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猫よけに重曹は使える?使う際の注意点と方法別の重曹の使い方を解説

猫に使用すると危険?「重曹」の役目とは

野良猫や近所で飼っている猫が、庭に入ってきて糞尿被害などに悩まされている人も少なくないでしょう。

人にも植物にも害の無いもの、猫よけ対策をしたいけれど命に危害を及ぼさないものを探している時になのが重曹です。

基本的には猫に健康被害を与えないものとして、重曹は重宝されています。安全に使用できる重曹で、本当に猫よけ対策ができるのか紹介します。

重曹の効果

重曹とは食塩水に二酸化炭素を加えることで作られた、弱アルカリ性の粉です。胃薬や入浴剤の他に、油汚れを落とす際の拭き掃除の時、調理の際のふくらし粉としても使用されています。

消臭効果もあるため、家庭内ではとても重宝されるアイテムです。重曹自体が人間の体内と同じ弱アルカリ性のため、害が少なく安心して使用することができます。

この効果がなぜ猫よけで発揮されるのか見ていきましょう。

消臭効果

猫よけとして重曹が使われているのは、消臭効果があるからです。人にとって不快に感じる臭いのほとんどが、酸性と言われています。

臭いの発生源が酸性であれば、弱アルカリ性である重曹をかけるだけで中和されて臭いも少なくなってきます。これは生ゴミや汗の臭い、アンモニア臭などにも効果的です。

直接その場所にふりかけたり、薄めて重曹スプレーをふきかけたりと場所によって使い分けます。

猫よけ対策

重曹が持つ消臭効果が、猫よけに活躍します。猫は居心地の良い場所をテリトリーとし、マーキングしたりトイレ場所にしたりします。

もしも自宅の庭でよく猫を見かけるようになったら、テリトリーになっている証拠です。猫は自身の臭いが残っている場所に立ち寄る習慣があるので、その臭いを断ち切ることが必要となります。

臭いを消しておけば、猫が定期的に立ち寄ることが少なくなってきます。

猫除けに重曹がなワケ

数ある猫よけグッズの中でも、重曹が注目されているのはなぜでしょうか?重曹が猫よけグッズとして重宝されている理由は、手軽に購入しやすいことや人や植物への被害が少ないことにあります。

猫よけ以外でも色々な用途に使えるため、もし余った時にも無駄がありません。

猫の糞尿被害による臭いを消したい時、ガーデニングをしている場所を綺麗に保ちたい時にも重曹はです。

お手軽価格

重曹を猫よけとして使いやすい理由のひとつは、リーズナブルな面にあります。ホームセンターやドラッグストアなどでも手に入りやすく、100均でも販売されているアイテムです。

初めて重曹を使用するなら、まずは100均で購入して使い方や効果を体験してみましょう。使いやすかったり効果を感じられたりしてから、ホームセンターなどで大容量タイプを購入するのがです。

人や植物などの自然に優しい

胃薬やふくらし粉などに使われいることからもわかるように、重曹は人間が口にしても害のない成分で作られています。そのため自宅でペットを飼っている人も安心して使うことができます。

除草剤などにも使わている重曹は、土に撒いても自然分解されるため育てている植物への影響が少ないのもメリットのひとつです。

重曹を買い置きしていても、厳重に保管する必要も無いため負担も少なくなります。

【方法別】猫よけに重曹を使う際の使い方

重曹を購入したら、さっそく猫よけ用の重曹を作りましょう。粉のまま使う場合や、薄めて撒いたりスプレーしたりする時の適量を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

効果をより求めるのであれば粉のままで、手軽にまんべんなく散らしたい時には重曹スプレーが使いやすいです。

それぞれの使い方や使用する分量の目安は以下のとおりです。

粉のまま使う場合

猫の強い糞尿被害に悩まされている時は、重曹を粉のまま使用すると効果的です。

猫は穴を掘って糞をする習性があるので、対象となる場所は掘り返して土と重曹を混ぜるようにすると臭い消しができます。これは糞を片付けてから行ってください。

それ以外の場所は庭にまんべんなく重曹を撒いていきます。風がある日に行うと粉が舞いやすいのと、多めに量が必要になるのが難点です。粉の状態で使う時の量の目安は次のとおりです。
面積重曹
1平方メートル100g
2平方メートル200g
3平方メートル300g

