猫の首はつかんでも大丈夫?
猫の首の後ろをつかんで持ち上げる人をときどき見かけますが、「猫は首をつかまれても苦痛を感じないの?」と疑問を感じたことはありませんか。
母猫は子猫に痛みを与えることなく子猫の首を咥えることができますが、人間は猫の首をつかんでも大丈夫なのでしょうか。
さまざまな研究により、成猫も首をつかまれると心拍数が下がりリラックス状態になることが判り、猫の首は人がつかんでも大丈夫だという結果が出ています。
この記事では、猫の首をつかむメリットや正しいつかみ方を調べました。
母猫は子猫に痛みを与えることなく子猫の首を咥えることができますが、人間は猫の首をつかんでも大丈夫なのでしょうか。
さまざまな研究により、成猫も首をつかまれると心拍数が下がりリラックス状態になることが判り、猫の首は人がつかんでも大丈夫だという結果が出ています。
この記事では、猫の首をつかむメリットや正しいつかみ方を調べました。
猫の首をつかむのはどんなとき?
母猫は移動するときに子猫の首をつかみますが、人間が猫の首をつかむのはどんなときなのでしょうか。
災害時などに急いでキャリーケースに入れなければならない場合や、興奮している猫をおとなしくさせたいときに猫の首をつかむ飼い主さんが多くみられます。
近年では、猫の首元の皮膚をつまむことで猫をリラックスさせる専用クリップも販売されており、手で直接つかまないケースも増えています。
災害時などに急いでキャリーケースに入れなければならない場合や、興奮している猫をおとなしくさせたいときに猫の首をつかむ飼い主さんが多くみられます。
近年では、猫の首元の皮膚をつまむことで猫をリラックスさせる専用クリップも販売されており、手で直接つかまないケースも増えています。
猫の首をつかむメリット3つ
薬を飲ませたり爪切りのなどのときに、猫が暴れて逃げ回って捕まえられないことがありますが、猫の首をつかむと大人しくなるなど、さまざまなメリットがあります。
ここでは猫の首をつかむメリットを3つ紹介します。
ここでは猫の首をつかむメリットを3つ紹介します。
猫の首をつかむメリット1:動きを制限させる
猫の首をつかむ最大のメリットは、動きを制限させることです。
旅行や通院などでケージに入ってほしいときや爪切りのときに首をつかみ、猫の動きを制限させれば逃げ回ることもなくなり、移動や爪切りなどがスムーズに行えます。
お腹のあたりに怪我などをしても、首をつかめばチェックがしやすくなります。
旅行や通院などでケージに入ってほしいときや爪切りのときに首をつかみ、猫の動きを制限させれば逃げ回ることもなくなり、移動や爪切りなどがスムーズに行えます。
お腹のあたりに怪我などをしても、首をつかめばチェックがしやすくなります。
猫の首をつかむメリット2:リラックス効果
猫の首をつかむと、猫をリラックスさせる効果があります。
母猫が子猫を咥えて歩いている姿を見たことがある人もいるでしょう。生まれたての猫は一人で歩くことができないため、移動する時は母猫が口に咥えて運びます。
母猫に首を咥えられると、子猫は母猫が移動することを認識し、瞬時に体の力を抜いて落ちないように大人しくしています。
子猫が首をつかまれたときに瞬時に体の力を抜く反応は、「PIBI(つまみ誘発性行動抑制)」と呼ばれています。
さまざまな研究により、PIBIは成猫にも起こることが判明しており、猫が首をつかまれると心拍数が下がりリラックス状態になることが科学的に証明されています。
母猫が子猫を咥えて歩いている姿を見たことがある人もいるでしょう。生まれたての猫は一人で歩くことができないため、移動する時は母猫が口に咥えて運びます。
母猫に首を咥えられると、子猫は母猫が移動することを認識し、瞬時に体の力を抜いて落ちないように大人しくしています。
子猫が首をつかまれたときに瞬時に体の力を抜く反応は、「PIBI(つまみ誘発性行動抑制)」と呼ばれています。
さまざまな研究により、PIBIは成猫にも起こることが判明しており、猫が首をつかまれると心拍数が下がりリラックス状態になることが科学的に証明されています。
猫の首をつかむメリット3:抱っこや持ち上げるときにも使える
猫の首をつかむのは、抱っこや持ち上げるときにも使うことができます。
災害時に急いで避難しなければならないときやキャリーケースに入りたがらない場合など、猫を抱っこしなければならない場面は身近に起こります。
正しいつかみ方をすれば、猫は首をつかまれてもストレスを感じにくいといわれています。日頃から、猫の首の正しいつかみ方を練習しておきましょう。
災害時に急いで避難しなければならないときやキャリーケースに入りたがらない場合など、猫を抱っこしなければならない場面は身近に起こります。
