初心者でも簡単！チンチラの飼い方｜餌/なつく/猫/室温/難しい

チンチラという猫は、ペルシャの一種です。ペルシャ猫は昔から、いろいろな人たちに愛され、飼われていたので品種の確立もはやかった猫種です。新しい毛色のペルシャ猫を作り出すために、たくさんの交配実験が行われてきました。

シルバータビーのペルシャ猫とスモークのペルシャを交配させたとき、美しい銀色のペルシャが誕生しました。そのペルシャのことをチンチラといいます。チンチラとは、ペルシャ猫の特定の毛色の猫を呼ぶときにつかうことになりました。なので、チンチラという猫種は存在しないことになります。

チンチラの毛色として、代表的なのがシルバーやゴールドです。他にも、ブルーやブルーゴールドなど珍しい毛色のチンチラも生まれています。

チンチラの特徴のひとつである毛並みは、とてもふわふわしていて触り心地がいいです。小動物にチンチラというネズミの仲間がいますが、そのチンチラが名前の由来になったといわれています。

チンチラを飼ったときの餌の選び方についてご紹介します。チンチラの体型は、手足が短くて骨太でガッチリしています。体の成長は1歳ほどでとまりますが、3歳になるまで毛が伸び続けるチンチラもいます。なので、成長が止まるまでの間、チンチラの餌は高タンパクなものを選んであげましょう。高タンパクな餌を与えることによって、体作りをサポートしてくれます。

チンチラの特徴である毛並みは、グルーミングすることによって、他の猫より体内に毛玉を溜め込みやすいです。毛玉ケアフードを食べさせるより、芋類をおやつとして与えることによって、便秘にもなりにくくなり腸に優しく毛玉ケアをしてくれます。

この2つに重点をおいたキャットフードを紹介します。餌を選ぶ際の参考にしてください。

カナガンのキャットフードは、たんぱく質37％、芋はさつまいもとジャガイモが使用されています。脂質は20％と、チンチラを飼うひとにキャットフードです。

カナガンは無添加のキャットフードで、猫にとっては消化に良く、毛づやがよくなります。カナガンのキャットフードはネット販売のみです。ホームセンターなどで、賞味期限が近くなったといった理由で安売りされるような低品質なものが出回らないように徹底しています。

シンプリーのキャットフードは、たんぱく質37％、芋はさつまいもが多めに使用されています。脂質は20％とチンチラを飼う人にはです。

シンプリーのキャットフードは、比較的成猫からシニアのためのキャットフードです。カロリーが控えめに作られていて、猫がかかりやすい「関節炎」や「毛球症」への配慮がされているキャットフードです。

ペルシャ猫の仲間であるチンチラを飼うときには、トイレのしつけを初めにしておくことが大切です。トイレのしつけをしておかないと、家のいろんな場所にトイレをしてしまいます。チンチラは、一度自分がトイレした場所がトイレだと認識してしまい、何度も同じ場所にしてしまうので飼ったときの初めが肝心です。

チンチラが、床のにおいを嗅ぎ始めたり爪で床をひっかきはじめたらトイレのサインです。トイレまで抱っこしてつれていってあげましょう。そこでトイレさせることによって、トイレのしつけは成功です。

もし、床にトイレしてしまった場合は、においが残らないようにきれいにふきとっておきましょう。

チンチラを飼ったとき、気になるのが寿命です。チンチラの寿命は、ペルシャ猫と同じで15年から20年生きます。チンチラは猫の中でも1番長生きするといわれています。

病気や毛並みについて、気を付けてあげていれば、十分長生きします。長生きさせてあげるためには、餌や毛並みのケアなどをしっかり行って、健康状態を良くしてあげることが大切です。飼い主と一緒に長い時間過ごすことができます。

チンチラを飼うにあたって、飼育環境を整えなければいけません。チンチラは長毛種という猫です。なので、毛がたくさん抜けます。特に生え変わりの時期になると、床も服も毛だらけになってしまいます。

チンチラを飼うときは、掃除がしやすい環境にしなくてはいけません。絨毯でなくフローリングが望ましいです。黒い服を着るのは避けるなどして、自分の身の回りのものもチンチラにわせておきましょう。

チンチラのような長毛種の猫は、グルーミングだてでは毛の手入れをしきれません。なので、飼い主による手助けが必要です。

朝晩のブラッシングは欠かさず行い、シャンプーやカットも定期的に行うようにしましょう。チンチラは見た目がとても美しい猫なので、毛の手入れは忘れずに行いましょう。

特に気を付けてブラッシングする場所は、耳の後ろや脇の部分です。耳の後ろや脇の部分は、毛玉ができやすいです。毛玉ができてしまうと、細菌が繁殖しやすくなり皮膚炎などのトラブルの原因になります。毛玉ができないように日頃から気を付けておきましょう。

チンチラはあまり運動をしません。なので、太りやすい猫と言ってもいいでしょう。肥満になってしまうと、ダイエットするのに時間と手間がかかります。なので、肥満にならないような飼い方をしましょう。

