猫の目の構造について
猫の目の構造は人間とは少し違う構造になっています。
網膜の下に「タペタム」という輝板があり、わずかな光を反射することで暗闇でも見える目を持っていることや、第3のまぶたとも言われる半透明な白い「瞬膜」があることが代表的な違いです。
夜、猫の目が光って見えるのはこのタペタムに反射した光で目が光るように見えています。
動体視力はいいけれど静止している物は見え難かったり、黒目の大きさが変わったり、種類によって目の色が違っていたりと、猫の目にはねこの秘密がたくさん隠されています。
網膜の下に「タペタム」という輝板があり、わずかな光を反射することで暗闇でも見える目を持っていることや、第3のまぶたとも言われる半透明な白い「瞬膜」があることが代表的な違いです。
夜、猫の目が光って見えるのはこのタペタムに反射した光で目が光るように見えています。
動体視力はいいけれど静止している物は見え難かったり、黒目の大きさが変わったり、種類によって目の色が違っていたりと、猫の目にはねこの秘密がたくさん隠されています。
子猫はいつから見え始める
子猫は生まれてすぐは目を閉じていて、生後1週間ほどで目が開くようになります。そのときの目の色は子猫特有のキトンブルーと呼ばれるぼんやりとした青色をしていて、視力まだほとんどありません。
生後2週間頃にだんだんと見え始めます。
物を追いかけたり母猫を探したり、また奥行きもわかるようにようになります。この頃から生後10週にかけて視力は10倍ほど発達していき、目の色もキトンブルーから本来の目の色に変わります。
生後2週間頃にだんだんと見え始めます。
物を追いかけたり母猫を探したり、また奥行きもわかるようにようになります。この頃から生後10週にかけて視力は10倍ほど発達していき、目の色もキトンブルーから本来の目の色に変わります。
猫の視力はどのくらい?
猫は狩りをする動物で動体視力も抜群で視野も人間より広いので視力の良い動物だと思われがちですが、実は視力は良くありません。
猫の視力は人間の10分の1、0.1~0.2程度です。
猫は夜行性動物のため、視界が暗い場所でも夜目が利くよう光を取り入れる角膜や水晶体が人間よりも発達しています。
角膜が厚いと屈折率も大きく近視になり、レンズの役割を持つ水晶体が大きいと調整しにくいので風景や遠くにあるものなどは全体的にぼやけるように見えています。
猫の視力は人間の10分の1、0.1~0.2程度です。
猫は夜行性動物のため、視界が暗い場所でも夜目が利くよう光を取り入れる角膜や水晶体が人間よりも発達しています。
角膜が厚いと屈折率も大きく近視になり、レンズの役割を持つ水晶体が大きいと調整しにくいので風景や遠くにあるものなどは全体的にぼやけるように見えています。
猫の視力も低下する?
猫の視力も人間と同じように低下します。
視力が落ちる理由はさまざまですが、猫の嗅覚は鋭く、視力低下しても変わりなく日常生活を送っていることもあります。
目をしょぼしょぼさせていたり、涙腺から涙が多く出て目が潤むことが続いていたり、目の色が変わる、猫の目が普段と違うおかしいなど、目の見え方の異常を観察することが大切です。
定期健診での予防も大切ですが、壁伝いに歩く、瞳孔が開きっぱなしなど猫の眼の異常を感じたら病院へ連れて行ってあげましょう。
視力が落ちる理由はさまざまですが、猫の嗅覚は鋭く、視力低下しても変わりなく日常生活を送っていることもあります。
目をしょぼしょぼさせていたり、涙腺から涙が多く出て目が潤むことが続いていたり、目の色が変わる、猫の目が普段と違うおかしいなど、目の見え方の異常を観察することが大切です。
定期健診での予防も大切ですが、壁伝いに歩く、瞳孔が開きっぱなしなど猫の眼の異常を感じたら病院へ連れて行ってあげましょう。
猫の黒目の大きさが変わる理由とは?
