猫のよだれが止まらないときに考えられる理由
よだれとは、唾液が大量に口外へ出たもののことを指します。唾液は、通常の場合は食べ物の匂いや口の中に物が入って粘膜が物理的に刺激されることで分泌されますが、口腔内に炎症があったり、歯垢や歯石の沈着による歯周病、外傷・腫瘍などによる痛みや異物感がある時も分泌されます。
愛猫がよだれをたらしていたら心配になってしまいますが、よだれをたらしている時間が長かったり、よだれが止まらないなどの状態は、何らかの病気のサインである可能性が高いので看過しないようにしましょう。猫のよだれが止まらないときに考えられる理由をご紹介します。
愛猫がよだれをたらしていたら心配になってしまいますが、よだれをたらしている時間が長かったり、よだれが止まらないなどの状態は、何らかの病気のサインである可能性が高いので看過しないようにしましょう。猫のよだれが止まらないときに考えられる理由をご紹介します。
腎不全末期
腎臓には「老廃物の排出」「血液・体液のバランス調整」「ホルモンの産生」の働きがありますが、腎不全になると、腎臓機能が低下することにより血液中の老廃物が濾過されず、体内に毒が溜まり尿毒症になってしまいます。
腎不全は初期症状がほとんど無く、異変に気付いたときには既にかなり進行している場合が多いです。腎不全の初期段階で対症療法を行えば、その後の生存率を上げることができるので、普段から愛猫の様子をよく観察するようにしましょう。
腎不全の初期症状は飲水量と尿量の増加です。猫は元々あまり水を飲まず、濃縮した尿を出す生き物なので、水をよく飲み色の薄い尿を大量にするのは、腎臓機能が低下している証です。症状が進むと、体重の減少や食欲不振、貧血などを起こすようになります。
腎不全は初期症状がほとんど無く、異変に気付いたときには既にかなり進行している場合が多いです。腎不全の初期段階で対症療法を行えば、その後の生存率を上げることができるので、普段から愛猫の様子をよく観察するようにしましょう。
腎不全の初期症状は飲水量と尿量の増加です。猫は元々あまり水を飲まず、濃縮した尿を出す生き物なので、水をよく飲み色の薄い尿を大量にするのは、腎臓機能が低下している証です。症状が進むと、体重の減少や食欲不振、貧血などを起こすようになります。
食欲不振
腎不全末期になると食欲も元気もなくなり、嘔吐や吐き気からよだれが出るようになります。病気を早期発見して早期に治療を開始しておけば、猫の苦しみを少しは和らげることができるでしょう。日常的に猫の体調管理をして、定期的に健康診断へ連れて行くようにしましょう。
ストレス
嫌いな人に抱っこされたり極度の緊張状態にあると、猫はストレスでよだれをたらすことがあります。ストレスによる一時的なよだれの場合は、特に心配はありません。
嬉しい
猫は飼い主に撫でられると、嬉しくてよだれをたらすことがあります。このような場合は、猫から飼い主への親愛の証なので心配ないでしょう。
猫がよだれをたらしているときの対処法
大量
よだれとは、もとはといえば大量に出た唾液のことを指しています。唾液は起きている時でも寝ている時でも常に出続けていますが、口の中に歯肉炎や歯周病などの病気がある時や、感染症などで吐き気があると、唾液が口から大量に溢れてよだれになってしまいます。
さっきまで何事もなかったのに、猫が急によだれを大量に出し始めたら、愛猫の体に異常が無いか直ぐに確認しましょう。歯の隙間に魚の骨などが挟まるなど、異物が口の中にあると、口が完全に閉まらないので大量のよだれが出てきます。
口が完全に閉まらない状態が続くと、物を食べたり飲んだりすることができなくなり、脱水症状を起こす危険性があります。異物が取り除ける場所にある場合は直ぐに取り除き、しばらく様子をみましょう。取り除くのが難しい場所にある場合は、すみやかに動物病院に連れていきましょう。
さっきまで何事もなかったのに、猫が急によだれを大量に出し始めたら、愛猫の体に異常が無いか直ぐに確認しましょう。歯の隙間に魚の骨などが挟まるなど、異物が口の中にあると、口が完全に閉まらないので大量のよだれが出てきます。
口が完全に閉まらない状態が続くと、物を食べたり飲んだりすることができなくなり、脱水症状を起こす危険性があります。異物が取り除ける場所にある場合は直ぐに取り除き、しばらく様子をみましょう。取り除くのが難しい場所にある場合は、すみやかに動物病院に連れていきましょう。
泡
猫が泡のようなよだれを出すのは、空腹状態が続いて気持ちが悪くなって胃液が出ているケースと、投薬しようとした時に、過去に投薬で嫌なことがあったことを思い出して反射的に泡をふくケースがあります。
空腹状態で泡をふく場合
お腹が空きすぎると、人間でも気持ちが悪くなってしまいますが、猫たちも同じです。猫は空腹時間が長くなると、胃液や胆汁が逆流し、白または黄色い泡状のものを吐いてしまいます。黄色いものは胆汁です。キャットフードは猫の体重に合った量をきちんと与えるようにしましょう。
