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飼い主に寄り添う猫の気持ちとは?寝る位置や行動でわかる猫の愛情表現

猫が飼い主に寄り添う理由

猫を飼っていると、猫の方から寄り添って寝てくれるといった経験もあるのではないでしょうか。

猫が飼い主に寄り添うことには、好意的な意味が込められています。
猫は人に懐かないとよく言われますが、決してそんなことはありません。
  1. 飼い主のそばが一番安心
  2. 母猫に甘えている気分
  3. 居心地がいい
  4. 寒い時期は暖かさを求めて
  5. 飼い主を独占したい

猫が飼い主に寄り添う理由1:飼い主のそばが一番安心

猫が飼い主に寄り添う理由として、1つ目は「飼い主のそばが一番安心するから」です。

猫は飼い主に対して「自分を守ってくれる」という信頼を抱いている場合に、寄り添って寝ることがあります。

猫は警戒心が強い動物であり、無闇に距離を縮めたり、触れることを許したりはしません。
つまり、猫が自ら寄り添うということは、それだけあなたを信頼し安心感を得ているということです。

「お互いに敵意がない」、「あなたのそばに居れば危険はない」と信頼しています。

猫が飼い主に寄り添う理由2:母猫に甘えている気分

猫が飼い主に寄り添う理由として、2つ目は「母猫に甘えている気分になっているから」です。

飼い主のことを母親であるように思い、愛情を感じたいといった場合に、猫の方から寄り添うことがあります。

生まれたときから母元を離れ人間に飼われている猫の場合、飼い主のことを母親と認識する可能性が極めて高いです。

いつまでも子供気分で過ごしていることが多く、飼い主に寄り添うようにして眠ることも珍しくはありません。

猫が飼い主に寄り添う理由3:居心地がいい

猫が飼い主に寄り添う理由として、3つ目は「居心地が良いから」です。

精神的な意味においても、環境的な意味においても居心地がよいという理由で、飼い主に寄り添う場合があります。

あなたの匂いや体温に心地よさを感じていたり、あなたがそばに居ることでリラックスできると感じているパターンです。寂しがりやな猫であれば、触れているということに安心感を覚えるということもあるでしょう。

猫が飼い主に寄り添う理由4:寒い時期は暖かさを求めて

猫が飼い主に寄り添う理由として、4つ目は「暖かさを求めているから」です。これは特に冬場など、寒い時期に当てはまります。

寒いときには体温であたため合うのが効率的であると言われるように、最も手っ取り早く暖を取れるのは生き物に寄り添うことです。

特に暖房を消した就寝時であれば、猫は布団に包まった飼い主に寄り添うことでしか寒をしのげません。

故に、猫は飼い主に寄り添うようにして眠ります。

猫が飼い主に寄り添う理由5:飼い主を独占したい

猫が飼い主に寄り添う理由として、5つ目は「飼い主を独占したいから」です。いつでもそばに居て欲しい、という気持ちで寄り添うようにしています。

特に寂しがりやの猫であったり、多頭飼いの場合によく見られます。

少しも離れたくないという健気な気持ちの表れですので、できる限り構ってあげるようにしましょう。ただし、甘やかしすぎないバランスも大切です。

寄り添う場所別!猫の気持ち

猫が飼い主に寄り添う場合、基本的には飼い主に安心感や信頼を抱いていることが分かりました。さらに、具体的な寄り添う場所によってそのニュアンスが分かります。

顔、布団の中、足元、膝上の場合について見てみましょう。

顔のそば

猫が飼い主の顔のそばに寄り添って眠る場合、猫は限りなく信頼と安心を感じています。あなたのことを母親のように思い、いつまでも子供のつもりで甘えている状態です。

猫が寄り添う場所は顔に近いほど信頼感を意味し、あなたのそばに居たいという気持ちを表しています。甘えん坊で子供っぽい猫によく見られる行動です。

また、あなたがそばに居ることを確認しながら安心して眠りたいという心理もあります。

布団の中

猫が布団の中で飼い主に寄り添って眠る場合、猫は布団と体温のあたたかさに居心地の良さを感じています。また、あなたの匂いに安心感を抱いているという場合もあるでしょう。

布団の中は身動きが取りにくい場所なので、その中でもあなたのそばに寄り添うということは、それだけあなたを信頼しているということです。

ただし、布団の圧迫感が苦手な猫もいるので、布団の中に入らないからと言って必ずしも信頼関係がないということではありません。

足元

猫が飼い主の足元に寄り添って眠る場合、猫は好意を示しつつもまだ心に距離を感じています。大人っぽい性格のクールな猫の場合は、足元で寝ることが多いです。

また、ある程度成長してから引き取った猫や拾いの猫など、人間に慣れていなかったり1匹で寝るのが当たり前であった場合も、寄り添うのは足元が精一杯であると考えられます。

ただし、決して信頼関係がないということではなく、寄り添っているということだけであなたに好意は示されているので、心配は要りません。

膝の上

猫が飼い主の膝の上に寄り添う場合、飼い主に構って欲しいという気持ちを表しています。

何か作業をしている時や何気なくテレビを見ているときなど、膝の上に乗ってくることはありませんか。猫は、「それよりも私と遊んで」といった気持ちを示しています。自分を見てもらえなくて寂しいと感じていることでしょう。