猫の目を観察していると不思議なことがたくさんありますが、特に猫の黒目はまん丸になったり縦長になったりと瞳孔の大きさが変わるということは広く知られています。
暗いところで目を丸くする黒目がちな目や、明るいところで黒目を細く縦長にして鋭い目つきなどをしたり、その反対で、明るいのに怒っているときは黒目が丸くなったり、暗いのに黒目を細くして威嚇していることもあります。
なぜ猫の黒目は明るさや感情によって大きさを変えるのか、猫の目の仕組みや理由を紹介します。
暗いところで目を丸くする黒目がちな目や、明るいところで黒目を細く縦長にして鋭い目つきなどをしたり、その反対で、明るいのに怒っているときは黒目が丸くなったり、暗いのに黒目を細くして威嚇していることもあります。
なぜ猫の黒目は明るさや感情によって大きさを変えるのか、猫の目の仕組みや理由を紹介します。
場所の明るさによって変わる
猫は網膜の下にあるタペタムで光を反射させてわずかな光も最大限に利用するため、暗い場所では光をたくさん取り入れようと黒目を丸くし、明るい場所ではまぶしいので黒目を細くすることで光の調節をしています。
黒目を丸くしたり細くすることができるのは、黒目の周りに「瞳孔括約筋」と「瞳孔散大筋」がありためです。1番細いときで1mm、1番丸いときで14mmと13mmもの変化をさせることができます。
黒目を丸くしたり細くすることができるのは、黒目の周りに「瞳孔括約筋」と「瞳孔散大筋」がありためです。1番細いときで1mm、1番丸いときで14mmと13mmもの変化をさせることができます。
感情の変化で変わる
場所の明るさで黒目の大きさが変わるほかに、感情でも黒目の大きさは変化します。
瞳の大きさを変化させる筋肉は「副交感神経」と「交感神経」の働きが関係し、リラックスしているときは副交感神経作用して黒目が細くなる、興奮している時には交感神経が作用して黒目が大きくなる、という仕組みになっています。
感情の変化は尻尾や耳でも表現していますが、黒目は自分の意思で筋肉を動かすことはできないため、黒目の細さや大きさからも猫の感情を推測することができるでしょう。
瞳の大きさを変化させる筋肉は「副交感神経」と「交感神経」の働きが関係し、リラックスしているときは副交感神経作用して黒目が細くなる、興奮している時には交感神経が作用して黒目が大きくなる、という仕組みになっています。
感情の変化は尻尾や耳でも表現していますが、黒目は自分の意思で筋肉を動かすことはできないため、黒目の細さや大きさからも猫の感情を推測することができるでしょう。
感情 | 黒目の大きさ | 行動や特徴 |
---|---|---|
興味 | 大きく丸い | 尻尾を左右に大きく振る、じっと見つめる |
怒り | 大きく丸い | 尻尾を膨らませる、耳が後ろ向きに立っている |
緊張(恐怖) | 大きく丸い | 尻尾を股の間に丸める、耳をぺたんと伏せる |
驚き | 大きく丸い | 口が半開きになる、飛び上がる |
喜び | 大きく丸い | 尻尾をぴんとして震わせる |
平常心・安心 | 縦長楕円 | 香箱すわり、尻尾をぶらんと自然に下げている |
緊張(攻撃的) | 細い | 目を見開いている |
威嚇 | 細い | 毛を逆立てる、シャーっと鳴く |
リラックス | 細い | まぶたを細める、瞬きをする |
満足している時
猫が満足しているとき、リラックスしているときと同じように副交感神経によって黒目は細くなります。
大好きな人のそばでリラックスしているときや、ご飯を食べた後の毛づくろいをしているときなど、満足げに微笑むような表情も見られます。
大好きな人のそばでリラックスしているときや、ご飯を食べた後の毛づくろいをしているときなど、満足げに微笑むような表情も見られます。
緊張しているとき
緊張しているときの原因が恐怖であれば黒目は大きくなり、原因が攻撃的なものであれば黒目は細くなります。
怖くて緊張しているときは尻尾を丸めたり耳をペタンとさせて、攻撃的な緊張をしているときには目をカッと見開いていたりヒゲを前に出したりという行動も見られます。
怖くて緊張しているときは尻尾を丸めたり耳をペタンとさせて、攻撃的な緊張をしているときには目をカッと見開いていたりヒゲを前に出したりという行動も見られます。
興奮しているとき
興奮するとアドレナリンが放出され交感神経が優位になるため、黒目は丸く大きくなります。
喜んで興奮しているときには尻尾がピンと立ち小さく震わせたり、怒って興奮しているときは尻尾を膨らませたり耳を後ろ向きに立たせているので、なぜ興奮しているのか、尻尾や耳などを観察するとわかってきます。
