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猫は寒がりなのか?寒さに弱い猫の特徴|防寒対策6選

猫は寒がりなのか?

猫が寒がりなのはみんな知っていることです。しかしそれは本当なのでしょうか。犬は全然寒がりじゃないのに、猫だけが寒がりなんて変でしょう。

でも、やはりその話しは本当で、猫はまぎれもなく寒がりです。

寒いときによく見るサイン

猫が寒がっているとき、よく丸くなっているのを見かけますが、そのほかにも、猫の寒がりサインってあるのでしょうか。

猫は寒がりなので、暖かい場所をみつけるのが得意です。

例えば誰かの膝の上とか、最近は家庭でも少なくなってきてはいますが、コタツの中とか眠っている間に布団の中に入ってきて、朝目覚めると一緒に寝ていたなんてこともあります。

何をしていてもとってもかわいい猫ですが、そのほかにはどんな寒がりサインを見せてくれるのでしょうか。

丸くなる

猫は眠る時など、小さく丸くなって寝ることがよくあります。しかし起きていても丸まっていたり、ずっとそのまま動かなかったりする場合などは、寒がっている可能性も考えられます。

このように猫が、寒がりサインを見せたら、ヒーターをつけてあげるなど、早めの対処をしてあげましょう。

一緒に暮らしていれば徐々にどんなとき、どのくらいの温度で寒がりサインを出すのかわかってくるようになります。

飼い主の膝の上に乗る

猫が、やたらと飼い主のそばに寄ってきたり、座っていたら膝の上にのってきたりしたら、それは寒がりサインの可能性が高いです。

飼い主の膝の上は暖かくて居心地のいいことを猫はよく知っています。いつもつめたくて素っ気ない猫が、こんな風に自ら寄ってきてくれるとかわいくてしょうがないでしょう。

しかし、だからといってそのままにしておくというのも、よくありません。

もちろん飼い主もそのままでは動くことができませんし、猫が寒さでお腹をこわしてしまったりしては大変です。

暖かい暖房機器のそばで暖をとる

猫が、暖房機器のそばから離れなくなると、それは寒がりサインです。よほど寒いと暖房機器にぴったりと体をくっつけたまま動かなくなってしまいます。

危険なものでなければいいですが、ストーブなど、火が出るものだと、危険な場合があります。寒がりサインを出す前に気をつけてあげるようにしましょう。

そして暖房機器などのそばに行かなくてもいいように、暖かい場所を用意してあげましょう。

毛を逆立てて体を大きくする

猫は怒っているときや驚いているというような、威嚇する場合など、毛を逆立てて体を大きく見せる行動をすることがあります。

しかし特に怒っているわけでもないのに、威嚇している時と同様、体を膨らませていることがあります。その時は寒がりサインを出している場合とも考えられます。

毛を逆立てて、冷たい外気から地肌を遮断し、守ろうとしています。

寒さが嫌いで寒さに弱い猫の特徴

猫の祖先はもともと砂漠などの暑い地域で生活をしていました。猫の祖先のリビアヤマネコは、砂漠地域で生き残るために、暑さや乾燥に強い体をしています。

そのため、水が苦手で寒さにも弱い体の構造をしています。

成猫よりも子猫

特に寒がりなのは、子猫の頃です。

猫の寒さが苦手なのは、猫の筋肉量が少ないことが起因しています。猫はゴロゴロと寝てばかりいて、筋肉が発達するほど頑張って動いたりしません。適度な脂肪と筋肉によって、猫の体は作られています。

しかし子猫はその少ない筋肉もほとんどついていませんので、子猫は特に寒がりです。小さい子猫は体が弱いので、寒さの調整もしっかりと行ってあげましょう。

シニアの猫

猫もシニアにさしかかってくると、体が弱ってきます。

抵抗力が弱り、寒がりの性質がさらに寒がりとなってきます。体を寒さから守るはずの毛も細く弱くなってきますし、筋肉も落ちてきます。どんどん自分の力で寒さから身を守ることができなくなってしまいます。

そのために、若くて元気なころより余計に注意してあげるようにしましょう。抵抗力が弱い分、体を冷やしてしまうことで思わぬ病気にかかってしまいやすくなります。

少しでも長生きしてもらうよう飼い主の配慮が必要です。

肥満傾向の猫

猫が寒がりなのは、人間や他の生きものと比べて筋肉が少なく瘦せているからだと考えられます。

そのため、脂肪量が多く肥満傾向にある猫は、ほかの猫よりは寒がりません。脂肪が多いと寒さを緩和させてくれるので、寒さには強くなるでしょう。

それでも寒がりの性質は変わりませんので、体温が上がりすぎると、自分だけコタツから顔だけ出したりして、体温調節を行っていたりします。

種類によっては寒さの体制が異なる

寒がりな猫ですが寒い地域にも猫はいます。猫たちは生き残るために工夫をして強くたくましい進化をしてきました。

毛がふさふさとして二重構造の被毛をもつダブルコートの猫がいます。北欧のノルウェージャン・フォレスト・キャットは分厚いコートで、厳しい寒さにも対応することができます。

