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知りたい!独り暮らしでの猫の飼い方!後悔しないための注意点とは?

独り暮らしで猫を飼うメリットとは?

仕事を終えて家に帰って、なんとなくさみしいと感じてしまう独り暮らしの方は多いのではないでしょうか。

そんなとき、かわいらしい猫が待っていてくれたら、毎日家に帰るのが楽しみになりそうです。

まずは、独り暮らしで猫を飼うメリットを見てみましょう。

独り暮らしで猫を飼うメリット1:とにかく癒される!

独り暮らしの部屋の玄関のドアを開けたら、猫がお出迎えをしてくれるなんて、うれしくなります。かわいらしく鳴いてごはんを催促されたら、一日の疲れも飛んでいきそうです。

膝に乗って、ごろごろとのどを鳴らして甘えてくれたり、お風呂から出てくるのをちょこんと座って待っていてくれたり。

ただ眠っている姿を見ているだけでも、猫は独り暮らしの飼い主さんの癒しです。

独り暮らしで猫を飼うメリット2:散歩の必要がない

猫は、犬とちがって散歩をさせる必要がありません。

トイレのために外へ連れ出す必要がなく、家の中で上下運動ができるスペースがあれば、運動不足になることもありません。

これは、独り暮らしの方には大きなメリットです。

独り暮らしで猫を飼うメリット3:トイレを覚えるのが比較的早い

猫は、決まった場所で、砂の上に排泄する習性を持っています。そのため、猫にトイレを覚えさせるのは、比較的簡単です。

一度きちんとトイレの場所を教えれば、その場所以外での粗相はほとんどありません。

独り暮らしで猫を飼うメリット4:寝ていることが多くお留守番が得意

猫は一日の大半を眠ってすごします。ですから、お留守番は得意です。

ごはんとお水をきちんと与え、清潔なトイレの準備さえできていれば、猫はちゃんとお留守番をしていてくれます。

独り暮らしで猫を飼うデメリットとその理由

ふわふわとかわいらしい猫ですが、いつもかわいいばかりというわけにはいきません。

一緒に暮らしていれば、困ってしまうことも、腹が立つこともあります。

ここでは、独り暮らしで猫を飼うデメリットについて考えてみましょう。

独り暮らしで猫を飼うデメリット1:部屋や家具が傷つきやすい

爪とぎは猫の習性です。

飼い主さんの言うことをよく聞いて、決まった場所でしか爪とぎをしない猫もいます。けれども実際は、飼い主さんが爪とぎをしてほしくない場所で爪とぎをしてしまう猫の方が多いでしょう。

大切なソファやラグ、木製の家具などが猫のお気に入りの爪とぎになりやすく、場合によっては壁を傷つけてしまう猫もいます。

独り暮らしで猫を飼うデメリット2:言うことを聞いてくれないことがある

猫は自由な生き物です。

叱っても、しつけをしても、なかなか飼い主さんの思うようにはならないこともあるでしょう。

その点では群れで行動してリーダーに従う習性をもつ犬の方が、飼い主さんの言うことを聞いてくれますし、しつけがしやすいと言えます。

独り暮らしで猫を飼うデメリット3:夜行性なので夜の行動が活発になる

猫は夜行性の生き物です。昼間は眠っていることが多いのですが、夕方から夜にかけては活発になり、走りまわることがあります。

猫によっては、そのまま明け方まで活発にすごすため、独り暮らしの飼い主さんは、慢性的な睡眠不足になってしまうこともあります。

独り暮らしで猫を飼うデメリット4:長期の外泊や旅行が難しい

猫はお留守番は得意です。

とは言うものの、ごはんやお水、トイレの掃除などのお世話は日々必要ですから、猫を飼うと長期に渡って家を留守にすることは難しくなります。

独り暮らしの飼い主さんが長い出張や旅行に出かけるためには、猫のお世話の問題を解決しなくてはなりません。

独り暮らしで猫を飼うことはどんな覚悟が必要なのか?

