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ブリティッシュロングヘアの特徴とは?飼育方法や適切な環境なども紹介

「ブリティッシュロングヘアって飼いやすい性格なのかな?」
「どれぐらいの値段なんだろう?」
「飼うとしたら、何を準備しておけばいいんだろう?」
このように飼う前にブリティッシュロングヘアについてよく知っておきたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ブリティッシュロングヘアの性質や、ルーツ、見た目、大体いくらぐらいで購入できるのか、いざ飼うとしたら何が必要になってくるかについて解説していきます。またどのように世話をしたらいいかについても知ることができます。

記事を読むことによって、ブリティッシュロングヘアの特徴について分かり、必要なものを用意することで、安心して猫を飼うことができるでしょう。

ブリティッシュロングヘアについて知りたい、飼ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

ブリティッシュロングヘアの特徴

ブリティッシュロングヘアは、体が丸っこく短い脚をしており、どちらかというとどっしりとした体形で、名前の通りイギリスで生まれた長い毛が特徴の猫です。顔は、ペルシャ猫の血を受け継いでいるため、少し平べったい鼻をしています。

子猫はやんちゃでアクティブですが、大人になると次第に落ち着いていくでしょう。少し太りやすい猫なので、一緒に遊ぶなどして体重管理に気を付けましょう。

平均寿命はおよそ14~17歳と、一般的な猫よりも少し長命な猫種です。

まずは、ブリティッシュロングヘアがどんな特徴を持つ猫なのか詳しく紹介していきます。

性格

ブリティッシュロングヘアは、温かみのある性格をしており、飼い主に尽くしてくれます。しかし、自立したい気持ちも強いため抱っこをされるのはあまり好まず、飼い主が座っている椅子に一緒に座ったり、飼い主の足元などに寄り添ったりすることが好きな猫種です。

執拗に構われるのは苦手ですが、争いは好まず落ち着いた性格をしている猫であるため、やんちゃ盛りの子供がいるお家でも安心して飼うことができるでしょう。

落ち着いた性格で、1人の時間も好きなため、家族の方は安心して出かけることができます。

歴史

ブリティッシュロングヘアは、ブリティシュショートヘアを繁殖させている最中に偶然生まれた猫種です。ブリティッシュロングヘアは、繁殖に失敗した猫として扱われることが多く、1800年代からブームとなったブリティッシュショートヘアとは違って、なかなか猫種としての存在を認めてもらうことができませんでした。

1950年代頃からようやく注目が集まり、2009年についには血統登録団体に新たな1つの猫種として承認されました。そのため、誕生してからの年月は長いですが、歴史はまだ短い猫種となっています。

しかし、今でもブリティッシュロングヘアが生まれた国であるイギリスの血統登録団体では1つの猫種として承認されていません。

毛色と毛質

ブリティッシュロングヘアの毛色はたくさん存在します。ブラック、ブリティッシュブルー、クリーム、キャリコ、チョコレート、シナモンなど挙げればきりがありません。そのため様々な色から飼いたい猫を、楽しみながら選べるでしょう。

長毛種で被毛が二重構造のタイプの猫なので、毛の量がすごく多いです。なので毎日ブラッシングすることが望ましいでしょう。しかしながら、絡まりにくい毛質のため、梳きにくくて大変ということはありません。綿のように柔らかく、ふわふわの毛質をしています。

家族になった暁にはそのふわふわの毛の虜になるでしょう。

目の色

大きくてくりくりしている目をしたブリティッシュロングヘアは、金色から銅色の目をしていることが多いです。またブリティッシュロングヘアのポイントカラーの猫は、青色から深緑色の目をしていることが多いです。ポイントカラーとは、体温が低くなりがちな体の部位の毛の色が濃くて、それ以外の部分は淡い色をしている猫のことです。

猫の目の色は、成長するとともに変わり、生まれてから約1か月経つと変化していきます。なので体の成長だけでなく、目の色が変化していく過程も楽しめるでしょう。

相場価格

猫を入手するには、保護猫を引き取るか、ペットショップやブリーダーを利用するといった方法があります。

保護猫を引き取れば、子猫本体のお金がかからないですが、ブリティッシュロングヘアの保護猫はとても少ないです。見つけられたらラッキーなので、飼うことが決まっていれば急いで連絡することをおすすめします。

ペットショップでは子猫の場合大体20数万円、ブリーダーではそれよりも少し低めの価格で売られています。ブリティッシュロングヘア以外の子猫の中には安いと5万円程、高いと50万円以上する猫もいるので、中間ぐらいの価格で飼うことができるでしょう。

