猫はオスとメスどちらが飼いやすい？それぞれの特徴や違い・注意点も紹介

「猫を飼ってみたいけど、初めて飼う場合はオスとメスのどっちが飼いやすい？」
「猫の性格は、性別で違いって出てくるの？」
「猫を飼う上で気をつけておきたいポイントってどんなところにあるの？」
猫をペットとして迎え入れようとしたとき、このような疑問に直面したことはありませんか？

猫は、ペットとして長い間人々に愛され続けている動物です。しかし、猫の飼育をしたことがない人にはわからないことも多いため、オスとメスを選ぶことでさえ迷ってしまうこともあるでしょう。

本記事では、猫のオスとメスの特徴や注意点などについて詳しくまとめています。記事で紹介している内容を理解しておけば、自分のライフスタイルにあった猫を見つけられるでしょう。

記事の内容を通して、猫についてもっと詳しく知ってみましょう。

猫を初めて飼う場合、まず気をつけておきたいのがオス猫とメス猫との性格の違いです。

人それぞれのライフスタイルがあるため、一概にオス猫とメス猫ではどちらの方が飼いやすいかという答えは導き出せません。逆にいえば、それぞれの性格や特徴を把握しておくことで、その人の性格やライフスタイルにぴったりの猫を見つけられるでしょう。

それでは、実際にオス猫とメス猫とではどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

オス猫とメス猫の特徴には、下記のようなものがあげられます。

一見すると、これらに違いがあるのは当然のように感じるかもしれません。しかし、これらの違いは猫を飼う上で重要なポイントとなります。これらの違いを覚えておけば、お互いにストレスを感じることのない良好な信頼関係を築くことも可能でしょう。

それでは、自分にとってオス猫とメス猫とではどちらの方が飼いやすいのか、上記で紹介した内容を参考にしながら詳しくチェックしてみましょう。

オス猫の場合、成長するにつれて凛々しさやたくましさを感じる顔つきになる傾向があります。メス猫の場合、オス猫の顔つきと比べて優しい印象の顔つきに成長する傾向があります。

オス猫と比べるとメス猫は小顔になる傾向があります。そのため、オス猫が通れないようなちょっとした隙間も通り抜けることもあるので注意が必要です。

どちらの方がかわいらしく感じるかは人それぞれの感性にもよるので、猫の顔つきに注目してみるのも良いでしょう。

オス猫とメス猫のどちらの方が飼いやすいかを判断するには、それぞれの性格を理解しておく必要があります。

オス猫の場合、より飼い主に対して甘えん坊になりやすい傾向があります。メス猫の場合はマイペースで気まぐれな傾向があるので、どちらの方が飼いやすいかは人それぞれでしょう。

甘えん坊な猫が好みの場合はオス猫を、適度な距離感を保ちつつ不意に甘えにきてくれる猫の方が好みの場合はメス猫をチョイスすると良いでしょう。

オス猫とメス猫では、体格にも大きな違いが出てくる傾向があります。そのため、どちらが飼いやすいかは、それぞれの体格の違いを理解する必要もあるでしょう。

オス猫の方が食欲旺盛でご飯をたくさん食べる傾向があります。食べた分だけ、オス猫は体も大きくなることがほとんどです。体が大きくなる分、オス猫の方が力もあります。

メス猫では開けられないような重い扉も開けてしまうこともあるので、オス猫を飼う場合は注意が必要です。

オス猫とメス猫とでは、かかりやすい病気にも違いが出てきます。

オス猫の場合は、尿石症にかかりやすい傾向があります。尿石症は、尿道の途中に石が貯まる病気です。悪化すると完全に尿の出口を塞いでしまう尿道閉塞になることもあります。

メス猫の場合は、猫の胸からお腹付近にある乳腺に腫瘍ができる場合があります。高齢になるにつれて発症しやすい傾向があり、肺やリンパなどに転移する危険性も増します。

いずれも細かいチェックを欠かさなければ早期発見も可能な病気です。猫の命を守るためにも、日々の健康チェックは欠かさないようにしましょう。

人間とは違い、猫には発情期と呼ばれる周期が存在します。オス猫とメス猫によってその時の発情行動にも違いが出るため、どちらが飼いやすいかを判断するにはこの行動についても把握しておかなければなりません。