正しいつかみ方をすれば、猫は首をつかまれてもストレスを感じにくいといわれています。日頃から、猫の首の正しいつかみ方を練習しておきましょう。
猫の首の正しいつかみ方4つ
猫の首を掴むことには反対する意見も多く、「猫を虐待している」と指摘する声もあります。乱暴なつかみ方、猫が嫌がるようなつかみ方をしていれば非難されても仕方ありません。
しかし、正しいつかみ方をすれば猫は苦痛を感じず、リラックス状態になり大人しくなります。ここでは猫の首の正しいつかみ方を紹介しますので参考にしてみてください。
しかし、正しいつかみ方をすれば猫は苦痛を感じず、リラックス状態になり大人しくなります。ここでは猫の首の正しいつかみ方を紹介しますので参考にしてみてください。
猫の首の正しいつかみ方1:親指は使わない
猫の襟首をつかむときは、親指を使わないのが正しいつかみ方です。親指を使うとどうしても指に力が入り過ぎるため、猫が痛みを感じることがあります。
ギュッと力強く猫の襟を掴むと、傷つけることもあるので絶対に止めてください。猫が苦痛を感じないような優しいつかみ方をしましょう。
猫が少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに止めてあげてください。
ギュッと力強く猫の襟を掴むと、傷つけることもあるので絶対に止めてください。猫が苦痛を感じないような優しいつかみ方をしましょう。
猫が少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに止めてあげてください。
猫の首の正しいつかみ方2:首根っこをつかむ
猫の首をつかむときは、首根っこをつかみましょう。
猫の皮膚はとても柔らかく、持とうとしてもすぐに逃げられてしまいますが、首根っこの皮膚はたるんでいるため、比較的つかみやすいです。
脇の根っこを持つ人もいますが、そのつかみ方だと猫を抱き抱えることになってしまいます。
猫にとって首根っこをつかまれることは子猫時代から慣れていることですが、抱かれることを嫌がる子もいるので注意しましょう。
猫の皮膚はとても柔らかく、持とうとしてもすぐに逃げられてしまいますが、首根っこの皮膚はたるんでいるため、比較的つかみやすいです。
脇の根っこを持つ人もいますが、そのつかみ方だと猫を抱き抱えることになってしまいます。
猫にとって首根っこをつかまれることは子猫時代から慣れていることですが、抱かれることを嫌がる子もいるので注意しましょう。
猫の首の正しいつかみ方3:優しくつかむ
猫の首をつかむときは決して乱暴にせず、首をマッサージするように優しくつかむのが正しいつかみ方です。
猫はもともと首を優しくマッサージされることが大好きですが、子猫の頃からマッサージに慣れさせておくとよいでしょう。
首根っこをつかみ激しく揺さぶったり持ち上げたりすると、猫に恐怖心を与えてしまい、トラウマになって首をつかまれるのが嫌いになってしまいます。
声掛けしながら優しくつかむようにしてあげてください。
猫はもともと首を優しくマッサージされることが大好きですが、子猫の頃からマッサージに慣れさせておくとよいでしょう。
首根っこをつかみ激しく揺さぶったり持ち上げたりすると、猫に恐怖心を与えてしまい、トラウマになって首をつかまれるのが嫌いになってしまいます。
声掛けしながら優しくつかむようにしてあげてください。
猫の首の正しいつかみ方4:徐々に慣れさせる
いきなりつかむのではなく徐々に慣れさせるのが猫の首の正しいつかみ方です。
日頃から猫の首から肩のあたりを優しくマッサージして、触っても嫌がられないような信頼関係を築いておきましょう。
上手に首や肩のマッサージができれば猫はうっとりしてリラックス状態になり、飼い主に身を任せるようになります。
つかみ方が悪い機嫌が悪くなってしまいますので、様子を見ながら愛猫の好きなつかみ方をマスターしましょう。
日頃から猫の首から肩のあたりを優しくマッサージして、触っても嫌がられないような信頼関係を築いておきましょう。
上手に首や肩のマッサージができれば猫はうっとりしてリラックス状態になり、飼い主に身を任せるようになります。
つかみ方が悪い機嫌が悪くなってしまいますので、様子を見ながら愛猫の好きなつかみ方をマスターしましょう。
猫の首をつかむときの注意点4つ
子猫時代、母猫に首を咥えられて移動していた経験から、猫は大人になっても首をつかまれると大人しくなります。
猫の首をつかんで動きを制限すれば、急いでキャリーケースに入れたいときなどに便利ですが、猫の首をつかむときには注意しなければならないことがあります。
ここでは猫の首をつかむときの注意点を4つ紹介します。