猫の年齢によっても価格が左右されます。また、スタンダードな毛色のブリティッシュブルーや珍しい毛色の子などは高い価格で売られています。

ブリティッシュロングヘアを飼育するために必要なもの

続いて、ブリティッシュロングヘアを飼うことになったら用意したほうが良いものについて紹介していきます。

猫を飼う場合、猫本体の価格だけでなく、猫が生活する中で必要となるものにもお金がかかることを忘れてはいけません。初めにかかる費用だけではなく、生き物なのでその後も費用がかかり続けます。

飼った後になって、やっぱりお金が足りない!などということが無いように、猫を飼い続けられることを確認した上で、飼うようにしてください。

猫にとって快適な環境を整えて楽しい猫ライフを送りましょう。
  • ケージ
  • 餌入れ
  • トイレ・トイレ砂
  • おもちゃ

ケージ

猫にケージは不要なのでは?と思った方もいるでしょうが、ケージを用意することで得られるメリットはたくさんあります。

普段放し飼いの人も、何かの点検があるときなど、玄関のドアを開けっ放しにしなければならない時、猫をケージに入れておかないと家から飛び出してしまう危険があります。そのため、必要な時はケージに入れることが望ましいです。

またブリティッシュロングヘアは、自立心が強いため、自分だけの空間を作ってあげることで、ストレスなく過ごすことができるでしょう。

更に、災害の時に猫が何かの下敷きになることを防いでくれたりもします。

運動をする場所、トイレ、寝る場所などを分けるためにもケージは2段以上のものを選ぶとよいでしょう。設置する場所は人があまり通らない壁側がおすすめです。

餌入れ

ブリティッシュロングヘアはどちらかというと鼻が短いため、斜めになった餌入れを選ぶとストレスなく食べられるでしょう。また長毛種であるため、浅くて幅のある餌入れを選ぶと毛が汚れにくくなります。

餌入れの底に滑り止めなどが付いているものであれば、食べる時に餌入れが動くことが無くなるため、猫が快適にご飯を食べられるでしょう。

猫があまり餌を食べない時、温めることで匂いを強くして、食いつきをよくする方法があります。そういった時のことを考えて、電子レンジで温めることができ、温めたものが冷めにくい陶磁器製のものを選ぶことをおすすめします。

食べやすい餌入れを選べば、猫にとって食事の時間がより一層楽しみになることでしょう。

トイレ・トイレ砂

猫は、少し広めのトイレを好む傾向があります。それに加えてブリティッシュロングヘアは体のサイズが大きめなため、大きいトイレを選ぶことをおすすめします。

あまり深さのあるものを選んでしまうと、子猫の時や歳を重ねた時に足腰に負担がかかってしまうため、深すぎないものを選ぶとよいでしょう。浅すぎても猫砂がこぼれる原因となるので注意しましょう。難しいかもしれませんが、なるべく丁度いい深さのものを選ぶといいです。

猫のうんちやおしっこは臭いが強烈なため、消臭力の高い猫砂を選びましょう。

猫のトイレにはシステム(タイプ)とノーマル(タイプ)があります。ノーマルはおしっこをいちいち掃除する必要がありますが、システムはその必要がありません。毎回掃除するのは大変かもと思う方にはシステムがおすすめです。システムとノーマルそれぞれ専用の猫砂があるため、間違えないようにしましょう。

おもちゃ

ブリティッシュロングヘアは昔、作物をネズミに荒らされることを防いでいました。自分から進んで走ったりすることは少ないですが、狩りをすることは好きな猫です。実際に狩りをさせることはなかなかできないですが、狩りをする本能を刺激するようなおもちゃを使えば、喜んで遊ぶでしょう。

猫のおもちゃには、猫じゃらしやボール、けりぐるみなど様々あります。猫じゃらしを使って虫や鳥などの獲物の動きを真似して振れば、猫の狩りをしたい欲求を満たすことができるでしょう。同じ動きばかりだと猫も飽きてしまうため、工夫して動かしましょう。

他にも、自動で動くおもちゃもあります。留守番をしているときなど1人で遊べるためおすすめです。

ブリティッシュロングヘアの飼育方法

ここからは飼育する時のポイントについて紹介していきます。

ブリティッシュロングヘアは少し太りやすい猫種のため、太らせないように気を付けましょう。キャットタワーを用意するなどし、自然と上下運動ができる環境を作ってあげるとよいでしょう。