投薬時に泡をふく場合
猫に薬を飲ませようとした時に、口から泡のようなよだれが出ることがあります。これは、過去に口を無理矢理こじ開けられて薬を飲まされたり、投薬器で口内が傷ついて痛かったり、薬が苦くて嫌だったことが原因です。
唾液で薬が溶けると、錠剤でも苦みがあります。過去に薬で嫌な思いをした猫は、薬の溶けた唾液を飲み込まないようにするために、泡状のよだれが大量に出てしまいます。このような状態になると投薬ができなくなってしまうので、子猫の時から、猫に大きな苦痛を与えない投薬方法を選択しておく必要があります。
唾液で薬が溶けると、錠剤でも苦みがあります。過去に薬で嫌な思いをした猫は、薬の溶けた唾液を飲み込まないようにするために、泡状のよだれが大量に出てしまいます。このような状態になると投薬ができなくなってしまうので、子猫の時から、猫に大きな苦痛を与えない投薬方法を選択しておく必要があります。
止らない
猫は、美味しそうな食べ物を目の前にしても、犬のようによだれをたらしたりしません。猫は本来、あまりよだれを出さない生き物なので、よだれが止まらない場合は体の不調が原因です。
口の中に異物があったり、口内炎・歯周病でもよだれが止まらなくなることがあります。もしも猫が前脚で口の周りを掻くような仕草をする場合は、口の中や周りに異状がないか見てあげましょう。
口の中に異物があったり、口内炎・歯周病でもよだれが止まらなくなることがあります。もしも猫が前脚で口の周りを掻くような仕草をする場合は、口の中や周りに異状がないか見てあげましょう。
夏場は熱中症にも注意
猫は暖かい場所を好む生き物ですが、人間よりも汗腺が少なく、発汗による体温調節ができません。そのため、夏場にエアコンの効いていない部屋に閉じ込められたり、風通しの悪い場所にいると、熱中症になってしまいます。
猫が熱中症になると、口を開けて喘ぐように「ハァハァ」と息をし、よだれをたれ流したり、目や口の粘膜が充血します。症状が進むと下痢や嘔吐、最悪の場合は命に関わるので猫の温度管理には注意しましょう。
猫が熱中症になると、口を開けて喘ぐように「ハァハァ」と息をし、よだれをたれ流したり、目や口の粘膜が充血します。症状が進むと下痢や嘔吐、最悪の場合は命に関わるので猫の温度管理には注意しましょう。
ネバネバ
猫のよだれがネバネバとしていて、口臭があり、食欲が低下している場合は、口内炎が原因である可能性が高いです。猫は、口内炎を起こすと、ネバネバしたよだれや血液の混じったよだれを出します。
猫の口内炎は、ウイルスによる感染症や腎不全などの病気が原因となっている場合もあるので、ネバネバしたよだれを出していたら動物病院へ連れて行きましょう。
猫の口内炎は、ウイルスによる感染症や腎不全などの病気が原因となっている場合もあるので、ネバネバしたよだれを出していたら動物病院へ連れて行きましょう。
吐く
猫がよだれをたらしていて、食べ物を飲み込んでもすぐに吐くようであれば、食道炎の可能性があります。、食道炎になると唾を飲み込むのも辛いため、唾を飲み込むときに泣き叫ぶこともあります。このような状態を放置すると、脱水症状や体重の減少で次第に元気がなくなり、長期化すると食道狭窄や巨大食道症になる可能性があります。
茶色
猫が茶色いよだれを出している場合は、血液が混じっている可能性と口腔内の炎症が疑われます。口内炎と歯周病は、猫の口腔内疾患の中でも特に多いので、日頃から注意と観察が必要です。よだれが茶色で、食欲が無い場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
血
猫のよだれに血液が混じっているのは、かなり危険な状態です。口内炎や食道炎、胃拡張・胃捻転・上気道感染症(風邪)などの病気でも、猫のよだれに血が混じることがありますが、最悪の場合、扁平上皮癌の可能性もあるので早めに動物病院へ連れて行きましょう。
透明
猫風邪(猫の上部気道感染症)で鼻が詰まっている場合などに、透明なよだれを出すことがあります。猫風邪の症状は、感染したウイルスの種類によって異なりますが、ウイルスの影響で舌や口内に潰瘍ができ、痛みからよだれが増える場合もあります。
猫がよだれを出しているのは体の不調のサインなので、よだれが透明でも軽視せず、病院に連れて行った方がいいでしょう。
猫がよだれを出しているのは体の不調のサインなので、よだれが透明でも軽視せず、病院に連れて行った方がいいでしょう。
猫のよだれによる口臭対策
猫のよだれが臭い原因は、歯石が溜まっていたり、歯周病により歯垢や歯周ポケットの細菌から毒素が出て臭気を放っている可能性があります。さらに、隠れた病気がある場合も、よだれが異臭を放つことがあります。猫のよだれによる口臭対策法をご紹介します。
