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猫のための保護猫カフェ「ねこかつ」の保護猫の譲渡の流れと保護活動

ねこかつについて

埼玉県川越市にある「ねこかつ」は、家族を探している猫と出会える「保護猫カフェ」です。

ねこかつにいる猫たちは買ってきた猫ではなく、元は行き場のない猫たちを保護・ケアをしながら飼い主も募集しています。

オーナーの梅田達也氏はねこかつの運営方針で注目を集め、情熱大陸にも出演しました。

「保護猫カフェに興味があるけど、どんな場所なのかわからない」という方に向けて、「ねこかつ」の情報をまとめてみました。
ねこかつについて
店舗川越店、大宮日進店
アクセス川越店:本川越駅から徒歩2分/大宮日進店:日進駅から徒歩5分
営業時間12:00~20:00(月曜定休日/祝日営業・翌火曜日休業)
システム時間制後払いシステム
料金30分:600円/1時間:1,000円/以降30分ごと:+400円

店舗

埼玉県川越市とさいたま市に各1店舗、合わせて2店舗が営業しています。

オーナーは、東日本大震災で福島県の避難地域に取り残された猫や犬を保護するボランティア活動をきっかけに「ねこかつ」をオープン。物件探しから内装リフォームまでほとんど一人で行いました。

ねこかつを開く際に選んだのは商店街の人どおりの多い場所。“まずは保護猫に触れ合ってもらうこと”が目的でした。

アクセス

どちらの店舗も最寄り駅から徒歩10分以内の場所です。駐車場はないので公共交通機関を使っての来店がです。

「ねこかつ」は一般的な猫カフェと違い人に慣れていない猫も多くいるので、猫との触れ合いに慣れていない人は触れ合い方を確認してからの来店をします。

人馴れしていない猫には触れることができない子もいます。無理に触らないようにしましょう。

また、非常にたくさんの猫がいるスペースなのでニオイが気になる方もいます。ニオイや猫の毛に敏感な方はマスクを持参するなど対策をしていきましょう。
店舗アクセス
川越店西武新宿線本川越駅より徒歩2分、JR川越駅より徒歩約10分
大宮日進店JR日進駅より徒歩約5分

営業時間

川越店、大宮日進店のどちらも営業時間と定休日は同じです。

15時ごろがおやつタイムで、お客さんが猫におやつをあげることもできます。このおやつ時間を狙って入店するお客さんもいます。

店舗外での譲渡会参加のために臨時休業になることもあります。来店の際にはホームページで営業情報を確認することをします。

また、ゴールデンウィークや年末年始は変則営業となります。こちらもホームページでの確認がです。
営業時間定休日
12:00~20:00毎週月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が休業日)

システム

時間制の後払いで、ワンドリンクが付いてきます。ドリンクは冷蔵庫またはホット用のドリンク置き場から好きな1本を選んでいくシステムです。

ドリンクはお茶や水の他にも、缶コーヒーやフルーツジュース、グリーンスムージーなども置いています。

一般的な猫カフェにある購入式の猫のおやつやドリンクバーはありませんが、備え付けの猫じゃらしで猫と遊ぶこともできます。

また、猫じゃらしは毛皮不使用のものに限り持ち込みも可能です。入口で確認の上、消毒してもらいます。

料金

基本的な料金は下表のとおりです。ワンドリンク付きの料金になります。

18歳以下は全日、基本料金の半額で利用できます。平日限定で次の条件に該当する方も半額になります。

・65歳以上の方
・障がい者の方&ご同伴の方(1名様まで)

詳しいことはスタッフに確認してみましょう。

営業時間が12:00~20:00なので、川越観光の休憩時間として訪れることもです。
時間料金
30分600円
1時間1,000円
以降30分ごと+400円

ねこかつの猫のための保護活動とは

「ねこかつ」という店名は、「婚活」や「就活」のように、「猫活」(猫の保護活動)という言葉も普通に使われるようになって欲しいという思いを込めてつけられました。

「ねこかつ」では店名にふさわしく、店舗での飼い主探しの他にも、主に3つの猫のための保護活動を行っています。

それぞれの活動に興味のある方は詳しいサイトをチェックしてみてください。

譲渡会

「ねこかつ」では保護猫たちとの出会いの場を広げるため、各地で譲渡会を行っています。

主に埼玉県内のホームセンターなどの大型商業施設、不動産会社で月1~2回の開催ですが、埼玉スタジアム2002でのイベントや県内のIKEA、新宿でも不定期に開催しています。