猫の首をつかんで動きを制限すれば、急いでキャリーケースに入れたいときなどに便利ですが、猫の首をつかむときには注意しなければならないことがあります。
ここでは猫の首をつかむときの注意点を4つ紹介します。
猫の首をつかむときの注意点
- つかんだらすぐに抱っこする
- 嫌がるときは止める
- つかむ前にマッサージをする
- 成猫は基本避ける
猫の首をつかむときの注意点1:つかんだらすぐに抱っこする
猫の襟首を掴むと体に負担がかかるため、猫の首をつかんだらすぐに抱っこしてあげましょう。
猫にも痛覚があるため、つかみ方によっては痛みを感じます。首根っこをつかむと、腰に負担がかかる場合もあります。
猫を大人しくするために、首裏に洗濯ばさみや猫専用のクリップノシスという商品を使用する場合も、短時間で切り上げましょう。
猫にも痛覚があるため、つかみ方によっては痛みを感じます。首根っこをつかむと、腰に負担がかかる場合もあります。
猫を大人しくするために、首裏に洗濯ばさみや猫専用のクリップノシスという商品を使用する場合も、短時間で切り上げましょう。
猫の首をつかむときの注意点2:嫌がるときは止める
猫が首をつかまれるのを嫌がっているときはすぐに止めて、手を放してあげましょう。
猫は警戒心が強いため、嫌なことを何度もされてしまうと警戒し、最悪の場合は人に懐かなくなってしまうこともあります。
触られることが嫌いになってしまうと、コミュニケーションが取れなくなったり、キャリーケースに入れて外出することもできなくなります。
少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに解放してあげてください。
猫は警戒心が強いため、嫌なことを何度もされてしまうと警戒し、最悪の場合は人に懐かなくなってしまうこともあります。
触られることが嫌いになってしまうと、コミュニケーションが取れなくなったり、キャリーケースに入れて外出することもできなくなります。
少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに解放してあげてください。
猫の首をつかむときの注意点3:つかむ前にマッサージをする
猫の首をつかむときは、つかむ前に優しくマッサージをすることからはじめましょう。
急に首をつかんで持ち上げると、猫に多大なストレスがかかってしまい、逃げ回ったり暴れたりする可能性もあります。
優しく首から肩の辺りをマッサージして、猫がリラックスしてから首をつかむと、持ち上げる際の負担を減らすことができます。
急に首をつかんで持ち上げると、猫に多大なストレスがかかってしまい、逃げ回ったり暴れたりする可能性もあります。
優しく首から肩の辺りをマッサージして、猫がリラックスしてから首をつかむと、持ち上げる際の負担を減らすことができます。
猫の首をつかむときの注意点4:成猫は基本避ける
猫の首をつかむのは基本的に子猫だけに留めておき、成猫はなるべく避けるようにしましょう。
親猫が子猫を咥えて移動する際、子猫の体には痛みがなく、負担がかかっていないといわれています。
子猫は体重が軽いため首をつかまれても負担はありませんが、成猫は体重が重いため、首をつかまれると体にかなりの負担がかかります。
成猫の首をつかむのはやむを得ない事情があるときだけにしましょう。
親猫が子猫を咥えて移動する際、子猫の体には痛みがなく、負担がかかっていないといわれています。
子猫は体重が軽いため首をつかまれても負担はありませんが、成猫は体重が重いため、首をつかまれると体にかなりの負担がかかります。
成猫の首をつかむのはやむを得ない事情があるときだけにしましょう。
猫の首をつかむときは負担が掛からないようにすること
生まれたばかりの子猫は一人で歩くことができないため、母猫は子猫を連れて移動するときに子猫の首をくわえます。
子猫は首をくわえられるとおとなしくなり、母猫の労力を減らしたり外敵に見つからないようにするため本能的に体を丸めます。
この習性は成猫になってもそのまま残り、首をつかまれるとおとなしくなります。しかし、成猫は子猫に比べて体が大きいため、正しい持ち方をしないと体に負担がかかります。
猫の首をつかむときは負担が掛からないように優しくつかみましょう。
子猫は首をくわえられるとおとなしくなり、母猫の労力を減らしたり外敵に見つからないようにするため本能的に体を丸めます。
この習性は成猫になってもそのまま残り、首をつかまれるとおとなしくなります。しかし、成猫は子猫に比べて体が大きいため、正しい持ち方をしないと体に負担がかかります。
猫の首をつかむときは負担が掛からないように優しくつかみましょう。