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猫が仰向けで寝る意味や気持ちとは?ヘソ天状態の猫の正しい接し方

猫が仰向けになるのはどんな時?

ごろんと仰向けになって寝る猫の姿に癒されるという方も多いことでしょう。しかし、そもそもなぜ猫は仰向けになるのでしょうか?

ここではまず、猫が仰向けになりやすい時やパターンについてご紹介していきます。

子猫時代

猫が仰向けになって寝やすい時期としてまず挙げられるのが、子猫の時です。

子猫は大人の猫と比べてまだそれほど警戒心が強くなくオープンな性格をしていることが多いため、ごろんと寝転がるようにしてお腹を丸出しにして仰向けで寝る猫も多いことでしょう。

また、飼い主さんや親猫・兄弟姉妹猫への愛情表現としてじゃれつき、その際に仰向けになって「もっと遊ぼうよ」「なでなでして」と構ってアピールをすることもよくあります。

仰向けになってお腹を見せてくれる子猫の時期にスキンシップに慣れさせると、大人になっても比較的容易に撫でさせてくれるようになるでしょう。

熟睡時

子猫に限らず大人の猫であっても、熟睡している時にはお腹を丸出しにして仰向けで寝ることがよくあります。

猫にとってお腹とは守るべき急所であり、見慣れない場所や落ち着くことのできない環境では「いつ敵に襲われるかわからない」という気持ちから、体を丸めるようにして寝ます。

心から安心してリラックスすることができる場所や環境では、何も怖がる必要はないため、猫はごろんと仰向けで熟睡することでしょう。

おへそを天井に向けて仰向けになることから、俗にいう「へそてん」の寝姿勢になります。

発情期

警戒心が強く、寝ている時であっても仰向けになることがあまりない猫であっても、発情期になれば仰向けになる回数も増えることでしょう。

とりわけメス猫の場合、発情期を迎えると仰向けになりつつもゴロゴロと横転して床や家具などに自分の匂いをしっかりとマーキングするという「ローリング」行為を行うようになります。

これは、自分が発情期を迎えており妊娠や出産に適した時期にあることを、オス猫にアピールするための行動であると言われています。

ただ、ローリング行為を頻繁に行うメス猫であっても避妊手術をすると仰向けになってマーキングをしなくなるでしょう。

猫が仰向けになる理由

猫は熟睡している時や発情期を迎えた時などに仰向けになって寝ることが多く見られますが、その他にも飼い主さんとの関係性や心理的な要因から、あえて仰向けになる猫もいます。

ここからは、猫が仰向けになる理由について詳しく解説していきます。
猫が仰向けになるのはなぜ?
  • 安心している
  • 構ってほしい
  • 飼い主さんが大好き
  • 涼んでいる
  • 信頼している

猫が仰向けになる理由1:安心している

猫が仰向けになる理由としてまず考えられるのが、安心しているからということです。猫は愛玩動物の中でも、比較的警戒心が強くあまり人間に懐かないと言われています。

ですが、小さい頃から人に完全飼育の形で育てられてきた猫は、警戒心がさほど強くありません。

今いる環境が心から安心できるものだと知っている猫は、外敵から襲われる心配も可能性も一切頭にないため、急所であるお腹を丸出しにして仰向けになることができるのでしょう。

このような理由で仰向けになる猫は、実に幸せな生活を送っていると言えます。

猫が仰向けになる理由2:構ってほしい

構ってほしいからというのも、猫が仰向けになる理由のひとつとして考えられるでしょう。

とりわけ子猫の時期には、仰向けになったりゴロンとお腹を見せることで相手の関心を引き、遊んでもらおうとすることがよくあります。

信頼している相手だからこそ構ってほしいと思うのであり、だからこそ無防備に仰向けになってお腹を見せることができるのでしょう。

大人になった猫でも、甘えん坊な性格をしていたり飼い主さんのことが大好きな子はじゃれつくようにして仰向けになり、飼い主さんの関心を自分にひきつけようとします。

猫が仰向けになる理由3:飼い主が大好き

猫が仰向けになる理由のひとつとして、飼い主さんのことが大好きだからということも含まれるでしょう。

急所であるお腹を無防備に見せる仰向けのポーズを取るのは、飼い主さんに全幅の信頼を寄せ、心から愛情を抱いているからだと言えます。

もともと、猫は赤ちゃんだった時に母猫のお腹を見せて甘えたり、お腹部分などを舐めてもらっておしっこを出す刺激を与えてもらう習性を持っています。

このような赤ちゃんの時の名残から、親のように思っている飼い主さんへの愛情表現として仰向けいなりお腹を見せる猫も多いでしょう。

猫が仰向けになる理由4:涼をとる

猫が仰向けになるのは、何も飼い主さんに特別な感情があるという理由に限りません。ただ単に涼みたいから仰向けになる猫も多いことでしょう。

フローリング部分はひんやりと冷たく感じるので、体の面積の大きい背中部分を冷たいフローリング部分に直接触れさせるべく仰向けになって、涼を取ることもよくあります。

とりわけ、暑い夏の時期にはこのようなポーズで涼んでいる猫の姿が多く見られるでしょう。

猫用の冷感シートをフローリングに置いてあげると、仰向けになって気持ちよさそうに涼を取るはずです。

猫が仰向けになる理由5:信頼している

猫が仰向けになる理由のひとつとして考えられるのが、飼い主さんのことを心から信頼しているからということです。

仰向けになって急所であるお腹を丸出しにできるのは、たとえこのような無防備な姿勢をしていたとしても飼い主さんに変なことや嫌なことをされないと猫が確信しているからにほかなりません。

飼い主さんのことを自分の家族や仲間だと認識し、信頼を寄せているからこそ、リラックスして仰向けになることができるのでしょう。

特に完全飼育をしてきた猫は警戒心が弱く飼い主さんを信頼しやすいため、仰向けになる確率が半野良猫よりも高いと言えます。

猫が仰向けで寝ているときの注意点

猫が仰向けで寝ている時には、飼い主さんとしてはどのような接し方を心がければよいのでしょうか?