独り暮らしで猫を飼うメリットとデメリットをふまえた上で、猫との暮らしをスタートさせようと決心したとき、どんな覚悟をもって猫を迎えればよいのでしょうか。

長生きの猫がふえている現在、一匹の猫との暮らしが20年に及ぶことも考えられます。20年をよいパートナーとしてすごすために、必要な覚悟について考えてみましょう。

部屋や家具を傷つけられたり壊される覚悟

飼い主さんにとってどの家具が大切なのか、猫には分かりません。お気に入りの家具が傷つけられてしまうことも、大切なものが壊されてしまうこともあるでしょう。

賃貸の部屋の壁を傷つけてしまった場合は、退去時に修理の費用を請求される可能性もあります。

まずは、部屋や家具を傷つけられる、壊される覚悟が必要です。

トイレなどの掃除や世話ができるか

比較的手のかからない猫ですが、毎日のごはんのお世話は必要です。

また、猫は清潔なトイレを好みます。汚れたままでは、トイレを使おうとしない猫もいます。その場合、トイレ以外の場所で粗相をしてしまったり、トイレを我慢しすぎて、体調を崩してしまったりということにもなりかねません。

お友だちと出かけてどんなに楽しい時間をすごしていても、猫をほったらかしにしない決心、猫のお世話のために家に帰る覚悟が必要です。

経済的な負担ができるか

猫を飼うためにはお金がかかります。独り暮らしの飼い主さんには大きな負担になる場合もあるでしょう。

特別ぜいたくなおやつを与えなくても毎日のキャットフードは必要ですし、トイレの砂などの消耗品もあります。

ワクチン接種のほかにも、急な病気で通院することになれば、場合によっては人間以上にお金がかかります。

このような経済的負担への覚悟も必要です。

最期まで大切に飼う覚悟

家族になったのですから、最期まで大切に飼う覚悟をしてください。

高齢の猫に、からだのトラブルはつきものです。寝たきりになって、介護が必要になることもあるでしょう。

今は独り暮らしでも、将来、結婚や出産などで飼い主さん自身の生活スタイルが変化することも考えられます。

どんなときも決して途中でほうり出さず、最期のときまで猫によりそって、猫のために最善の決断をしてあげましょう。

独り暮らしで猫を飼う際の住環境の注意点

室内で暮らす猫には、起きやすい事故があります。多くの場合、猫の習性を理解して、あらかじめ気をつけておけば事故は防げます。

ここでは、猫との生活で、独り暮らしの飼い主さんが気をつけてあげたい、いくつかの注意点を考えてみましょう。
一緒に暮らすうえでの注意点
  1. お風呂の水を抜く
  2. 電気のコードをガードする
  3. 閉じ込めや転落に注意する
  4. ヒーターやカーペットなどでのやけどに注意する

猫との住環境の注意点1:お風呂の水を抜く

シャンプーは苦手でも、お風呂場が好きな猫はいます。飼い主さんの入浴中に、一緒にお風呂場ですごして暖をとる猫もいるくらいです。

しかし、お風呂場は室内飼いの猫にとって、とても危険な場所でもあります。猫が浴槽で溺れる事故はよく起こります。浴槽の縁は猫にとっても滑りやすく、一度滑り落ちてしまうと、はいあがろうとしても手がかりがありません。