重曹水として使う場合

糞尿被害が広範囲にある場合には、全体的に撒きやすいように重曹水にします。土に染み込みやすいので、気づくことができない埋もれている糞へも対処できます。

分量は以下のとおりですが、もし臭いがキツイようであれば濃度を濃くてもOKです。沈殿しやすいので、重曹水を作ってからすぐ撒くようにしてください。

雨が降ると効果が薄まってしまう可能性もあるため、実行するなら天気の良い日や雨上がりがです。
面積重曹
1平方メートル以下60g1L
1平方メートル72g1.6L
2平方メートル144g3.2L

重曹スプレーとして使う場合

玄関先やベランダなどに撒く程度なら、重曹スプレーが便利です。手軽に撒きやすくなりますが、効果としては粉の状態や重曹水に比べると弱くなります。

まずは糞を片付けて粉や重曹水で臭いを断ち切り、効果が現れてから重曹スプレーに切り替えると良いでしょう。

重曹を使用する量も比較的少量で済むため、経済的にも負担が少なくなります。
面積重曹
1平方メートル以下45g100ml
1平方メートル100g220ml
2平方メートル200g440ml

猫よけに重曹を使う際のポイント3つ

猫よけに重曹を使う時には、より効果的な方法やタイミングがあります。重曹の消臭効果は割と持続するため、こまめに撒く必要が無く3ヶ月に1度でも良いくらいです。

しかし天候や猫の行動によっては、撒くスパンが変わってくるので撒いた後の経過観察は欠かさないようにしましょう。

基本的に害の無いものですが、重曹を撒く時にはゴーグルなどをつけて目に入らないように気をつけてください。

重曹を使う際のポイント1:まんべんなく撒く

猫は自分の臭いをたどりながら、散策をする習性があるためルートが決まっています。また他の猫がマーキングしている場所には寄り付きません。

猫が散策する時に歩くルートから、外すためには徹底的に臭いを消すことが大切です。庭先の土を全て変えられるのが一番理想ですが、そうもいきません。

猫の糞尿、臭いを除去するために糞を取り除いてから「少し撒きすぎかな?」というくらいまんべんなく撒くことで効果が得られます。

重曹を使う際のポイント2:水はぬるま湯を使う

重曹水や重曹スプレーを作る時には、ぬるま湯を使うことがです。重曹が溶けやすくなるので、まんべんなく撒くことができます。

猫の糞は酸性なので重曹で臭いを抑えられますが、尿に関してはアルカリ性の成分も含まれています。可能であれば、漂白剤で尿を洗い流してから重曹水や重曹スプレーを撒くとより効果的です。

範囲が広ければ、スプレーの他にじょうろを使うと撒きやすくなります。

重曹を使う際のポイント3:雨が降りそうな日は使わない

重曹を猫よけとして使う時には、天気に考慮するのも大切です。効果が現れる前に、重曹が薄まってしまうため雨が降りそうな時は避けた方が良いでしょう。

また風が強い日も、粉が舞い散ってしまい効果が薄れてしまうのでNGです。雨上がりや天気の良い日に重曹を撒けば、より効果が期待できます。

せっかく行うのなら、より効果が現れる方法を確認してから実践することがです♪

重曹以外で猫よけする方法3つ

あくまでも猫の臭いを消すことが目的である重曹は、補助的な役割でしかありません。その場所を縄張りとしている猫の臭いを消して、無事に回避できるようになっても、他の猫が来る可能性もあるからです。

猫を寄せ付けないためには、重曹と一緒に他の方法も合わせて使ってみてください。また重曹では全く効果が現れなかった人にも方法です。

猫や人、植物への被害が少なく安心して使えるものだけをピックアップしました。

重曹以外で猫よけする方法1:とげ付きシートを置く

猫よけ対策としてすぐに取り入れやすいのが、100均でも販売している「とげ付きシート」です。名前のとおり、シートがとげ状になっているため、猫がこの上を歩くのを嫌がります。

