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びびり猫の特徴4つとは?上手くコミュニケーションを取ろう!

びびりな猫とは?

猫には、色んな性格があります。

人懐っこい猫もいれば、おおらかな猫もいます。一方、慎重な性格の猫や、臆病な猫もいます。

猫の性格を決めるの要因は、遺伝以外に飼育環境もその1つです。特に生後2ヶ月までの間は社会化期といわれ、母猫や一緒に生まれた兄弟猫とのふれあいで社会性を学びます。

また、生後1ヶ月以内に人間との肯定的な接触を持つ猫は人慣れしやすく、そうでない猫は人を警戒するといわれています。生後1ヶ月以内に人間を警戒するべき存在と学んだ猫でも、その後人間と暮らすにつれ、警戒心を解くことがほとんどです。

びびりな猫の特徴4つ

びびりな猫とは、言葉どおり「怖がり」「臆病」な猫のことです。

持って生まれた性質以外にも、人の存在に慣れていなかったり、過去に怖い思いをすると臆病で怖がりな「びびりな猫」になってしまいます。

また、外で自活している野良猫は、ほとんどが「びびりな猫」です。

「びびりな猫」とはどういう猫なのか、その行動から判別します。
びびりな猫の特徴4つ
  • 来客時必ず隠れる
  • 病院に連れて行くとおもらしする
  • すぐに威嚇する
  • 人前で食事をしない

びびりな猫の特徴1:来客時必ず隠れる

来客があると必ず姿を隠してしまう猫は、びびりな猫といえるでしょう。

飼い猫にとって、部屋の中は自分のテリトリーです。そのテリトリー内に見知らぬ存在が入ってくると、びびりな猫は恐怖を感じます。

猫同士のテリトリー争いは、喧嘩によって決着がつきます。ですが、びびりな猫は、猫同士の喧嘩すらせず、隠れて相手の猫をやり過ごすことがあります。

自分のテリトリーに入ってきた知らない人間に対しても、襲い掛かって追い出すことができず、隠れてやり過ごそうとしています。

びびりな猫の特徴2:病院に連れて行くとおもらしする

病院は猫にとって不快な場所です。

事前に「病院に行くよ」と声をかけられても、猫に人間の言葉は理解できません。猫にとっての通院は「いきなり嫌な場所に連れて行かれ、勝手に体をいじくりまわされる」不愉快な思い出でしかありません。一度でも嫌な思いをした場所を、猫はよく覚えています。

人間でも恐怖の限界を超えると失禁するのと同じく、猫も恐怖の限界を超えると失禁します。

病院で固まったり暴れたりする猫は多くいますが、限界のラインが低いびびりな猫は、失禁してしまいます。

びびりな猫の特徴3:すぐに威嚇する

「弱い犬ほどよく吼える」という言葉がありますが、これは人間や猫など、犬以外の動物にも当てはまります。びびりの猫がすぐに威嚇するのは、まさにこの言葉のとおり「その猫が弱い」からです。

自分の身を守るため、敵を威嚇して、自分の方に近づけさせないようにしています。

本当に強いなら、相手が近づいてきても撃退することができます。それをする自信がないからこそ、びびりな猫は相手に近づかれないように威嚇しています。

どこかで音がしただけで誰に向けてでもなく「シャー」と威嚇音を出し、隠れる猫もいます。

びびりな猫の特徴4:人前で食事をしない

食事中、猫は無防備になります。トイレと同じく意識を集中させるため、周囲に注意を払えなくなるからです。

人前で食事をしない猫は、食事中に襲われることを恐れています。人がいなくなってからノソノソと出てきて食事を始める猫は、確実にびびりな猫といえます。

もし飼い猫が目の前で食事をしないなら、飼い主が信頼されていない証拠ともいえます。

飼い猫がこういう行動をしていたら、無理はさせず、食事を別室でさせてあげるといいでしょう。食事の入った皿を猫のいる部屋におき、頃合いを見計らって皿を回収に行くようにします。

びびりな猫と上手くコミュニケーションを取るには

びびりな猫は、常に警戒している状態といえます。

1度も通院せずに生涯を終える飼い猫は稀ですし、爪切りや耳掃除などの普段のお手入れも必要でしょう。猫がびびりだと、そういった場面で、自宅でも必要以上にストレスを感じてしまいます。

飼い猫が今いる場所が、猫にとって安全であると認識してもらうことが大切です。また、飼い主を安心できる存在だと信じてもらえるように、育てていきましょう。

近づいてきたら存分に匂いをかがせる

猫の五感は人間とは違います。猫は、人や猫、物を匂いで判別します。その存在に危険がないかどうかを判断するのは、嗅覚です。そのため、猫はよく匂いを嗅いでいます。

びびりな猫が近づいてきたら、好きなだけ嗅がせててあげましょう。こちらに興味を持っている証拠なので、信用を得るチャンスです。

猫が傍にいるときに急に動くと、「興味を持って近づいてみたものの、やっぱり怖い存在だった」と思われるので、猫が離れるまで動きを止めて音を出さずにいるのがベストです。

おもちゃで遊ぶ際は工夫する

猫用のおもちゃには、紐・ピンポン玉・ビニール袋など、さまざまなタイプのものがあります。

動きで誘う物もあれば、音で誘うタイプのものもありますが、びびりの猫には動きで誘うタイプの紐やねこじゃらしがです。音の出るものだと、びびりの猫は驚いてしまうからです。

しかし、猫の好みによっては紐タイプのおもちゃに興味を示さないこともあるでしょう。そういった場合には、音の出るタイプを使って反応を見るのもいいでしょう。

特に問題がなければ何度か遊び、距離を縮めていくといいでしょう。

おやつを利用する

動物との距離を縮めるためには、食べ物をあげるのが有効です。

人間でも、小さな子供におもちゃをあげると喜んで懐いてくれますが、それと同じような感覚といえるでしょう。

猫におやつをあげる際には、健康に気をつけて、適正量をあげるようにしましょう。また、おやつを食べている猫を無理にさわろうとしてはいけません。ただそこに佇むことを心がけましょう。

飼い主のことを「おいしいものをくれる人」「傍で食事しても大丈夫」と理解させ、「この人の近くは安心」と信じてもらうことが大事です。

食事やトイレを邪魔しない

食事やトイレは、猫にとって無防備になる時間です。猫は、自分が無防備になる危険性を本能的に理解していますので、安心できない場所では食事もトイレも我慢してしまいます。

猫がトイレや食事を始めるということは、その場所を「安全かも」と思い始めたということです。食事やトイレのタイミングで邪魔をすれば、飼い主やテリトリー内への安心感・信頼感が一気に消えてしまいます。

びびりな猫とは必要以上に何かを怖がっている猫ですので、テリトリー内を安全な場所と認識することで、猫の中から怯えが消えていきます。

びびり猫の特徴を知ってうまく付き合おう

猫は本来、警戒心の強い生き物です。

特に、迎えたばかりの猫や元野良猫など、環境がガラリと変わった猫の場合は、その特徴が顕著に出ます。野良猫の場合は、逆にいえば、びびりな猫だからこそ今まで外の世界で生き延びてこられたといえます。

飼い猫と飼い主という関係で一緒に暮らすには、びびりな猫よりびびりでない猫の方が都合がいいのは確かです。ですが飼い主がしっかりとポイントを抑え、猫を怖がらせることを必要最低限に抑えておけば、猫はいずれ懐いてくれます。
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