チンチラへの食事は、とにかく食べさせ過ぎに気を付けます。おやつも控えめにします。食事制限によって肥満を防ぎましょう。

チンチラを飼うにあたって気を付けたい病気の一つが、「毛球症」という病気です。チンチラが、毛づくろいをした時に飲み込んでしまった抜け毛が体内に溜まってしまい、胃の中で固まってしまうと毛球症になりやすくなります。

毛球症になると、食欲不全や吐くそぶりをしたり、便秘になったりします。日頃のブラッシングで予防することができるので、毎日欠かさずブラッシングしてあげましょう。

チンチラは、鼻が比較的低い猫です。なので、目の涙腺が詰まってしまう流涙症には十分注意が必要です。流涙症になってしまうとうまく涙が排出されず、涙が止まらなくなったり、目やにが増えたりします。飼い主の目のケアによって予防できるのでわすれずにケアしてあげましょう。

目のケアの方法は、ペット用ウェットティッシュやぬらしたガーゼなどで目の周りを拭き取ります。片目ずつ丁寧に行いましょう。

チンチラの腎臓に水のたまった袋がいくつもできてしまう病気です。親猫が多発性嚢胞腎だと、50％の確率で遺伝するとされています。

遺伝子の異常によって、猫が年をとるにつれて腎臓にできた小さな嚢胞が、徐々に大きくなっていき腎臓が驚くほど大きくなってしまいます。腎機能の低下を招く恐れがあり、最悪の場合死に至る場合もあります。

チンチラを飼うときは、親猫が多発性嚢胞腎でないか確認しておきましょう。

チンチラがなつく飼い方についてご紹介します。チンチラになついてもらうためには、嫌われることは絶対にしないことです。大きな声で話をしたり、眠がっているのにしつこくかまったりするのは、嫌われる原因なのでやめましょう。

チンチラに限らず、猫は抱っこされるのが苦手な子が多いです。もし、抱っこが嫌な猫であれば抱っこは嫌がらない程度に、一日数分にしておきましょう。毎日数分ずつ抱っこすることによって、だんだん抱っこに慣れてきてくれます。抱っこには慣れて起きたほうが、病院などにいったとき困らないので、飼い主さんが根気よく抱っこになれるようにしてあげましょう。

チンチラに限らず、猫に好かれる人には特徴があります。猫になつかれる人の特徴についてご紹介します。

猫になつかれる人は、比較的声が小さめで、香水や体臭の匂いが少ない人が多いです。じろじろ見てきたり構いすぎたりせず、控えめに近づいてくる人になつく傾向があります。

あとは、猫の扱いになれているひとは初めて会う猫にもなつかれやすいです。猫がなついてくれる目安は、数週間一緒に生活を共にして、猫のほうからくっついてきたり一緒に寝転がってきたりすればなついているといってもいいでしょう。

なつかれる飼い方をマスターして、猫から愛される努力をしてください。

チンチラは、おっとりしていて物静かな性格です。鳴き声もあまりあげることがないので室内飼いに向いています。しかし、猫の中でもチンチラは比較的性格がきつめだといわれています。そのため、飼う前は抱っこなどして触れ合ってから飼い主との相性を確かめておきましょう。

チンチラは毛並み命のため、ブラッシングをきちんとしてあげればあとはあまり世話の手間がかかりません。気難しいところがあるので、猫と常に一緒に遊んでいたいという人には向いていません。

チンチラを飼うにあたって、気を付けたい室温について説明します。夏の冷房は、28度くらいが基本となります。室温が低すぎるとおなかを壊したりと体調不良の原因になってしまいます。猫は、自分で適温の場所を見つけて移動する習性があるのであまり心配する必要はありません。ですが、出かける際など窓を閉め切ってしまう場合は冷房を付けておくことをします。

冬の暖房は、あまり必要ありません。暖房より、日当りのいい場所をチンチラのために確保しておげることをします。チンチラにとって暖房は暑すぎる可能性があります。毛布を用意してあげたり、ペットヒーターを準備してあげましょう。

いかがだったでしょうか。これまで、チンチラの飼い方について紹介してきました。チンチラという猫は、毛並みがとても美しく見ているだけで優雅な気分になること間違いありません。チンチラの美しさとツンデレ具合は、猫好きの人にとってたまらない存在です。

長毛種なので、ブラッシングを毎日してあげなくてはいけません。すこし手間に感じますが、チンチラのブラッシングの時間は、チンチラと仲良くなるためのコミュニケーションの時間です。どんなに忙しくても、毎日のブラッシングの時間によって、チンチラとの時間が確実にとることができます。なついてもらうためにも、欠かせない癒しの時間になることでしょう。

室内飼いに向いていて、ゆったりとした時間をチンチラと一緒にすごしたい人にはとても向いています。一人暮らしや仕事が忙しく留守にしがちの人でも飼うことができます。長生きしてくれるので、人生のパートナーとして、迎えてみませんか。チンチラを飼いたいとおもったときには、この記事をぜひ参考にしてください。