フタをしていても、猫がフタごと浴槽に落ちてしまったり、フタのすき間から浴槽に入りこんでしまったりする可能性があり、安全とは言えません。

独り暮らしの場合はとくに、浴槽の水は、使い終わったら抜くことを習慣にしておくとよいでしょう。

猫との住環境の注意点2:電気のコードをガードする

電気のコードをかじってしまう猫は多いのですが、これは感電の恐れがあり、とても危ないことです。

苦い味のするジェルをぬる、猫が嫌いなにおいのスプレーをかけるなどの対策もありますが、コードをかじるクセは、一度ついてしまうとなかなか治せません。

独り暮らしの場合、留守中のことを考えて、電気のコードには対策をしておきましょう。

家具の裏側を這わせて、できるだけ電気コードが猫の目にふれないようにすることもできますし、プラスチックのカバーをかけて、壁に固定してしまうこともできます。

スパイラルチューブと呼ばれるポリエチレン製のケーブル保護材で、ぐるぐると太く巻いておくのも効果的です。

猫との住環境の注意点3:閉じ込めや転落に注意する

閉じ込めや転落も、室内で起こりやすい事故です。

もっとも危険なのは、洗濯機や電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品への閉じ込めです。

狭い場所が好きな猫が入りこんでいるのに気づかず、家電のフタやドアを閉めてしまう、もしくは気づかないまま家電を使用してしまうなどのケースが考えられます。猫は暖かいところが好きなので、使用後の乾燥機も危険です。

どの家電も、使用後は必ずフタやドアを閉めるようにしましょう。

極度に高温・低温になる部屋への閉じ込めも、独り暮らしではとくに注意が必要です。

長時間の留守番のとき、うっかりドアを閉めてしまい、猫がごはんや水のある部屋に行けなくなってしまう事故もあります。

また、子猫や高齢の猫の場合は、転落にも注意が必要です。

猫との住環境の注意点4:ヒーターやカーペットなどでのやけどに注意する

猫は暖かい場合を好むので、冬はヒーターやストーブ、電気カーペットなどでの事故が起こりやすくなります。

ヒーターやストーブに近づきすぎて、猫の毛が焦げてしまったという話はよく聞きます。毛が焦げてしまうだけではすまず、やけどをしてしまう猫もいます。

ヒーターやストーブのまわりは、猫が近づきすぎないように、ガードで囲っておくと安心です。

また電気カーペットなど、比較的低温なものでも、やけどの危険はあります。

電気カーペットの温度設定は低めにする、湯たんぽなどを使う場合は、厚手のタオルを巻くなど、寒い季節にはやけどに気をつけてあげてください。

猫を飼うために必要なアイテムと費用は?

独り暮らしで猫を飼うためには、なににお金がかかるのでしょうか。初めて猫と暮らす飼い主さんにとっては、いちばん気になるところです。

ここでは、独り暮らしで猫を飼うために必要な最低限のアイテムと費用について見ていきます。
具体例
基本アイテム食器、トイレなど
外出用アイテムキャリーバッグ・ハーネスなど
医療費ワクチン接種、避妊・去勢手術など
その他キャットフード、トイレの砂、月々の保険料など

必要なアイテムと費用1:猫用の食器やトイレなどの飼育の基本アイテム

まずは、毎日の生活で使うアイテムについて考えてみましょう。

なんと言っても、基本はごはんとトイレです。

自分の食器が決まっていた方が、猫も落ちついてごはんが食べられます。トイレはさらに重要で、使い心地のよい気に入ったトイレを、清潔に保ってあげることが大切です。

食器は猫が食べやすい、浅めのボウル型のものがよいでしょう。割れない素材、プラスチックなどが安心です。最近は、食べやすい角度の、高さのある器も出ていますから、猫の体型や年齢にあわせて選んであげましょう。

トイレは、大きめのものがです。

小さすぎると、猫が入りたがらない、排せつ物が外に出てしまうなどの問題が起こりやすくなります。砂を使うトイレの場合は、砂の飛び散りも気になります。

カバーがついたもの、トイレシートやチップを使い掃除の手間が少ないものなど、猫の好みと独り暮らしの飼い主さんの生活スタイルにあわせて、トイレを選びましょう。

必要なアイテムと費用2:キャリーケースなどのお出かけアイテム

猫はお出かけの機会は少ないので、キャリーケースなどは必要ないと思われがちですが、健康診断やワクチン接種のための通院には、猫を運ぶものが必要です。

手さげタイプ、肩かけタイプ、リュック型など、さまざまな大きさ、型のキャリーケース、キャリーバッグがあります。猫にあった大きさのもの、飼い主さんが持ちやすいものを選びましょう。

