子猫の軟便の原因は？子猫の下痢の対処法とキャットフード4選

admin

6年前

子猫の下痢・軟便の原因は？

猫と一緒に生活をしていると、下痢や軟便などの体調不良を起こすこともあります。特に、子猫はまだ体が弱いため、下痢や軟便を起こした際には、その原因を把握して、すぐに対処してあげる必要があります。

消化機能の未発達

子猫は大人の猫ほど消化機能が発達しておらず、まだ成長段階です。

そのため、消化機能が未発達の子猫は食べた物をすべて消化しきれず、消化の途中のまま便として排出されてしまうことがあります。消化途中の便は軟便となります。

子猫のご飯をドライフードに切り替えるなどのタイミングで良く起こる軟便の原因となります。

子猫のご飯を急にドライフードに変えたりすると、消化、分解がうまくできず、下痢の原因となってしまうので、ゆっくりとご飯に慣れてもらうようにしましょう。

住環境の変化によるストレス

子猫はまだ体が丈夫ではなく、ストレスにも弱いです。子猫が大きなストレスを受けることで、下痢や軟便を起こしてしまう原因となってしまうことがあります。

そのため、子猫を新しく家族として迎え入れて、家に連れ帰った直後に、生活環境の大きな変化によって、ストレスを感じてしまうことで下痢や軟便を起こすこともあります。

家に連れ帰って、いきなり下痢や軟便を起こすことで焦ってしまう飼い主もいますが、まずは子猫を落ち着ける生活環境を整えてあげましょう。

食べ過ぎ

子猫は体を大きくするためによく食べます。中には、十分な量のご飯を食べたにも関わらず、飼い主に追加でご飯を要求してくることもあります。

このとき、子猫が欲しがるだけご飯を与えてしまうと、必要以上の量のご飯を与えてしまうことになり、食べた物をすべて消化しきれずに排出されてしまうこともあります。

先に述べた通り、消化しきれないまま排出される便は軟便となることが多いです。

子猫がご飯を欲しがっても、飼い主がしっかりとご飯の量や、必要な栄養バランスなどを管理してあげるようにしましょう。

水分の過剰摂取

子猫が水分を多く摂りすぎると、その水分を吸収しきれずに便と一緒に水が排出されることがあります。便に水が混じっているため、軟便となることがあります。

しかし、猫はあまり水を飲まないため、水分の過剰摂取が原因で軟便となってしまうことはあまりありません。

そのため、子猫の水を飲む量を確認して、水分の摂りすぎが軟便の原因ではないとわかった場合には、子猫が飲む水が傷んだり、合わないなどの原因がないか確認するようにしましょう。

フードが合っていない

キャットフードには、猫に必要となる栄養バランスを考えて作られています。しかし、いろいろな栄養を含ませるために、いろいろな物が含まれています。

そのため、もし子猫が食べているキャトフードの成分の中に、体に合わない成分が含まれていたりなどすると、拒否反応や消化不良などを起こし、下痢や軟便の原因となってしまうことがあります。

キャットフードには非常に多くの種類があるので、子猫に体に合わせてご飯を選んであげるようにしましょう。

食物【アレルギー】

上記で述べた通り、キャットフードに子猫の体に合わない成分が含まれているということもあります。猫も人と同様に食物【アレルギー】を持つこともあります。

もし、体に合わない成分が、猫にとってのアレルゲンとなっている場合には、そのご飯を与え続けることは危険です。

そのため、ご飯が原因で子猫が下痢や軟便になってしまった場合には、食物【アレルギー】の可能性も考えて、アレルゲンを含まないご飯を選んであげるようにしましょう。

食べてはいけない物を与える

子猫は好奇心旺盛です。そのため、いろいろな物に興味を持って、触ったり、噛み付いたりなどして、危険がないか調べたり、遊んだりなどします。

このときに、ビニール袋や害虫駆除剤などのような小さな物や、噛みちぎれる物は子猫が誤飲してしまう可能性もあります。

食べられない物を食べてしまうと、消化不良などを起こす原因となってしまい、下痢や軟便の原因となることがあります。

子猫を危険な目に遭せないように、誤飲の可能性がある物は子猫が触れないように片付けたり、隠したりなどしましょう。

病気や寄生虫

子猫が下痢や軟便を起こしている場合には、病気の可能性もあります。

下痢や軟便を起こす病気は内臓疾患や消化器の病気などが考えられます。子猫に病気の可能性をわずかでも感じた場合には、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。

また、コクシジウムや線虫などの寄生虫が原因で下痢や軟便を起こすこともあります。これらは外で生活をしていた猫を保護した場合、感染している可能性があるので、まずは病院で検査してもらうようにしましょう。

