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猫がおしりをあげるのはどうして?猫がおしりを向けてくる理由を解説

猫は不思議な行動を取る生き物です。そんな中でも特に不思議な行動として、飼い主さんにお尻を向けたり、お尻をあげてきたりすることがあります。

飼い主さんとしては愛猫にそっぽを向かれたようで困惑する飼い主さんたちもいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、猫がお尻を向ける行動には、実は猫から飼い主さんへの深い愛情が垣間見えています。

猫がおしりを向けてくる理由

猫がおしりをむけてくる理由はいくつかあります。その中で、代表的な理由を挙げてみます。

猫はいろいろな仕草で私たちに心理をアピールしてきます。その中でもおしりをむけてくる理由はいまいちわかりにくいです。

そこで、猫がおしりをむける理由について具体的に5つ挙げてみます。
猫がおしりを向けてくる理由5つ
  • あなたのことを信頼しているから
  • あなたと居ると安心できるから
  • あなたを守ろうとしているから
  • おしりを嗅いでもよいというメッセージ
  • なでてほしいから

猫がおしりを向けてくる理由1:あなたのことを信頼しているから

猫がおしりを向けてくる理由でまず第一にお伝えしたいのは、飼い主さんを信頼している証拠だということです。

猫は野生の本能を色濃く残しています。野生では常に警戒を怠らない猫が相手に背中を向けるというのは、いつ外敵に襲われるかわからない危険がある行動です。

そんな猫が自分からおしりを向けてくるということは、襲われる危険を感じていないということ。つまり、飼い主であるあなたを攻撃してこない相手であると信頼している心理の現れです。

猫がおしりを向けてくる理由2:あなたと居ると安心できるから

飼い主さんが信頼できる相手だと思われているのに加えて、安心できる場所だとも思われています。

たとえ飼い主さんを信頼していても、安心できない場所なら猫はおしりを向けてくれません。

病院嫌いの猫ちゃんなら、安心できない場所である病院ではおしりを向けないのと同じですので、もしも自宅が安心できない場所なら、猫は決しておしりを見せてくれないでしょう。

飼い主さんが襲わない相手であり、自宅が襲われる危険のない場所であると安心できて初めて、猫はおしりを向けてくれます。

猫がおしりを向けてくる理由3:あなたを守ろうとしているから

猫が飼い主さんにおしりを向けているのではなく、飼い主さんの目の前に向かって身構えていると取ることもできます。

猫は自分より弱い相手を守るために、外敵に対して立ちはだかることがあります。これは飼い主さんだけでなく、主に子供や赤ちゃんがいる家庭での猫の心理であると考えられます。

子供や赤ちゃんにおしりを向けている猫を見たこともある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。心強いガードマンならぬガードキャットなんです。

猫がおしりを向けてくる理由4:おしりを嗅いでもよいというメッセージ

猫による飼い主さんへのあいさつの可能性があります。

猫のあいさつの一つに、相手に向かっておしりをあげる行動があります。おしりのにおいを嗅ぐことで相手の情報を得ようとしています。

先ほども出てきたように、おしりを向けるというのは猫にとっていつ襲われてもおかしくない行動です。初対面の猫同士は下位の猫が上位の猫におしりを向けて優劣を示さなくてはいけないほどです。

このような駆け引きを含む挨拶でも、猫に信頼されている飼い主さんになら、そんな危険なあいさつも安心して行えます。

猫がおしりを向けてくる理由5:なでてほしいから

尻尾の付け根をなでたり、おしりをトントンとなでると喜ぶ猫がいます。

猫が尻尾をピーンとあげる行動をしながらおしりを向けてきた場合は、尻尾の付け根をなでて欲しいと感じています。この付け根をなでられると気持ち良いと感じる猫が多いんです。

なでていると催促するようにどんどんおしりをあげてきます。自分でなめようとしても届かない場所なので、飼い主さんになでてもらうとうれしいと感じるので、おしりをあげるんです。

しかし、この尻尾の付け根は非常に敏感な部分なので、長時間なでたり、強い力でなでたり、声をかけずにいきなりなでたりすると嫌がってしまうこともあるので気を付けましょう。

猫の尻尾の付け根を撫でるとおしりをあげる3つの理由

尻尾の付け根をなでていると、どんどんおしりをあげてくる猫がいます。

尻尾の付け根をなでていると、まるで催促するようにおしりが上がっていく猫がいます。しまいには胸を床につけて、おしりだけを高くあげる子もいます。

これらは一体どんな心理状態なのでしょうか。主な理由を3つあげてみます。

猫の尻尾の付け根をなでるとおしりをあげる理由1:気持ちいいから

猫の尻尾の付け根をなでるとおしりをあげる理由は、付け根に神経が集中していてなでられると気持ちがいいからだと言われています。

猫をなでているとおしりをあげる猫がいます。そんな時の猫の心理は、なでられて気持ちがいいと感じる場所を示してくれています。

ただ、神経が集中しているだけにあまり強い力でなでると痛がってしまうこともあるため、猫の様子を見ながらなでましょう。気持ちがいいと、どんどんおしりをあげる様子が見られることもあります。

