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ヒョウ柄の猫にはどんな種類がある?代表的なベンガルの特徴も紹介

「ヒョウ柄の猫を飼いたい!」
「ヒョウ柄の猫ってどんな種類があるんだろう?」
近年ペットとして大人気の猫ですが、その中でも特に人気が高まっているのがベンガルをはじめとするヒョウ柄の猫です。ワイルドさが魅力的な猫ですが、性格や種類について知らないことも多いのではないでしょうか。

本記事では、ヒョウ柄の猫の種類についての解説をはじめ、特に人気のベンガルの性格や飼育する上で気をつけるべきポイントなどを紹介しています。

この記事を読めば、ヒョウ柄の猫の中にも、種が異なったり、体毛の色や模様のタイプが異なったりする猫がたくさん存在することが分かります。また、ベンガルの生態や飼育方法も理解することができるでしょう。

ヒョウ柄の猫に興味がある方はもちろん、どの猫を飼うか悩んでいる人はぜひこの記事をチェックしてみてください。見た目の美しさはもちろん、ヒョウ柄の猫の奥深さに魅了されるでしょう。

ヒョウ柄の猫にはどんな種類がある?

ヒョウ柄の猫といえば、見た目のワイルドさから、人気が高い種類です。

現在、ヒョウ柄の猫として知られているのは、ベンガル、オシキャット、ジェネッタの3種類です。いずれも約60年以内に生まれた種類であり、今後も改良が進んでいく可能性があります。

これらの種類はヒョウ柄を持っているという点では共通していますが、それぞれの種類によって歴史や性格などが異なります。

まずは、ベンガル、オシキャット、ジェネッタそれぞれの特徴についてご紹介します。

ベンガル

ヒョウ柄の猫の代表的な種類がベンガルです。ベンガルは野生のベンガルヤマネコの血を引いているため、体重は一般的な猫よりも一回り大きいと言われています。

筋肉質で大きな体格の一方、頭部が小さいところも特徴です。大きく尖り気味の耳とアーモンド型の目、鼻筋が通った顔立ちも魅力の一つです。

ベンガルは、1960年代にベンガルヤマネコ(アジアンレパード)をルーツとし、交配を重ね、1970年代後半に美しいヒョウ柄を持った種類が誕生しました。

毛色や模様にも様々な種類があり、メジャーなタイプから希少性が高いタイプまで存在します。なお、ベンガルの特徴をはじめ、毛色や模様については、後ほど詳しくご紹介しますので、ご確認ください。

オシキャット

オシキャットは、ヒョウ柄の猫の中でも手足が長くスラっとした見た目が特徴的です。

体重は約3~6kgで、体毛はツヤがありますが、筋肉もしっかりとついています。また、アーモンド型の目と長い耳も特徴です。なお、ヤマネコの見た目に似ていますが、血統は入っていません。

毛色もバラエティ豊富で、チョコレート、青、シルバーなど12種類です。ヒョウ柄の猫らしく斑点模様が美しいと言われています。

オシキャットは、アメリカで生まれました。シャムネコとアビシニアンを交配させた際に、斑点模様の猫が偶然生まれたことがきっかけです。

さらにアメリカンショートヘアも配合することで毛色を増やし、「オシキャット」が生まれたのです。1970年にアメリカ猫協会(CFA)に認定されました。

オシキャットの性格は、ワイルドな見た目とは異なり穏やかです。また、人懐っこく甘えん坊であることや、知性もあることから、オシキャットは犬のように飼いやすいと言われています。

ジェネッタ

ジェネッタは短い足と長い胴体が特徴です。さらに、目は丸く大きいことから可愛らしい見た目で人気があります。一方で、被毛の模様は、よりヒョウに近い柄のため、ワイルドでかっこいいという印象も与えます。体重は約3~6kgです。