毛玉

猫はグルーミングを行った際に、毛を飲み込んでしまうことがあります。毛は消化できないため、猫は飲み込んだ毛を毛玉にして吐き出します。

しかし、すべての毛玉が吐き出されるわけではなく、そのいくつかは便に混じって排出されることもあります。

ですが、その毛が便に混じることで、軟便の原因となってしまうことがあります。また、毛が腸などを傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。

健康な猫の便の状態はどんなの？

猫は体調が悪くなっても、自分で薬を飲んだり、飼い主に体調不良を伝えたりなどをすることはできません。そのため、飼い主は猫の便の様子などから、猫の健康状態を管理してあげる必要があります。

便の形状	特徴	猫の状態
コロコロ	細かな便をいくつも出す	便秘の可能性がある
カチカチ	何日も便が出なくなる	完全に便秘
バナナ	適度に水分を含んで柔らかい	良い健康状態
反練	バナナ状より少し水分が多い	まだ健康的な状態
泥	便が形を保てない	下痢や軟便の状態
水溶	便が水っぽい	完全に下痢の状態

猫の便の種類1：コロコロ状

先に述べた通り、猫はあまり水を飲まない生き物です。また、グルーミングをして消化できない毛が便に混じることもあります。そのため、猫の便は固くなりやすく、便秘にもなりやすいです。

便秘はいろいろな病気の原因となってしまうため、飼い主は猫の便が固くなっていないか常に確認してあげましょう。もし、コロコロとした固い便をする場合には、便秘の可能性があるので、すぐに適切な対処してあげましょう。

猫の便の種類2：カチカチ状

上記で述べた通り、猫の便は固くなりやすく、便秘になりやすいです。

完全に便秘となってしまった場合には、便が2、３日も出なくなり、その間に便の水分が大腸で吸収されてしまうため、カチカチになってしまいます。

便秘が慢性化すると食欲不振になったり、嘔吐するようになってしまったり、いろいろな病気の原因となってしまうことがあります。

そのため、猫の便秘は猫を危険な目に遭わせてしまうこともあるため、放置せずに病院へ相談しに行きましょう。

猫の便の種類3：バナナ状

猫の便がバナナのような形をしていて、適度に水分を含んでいる場合には、正常な便が出ているということです。

バナナ状の便は適度に柔らかいので、猫も肛門に負担をかけることなくスムーズに排便することができます。

また、スムーズに便が出るため、トイレにかかる時間も短いという特徴があります。猫にとって良い健康状態が保てているので、バナナ状の便が維持できるように体調管理を続けてあげましょう。

猫の便の種類4：反練状

理想的な便の形はバナナ状ですが、バナナ状よりも少し多めに水分を含むと便は反練状になります。反練状もまだ健康的な便となります。

ただし、少し水分が多いので、その後にさらに水分を含むようになり、便が柔らかくなって軟便になっていく段階の可能性も考えられます。

そのため、反練状でも徐々に水分が多くなってきているようであれば、その後の猫の体調管理に注意してあげるようにしましょう。

猫の便の種類5：泥状

便に水分が多くなってくると、泥のようになって便としての形を保っていられなくなってきます。便が形を保つことができず、泥状やペースト状になっている場合には、猫が下痢、軟便を起こしている状態です。

下痢や軟便は病気が原因となっている可能性もあるため、すぐに病院へ連れて行き、治療と原因を把握をするようにしましょう。

猫の便の種類6：水溶状

猫が完全に下痢を起こした状態になると、便が固形をしておらず、水っぽい状態で排出されます。上記で述べた通り、下痢は病気の可能性があるので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

また、子猫は体が弱いので病気になりやすく、ストレスにも弱いので、下痢や軟便を起こしてしまうことも多いです。

下痢や軟便は子猫の体に負担がかかっているということなので、下痢や軟便を起こさないようにしっかりと体調管理をして、生活環境も整えてあげるようにしましょう。

飼い主が自宅で出来る猫の軟便の対処法

猫が軟便や下痢をしている場合は、決して良い状況ではありません。特に、子猫の場合はすぐに病院で診てもらわないといけないこともあります。

そのような状況にならないように、飼い主は猫の体調を管理してあげる必要があります。

軟便の対処法

キャットフードの見直し
猫用サプリの活用
ストレス発散

猫の軟便の対処法1：キャットフードの見直しをする

先に述べた通り、下痢や軟便を起こしてしまう原因が猫の体にキャットフードが合っていないということもあります。

もし、キャットフードが原因で下痢や軟便を起こしているのであれば、猫に合わない成分が入っていないキャットフードを選んであげるようにしましょう。

また、キャットフードには非常にたくさんの種類があります。

そのため、成分だけでなく、年齢に合わせて、成長に必要な栄養をバランス良く摂ることができることも意識してキャットフードは選んであげましょう。

猫の軟便の対処法2：腸に効く猫用サプリを活用する

下痢や軟便を防ぐために、腸の調子を整える猫用のサプリを活用することもです。

腸内環境を整えるサプリには、乳酸菌やオリゴ糖、プロバイオティクスなどを含む物が良いでしょう。これらは消化を助けてくれたり、悪玉菌を減らしてくれたりなどの効果が期待できます。