ここからは猫が仰向けで寝ている時に注意したいポイントについてご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

猫が仰向けで寝ているときの注意点1:そっとしておく

猫が仰向けで寝ている時の注意点としてまず知っておきたいのが、できるだけそっとしておくということです。

仰向けで寝ている時に「可愛いから」と言ってお腹を撫でたりちょっかいをかけてしまうと、猫は「仰向けで寝ると飼い主さんから嫌なことをされる」「睡眠の邪魔をされてしまう」と学習し、それ以降は警戒心を強めてしまうことになります。

飼い主さんに対する信頼を損ねてしまうだけでなく、仰向けになって寝る可愛い姿を見れなくなることすらあるので、寝ている時は触らず起こさず、そっとしておきましょう。

猫が仰向けで寝ているときの注意点2:野良猫は脅かさない

野良猫が仰向けで寝ている時には、脅かさないように注意するということも挙げられるでしょう。

野良猫であっても、人通りの少ない場所や日当たりがよくお昼寝に適した場所などでは、無防備にもお腹を丸出しにして仰向けで寝ていることもあります。

驚かすつもりはなかったとしても、物音を立てて近づいたり至近距離でスマホで撮影しようとすると、警戒心の強い野良猫を刺激して最悪の場合、威嚇されたり噛みつかれてしまうこともあるでしょう。

何より、野良猫を怖がらせてしまうので、驚かさないように心がける必要があります。

猫が仰向けで寝ているときの注意点3:抱っこはNG

猫が仰向けで寝ている時に注意したいポイントのひとつとして、抱っこをしないということも含まれるでしょう。

猫は犬と違って、たとえ愛する飼い主さんであっても寝ている時に過剰なスキンシップをされるのを嫌がる傾向にあります。

せっかく気持ちよく仰向けになって寝ている猫を、「可愛い」「触りたい」と自分の気持ちを優先させて抱っこをしてしまうと、その睡眠を邪魔してしまうことになります。

そうなると猫の警戒心や敵愾心を強めてしまう可能性もあるので、猫の愛情を損ねないためにも寝ている時には抱っこなどスキンシップは控えるようにしましょう。

猫を仰向けに抱っこする方法

猫と仲良くなると、仰向けの状態で抱っこさせてくれるようになります。では、どのようにすればこのようなスキンシップを行えるようになるのでしょうか?

ここからは、猫を仰向けに抱っこする方法についてチェックしていきましょう。

猫を仰向けに抱っこする方法1:嫌がっていたらやめる

猫を仰向けに抱っこする方法としてまず知っておきたいのが、猫が嫌がったならばすぐにやめるということです。

飼い主さんに心を許していない猫や警戒心の強い猫は、仰向けの状態で抱っこをされると強い不安や恐怖を感じてしまいます。

嫌がったそぶりを見せても無理やり抱っこし続けると、確実に嫌われてしまうでしょう。

猫を仰向けに抱っこする方法2:お腹部分を人間の体につける

お腹部分を人間の体につけるようにして抱っこするというのも、猫を仰向けに抱っこする方法のひとつに数えられるでしょう。

急所であるお腹を外側に向かって丸出しの状態にされると猫は不安を感じてしまいますので、自分の体につけることで安心感を与えてあげることが肝心です。

また、最初は自分の体と猫のお腹をつけて垂直の状態で抱っこし、猫がリラックスしてきたならば徐々に仰向けに姿勢を変えていくのもよいでしょう。

猫を仰向けに抱っこする方法3:リラックス状態にする

猫を仰向けに抱っこする方法のひとつとしてしたいのが、リラックス状態にさせるということです。

警戒心を抱いている段階では、猫は急所であるお腹を素直に見せてくれませんので、優しく声をかけたりなでなでするなどしてリラックス状態にさせることが先決だと言えるでしょう。

猫を仰向けに抱っこする方法4:基本的抱っこから始める

基本的な抱っこからスタートするというのも、猫を仰向けに抱っこするためのテクニックのひとつです。

そもそも抱っこに慣れていない猫を仰向けの状態で抱っこしようとしても、嫌がられるだけですので、まずは抱っこをさせてもらえる関係性を作る必要があるでしょう。

警戒心の弱い子猫のうちから抱っこをする習慣をつけていけば、比較的簡単に仰向けに抱っこをさせてくれるようになります。

猫を仰向けに抱っこする方法5:膝の上に乗るまで待つ

猫が膝の上に乗ってくるまで待つというのも、猫を仰向けに抱っこするための方法のひとつでしょう。

膝の上に乗ってくるというのは、飼い主さんに対して「遊んで」「構って」と甘えている状態ですので、この段階ならば仰向けに抱っこをしてもさほど嫌がられることはありません。

猫がこちらに警戒心を解いておらず、信頼関係が出来上がっていない段階で無理に仰向けに抱っこしようとすると、引っかかれてしまうこともあるので要注意です。

猫が仰向けで寝ているときはそのままにしておこう

今回は猫が仰向けで寝る意味や心理に加えて、愛猫家憧れの仰向けで抱っこをする方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

仰向けで寝ている猫は安心しきって気持ちよく睡眠をとっているので、どんなに可愛い寝姿であっても触ったり撫でたりせずに、そっと寝かせておいてあげましょう。
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