ロシアで生まれたロシアンブルーは、短毛の猫ですが、筋肉量が多く適度に脂肪もついているため、寒がりにくいとされています。

体の大きな猫も寒がりにくいとされています。アメリカ生まれのメインクーンは、大きいもので10㎏を超える猫もいます。
猫の種類寒さへの耐性
成猫少し弱い
子猫とても弱い
シニアの猫弱い
肥満傾向の猫普通

猫が寒さに弱い理由

猫が寒がりなわけは、寒さに弱いからです。

寒さに弱いのは何が原因なのでしょうか。その理由を明らかにすることで、寒がりな猫から、どのように予防してあげることができるか考えてみましょう。
寒さに弱い理由
  • 猫の祖先が暑い地域で暮らしていた
  • 筋肉量が少ない
  • 我慢ができない性格

猫の祖先が暑い地域で暮らしていた

猫の祖先といわれているリビアヤマネコは、砂漠の暑い地域で生活をしていました。そのため、暑さと乾燥に強い体の構造をしており、寒さの対策をする必要がありませんでした。

水に触れることもほとんどなく、必要以上に寒さに耐えることがない地域で生きていたことが、遺伝子で脈々と伝えられています。

今でも、寒がりだったり水を嫌がったりするのはそのためだと考えられます。ただ今や世界中に猫は生息し、少しずつその地域や習慣に馴染んできており、寒さに強い誕生しました。

筋肉量が少ない

猫が寒がりな一番の原因は、体の筋肉量が少ないことにあります。

あんまり激しく動いたりせず、ひがな一日のんびりゴロゴロ過ごしている猫たち。必要以上に筋肉をつける必要がないため、人間や犬などに比べると、かなり筋肉は少ないとされています。

暑い地域で生活をしていた猫は、あまり動き回る習性がなかったのでしょう。そのため、そもそも筋肉がつきにくいという性質があります。

筋肉と脂肪のバランスによって寒さから防御できるのですが、猫にはその能力が少ないでしょう。

我慢ができない性格

猫はわがままで自分勝手な生きものだというイメージは、よく知られていますが、実は本当にそのとおりです。

わがままで自分の思うがままに生きる猫の姿は自由を連想され、我々人間にとっては憧れの存在です。しかしそのわがままで我慢することが苦手な猫だからこそ、寒がりという性質につながります。

猫はできれば必要以上に動きたくありません。本来暑い地域で生活をしていたのだから暑さには強いはずなのに、少しでも涼しいところを見つけてはそこでゴロゴロしています。

できれば少しも我慢したくないという姿が見え見えです。

猫の寒さ対策6選

寒がりな猫を寒さから守るためのおススメの対策です。

暖房器具などいろいろありますが、何しろわがまま猫ちゃんですから、良かれとおもって用意しても気に入らなければ使ってくれません。

その猫に合った最適なものを探しましょう。
寒さ対策
  1. こたつを使う
  2. ペット用ヒーターを使う
  3. エアコンを使う
  4. 湯たんぽを使う
  5. ストーブやファンヒーターを使う
  6. 窓から離れた場所に寝床を作る

1:こたつを使う

たいていの猫は、こたつが大好きです。こたつがあれば一目散で中に入ったまま出てきません。冬の風物詩としてもこたつと寒がりな猫は絵になります。

ただし、こたつはそもそも人間が使用するためにありますので、実は猫にとっては少し温度が高すぎます。

しかし、寒がりの猫は寒さがしのげる場所として、多少の暑さには頓着しないところがあるので、気がつくと体調不良をおこしていた、なんてこともありえるでしょう。

猫がこたつに入っている時は、温度調整などをして、少し気にしておいてあげましょう。

2:ペット用ヒーターを使う

ペットショップに行けば、いろんな種類のペット用のヒーターが置いてあります。

猫はわがままで好き嫌いがはっきりしていますので、気に入らなければ使ってくれませんので、どういうものを買えばいいのか悩みますが、性格や習慣などを考えて最適なものを見つけてください。

ただペット用のヒーターなら、人間が使うものに比べれば、猫に合った温度調節ができ、とても安全です。

寒がりな猫がそこを自分の場所として認めて気に入ってくれれば、安全で快適な寒さ対策ができます。

3:エアコンを使う

エアコンを使って部屋の温度を調整していれば、どこにいても暖かいので、寒がりな猫にとっては自由で快適な生活だといえます。

ただ人間が一緒にいる場合は問題ありませんが、猫がひとりでお留守番をするときに、エアコンで寒さ対策をする場合には、温度調節とリモコンの置き場所には注意する必要があります。