オス猫には明確な発情時期はありません。ただ、大人になることですぐに交尾ができる状態になることから、メス猫の鳴き声やフェロモン次第で誘発されるようになります。

メス猫の場合、年に2回ほどの発情期があり、食欲がなくなったり、トイレの回数が増えたりする変化が見られます。

発情状態になることで、予期せぬトラブルに見舞われる可能性もあるので注意しましょう。

猫の性別によって、飼う際の注意点も大きく異なります。そのため、どちらの方が飼いやすいか判断するための重要なポイントともいえます。

どちらの性別の方が飼いやすいかを判断するためには、これらの注意点も把握しておく必要があるでしょう。

それでは、オス猫とメス猫ではどのようなポイントに気をつけておけば良いのか、詳しくチェックしてみましょう。

猫を飼う上で、避妊や去勢手術は行なった方が良いでしょう。

オス猫の場合、なわばりにマーキングをする習性があります。そのため、部屋中に尿をすることもあります。また、不意に外へ脱走した場合、他のメス猫を妊娠させる可能性もあるでしょう。

メス猫の場合、発情期に大きな声で鳴き続ける習性があります。それが原因で騒音トラブルになる可能性も否めません。また、不意の妊娠でたくさんの子猫を出産する可能性もあるでしょう。

最期まで責任を持って猫を飼うには、去勢や避妊手術は必須といえるでしょう。

オス猫は、メス猫と比べるとなわばり意識が高い傾向にあります。そのため、オス同士で多頭飼いすると喧嘩をすることもあります。これにくわえて性格の相性が悪い可能性もあるため、慣れないうちは多頭飼いを避けた方が良いでしょう。

メス猫同士でも性格が合わないことが原因で不仲になる可能性は否めません。そのため、無理に多頭飼いすることで余計なストレスを感じさせる可能性もあります。

このことから、猫を飼うことに慣れないうちは単頭飼いをするのが無難といえるでしょう。

猫を外飼いする上で覚えておきたいポイントとして、オス猫は外で飼わない方が良いということが挙げられます。自治体や動物病院なども室内飼いを推奨していることが多いです。

先述したように、オス猫はメス猫と比べてなわばり意識が強い傾向にあります。そのため、メス猫よりも広い範囲を行動することもあります。広い範囲を行動するということは、それだけ事故や猫同士の喧嘩に巻き込まれるリスクが高いということになります。

性別に関わらず猫を外で飼うこと自体、それだけのリスクがあることを覚えておきましょう。

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猫の日終わっちゃったけど、2匹目を飼いました?
みやせの1/3くらいしかなくてちっちゃい pic.twitter.com/5bGxX5TzCh

— かれしちゃん??(土)東サ30a (@karechan3840) February 23, 2022

猫は基本的には単頭飼いの方が飼いやすい傾向があります。それでも、慣れてくると複数の猫を飼いたくなる人もいるでしょう。

そこで、猫を多頭飼いする場合はどのような組み合わせを意識すれば良いのか詳しく紹介します。

これらのポイントを押さえておけば、多頭飼いで失敗するリスクが軽減できるので覚えておきましょう。

オス同士の多頭飼いは避けた方が良いということは紹介しました。

これが去勢済みのオスと避妊済みのメスの組み合わせとなると、大きなトラブルに発展することなく生活できるようになる可能性が高くなります。

去勢済みのオスと避妊済みのメスであれば、繁殖期に起こる行動を起こす心配がありません。良好な関係を築けることがほとんどのため、去勢済みのオスと避妊済みのメスの多頭飼いは飼いやすい部類といえるでしょう。

メス猫は、オス猫に比べるとわがままで気まぐれな性格をしている傾向があります。そのため、メス猫同士で多頭飼いをすることにより、相手に嫉妬心やライバル心を抱く猫が出てくることもあります。

その一方で、メス猫はオス猫と比べてなわばり意識が薄い傾向にあります。そのため、性格さえ一致してしまえばメス同士の多頭飼いの方が飼いやすいこともあります。

最初の顔合わせで良好な関係を築けそうな場合、メス同士の多頭飼いにもチャレンジしてみましょう。

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2022.11.05
窓際にキャットタワーを置いただけでこんなに幸せな光景が見れるとは。 pic.twitter.com/Nqwd2znhCB