歯周病による口臭対策
一般的に、猫は捕まえられて歯磨きをされることを嫌う生き物です。その結果、歯垢や歯石が溜まりやすく、歯周病になってしまう子が多いです。
猫の歯や歯茎を定期的にチェックし、歯磨きをして歯垢が溜まらないようにしてあげることで、歯周病や猫の口臭をある程度予防することができます。猫用のハブラシや綿棒を使って歯垢を除去し、口腔洗浄剤をスプレーしてあげましょう。
歯茎からの出血があったり歯がグラグラしている場合は、投薬治療や全身麻酔による抜歯などが必要になりますので、動物病院へ連れて行きましょう。歯周病を治療しなければ、猫のよだれの臭いは取れません。
猫の歯や歯茎を定期的にチェックし、歯磨きをして歯垢が溜まらないようにしてあげることで、歯周病や猫の口臭をある程度予防することができます。猫用のハブラシや綿棒を使って歯垢を除去し、口腔洗浄剤をスプレーしてあげましょう。
歯茎からの出血があったり歯がグラグラしている場合は、投薬治療や全身麻酔による抜歯などが必要になりますので、動物病院へ連れて行きましょう。歯周病を治療しなければ、猫のよだれの臭いは取れません。
猫風邪による口臭対策
猫風邪はウイルス・クラミジア・マイコプラズマなど、さまざまな病原体の複合感染によって起こることが多く、猫風邪により、よだれの臭いがきつくなる場合があります。猫風邪に特に多いヘルペスウイルス・カリシウイルスは、年に一度のワクチン接種で予防または症状を軽減できます。
内臓の病気による口臭
慢性腎不全などの腎臓の病気で、体内の毒素をおしっことして排泄できず、口臭がアンモニア臭になることがあります。腎臓は、機能が低下してしまうと回復しない臓器なので、腎臓に優しい療養食を与えてケアしながら現状維持することになります。
また、肝機能が低下している場合も口臭がきつくなります。肝臓は体内の毒素を分解し、無毒化する働きをする臓器です。猫のよだれによる口臭がきつい場合、肝機能がかなり低下していて、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
健康な猫はよだれをあまり出さないものですし、口臭もそんなに酷くはありません。猫のよだれが酷く臭う場合は、動物病院で獣医師の診断を受けましょう。
また、肝機能が低下している場合も口臭がきつくなります。肝臓は体内の毒素を分解し、無毒化する働きをする臓器です。猫のよだれによる口臭がきつい場合、肝機能がかなり低下していて、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
健康な猫はよだれをあまり出さないものですし、口臭もそんなに酷くはありません。猫のよだれが酷く臭う場合は、動物病院で獣医師の診断を受けましょう。
猫用よだれかけ
ペット メモリー よだれかけ
ペットメモリーのよだれかけは、色柄やサイズが豊富で、着脱も簡単です。病気でよだれが止まらないときでも、可愛いよだれかけがあれば、猫の気持ちも飼い主の気持ちも少しは和らぐでしょう。
猫用のよだれの薬紹介
猫用のよだれの薬は、よだれの原因によって異なります。必ず獣医師の診断を受けてから投薬するようにしましょう。ステロイドや抗生物質はよく効きますが、体への負担が大きいため、最近は漢方薬をすすめる獣医師も多いです。
サンタプロン ペット用 30cc
サンタプロンは、猫の口内炎や口臭の軽減、健康維持に効果のあるサプリメントです。スポイトでそのまま飲ませるか、ご飯に混ぜてあげましょう。持病のある場合は必ず獣医師と相談してから使用しましょう。
投稿者majin2014年1月9日 Amazonで購入 2歳の雌猫が口内炎に苦しんでいます。 まだ、歯を抜くには若いし体重が3Kg未満で麻酔も怖い 痛みからか食が細くなり痩せ、元気も無く、口臭体臭も酷い状態でした。 与えてまだ半月ですが、、効果てきめん!! 正直ここまでだと思っていなかったのでびっくりしています。 とても嬉しい このまま効果が継続する様であれば用量の多い物を購入するつもりです。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E7%94%A8-30cc/dp/B009JXCZ4S?SubscriptionId=AKIAIOZT56TLDVIBCEZA&tag=uranaru0c-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B009JXCZ4S
たかがよだれと侮るなかれ
健康な猫はよだれをダラダラとたらさないし、口臭もそんなに酷くはありません。「よだれぐらい大したことない」と放っておくと、口内炎や色々な病気でご飯が食べられなくなったり、手遅れになってしまいます。普段から猫の小さな変化にも気を配り、病院へも定期的に連れて行くなど、健康管理をしっかりしましょう。