しかしこのシートを飛び越えたり、上手に避けて庭先に侵入する猫も多いので設置する場所には工夫が必要です。

柔らかい場所に敷いたり、人間が踏んだりすると効果が全く無くなってしまうので気をつけましょう。

重曹以外で猫よけする方法2:猫が怯むような動物モチーフのオブジェを置く

警戒心の強い猫は、縄張りに見たことのない生き物がいるだけでも怯むことがあります。猫が糞をする場所、居座る場所が決まっていたらオブジェを置いて撃退するのも効果的です。

夜に活動する場合もあるので、目が反射する素材になっているものを選ぶと良いでしょう。見た目も可愛らしいので、庭先がおしゃれなのも嬉しいポイントです。

しかし猫が慣れてしまったり、見当違いの場所に置いたりすると効果が薄れてしまいます。

重曹以外で猫よけする方法3:猫が嫌うにおいを放つ植物を植える

自身の臭いで縄張りを示すように、猫は臭いにとても敏感です。ガーデニングができる家では、猫よけとして猫が嫌いなハーブを植えるのも効果があります。

猫が苦手とするのはローズマリーやペパーミント、レモングラスなどのミント系や柑橘系の植物です。植えることが難しければ、これらの成分を配合した猫よけスプレーも販売されています。

アロマオイルで代用できそうですが、揮発性が高いため効果が持続しません。

猫よけに重曹を使う際の注意点3つ

初めて猫よけに重曹を使う時にはいくつか注意点があります。この注意点を把握していないと、効果が無いのに続けて無駄骨になってしまったり、庭の植物に被害が及んでしまいます。

またちょっとしたことでも、ご近所トラブルに発展しかねないので周りへの配慮も決して忘れてはいけません。

猫が嫌い、猫を遠ざけたいと考えている人だけではなく、猫が好きという人もいます。
重曹を使用する時の注意点
  • 植えている植物はアルカリ性の土には強いか
  • 効果が出ているか確認する
  • 猫好きな人や近所の目を気に掛ける

重曹を使う際の注意点1:植えている植物はアルカリ性の土には強いか

除草剤の成分の一部としても使われている重曹は、ほとんどの植物に害はありません。しかし中には酸性の土を好む植物もあるので、重曹を撒く時には必ず植物がアルカリ性の土に適しているか調べることが必要です。

また植物の傷に直接重曹が触れてしまうと、枯れる原因になります。アルカリ性の土壌に強くても、植物には直接かからないように撒きましょう。

ブルーベリーやじゃがいもなどは酸性の土を好むので重曹散布には向きません。

重曹を使う際の注意点2:効果が出ているか確認する

重曹を撒いたからといって、安心してはいけません。撒いたその時からこまめに糞被害が無いか、猫が立ち寄った形跡が無いか確認しましょう。

効果があればそのまま続けるべきですが、効果が現れないようであれば別な策を考えなければなりません。

無駄な時間や出費を浪費しないためにも、とても必要なことです。効果があれば、重曹散布は3ヶ月に1度のペースでOKです。

猫好きな人や近所の目を気に掛ける

自身では必死に猫よけ対策をしていても、一心不乱に粉を撒いている姿をご近所の人が見てしまったら不審に思われてしまうこともあります。またあからさまな猫よけグッズは、猫好きな人から見ると不快な思いをさせてしまう可能性も否めません。

一番良いのが、庭いじりや水撒きをしているような雰囲気を装って重曹を撒くことです。信頼できる人であれば、猫被害に悩んでいることも話すのも良いでしょう。

猫よけにな重曹

100均の重曹で効果を感じられるようになったら、大容量タイプの重曹で継続していきましょう。大容量タイプでなのが「ニチガ/国産重曹」です。

食用として製造されているため、ペットを飼っていたり小さい子供がいたりする家庭でも安心して使用できます。

粒子が細かいので水に溶けやすく、重曹水や重曹スプレーを作る時にも便利です。

猫よけに重曹を使うときは効果を確認すること

猫よけの効果が現れたかどうか、確実にわかるようになるまでは少し時間がかかります。ある猫を防ぐことができても、他の猫が来ることもあるので、いたちごっこのようになってしまうからです。

重曹を猫よけとして使ったら、必ず効果を確認しましょう。効果が無ければ、すぐに別の方法を考えなければなりません。

猫よけグッズと重曹を組み合わせて使っても、効果が格段に上がる場合もあるのでぜひ色々チャレンジしてみてください♪
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