毛色はチョコレート、ブラック、シナモン、シルバーがあります。ヒョウ柄の模様には、スポットからマーブル、雲、大理石などが見られます。

なお、ジェネッタはヒョウ柄の猫の中でも新しい種類のため、今後の改良によってさらに新たな毛色や模様が生まれる可能性もあります。

ジェネッタは、ジャコウネコ科のアフリカンジェネットを飼いたいという愛好家の声をきっかけに生まれました。

アフリカンジェネットはヒョウに近い模様と短い足が特徴です。そのため、ベンガルやマンチカン、サバンナキャット、オリエンタルショートヘアの交配により、アフリカンジェネットに似た猫を作り出しました。

この交配により生まれたジェネッタは、2006年に認定された種類です。ヒョウ柄の猫の中でも新種のため、今後も改良が行われていくと考えられています。

ジェネッタの性格は、人懐っこく友好的です。また、短い足にもかかわらず運動神経は良いため、遊ぶことが好きで人間と一緒に遊ぶことも多いです。一方で、警戒心が強いという一面も持ち合わせています。

中でも代表的なベンガルの特徴

人気なヒョウ柄の猫の中でも特に代表的な種類は、やはりベンガルでしょう。ベンガルはヒョウのようにワイルドな見た目ですが、飼育用に作られてきた種類のため、人懐っこい性格をしており、ペットとして人気です。

ここでは、ベンガルの歴史や性格などの基本情報を詳しく理解しましょう。
  • 歴史
  • サイズの目安
  • 性格の傾向
  • 寿命の目安

歴史

ベンガルが誕生したきっかけは、1960年代に、密猟業者により種の存続が危ぶまれていたベンガルヤマネコ(アジアンレパード)を保護していたブリーダーが、飼っていたブラックの猫と交配させたことがきっかけです。

1970年代には、白血病研究の中で、ベンガルヤマネコとイエネコの交配が行われました。結果、この研究が失敗したため、交配で生まれた子猫はベンガルヤマネコを保護していたブリーダーに引き継がれていきました。

その後さらに、インドのノラ猫やエジプシャンマウ、アメリカン・ショートヘアなど様々な種とも交配をさせていった結果、美しいヒョウ柄を持ったベンガルが生まれました。キャットショーでも注目を浴び、それ以来ベンガルは人気を高めていったのです。

サイズの目安

ベンガルは猫の中でも大型に分類されます。平均的な猫の体長は約46cm、体重は約3.6~4.5kgです。一方でベンガルの体長は55cm~80cmほどにもなります。体重もオスは約5~8kg、メスでも約3~5kgです。

ベンガルは、元々は野生の血が入っていることもあり、筋肉もしっかりしていて、一般的な猫より一回り大きいと言われています。

性格の傾向

ベンガルはヒョウ柄の見た目のせいでクールな印象を持たれることも多いですが、元はイエネコの血が入っていることもあり、実は人懐っこく穏やかな性格をしています。甘えん坊でおしゃべり好きな一面もあります。

また、ベンガルは賢いためしつけもしやすい猫です。一方で環境の変化に対して神経質な一面もあるため、ベンガルがストレスを溜めないような環境を作ってあげることが大切です。

ベンガルヤマネコの血が入っていることもあり、非常に活発な部分もあります。遊ぶことが大好きで運動量も多いです。さらに、猫には珍しく水好きのため水遊びをすることもあります。

寿命の目安

ベンガルの寿命は、平均的な猫と同じくらいです。一般的な猫の平均寿命は14.2歳ですが、ベンガルの寿命もおよそ12~15歳と言われています。

ただし、環境や体調管理に気をつけてあげることで、平均寿命よりも長く生きることができます。

ベンガルの毛色の種類



ベンガルの魅力の一つであるヒョウ柄をより引き立たせているのは、体の毛色です。

ベンガルの毛色は、交配により様々な色合いが生まれました。メジャーなブラウン系だけではなく、ペットショップなどでは滅多に出会えない貴重なブラック系も存在します。

ここでは、ベンガルの様々な毛色を紹介しましょう。

ブラウン系

ベンガルの毛色として最も一般的な色はブラウン系で、ペットショップで目にする機会も多い毛色です。ブラウン系は、鮮やかな毛色とヒョウ柄模様のバランスが美しいのが人気の理由です。