譲渡会の詳しい内容については後述しますが、この譲渡会で年間約500匹もの猫が新しい家族を見つけています。

そして新しい家族の元へ譲渡された子の空いたケージに、新しく保護猫を迎えるサイクルになっています。

TNR活動

猫の保護活動としてよく聞く「TNR活動」。これは「TRAP:捕獲器で安全に野良猫を捕獲すること)」「NEUTER:不妊・去勢手術を行うこと」「RETURN/RELEASE:元の場所に返すこと」の頭文字を取った活動です。

TNR活動で不妊・去勢手術をした猫は耳をV字にカットしてもらいます。これが、施術済みの印になります。

元々繁殖力の高い猫が野良猫として繁殖することで、処分されてしまう猫が増えるだけでなく、地域トラブルの原因にもなります。

そのような状況を改善するために行われている活動で、「ねこかつ」ではTNR活動や後述の地域猫活動に関する相談も受け付けています。

地域猫活動

地域猫とは、特定の飼い主がいないものの、地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫を指します。

地域猫活動の目的は、将来的には飼い主のいない猫を減らすことです。「地域猫」として管理することで、今以上に増やさないこと・今生きている猫に長生きしてもらうことで不幸な猫を減らしていく活動です。

自治体によっては、地域猫活動に際しての不妊・去勢手術に助成金が出るところもあります。

「ねこかつ」では協力病院さんで手術するため通常よりも安価な上、触ることのできない子の不妊・去勢手術も可能です。関心のある方は相談してみてはいかがでしょうか。

ねこかつで保護猫を家族に迎え入れる方法

保護猫を迎え入れる大切さはわかったけど、実際に迎え入れる場合にはどのような手順なの?準備しておかなくてはならないものはある?とお思いの方に、「ねこかつ」での猫を迎える手順を紹介します。

ここに書いていること以外にも、猫を迎え入れる上で必要な心構えや物品は数多くあります。

本気で猫を迎え入れようとお考えの方は、十分な情報収集をしてください。

1:保護猫を譲渡:アンケート記入

「ねこかつ」に来店し、店内の猫と遊ぶ中で「この子を家族に迎えたい」と感じた猫に出会ったら、まずはスタッフに声をかけましょう。猫の性格や年齢、譲渡の条件の説明があります。

お迎え希望の猫に関する説明を聞いた後、アンケートに記入をします。アンケートを元に条件と合えば、譲渡についての詳しい打ち合わせに移ります。

ねこかつでは、「完全室内飼育であること」や「猫が一人でいる時間が短いこと」などを条件としています。

猫の飼育経験があっても条件がクリアできない場合は譲渡が難しい可能性が高いです。

2:保護猫を譲渡:打ち合わせ

アンケートを元に譲渡の条件と合ったら、譲渡の日時を決めます。「ねこかつ」ではその場で猫を連れて帰ることはできません。後日、スタッフが猫を届けてくれます。

譲渡の日時が決まりましたら、それまでに猫用のトイレやごはんを用意しておきましょう。

猫は砂を掘ってトイレにする習性があるので、必ずトイレ砂を用意しましょう。ペットシーツは砂の下に敷いておくとニオイが軽減されます。

また、観葉植物などを置いている家では植物の種類にも注意が必要です。猫が食べてしまうと毒性のある植物もあるので、片付けられる場合は片付けてしまう方が良いです。

3:保護猫を譲渡:保護猫と自宅訪問

自宅に猫を届けてくれたねこかつのスタッフから再度注意事項などの説明を受けます。玄関先での引き取りはできず、必ず室内に上がってもらいます。

子猫の場合、新しい環境への適応力が高いのですぐに新しい家の探検を始めることもあります。成猫は子猫ほど適応力がないので、初めはケージなどを用意して自分の縄張りを確保してあげる方が良いです。

無理やりキャリーケースから出したり、触れ合ったりしようとすると猫が怯えて家に馴染めない可能性があります。トライアル期間があるので、猫のペースで馴染んでいけるよう見守りましょう。

