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立ち耳のスコティッシュフォールドとは?珍しいとされる理由や特徴も解説

スコティッシュフォールドは、垂れた耳が特徴的で可愛いと人気の猫種ですが、立ち耳のスコティッシュフォールドもいることをご存知ですか。

「立ち耳のスコティッシュフォールドって垂れ耳と何が違うの?」「立ち耳のスコティッシュフォールドの飼い方や注意点はあるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

そこで、この記事では立ち耳のスコティッシュフォールドの特徴や垂れ耳との違い、手に入れるときの注意点も紹介します。

この記事を読めば、スコティッシュフォールドについてよくわかり、自分に向いているのかの判断できるようになります。

現在スコティッシュフォールドを買っている方や、これから飼いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

そもそもなぜスコティッシュフォールドの耳は垂れてるの?

スコティッシュフォールドの耳が垂れているのは、軟骨の形成異常があるからです。耳のほとんどは軟骨からできているため、軟骨の成長がうまくいかないため耳が変形し、垂れるのです。

スコティッシュフォールドが持つ歴史

スコティッシュフォールドは、イギリスが起源とされ、スコットランドで突然変異を起こした猫から誕生しました。計画的な繁殖により、垂れた耳を持っています。

穏やかで甘えん坊な性格で、比較的飼育しやすい猫種のため、日本国内だけでなく世界中で人気が高いです。

立ち耳のスコティッシュフォールドが珍しいと言われる理由

立ち耳のスコティッシュフォールドが珍しいと言われる理由は、軟骨の異常が出る遺伝を強く残すようにすることで、垂れた耳の形を作り出しているからです。

しかし、軟骨の変形の遺伝子に関しては研究が進んでおり、最近では軟骨の変形を重度なものにしないため、垂れ耳同士での繁殖はさせないようになっています。

そのため、よほどひどいブリーダーや軟骨変形に対する知識のない飼い主による繁殖でない限り、重度の軟骨の変形を起こすケースは少なくなっています。

立ち耳のスコティッシュフォールドの特徴

ここからは立ち耳のスコティッシュフォールドの特徴について解説していきます。今回は、「立ち耳のスコティッシュフォールドの特徴」を始めとした2項目をピックアップしていきます。

立ち耳のスコティッシュフォールドの特徴についてご興味がある方は、参考にしてください。

垂れ耳タイプよりも骨軟骨異形成症のリスクが少ない

骨軟骨異形成症は、垂れ耳であるがゆえに発症する関節症です。

垂れ耳のスコティッシュフォールドは、骨軟骨異形成症を100%発症すると言われており、立ち耳タイプはそのリスクが少ないと言えます。ただし、立ち耳タイプだから発症しないと言い切れるわけではなく、骨軟骨異形成症以外の病気にもかかりにくいというわけではありません。

また、遺伝学的にはっきりと解明されているわけではないので、垂れ耳以外の遺伝要因も関係している可能性もあります。

出典:スコティッシュフォールドと関節症|たかつきユア動物病院
参照:https://takatsuki-your-ah.net/sco_osteochondrodysplasia/

比較的穏やかな性格である

スコティッシュフォールドは、比較的穏やかな性格です。

これはスコティッシュフォールドに共通する特徴であり、人懐こく甘えん坊なので人と遊ぶことが大好きです。また、穏やかな性格であることから、他の動物とも問題なく共同生活ができるため、多頭飼いでも問題ありません。

立ち耳のスコティッシュフォールドを入手したい場合の注意点

立ち耳のスコティッシュフォールドはメリットが多く、飼いたいと思っている方も多いです。しかし、立ち耳のスコティッシュフォールドを探してペットショップへ行ったとしても、ほとんどが生後間もない子猫ばかりです。

スコティッシュフォールドの耳が垂れてくるのは、生まれてから13~23日後からだと言われています。そのため、立ち耳タイプだと思って入手したとしても、成長するにつれて垂れ耳になってくる可能性があるため、注意が必要です。

スコティッシュフォールドの飼育方法

数が多い猫の中でも人気の高いスコティッシュフォールドは、これから飼いたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、スコティシュフォールドの飼い方や、必要や注意するべき点について紹介します。