誰もいない間に温度が上がりすぎていたり、スイッチが切れてしまっていたりしないとも限りません。また猫がリモコンで遊んで誤作動をおこしてしまうこともあります。

また常にエアコンをつけっぱなしだと電気代もバカになりません。

4:湯たんぽを使う

湯たんぽは必要以上に熱くなりませんし、電気代も必要がありません。ただお湯を入れたてたときは、お湯の温度にもよりますが、湯たんぽが熱すぎてしまう場合があります。

猫が火傷をしてしまってはいけませんので、熱いと感じる時は、布でグルグル巻きにしておく必要があります。その際、猫が簡単に外してしまわないようしっかりと巻き付けておきます。

寒がりな猫にも最適ですが、ただほったらかしにしていると当然冷めてきてしまいます。定期的にお湯の入れ替えが必要なので、時間を調整しながら、必要なときに使うようにしましょう。

5:ストーブやファンヒーターを使う

そのほかに、普段自分たちが使っているストーブやファンヒーターなどの活用ももちろん有効です。

ただ、人間が使用するストーブやファンヒーターは、猫にとっては少し危険がともないます。寒がりな猫はとにかく寒さから逃れるためにあたたかいところに近づこうとします。

人間なら少し危険なラインはすぐに分かりますが、猫には人間の常識など通用しません。ストーブやファンヒーターを使用する場合には、よほど注意してあげることが大切です。

6:窓から離れた場所に寝床を作る

猫用のケージなど猫の寝床は、できれば屋の中の一番あたたかいと思われる場所に作ってあげるようにします。

窓際は明るくていいのですが、冷気が入りやすく寒いことが多いので、寝床を少し別の場所に移動させてあげるのもいいでしょう。

しかし、猫はお気に入りの場所を勝手に動かされるのを嫌います。猫が気に入っている毛布やおもちゃなど、同じような条件のまま動かしてあげるようにします。

少しでもストレスを感じないよう、安心して落ち着ける環境を作ってあげましょう。

猫の寒さ対策で気をつけたいこと

猫は感情が豊かですが、言葉が話せるわけではありません。わかっているつもりでも、実際には全然わかっていない可能性もあります。

寒がりな猫が、寒さから身を守るためには、どこに気をつけてあげればいいのでしょうか。

部屋を適温に保つ

寒がりな猫のためには、できれば部屋の温度は一定に保つことが大切です。

温度が急激に上がったり下がったりするのは、健康面から見てもあまりいい環境とはいえません。部屋の温度は一定に保って、どこで何をしていても、変わらない環境を整えてあげましょう。

猫がどこにても必要以上にストレスを感じることがないのはベストな状態だといえます。

部屋全体の温度を適温に保つには、エアコンを使用するのがベストですが、これは電気代が結構かかりますので、それぞれに工夫が必要だといえます。

脱水症状に気をつける

人間が寒いと感じる温度と猫が寒いと感じる温度には少しズレがあります。そこを考えずに暖房の温度を上げ過ぎていると、猫には少し熱すぎる場合があります。

気がつくと脱水症状になっていたなんてことにならないように注意してあげましょう。水を適度に飲ませるとか、部屋の空気を適度に入れ替えて温度を下げてあげるとか、工夫をします。

またこれは人間の体調を管理するのにも役立ちます。

暑くなり過ぎに備えて逃げ場を作る

また、部屋の中が暑くなりすぎていることに気がつかないことが不安ならば、猫がいつでも逃げることのできる場所を作ってあげるのも大切です。

部屋の扉を、いつでも猫が通れるように隙間を少しあけておいてあげるのもいいでしょう。暑いと感じたらそこを使って自由に出入りをしてもらうようにしておきます。

このように空気が通る場所の確保をしていると安心です。

火事にならないように気をつける

不幸にも猫によって火事がおこってしまったというケースも度々報告されています。

自分では細心の注意を払い、とても気をつけているようですが、思いもよらない事故がおこる場合もあります。

猫はとても頭がよくて、そしてまたいたずら好きな面もあります。特に幼いころは好奇心も旺盛で、なんにでも興味を示します。

そのため、勝手にガスコンロのスイッチを押して点火させてしまったり、電化製品をショートさせてしまったりなどさまざまな火事の原因につながる行動をおこします。

出掛けるときは特に気をつけてあげるようにしましょう。

寒がりな猫のために寒さ対策を万全にしてあげよう

このように猫はとっても寒がりです。猫から寒さから守り、いつも快適で穏やかな環境を作ってあげるのは飼い主にとって、大切な役割です。

ただ、あまりやりすぎて構い過ぎるのも問題です。同じ家族なのですから、お互いが無理のない生活環境を整えることが大事です。

その上で寒がりな猫のために万全な寒さ対策を心掛けましょう。
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