4:保護猫を譲渡:トライアル期間

家に来た日から1~2週間程度のトライアル(お試し飼い)期間が設けられています。

先に飼っていた猫や犬など別の動物がいる場合、赤ちゃんがいる家庭での相性を見る期間にもなります。もちろん、迎え入れた自分自身との相性を再確認する期間でもあります。

これから猫の最期まで末ながく生活を共にする相手になるので、せっかく迎え入れた猫が気持ちよく自宅で生活できるようにトライアル期間中にも率先して環境を整えてあげましょう。

5:保護猫を譲渡:本譲渡

トライアル期間を経て、再度ねこかつのスタッフが自宅にやってきます。猫の様子などを見て問題ないと判断されれば本譲渡になり、晴れて家族の一員となります。

改めて名前を付ける人もいますし、元々の名前で呼びつづける人もいます。せっかく新しい家族として迎え入れるのであれば自分たちで考えた名前を付けたいと考える方もいるでしょう。

新しい名前を付ける方は、猫の様子を見ながら新しい名前でたくさん呼んでたくさんかわいがってあげてください。

6:保護猫を譲渡:医療費の一部負担金

本譲渡が決まったら、約束事項を記載した書面にサインをして、医療費の一部負担金を支払います。一部負担金は一頭につき30,000円です。

一部負担金の内訳は不妊去勢手術・ワクチン接種・マイクロチップ・ウイルス検査・寄生虫駆除・その他医療処置費用)となっています。この負担金が次の保護猫を受け入れる資金にもになります。

その他に保護猫を迎え入れるにあたってわからない点は、その都度ねこかつのスタッフに確認することをします。

ねこかつへ行く時の注意点

不幸になる猫を減らすために活動している「ねこかつ」では、来店時に注意事項が2点あります。

来店前にしっかりと確認して、自分が楽しく過ごせるだけでなく他のお客さんや猫たちも気持ちよく過ごせるようにしましょう。

また、入店時に注意を受けた場合にはすぐに対処し、スタッフや猫たちに迷惑をかけないようにしましょう。

ねこかつへ行く時の注意点1:毛皮製品起用のお断り

「ねこかつ」では毛皮製品を着用した方の入店ができません。

犬や猫、たぬきやキツネなどから生きたまま毛皮を剥ぐなど、残虐な方法で製造された毛皮製品を着用していることで多くの方を不快にさせるからです。

猫じゃらしを持ち込む際にも毛皮製品は禁止されていますので、来店時には持ち物だけでなく自分の服装にも注意が必要です。

本物の毛皮でなかったとしても禁止される可能性が高いため、紛らわしいものは身に着けないことが最適です。

ねこかつへ行く時の注意点2:靴下着用

「ねこかつ」では衛生面や猫の健康管理のため、裸足やストッキングの方に靴下の着用をお願いしています。

靴下を履いてこなかったまたは持ってこなかった方には店内で1足100円にて販売もしています。種類もいくつか用意があります。

パンプス用の短いソックスでは足にじゃれつかれて痛かったという口コミもあるので、裸足やストッキング以外の方も靴下を履いた方が良いです。

また、汚れやニオイが気になるという方は替えの靴下や服を持参し、退店後に着替えることをします。

ねこかつ譲渡会イベント会場一覧

「ねこかつ」では店舗での保護猫譲渡活動以外に、埼玉県内の観光施設、大型商業施設や不動産会社などで月に1~2回、定期的に譲渡会を開催しています。

都内にも定期開催をしている会場がありますし、川越スカラ座や埼スタフェスタ、埼玉県内のIKEA、新宿京王百貨店でも不定期に開催しています。

店舗までは遠いけど、譲渡会の会場なら近いという方は足を運んでみてはいかがでしょうか。なお、譲渡までの流れは店舗での譲渡と変わりません。
譲渡会イベント会場一覧所在地
小江戸蔵里〒350-0043 埼玉県川越市新富町1丁目10-1
島忠ホームズ所沢〒359-1105 埼玉県所沢市青葉台1327番地
島忠江東猿江店〒135-0003 東京都江東区猿江2-16-3
島忠草加店〒340-0044 埼玉県草加市花栗2-7-21
島忠さいたま中央店〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合 8-3-32
住協川越支店〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1丁目16-6
まるひろ川越店〒350-0043 埼玉県川越市新富町2-6-1