普段から甘やかしているのであれば時に無視をすることも大切ですが、そうでないのであれば、きちんと触れ合う時間を設けてあげるようにしてみてください。

寄り添う以外にも!猫の愛情表現8選

猫が飼い主に寄り添うのは、「愛情表現」のひとつです。では、他にどのような愛情表現があるのでしょうか。実は何気ない猫の行動の中に、愛情はいくつも込められています。

以下に8つご紹介しますので、参考にしてみてください。
  1. お腹を見せる
  2. ゆっくりとまばたきをする
  3. 手や顔を舐める
  4. 出迎えにくる
  5. 甘噛みする
  6. しっぽを立てる
  7. モミモミする
  8. 喉をゴロゴロ鳴らす

1:お腹を見せる

猫の愛情表現1つ目は、「お腹を見せること」です。猫のお腹には、あらゆる臓器が詰まっています。つまり、猫にとってお腹は急所であり、これを見せるということは最大限の信頼の証です。

また「あなたに敵意を感じていない」、「信頼している」という心理だけでなく、「あなたがいれば大丈夫」というような安心感も表れています。

ただし、お腹を触るとびっくりしてしまうこともあるので、優しく見守ってあげるようにしましょう。

2:ゆっくりとまばたきをする

猫の愛情表現2つ目は、「ゆっくりとまばたきをすること」です。あなたと目が合った状態で行い場合を指します。人間同士でいうキスのようなもので、あなたへの愛情を示す行動です。

猫は警戒しているほど相手をじっと見つめます。何をするか分からないと危険を感じているからです。反対に、目を瞑っている時間が長ければ、それだけあなたを信頼しているということになります。

猫はそれを伝えるために、ゆっくりとまばたきして見せています。

3:手や顔を舐める

猫の愛情表現3つ目は、「手や顔を舐めること」です。あなたに毛繕いをしているのと同じ気持ちになっています。

猫にとって他の猫への毛繕いは、愛情表現や親和行動です。母猫が子猫を舐めるように、相手を家族のように思って行動に表しています。

また、撫でているときに舐められる場合は、「撫でてくれてありがとう」といった感謝の気持ちが込められています。

4:出迎えにくる

猫の愛情表現4つ目は、「玄関まで出向かえに来てくれること」です。あなたに早く会いたかったという気持ちが表れています。

あるいは、「早く自分のニオイをつけて安心したい」「独占したい」といった気持ちもあるでしょう。いずれにしても、あなたともっとたくさん一緒に居たいと感じている証拠です。

寂しさを感じている可能性も高いので、猫と過ごす時間は充分に取れているかをきちんと考えてあげるようにしましょう。

5:甘噛みする

猫の愛情表現5つ目は、「甘噛み」です。本来は猫同士、それも家族間で行うスキンシップですので、あなたを家族のように思っているという心理が読み取れます。

猫は成長していく過程で、相手を噛む力の加減を学ぶために甘噛みでスキンシップを図ります。そのため、決して痛めつけようという意図はなく、「あなたなら噛んでも攻撃されない」という信頼関係が前提です。

甘噛みを叱り付ける必要はありませんが、あまりにも過剰な場合はきちんとしつけましょう。

6:しっぽを立てる

猫の愛情表現6つ目は、「しっぽを垂直に立てること」です。あなたに甘えたい、構って欲しいという気持ちが表れています。

しっぽを立てるという行動は、もともと子猫が母猫におしりを舐めてもらうときの動作です。つまり、あなたに対してしっぽを立てるということは、あなたを母親のように感じているという信頼を表しています。

また、あなたに会えて嬉しいという喜びを表現している場合もあります。寂しさの裏返しでもありますので、待っていてくれた猫をきちんと褒めてあげるようにしましょう。

7:モミモミする

猫の愛情表現7つ目は、「前足をモミモミと動かすこと」です。母猫に甘えるような気持ちで、あなたに甘えていることを表します。

前足をモミモミと動かすのは、もともと母猫から母乳を飲むときに行う動作です。つまり、それと同じような気持ちになっているということであり、あなたを母親のように慕っているということになります。

あなたに構って欲しいという気持ちが強く表れているので、できる限り触れ合ってあげるようにしてください。

8:喉をゴロゴロ鳴らす

猫の愛情表現8つ目は、「喉をゴロゴロと鳴らすこと」です。

猫が喉を鳴らすことにはさまざまな理由があると言われていますが、基本的には「幸福感」や「安心感」の表れであると解釈して間違いありません。

喉を撫でればゴロゴロ鳴ると思われがちですが、実はそうでなくてもゴロゴロと鳴らしているときがあります。それこそがあなたに甘えたいという気持ちの表れであり、子猫の気持ちに返っている状態です。

会えない時間が長いほどよく鳴らすので、この音によってどれだけ猫が寂しい気持ちでいたのかも分かります。

猫が寄り添う理由を知った上で接してあげよう

いかがでしたか。猫が飼い主に寄り添うのは「信頼」や「安心」を表す行動でした。同時に、寂しさを感じている裏返しでもあります。

猫の気まぐれな行動に対して、時には邪魔だと感じてしまうこともあるでしょう。でもそれは猫なりの感情表現であり、あなたへの愛情です。きちんと受け止めて、返してあげるようにしてみてください。

猫の気持ちを理解しようとすることで、より関係は深まっていくでしょう。種は違えど、家族には変わりないからです。
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