近所の病院へ行くときには、軽くてやわらかな素材のキャリーバッグ、長距離の移動で公共交通機関などを利用する場合には、重くてもしっかりした素材のキャリーケースというように、用途にあわせて用意しておくと、さらに便利です。

必要なアイテムと費用3:ワクチンや避妊・去勢手術費用

猫と暮らすためには、医療費もかかります。

猫には、ワクチンを接種することで予防できる、いくつかの致命的な病気があります。念のため、適切な時期にワクチンの接種を検討しましょう。

また家の中で暮らしているので、避妊・去勢手術は必要ないと考えがちですが、猫は発情期になると、オス・メスそれぞれが特別な行動をします。

たとえば、マーキングと呼ばれるスプレー行動は、主にオス猫が自分のにおいをつけるため、あちこちに少量の尿をかけるものですが、そのにおいは強烈です。

またメス猫は、発情期を迎えると、大きな声で鳴き続けます。これらの行動は猫の本能なので、どんなに叱っても、完全に止めさせることはできません。

避妊・去勢手術をすることで、これらの行動はおさまり、猫も飼い主さんも穏やかに暮らすことができます。

必要なアイテムと費用4:ペット保険やエサなど毎月かかる費用

このほかに、毎月かかる費用として、エサ代やトイレ用品のための費用があります。

また、長期の通院が必要な持病を抱えてしまった場合や、突然の病気で多額の医療費が必要になったときのために、最近ではペットの保険に加入する飼い主さんもふえています。

こんな時どうする?外泊や帰省時の対処法

外泊や帰省など、長期間にわたって家を空けるとき、猫の世話はどうすれはよいのでしょうか。独り暮らしの飼い主さんにとって、大きな問題です。

自動でごはんが出てくるオートフィーダーを使うなど、短期間であれば方法はありますが、長期の場合は、別の対策が必要になります。

ここでは、独り暮らしの飼い主さんが、長期間にわたって家を空けるとき、どんな対処法があるのかについて、考えてみましょう。

外泊や帰省時の対処法1:ペットホテルを利用する

独り暮らしの飼い主さんのための、便利な施設のひとつがペットホテルです。

ペットホテルで猫たちは、温度管理の行き届いた部屋のそれぞれのケージですごします。動物病院に併設されている場合も多く、健康管理の面でも、安心して預けることができます。

外泊や帰省時の対処法2:知人やペットシッターにお願いする

環境の変化を嫌う猫にとっていちばん落ちつける場所は、やはり住みなれた我が家です。

気軽にお世話をお願いできる知人は、独り暮らしの飼い主さんにとっては頼れる味方です。

そういう知人が身近にいない場合には、ペットシッターさんにお願いするのもひとつの方法です。最近では、猫専門のキャットシッターさんもふえています。

鍵を預けて、留守中に独り暮らしの家に入ってもらうことに抵抗があるという方のために、事前に訪問・面談をしてくれるシッターさんがほとんどです。

留守のあいだ契約どおりに訪問、ごはんやトイレの掃除などのお世話をし、猫が退屈しすぎないように一緒に遊んでもらえます。訪問終了後はレポートが送られてくるので、外出先から猫の様子を確認でき、とくに独り暮らしの方には安心です。

独り暮らしでも猫を最期まで飼う覚悟をしっかり持って家族にお迎えしよう!

今回は、独り暮らしで猫を飼うことについて、さまざまな角度から考えてみました。

最期まできちんと飼う覚悟を持って猫を迎えれば、少しの手間やトラブルは、必ず乗り切れます。猫が飼い主さんに与えてくれる癒しは、どんな手間やトラブルにも勝ります。

飼い主さんの知識と工夫で、独り暮らしでも猫との生活を楽しんでください。
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