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子猫のミルクの飲ませ方・作り方・飲まないときの対処法

子猫がミルクを飲まない・嫌がるときの対処法とは?

最近世間では、空前の「猫ブーム」と言われています。自由気ままで、モフモフしている愛らしい姿は、見ているだけで癒されます。そんな猫ブームが来ている今日、猫を飼い始めた方も少なくないのではないでしょうか。

見ているだけで天使のような子猫ですが、動物を飼う上でお世話は不可欠。大きく育って欲しいのになかなか子猫がミルクを飲んでくれない、嫌がってしまう、そんなお悩みを抱える方へ「子猫がミルクを飲まない・嫌がる時の対処法」をご紹介していきます。

哺乳瓶を使ってミルクをあげたら吐いてしまった!

生後一ヶ月程度かつ、まだ乳歯の生えていない子猫の主食はミルクになりますが、母猫のいない場合は、人間が哺乳瓶を使ってミルクをあげて育てます。その場合、稀に子猫があげたミルクを吐いてしまうことがあります。

原因として考えられるのは、「飼い主さんのミルクのあげ方」が多いとされています。1回にあげるミルクの量が多すぎると、子猫の胃腸に負担がかかり吐き出してしまうことがあります。ぜひ適度な量を適度な回数であげることを心がけましょう。

ミルクをあげる量を調整しても、吐き出してしまう場合は、子猫の発育にも関わりますので、早めに病院へ相談に行ってみてください。

子猫にミルクをあげたいけど、嫌がるときは?

今はお腹がいっぱいなのかも?

子猫は、お腹がいっぱいのときはミルクを嫌がってしまいます。ミルクの前に「排泄」をさせてあげることで、空腹を感じ、飲んでくれる子猫も多いです。

体温が下がってしまっているかも?

子猫は体温が下がってしまうと、なかなかミルクを飲んでくれません。普段から子猫の体温を暖かく保ち、ミルクをあげる時も、あたたかいところで飲ませてあげるようにするなど、育てる環境から気を遣うよう心がけましょう。

子猫の体温が低くなってしまったと感じたときには、あたたかくしたタオルに子猫をくるんで体温を上げてあげて、ミルクを飲ませると飲んでくれるでしょう。

ミルクの味が好みではない?

人間がミルクを哺乳瓶からあげる「人工乳」の場合、母猫のミルクの味と違うので、戸惑ってしまう子猫も少なくありません。全く飲んでくれない、そんな時は、ミルクの種類を変えてみましょう。子猫の好みの味が見つかれば、おいしそうに飲んでくれるはずです。

元気がなくなっているのかも?

子猫の身体が弱っていると、ミルクを受け付けない子も多いです。衰弱している場合でも、脱水症状になってしまうと非常に危険です。どうしても子猫がミルクを飲めない時には、少し甘みを感じる程度の「砂糖水」をあげてみてください。砂糖水で子猫が 回復したら、子猫用のミルクを与えてみましょう。

子猫のミルクの飲ませ方・あげ方

これまで、子猫がミルクを飲んでくれない・嫌がる時の対処法についてご紹介してきました。次はずばり、子猫のミルクの飲ませ方・あげ方を解説していきます。

子猫用のミルクを用意しよう!

与えるミルクは、必ずペットショップやホームセンターに売っている「子猫用のミルク」を用意しましょう。市販の牛乳は子猫には与えないでください。猫は、牛乳の糖を分解する酵素を持っていません。お腹を壊してしまいますので、与えるミルクは子猫用のミルクを前提にしましょう。

どうしても子猫用のミルクが用意できないときは?

夜に子猫を保護した、どうしても子猫用のミルクが用意できない、そんな緊急時に使える5つの代用品をご紹介します。

<1>無・低乳糖乳(※低脂肪乳とは異なりますので、ご注意ください)
乳糖の入っていない、もしくは少ない乳製品でしたら子猫も下痢になりにくく、安心です。「お腹がごろごろしない」や「無乳糖」といった文言が標記されている乳製品を選びましょう。

<2>赤ちゃん用の粉ミルク
もし牛乳を与えても下痢をしない猫だとわかっている場合、赤ちゃん用のミルクは乳製品よりも簡単に多くの栄養が摂取できるのでです。赤ちゃん用の粉ミルクを、説明の2倍に薄め、与えてください。なお、「乳糖不耐症」の赤ちゃん用のミルクなら、子猫にあげてもお腹を壊してしまう心配もありません。

<3>砂糖水
さきほど冒頭で少し触れましたが、元気の無い子猫の場合、脱水症状と低糖の症状の方が心配です。まずは、少し甘さの感じる程度の砂糖水を与えてください。この時、砂糖水を人肌にあたためてあげることを忘れずに行ってあげましょう。

<4>スキムミルク
昔の給食でおなじみのスキムミルクも代用品として使えます。与え方としては、スキムミルクをお湯で薄め、人肌くらいの温度になったら与えてください。ただ、スキムミルクは脂肪分は取り除かれているものの、さきほどから触れている猫が分解できない乳糖は取り除かれていません。下痢をしてしまう場合はそれ以上与えないようにするのがベターです。

<5>ふやかしたキャットフード
子猫が元気で、歯が生えている場合はお湯でふやかしたフードを与えてあげてください。ふやかしたフードは痛みやすいので、一度与えたものはその都度、破棄するのを忘れずに。

以上、5つの代用品をご紹介しましたが、代用品はあくまで代用品。一時しのぎでしかありません。今日、子猫用のミルクは薬局や一部のコンビニ、動物病院などでも取り扱っています。ぜひ早めに子猫用のミルクを購入し、与えてあげてください。

子猫にあげるミルクの適切な量って?