喜んで興奮しているときには尻尾がピンと立ち小さく震わせたり、怒って興奮しているときは尻尾を膨らませたり耳を後ろ向きに立たせているので、なぜ興奮しているのか、尻尾や耳などを観察するとわかってきます。
眠いとき
眠いとき、猫はリラックスしているので黒目は細長くなります。
また、目がたれてきたり、第3のまぶたと呼ばれる猫の眼球を守る役割を持つ白い「瞬膜」が目を覆ったりする様子も見られます。
日向ぼっこをしているときやお気に入りの場所でリラックスしているときなど、眠そうな猫を観察すると黒目は細くなっているでしょう。
また、目がたれてきたり、第3のまぶたと呼ばれる猫の眼球を守る役割を持つ白い「瞬膜」が目を覆ったりする様子も見られます。
日向ぼっこをしているときやお気に入りの場所でリラックスしているときなど、眠そうな猫を観察すると黒目は細くなっているでしょう。
集中している・興味を持っている時
集中しているとき、興味を持っているときは、黒目は丸くなったり細くなったりします。
興味津々のときは交感神経によって黒目は丸くなりますが、細くなったりするのは興味のあるものを良く見ようとして光の調節やピントを合わせようとしているためです。
興味津々のときは交感神経によって黒目は丸くなりますが、細くなったりするのは興味のあるものを良く見ようとして光の調節やピントを合わせようとしているためです。
猫の目の色は種類によってさまざま
目に色がついているところを虹彩といいます。
猫の虹彩の色はさまざまな種類があり、中には左右で色の違うオッドアイやアルビノによって赤く見える赤い目も存在します。
目の色の違いは猫の種類やメラニン色素の遺伝によって決まり、メラニン色素が少なければ青色系、順番に緑系黄色系、メラニン色素が多ければ褐色系となり、猫によって目の色の違いがあります。
目の色は大きく4つに分けられ、色素の少ないほうからブルー、グリーン、イエロー、カッパー(銅色)と呼び名があり、猫の種類が同じでも虹彩の色が違うこともよくあります。
猫の虹彩の色はさまざまな種類があり、中には左右で色の違うオッドアイやアルビノによって赤く見える赤い目も存在します。
目の色の違いは猫の種類やメラニン色素の遺伝によって決まり、メラニン色素が少なければ青色系、順番に緑系黄色系、メラニン色素が多ければ褐色系となり、猫によって目の色の違いがあります。
目の色は大きく4つに分けられ、色素の少ないほうからブルー、グリーン、イエロー、カッパー(銅色)と呼び名があり、猫の種類が同じでも虹彩の色が違うこともよくあります。
猫の種類 | 目の色 |
---|---|
シャム | サファイアブルー、ブルー |
ラグドール | サファイアブルー、ブルー |
ヒマラヤン | ブルー |
ロシアンブルー | グリーン |
エジプシャンマウ | グリーン |
アビシニアン | グリーン、ゴールド |
シンガプーラ | グリーン、ヘーゼル、ゴールド |
ベンガル | ゴールド、カッパー、ブルー |
猫の珍しい目の色であるオッドアイとは?
オッドアイとは左右で目の色が違うことで、動物では特に猫に多く見られ、日本では神秘的な目「金目銀目」とも呼ばれ「幸運を運ぶ猫」として重宝されてきました。
片目だけ色素がないため虹彩の色がブルーになり、もう片方は本来の色素であるグリーンやイエローなどの色を持っています。
オッドアイになりやすい猫の種類はジャパニーズボブテイルやターキッシュアンゴラ、ターキッシュバンなど、主に白い被毛の猫に多いと言われています。
片目だけ色素がないため虹彩の色がブルーになり、もう片方は本来の色素であるグリーンやイエローなどの色を持っています。
オッドアイになりやすい猫の種類はジャパニーズボブテイルやターキッシュアンゴラ、ターキッシュバンなど、主に白い被毛の猫に多いと言われています。
猫の黒目の大きさが変わる理由を知ろう
猫の黒目の大きさが変わるのは、明るい場所では光が眩しいため黒目を細くして、暗い場所では暗いところで目が見えないと困るので光を取り入れるため黒目を丸くして光の調節をしています。
黒目の瞳孔の開き方で感情がわかったり、興味津々にきょろきょろと目が左右に動くことや、驚いたときに左右の目の大きさが違って見えたりします。
たくさんの光を取り入れる猫の目は光に弱いので写真を撮るときのフラッシュには気をつけましょう。
猫の黒目の大きさが変わる理由を知って、ぜひ猫の感情豊かな表情を楽しんでください。
黒目の瞳孔の開き方で感情がわかったり、興味津々にきょろきょろと目が左右に動くことや、驚いたときに左右の目の大きさが違って見えたりします。
たくさんの光を取り入れる猫の目は光に弱いので写真を撮るときのフラッシュには気をつけましょう。
猫の黒目の大きさが変わる理由を知って、ぜひ猫の感情豊かな表情を楽しんでください。