛情表現1:アログルーミング
猫がアログルーミングを行う組み合わせは、基本的にメス同士、もしくはオスとメスの組み合わせです。
メスは他の猫をグルーミングすることに抵抗がありませんが、オス同士では余程仲良くない相手でなければ行わないでしょう。
飼い主が猫を舐めるということはできませんが、アログルーミングのようにマッサージをすることで猫との愛情を深めることができます。猫が自分で行えない頭周りや首を優しく撫でてマッサージしましょう。
メスは他の猫をグルーミングすることに抵抗がありませんが、オス同士では余程仲良くない相手でなければ行わないでしょう。
飼い主が猫を舐めるということはできませんが、アログルーミングのようにマッサージをすることで猫との愛情を深めることができます。猫が自分で行えない頭周りや首を優しく撫でてマッサージしましょう。
猫の愛情表現2:猫が人の顔や手をなめる
猫が飼い主の顔や手などの体を舐めてくる時は、愛情表現と見なしても良いでしょう。顔を舐めてくる時は猫の最大の愛情表現で、もっと遊んでほしい時や甘えたい時に主に行います。
飼い主が寝ている際に行う場合は、最強の構ってアピールと捉えましょう。
猫が飼い主の手を舐める理由は、飼い主が頭を撫でたり毛づくろいをする際には手を使っていると判断しているためです。感謝の印で手を舐めてくる場合もあります。
飼い主が寝ている際に行う場合は、最強の構ってアピールと捉えましょう。
猫が飼い主の手を舐める理由は、飼い主が頭を撫でたり毛づくろいをする際には手を使っていると判断しているためです。感謝の印で手を舐めてくる場合もあります。
猫の愛情表現3:信頼関係
猫が飼い主や他の猫を舐める場合は信頼関係が築けている場合にしか行わず、特に飼い主にブラッシングされている際に猫が舐めてくる場合は良好な関係がしっかり成り立っている証拠です。
これからも猫に信用してもらえるように、楽しく過ごしていきましょう。
これからも猫に信用してもらえるように、楽しく過ごしていきましょう。
猫に舐められるのは愛情表現の1つ
猫が舐めてくる場合は、飼い主に愛情を示しているという場合が多いです。猫が飼い主を信頼して心を許してくれるのは、飼い主としてはとても嬉しいでしょう。
シチュエーションごとで舐めてくるのには色々な理由があるので、何を求めているのかを色々と想像しながら接することで、猫の気持ちを理解できるようになり猫ライフが充実したものになります。
シチュエーションごとで舐めてくるのには色々な理由があるので、何を求めているのかを色々と想像しながら接することで、猫の気持ちを理解できるようになり猫ライフが充実したものになります。