肥満にならないようにフードの与え方を考える

スコティッシュフォールドは、食事の量や内容は普通で大丈夫です。しかし、あまり運動をしない種類で肥満になりやすいため、フードは注意して与える必要があります。

欲しがるだけ頻繁に食べさせていると、あっという間に太ってしまうので、適切なキャットフードの量と食事の頻度を把握しておきましょう。

フードは年齢によって1日に与える量の目安が決められています。また、食事の頻度は1回で全量にあげるのではなく、何回かに分けて与えるのが好ましいです。

理由は、食事の回数が少ないと一度にたくさんの量を消化しようとするため、胃腸に負担がかかってしまうからです。そして、回数が少ないとその分身体に蓄積されやすくなるため、肥満にもつながります。

スコティッシュフォールドの食事は、健康を考えて年齢に合った量と頻度を与えましょう。

留守にすることが多いときは一緒に過ごす時間を多くとる

1人暮らしの方などは、留守にする時間が長くなることもあります。スコティッシュフォールドは、マイペースで穏やかな性格なので、快適な環境を保ってあげれば1人でも問題なく過ごすことができます。

ただし、留守にすることが多いときは、帰宅後にしっかりと一緒に過ごす時間を確保してあげることが大切です。なぜなら、スコティッシュフォールドは、とても甘えん坊で遊びたがりだからです。

長時間留守にしても、その後一緒に過ごす時間を多くとることで、賢いスコティッシュフォールドは「留守番をしていればその後はたくさん遊んでもらえる」と学んでいきます。

もし、帰宅後も忙しくて一緒に遊ぶ時間が取れないようであれば、スコティッシュフォールドを飼うのに向いていない環境と言えます。

垂れ耳の場合に特に気をつけること

立ち耳も良いけれど、やはりスコティッシュフォールドを飼うなら垂れ耳が良いと感じる方もいるでしょう。垂れ耳のスコティッシュフォールドを飼育する際は、特に気をつけるべきことがあります。

ここでは、3つの注意点を紹介します。

年に4回は獣医に診てもらう

定期的に病院で検査をしてもらうことは、病気の早期発見につながります。少なくとも、1年に4回は獣医に診てもらうようにしましょう。

骨軟骨異形成症は、現在の医療では発症を防ぐことも、確率を低くすることもできません。しかし病院によっては、痛みを和らげるための放射線治療を行っているところなどもあります。

信頼できる獣医をみつけ、連携をとりながら一緒に見守っていくことが大切です。

出典:どう治療するの?|情報源の機関や会社名たかつきユア動物病院
参照:https://takatsuki-your-ah.net/sco_osteochondrodysplasia/

痛がる動作を見落とさない

耳の関節の炎症を引き起こした場合、関節に痛みを感じるため、普段しない動きをすることがあります。そのような痛がる動作を見落とさないように注意しましょう。普段からよく動きを観察しておくことで、すぐに変化に気づくことができます。

そして、変化に気づいたらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。

過ごしやすい環境を家の中に作る

一緒に過ごしやすい環境を整えてあげることも大切です。

スコティッシュフォールドの場合は、特に足にかかる負担を軽くするための工夫が必要です。たとえば、フローリングは滑りやすいのでカーペットなどを敷いたり、階段には転倒を防ぐためのステップを置いたりするなどが効果的でしょう。

スコティッシュフォールドを飼いたいと思ったら、まず家の中の環境づくりをしておくと良いでしょう。

スコティッシュフォールドの特徴を理解して飼育しよう

ここまでスコティッシュフォールドについて、詳しく紹介してきました。

スコティッシュフォールドは、垂れ耳と丸顔で日本のみならず、世界中で人気の高い猫種です。飼いたいと思っている方もたくさんいるでしょう。

もし、家族として迎える場合は、耳掃除やブラッシングを定期的に行い、食事にも気を遣う必要があります。また、寂しさやストレスを感じさせない工夫を考え、毎日寄り添いながら一緒に過ごしていくことになります。

今回この記事で紹介してきたスコティッシュフォールドの特徴や飼い方、注意するべき点などを理解して、飼育していくことをこころがけましょう。
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