猫の尻尾の付け根をなでるとおしりをあげる理由2:ゾクゾクしている

付け根をなでられると、くすぐったくてゾクゾクしておしりをあげる猫もいます。

人間でもマッサージをしていてもらっても、気持ちいいというよりくすぐったくでゾクゾクしてしまう人がいます。

猫も同じで、気持ちよくてどんどんおしりをあげるというよりは、くすぐったさから逃れるためにおしりをあげる場合があります。

くすぐったくておしりをあげる猫は、飼い主のなでる手から逃げようとするので、猫の様子をよく見て、気持ち良いのかくすぐったがっておしりをあげるのか、観察しながらなでましょう。

猫の尻尾の付け根をなでるとおしりをあげる理由3:生殖行為の刺激と似ているため

尻尾の付け根をなでられたり、おしりや腰をトントンとなでたり叩いたりする刺激が、メスが生殖行為で得る刺激と似ているためにおしりをあげる猫がいます。避妊手術前のメス猫が多くおしりをあげる子が多いです。

しかし、オス猫や避妊手術後のメス猫も同じようにおしりをあげる子がいます。フェロモンが出る分泌腺がおしりにあるため、オスメス関係なく尻尾の付け根やおしりを触られることを好む猫がいます。

猫の尻尾の付け根を触る方法

猫の尻尾の付け根は大変敏感なため、触らせてくれる子と嫌がる子がいます。

ただ付け根をぎゅっと強い力で握ったり、強く叩いたりすると嫌がって逃げてしまうでしょう。どのように触れたら良いのか、2つの方法を挙げます。

猫の尻尾の付け根を触る方法1:触るときは優しくトントンしてあげる

猫の尻尾の付け根を触るときは、二本か三本の指で優しくトントンと叩いてあげましょう。

猫の尻尾の付け根には神経が集中しています。なでられてマッサージされているように気持ち良いと感じる猫がいるのも、くすぐったいと感じる猫がいるのもこのためです。

なので、あまり強い力で触ると痛がって嫌がります。ニ、三本の指で優しく叩いてあげると喜ぶ猫もいるので、猫の様子を見ながら優しくトントンしてあげましょう。

気持ちがいいとおしりをあげる、尻尾をぴんとあげるなどのサインを出してくれます。

猫の尻尾の付け根を触る方法2:尻尾の付け根に力を入れ過ぎない

尻尾の付け根は神経が集中する急所でもあるため、あまり強い力で触りすぎると嫌がります。

猫の尻尾の付け根は専門用語で馬尾(ばび)と呼ばれていて、多くの神経が集中しています。くすぐったがっておしりをあげる猫がいるのは上に書きましたが、中には痛がって逃げてしまう子もいます。

そんな時は力を入れすぎている場合があります。猫の様子を良く見ながら、逃げる素振りを見せるようなら力を弱めましょう。もちろんそれでも逃げてしまう子もいるので、その子に合った触れ方を心がけましょう。

猫の尻尾の付け根を触る時の注意点

とても敏感な尻尾の付け根に触れる場合には注意点が2つあります。

猫の機嫌もありますし、様子を注意深く見ながら触れるのが良いでしょう。注意すべき点を2つ挙げます。

ご参考ください。

猫の尻尾の付け根を触る時の注意点1:尻尾の付け根をしつこく触るのはNG

最初は気持ちよさそうにしていた猫でも、しつこく触りすぎると嫌がってしまう子がいます。

猫は自分の気持ちを仕草で飼い主へのサインとして表してくれます。なでて欲しいとおしりを向けてくるのもその一貫です。しかし、だからといってずっとなで続けたり、身をよじったりしているのに触り続けてはいけません。

先ほども書いたように、付け根には神経が集中しています。しつこく触りすぎると痛みを感じてしまいます。程々にしておきましょう。

猫の尻尾の付け根を触る時の注意点2:なでられるのが嫌いな猫もいる

そもそもの性格として、なでられることが嫌いな猫もいます。

普段からなでられることを嫌う猫がおしりを向けてきた場合、それはなでて欲しいという意思表示以外の心理である可能性が高いです。

触れてみてすぐに飼い主さんの手から逃れようとした場合は、尻尾の付け根であってもなでられたくないという意思表示ですので、無理になでることはやめましょう。

また、病気やケガにより痛がってなでられたがらないということもあります。いつもと様子がちがわないか観察することも大切でしょう。

猫のおしりを向けるしぐさは飼い主に対する信頼の証

猫がおしりを向けてきたり、尻尾の付け根をなでさせてくれたりする理由は、飼い主さんを信頼し、安心できる場所であるという意思表示です。

守ろうとしてくれていたり、あいさつであったり、なでてもらいたがったりと理由はいくつかありますが、どれも飼い主さんのことが大好きであるというサインです。

愛猫がどんな仕草をしたときにどうすれば喜ぶのか、どういう心理でその行動をとってくれているのか、信頼してくれているという理由がわかれば納得と同時にうれしくなります。

猫の信頼に応えるように、これからも愛情を注いであげてください。
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