また、ブリティッシュロングヘアは長毛種で毛が多いため、体が熱くなりやすいです。なので冬は得意ですが暑さにとても弱いため、暑い日はクーラーを入れるなどしてしっかり暑さ対策をして熱中症にならないように注意しましょう。

飼育環境

ブリティッシュロングヘアは落ち着いた性格をしていますが、子猫の時はやんちゃな子もいるため、広い空間を用意することで走り回ることができるようにしてあげましょう。しかし他の猫種と比べると身体能力が低いため、何かにあたって落としてしまう可能性もあるので、落ちて困るものは片づけておいた方がいいです。

日向ぼっこをしながら外の景色を観ることができるように、太陽の光が当たる窓際にキャットタワーを設置すると、猫が喜ぶでしょう。

1つの部屋だけではなく、色々な部屋に行けるようにしてあげることで、猫にストレスが溜まらずに済みます。特にブリティッシュロングヘアは自立心が強いこともあり、自由に色々な部屋に行くことを望むでしょう。

また、寒さには強いですが、暑さには非常に弱いため、夏場の室温管理には気を付けましょう。

ブリティッシュロングヘアは、マッチョな体とふさふさした長い毛が特徴です。マッチョな体と健やかな毛を維持するためには、たくさんのたんぱく質を与えることが重要です。そのため、フレッシュな肉や魚などが使われた、無添加の餌を選ぶようにしましょう。

また太りやすい猫であるため、餌の与えすぎには注意しましょう。中にはカロリーの低い餌もあるため、最近ちょっと太りぎみだなと思った時などは活用すると良いです。食事の回数を増やして、小分けにすることでも太りすぎの予防に繋がります。

猫それぞれで味の好みが異なるため、食いつきが良いものを選ぶようにしましょう。

お手入れ方法

ブリティッシュロングヘアはとても抜け毛の多い猫です。毛の生え変わる春と秋には更に抜け毛が多くなるため、1日に何度もブラッシングをしてあげるようにしましょう。普段からも朝晩2回はブラッシングを行ったほうが良いです。そうしないと猫が毛繕いする際に自分の毛を大量に飲み込んでしまう可能性があります。

お手入れの手順としては、まず目の少ないブラシで毛玉を取り除き、次に目の多いブラシで抜け毛を処理しましょう。あまり強くやりすぎないように注意することが大切です。絡まった毛を引っ張ったりして痛い思いをすると、ブラッシングを嫌いになる恐れがあります。

子猫の時からブラッシングに慣らしておけば、成猫になった時に手間取らずに済むでしょう。

しつけ

ブリティッシュロングヘアは、自立心が強く少し強情なところがあるため、どちらかというとしつけがしにくい猫です。タイミングによっては言うことを聞いてくれることもあるため、その時を見計らって、しつけに挑んでみましょう。

あまりたくさんのことを覚えさせるのは難しいため、トイレや爪とぎをやって良い場所などを重点的に教えると良いです。子猫の時の方がしつけをしやすいため、子猫の時からしつけを行いましょう。

トイレに失敗しても怒ってはいけません。怒ってしまうと猫は、トイレをすること自体が悪いことだと思ってしまいます。失敗したらすぐにふき取るなどして臭いが残らないようにしましょう。臭いが残っているとまたそこにトイレをしてしまうことがあります。

運動

ブリティッシュロングヘアは昔の名残から、狩りを好む習性があります。そのため、猫じゃらしなどを使って獲物の動きを真似したりすれば、喜んで飛びつくでしょう。

子猫の時は盛んに動きますが、成猫になるにつれて動きが少なくなります。あまり自分から運動しなくなるため、太りやすくなる原因にもなります。なので、飼い主が積極的に遊びを仕掛けるようにしましょう。

飼い主が猫と遊ぶ時間を確保できない日は、猫1人で遊べるおもちゃを用意すれば解決できます。留守番の時なども1人で運動できるため、運動不足を解消できるでしょう。

これは少し難しいかもしれませんが、多頭飼いをする余裕があれば新しい猫を迎えて遊び相手を作ることもできます。

ブリティッシュロングヘアの特徴を理解しよう

ブリティッシュロングヘアは、落ち着いた性格のため飼いやすいでしょう。一方で少し強情なところがあるため、しつけは根気が必要です。オスとメスでも性格は変わってきます。オスの方がメスより動きが活発で、メスの方が落ち着いています。

しっかりブリティッシュロングヘアについて理解して、心地よい環境を作り、健康管理に気を付けながら健やかに育てることを目指しましょう。
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