乳酸菌やオリゴ糖などを含むサプリは人間用の物もありますが、当然ながら人間用のサプリは猫に与えてはいけません。

物によっては猫が中毒を起こしてしまう成分が入っている可能性もあるので、必ず猫用のサプリを与えましょう。

猫の軟便の対処法3：ストレスを発散してあげる

先に述べた通り、猫はストレスに弱いです。特に、子猫は非常にストレスに弱く、ストレスの負担に体が負けてしまうことで、下痢や軟便を起こしてしまう可能性があります。

そのため、猫にはストレスがかからないような生活環境を用意してあげる必要があります。また、ストレスが溜まらないように、適度にストレス発散する機会を作ったり、環境を改善するなどをしてあげましょう。

猫がストレスを溜めているサインには、下痢や軟便以外に、食欲不振やグルーミング頻度の増加、急に暴れるなどがあります。

軟便・下痢時にキャットフード4選

キャットフードにはたくさんの種類があるので、飼い主は猫の成長や、体調なども考えて、猫に適したご飯を選んであげる必要があります。

もし、下痢や軟便を起こしているのであれば、下痢や軟便に合わせたご飯を選んであげましょう。

軟便・下痢時にキャットフード1：消化器サポート（ロイヤルカナン）

ロイヤルカナンは下痢や軟便を起こしている弱った胃腸でも消化しやすい小麦タンパクが含まれています。そのため、下痢や軟便を起こしている猫でも食べることができ、消化することもできます。

また、ロイヤルカナンにはオリゴ糖も含まれているため、腸内環境も整える役割もしてくれます。

他にも、ロイヤルカナンは消化はしやすいですが効果カロリーという特徴もあるので、体調を崩している猫が栄養を摂取しやすくなっています。

軟便・下痢時にキャットフード2：ホリスティックグレインフリーキャットフード（クプレラ）

ホリスティックグレインフリーキャットは主原料に白身魚が使われています。白身魚にも小麦タンパクと同様に、弱った胃腸でも消化しやすいという特徴があります。

また、ホリスティックグレインフリーキャットにはプロバイオティクスが豊富に含まれています。プロバイオティクスは弱った腸内環境を整えてくれる効果があります。

他にも、アレルゲンとなりやすい穀物類がホリスティックグレインフリーキャットには使われていないため、普段のご飯から注意している場合でも安心して置き換えることができます。

軟便・下痢時にキャットフード3：サーモン＆チックピー（ナチュラルバランス）

サーモン＆チックピーはサーモンとヒヨコ豆が主原料となっています。そのため、鶏肉や牛肉などがアレルゲンとなっている猫も安心して食べることができます。

サーモン＆チックピーが持つ特徴として、下痢や軟便に効果があるだけでなく、赤みや痒みなどの猫の皮膚トラブルにも効果が期待できることがあります。

効果には個体差がありますが、サーモン＆チックピーを普段のご飯に使っていると、肌質が良くなり、毛色が良くなったというユーザーもいます。

軟便・下痢時にキャットフード4：ジャガーキャットフード（Essential Food）

ジャガーキャットフードの主な原料はチキン、サーモン、鴨肉、マスなどの動物性食材です。そのため、下痢や軟便を起こしている猫には不向きです。

しかし、栄養バランスが非常に良く、また高いため、下痢や軟便を起こさないための丈夫な体作りに向いているご飯です。また、アンチエイジング効果が期待できるマルベリーも含まれています。

ただし、大人の猫が食べると栄養過多となってしまうこともあるので、成長期の猫が丈夫な体を作りながら成長する目的で与えると良いでしょう。

軟便の時は注意深く子猫の状態を観察することが大切

猫は体調が悪くなっても、自分で薬を飲んだり、飼い主に体調不良を言葉で伝えたりなどすることはできません。そのため、猫の体調は便の状態などを見て、飼い主が管理してあげる必要があります。

特に、子猫は病気やストレスに弱いため、体調不良にはすぐに気づいてあげなければいけないので、もし軟便をしているようであれば、注意深く状態を見て、対処してあげるようにしましょう。