小江戸蔵里

川越店から徒歩5分の観光施設・小江戸蔵里(こえどくらり/川越市産業観光館)では毎月2回、保護猫の譲渡会を開催しています。

「ねこかつ」のオーナーが、店舗外での活動を広げたいと譲渡会を考案。その会場として最初に声を掛けた施設です。

観光施設として有名な会場なので、川越観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

猫だけではなく犬の譲渡会も同時開催しているので、猫以外の動物にも興味がある方もぜひ足を運んで見てください。

島忠ホームズ所沢

西武池袋線小手指駅から徒歩12分のホームセンター・島忠ホームズ所沢では、毎月1回譲渡会を開催しています。

島忠ホームズ(通称・シマホ)グループは保護猫活動を応援しており、島忠で販売している猫フードの売上を保護猫活動に寄付する活動を行っています。

これ以上猫を増やせないご家庭の方も、ご自身の猫へのお買い物という形で保護猫活動のサポートに協力できます。

また、都心からのアクセスも比較的よい店舗です。23区以西在住の方も来店を検討してみてはいかがでしょうか。

島忠江東猿江店

東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線住吉駅から徒歩2分のホームセンター・島忠江東猿江店では、毎月1回譲渡会を開催しています。

毎月第2日曜日・12時~15時に開催され、東京都で唯一の定期譲渡会となっています。

都営新宿線は東京都・笹塚~千葉県・本八幡、半蔵門線は渋谷~押上を運行している路線です。埼玉県までは足を運べないという方は、都内開催のこちらの会場はいかがでしょうか。

また、商業施設の多い錦糸町からも十分来場できる距離です。映画などを観にきたついでに立ち寄ることもできます。

島忠草加店

草加園バス停から徒歩1分のホームセンター・島忠草加店では、毎月1回譲渡会を開催しています。毎月第1日曜日・12時~15時に開催されています。

最寄り駅の草加駅からは徒歩20分以上かかる距離ですので、バスやタクシーの利用をします。

千葉県や東京23区の北部に近く、外環道沿線(草加インターチェンジから店舗まで約5分)や東武東上線沿線地域に在住の方には比較的行きやすい店舗になっています。

当該地域にお住まいで興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

島忠さいたま中央店

大宮日進店から電車で約20分、大宮駅から徒歩10分のホームセンター・島忠ホームズさいたま中央店では、毎月1回譲渡会を開催しています。

毎月第4日曜日・12時~15時に開催され、犬の譲渡会も同時に開催しています。

島忠グループ他店舗でも「ねこかつ」とは別の保護猫団体が定期的に譲渡会を開催しています。近くの島忠での開催情報は店舗ホームページを参照してください。

猫との出会いがありましたら、そのまま島忠でペット用品のお買い物もできる利便性の高い会場です。

住協川越支店

川越駅から徒歩6分の不動産会社・住協川越支店では、毎月1回譲渡会を開催しています。毎月最終土曜日・12時~15時に開催されています。

「ねこかつ」とは別の保護団体も第1土曜日に譲渡会を開催しており、こちらでは犬の譲渡会も行っています。

新居への引っ越しと新しく家族として猫や犬を迎え入れることを同時に検討したい方に会場です。

車での来場も可能ですが、譲渡会の会場が駐車場のため、当日はコインパーキングへの駐車が必要です。

まるひろ川越店

川越店から徒歩5分、川越駅から徒歩7分のデパート・丸広川越店では不定期に譲渡会を開催しています。2019年は6月11日に開催されました。

小江戸蔵里での譲渡会活動を知った丸広百貨店川越店側から「ねこかつ」に会場提供の申し入れがあり、開催に至っています。

次回の開催日は未定ですが、「ねこかつ」の公式ホームページのイベント情報から開催情報の確認してみてください。

なお、川越店の他にも飯能点、入間店、東松山店、坂戸店でも譲渡会を開催しています。

暖かさに溢れたねこかつで猫に癒されよう

「新しい家族として猫を飼いたい」「でも、ペットショップで買うのは抵抗がある」という方になのが保護猫を迎え入れることです。

新しい家族を迎え入れられる喜びと、不幸な猫を減らすことができる喜びの両方が感じられます。

実際に猫を飼うことができなくても、「ねこかつ」を訪れて猫と遊ぶことでその売上が保護活動に当てられます。また、来店も難しい方にはAmazonでの欲しい物リストを公開しているので、物資で支援もできます。

一匹でも多くの猫が新しい家族と幸せな生活が送れるよう、保護活動の第一歩として「ねこかつ」を訪れてみてはいかがでしょうか。
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