ずばり適切な量は、「子猫の体重」によって異なります。例えば、生後1週間の子猫(およそ150グラム)の場合は1回に7cc、生後3週間(およそ350グラム)の場合は1回に20ccが適量とされています。体重のおよそ5%程度の分量が適切と覚えるとよいでしょう。ただ、銘柄によってミルクの分量は多少前後しますので、記載されている量を守って与えることが大切です。

どのくらいの頻度(時間)でミルクを与えればいいの?

子猫にミルクをあげるのは、おおよそ3時間おきがよいとされています。ただ、適切な量と同じように子猫の体重によってあげる回数を調整してあげるのがベストです。体重が少ない子猫の場合は、1回にミルクを飲む量も少なく、伴って与える回数が多くなります。具体的には、生後1週間(150グラム)の子猫には1日に6回程度、生後3週間(350グラム)の子猫には1日に4回程度がベストです。

大切なことは、頻度よりも必要な量をしっかり与えることです。回数が少なくなってしまい、1日に必要な量を下回ってしまうと、栄養失調になってしまうことがあります。育ち盛りの子猫の時は少しあげすぎくらいでも問題ありません。必要な量を与えてあげてください。

必ず人肌にあたためてあげよう

子猫にミルクをあげるときは、子猫用ミルクの説明書きに書いてあるやり方のとおり、ミルクを作ってあげましょう。 ミルクの温度は、人間の赤ちゃんと同じように人肌くらいがベストです。熱すぎても、冷たすぎても、子猫にはよくありません。子猫に与える前に、一度ご自分の手にミルクをたらし、温度を確かめてから与えてあげてください。

授乳には哺乳瓶を!スポイトで代用もOK

子猫がお皿からミルクを飲めるようになるのは、生後2ヶ月経ったあたりからです。そのため、生後2ヶ月未満の子猫には、哺乳瓶でミルクを与えてあげてください。哺乳瓶は耐熱性の子猫専用の哺乳瓶がベストです。人間の赤ちゃんと同じように使用のたびに煮沸消毒ができるとより安心です。

また、子猫専用の哺乳瓶がどうしてもないときは、スポイトで代用しても大丈夫です。注意が必要なのは、勢いよく与えすぎると、ミルクが気管に入って窒息してしまう恐れがあることです。ゆっくり少しずつあげることを怠らないようにしましょう。

ミルクをあげるときは「うつ伏せ」で!

子猫にミルクをあげるときは、必ずうつ伏せであげるようにしましょう。子猫の負担がいちばん少ないです。人間の赤ちゃんと同じように仰向けでミルクをあげると、気管にミルクが入って窒息したり、消化不良を起こしたりする恐れがあるので、気をつけましょう。

子猫のミルクの作り方は?

基本的に、説明書のとおり作れば問題ありません。ミルク1回分を哺乳瓶に入れ、お湯を入れます。よく振って溶かしたら、人肌くらいにまで温度を調整して与えましょう。目安は、おおよそ38度くらいがよいです。

子猫のミルクはいつまで?

子猫は通常3週間程度で歯が生えてきます。卒乳の目安は「歯が生えてきたら」。歯が生え始めたら、徐々に離乳食への切り替えスタートです。離乳食ははじめ、柔らかくふやかしたものがよいです。子猫用のフードにあたためたミルクを混ぜてあげるなどしてあげるのがよいでしょう。

徐々に離乳食に慣れてきて、たくさん食べるようになってきたら卒乳まであと少し。順調な証拠です。離乳食スタートから10日ほどで卒乳できるのがベストです。もし、離乳食をあまり食べないようなら、ミルクと離乳食の混合でしばらく様子を見てあげてください。

子猫がミルクを欲しがる仕草ってあるの?

のどをゴロゴロ鳴らす仕草

猫がゴロゴロと喉を鳴らすことを「喉鳴らし行動」と言います。猫を撫でてあげると、ゴロゴロと鳴き始めることはよくありますが、これは人間に例ると、笑顔と同じような行動だと考えられています。そのため、喉鳴らし行動にはいくつかの意味がありますが、「お腹がすいた」というサインものどをゴロゴロ鳴らして知らせる場合があります。

じーっと見つめて高い声で鳴いてくる仕草

かわいい高い声で「にゃー」と鳴きながら、飼い主を見つめる猫の行動は何かを訴えているときの行動です。要求が強くなると、鳴き方もよりしつこく、大きな声になっていきます。そんなときは、「お腹空いた」や「抱っこしてほしい」など訴えていますのでやさしく対応してあげるようにしましょう。

顔や手を舐めてきたり身体に擦り寄ってくる場合もさほど強くはないですが、同じように何かを要求している仕草です。

子猫を知ってもっと仲良くなろう!

子猫がミルクを飲まない、嫌がるときの対処法から、ミルクをあげるときの量や回数、離乳の時期まで解説してきました。子猫も、人間の赤ちゃんと同じように個性や好みがあります。子猫それぞれで、1回にミルクを飲む量もや飲み方などはさまざまです。

あまり上手く行かないことがあっても、子猫の個性だと考え、神経質になりすぎずあたたかい気持ちで成長を見守ってあげてください。自分のお世話で日々大きくなって行く姿に、きっと幸せな気持ちが溢れてくるはずです。

せっかくご縁があって家族になった子猫です。すくすくと元気に育つよう、子猫の気持ちと体のことを知って、少しでも仲良く楽しい子猫との生活を送ってください。
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