— そらあおばうによる (@soraaobauniyoru) November 5, 2022

実際に猫を飼い始めるにあたって、下記のような道具が必要になります。

これらの道具は、猫を飼う上で必須といっても良いほどのものです。

これらの道具をしっかりと用意することで、猫にとっても快適な環境を作ることができます。猫を飼いやすい環境を作ることは、飼う上での負荷を減らすための重要なポイントです。

それでは、どのような道具を揃えれば良いのか詳しくチェックしてみましょう。

お皿の大きさや素材には、さまざまな種類のものが存在します。猫の体格などを意識した上で、ひげが引っかかりにくいものや、ひっくり返しにくいものを選ぶと良いでしょう。また、自然な姿勢で食べられるような形も重要なポイントです。

与えるキャットフードは、栄養バランスが考えられている「総合栄養食」の記載があるものならば失敗することもないでしょう。

キャットフードとお皿選びは、猫を飼いやすい環境にする上で必要なポイントとなるので覚えておきましょう。

猫を室内飼いする場合、トイレと猫砂は必需品です。

トイレにも色々な形や大きさ、材質も含めると多くの種類が出回っています。どれも性能や使い心地は一長一短です。そのため、最初のうちは実際の生活スペースを考慮した上で、形や材質の好みで選んでも問題はないでしょう。

あとは猫のトイレトレーニングをした上で、飼っている猫が好むトイレをじっくり模索してみてください。

猫は爪研ぎをする習性があります。それをしつけで辞めさせるのは実質的に不可能です。そのため、猫を飼いやすい環境を作るには爪を研ぐための道具を用意する必要があります。

爪研ぎ道具には安価で軽い分、耐久性が低い段ボール製のものがあれば、丈夫で耐久性がある分、高価になる木製などがあります。選ぶ基準としては、自分の生活に支障が出ないものを選ぶと失敗しにくいでしょう。

その上で、どの爪研ぎ道具がお気に入りなのかじっくり模索してみてください。

猫を室内飼いする場合、それだけ行動範囲が狭くなります。そのため、運動不足になる可能性も否めません。

キャットタワーのように高い場所に登れる環境を用意することで、室内飼いでも猫を飼いやすい環境を用意することができるでしょう。キャットタワーには爪研ぎをできるスペースや、寝床になるような場所があります。

キャットタワーは、飼い主にとっても猫を飼いやすい環境にするための必要な道具といえるでしょう。

猫は自分のなわばりを大切にする傾向があります。そのため、自分の匂いがする場所は猫にとって重要なポイントです。

突然の来客や止むを得ない引越しなど、猫にとっていつもと違う環境に晒されてしまうことはストレスにつながります。その場合、愛用しているベッドがあればそれらのストレスを軽減できるでしょう。

猫にとって安心して暮らせる環境作りは、飼い主にとっても飼いやすさが関わってくる重要なことなので覚えておきましょう。

人間同様、猫にも怪我や病気はつきものです。そのため、病院に連れていかなければならない場面や、災害時にペットと共に避難しなければいけない場面もあるでしょう。その場合、移動用のキャリーバッグは必須といえます。

選ぶ基準としては、成猫の大きさに対して約1.2cm以上は余裕のあるキャリーバッグを選ぶことで失敗することはないでしょう。

キャリーバッグは猫を飼いやすい環境にする上で必需品ともいえるので、必ず用意しておきましょう。

ここまで猫の性別の違いや必要なものに関して紹介してきましたが、明確にどちらの方が飼いやすいということは紹介していませんでした。

改めて答えを出すのであれば、やんちゃで甘えん坊な猫が好みであればオス猫、気まぐれでマイペースな猫が好みであればメス猫の方が飼いやすいといえます。

どの猫が飼いやすいかは飼い主の性格に委ねられる点もあります。時間をかけた上で、飼いやすいパートナーを見つけてみましょう。

猫は性別や個体によって性格は多種多様です。そのため、自分にとってどの猫が飼いやすいかという答えを導き出すのは難しい点もあります。しかし、記事で紹介した内容を理解しておくことで、どちらの方が飼いやすいかという問題は解消できます。

まずは、オス猫とメス猫の違いを理解しておいて、自分にとって飼いやすい最高のパートナーを見つけてみましょう。