なお、ブラウン系といっても、小麦色系の淡い色合いから、オレンジ系の濃い色合いまで様々な種類が存在します。

スノー系

スノー系は、白ベースに茶系のヒョウ柄模様が入っています。他の毛色と比べ、柔らかな印象が強いです。また、見た目がユキヒョウに似ていることから「スノーベンガル」とも言われています。

珍しい色合いのため流通も少なく、ペットショップで見る機会は少ない種類です。

シルバー(スモーク)

シルバーの毛色は、銀色のクリアな色合いにヒョウ柄がはっきりと見えるため、人気が高い種類です。銀色に輝く毛色に気品を感じるという声も多くあります。

このシルバー系のベンガルは、アメリカンショートヘアの遺伝子から生まれました。近年カラーの公認を受けた新しい種類です。

ブラック系

ブラック系の毛色は、黒色にうっすらとヒョウ柄模様が見えるのが魅力です。黒色の毛色でも、ヒョウ柄が見える種類から、光に照らされないと模様が見えない種類まで様々です。また、クロヒョウに見えることもあり「ブラックベンガル」とも呼ばれています。

ブラック系のベンガルは、突然変異を起こし、体に色をつけるメラニンの要素が多い状態で生まれた猫です。突然変異ではあるものの、健康上に問題はありません。しかし、希少な種類のためペットショップにあがってくることは少ないでしょう。

ブルー系

グレーが青みがかっていて、透けたように見える色合いが人気の毛色です。ブルー系の毛色の場合、ヒョウ柄模様は黒色やグレー系の色が多く、全体的に淡い印象の色合いになります。人気の種類ではあるものの、ブルーの毛色はまだ公認されていません。

なお、ブルー系の毛色のベンガルは、他の毛色に比べて毛質が柔らかいと言われています。

ベンガルの模様のタイプ



ベンガルの大きな魅力であるヒョウ柄も、毛色と同様に様々な種類が存在します。この模様の違いによって見た目の全体的な印象も変わるほど、ベンガルにとって重要な要素になります。

ここからは、ベンガルのヒョウ柄模様の種類をご紹介します。

ロゼット

ロゼットは、2つ以上の色からヒョウ柄模様が作り出されたタイプです。

ヒョウ柄の濃淡には様々なタイプがあります。例えば、柄の中心部が淡い色で外側になるにつれ濃い色になっている「ドーナツ」というタイプは、模様の見た目が美しいということからロゼットの柄の中でも特に人気があります。

他にも、輪の中心部が薄く、輪がきれいに繋がっていない模様のパターンや、三日月形のタイプなど様々なタイプが存在します。

マーブルタビー

ベンガルといえばヒョウ柄のイメージがありますが、マーブルタビーは模様が混ざっているため、全体的に渦巻きのような模様になっています。

模様の混ざり具合が大理石に見えることから「マーブル」と名付けられました。他の模様とは異なり、斑点ではなく縞模様が入っているような種類です。

スポテッドタビー

単色の斑点模様が体全体に入っているタイプです。「スポット」の意味である楕円や、バラの花びらのような形の模様が人気を博しています。

スポテッドタビーの模様は、いわゆる一般的なベンガルの模様で、ペットショップで見かけることも多いタイプです。

ベンガルの飼育方法



ベンガルはワイルドな見た目をしているため飼育が難しい猫だと誤解されることもありますが、実はイエネコの血が入っていることから、飼いやすい猫であると言えます。

ベンガルは、活発な性格で運動量が多いという特徴があります。そのため毎日10分でも運動に付き合ってあげることが好ましいです。家を空けがちな人にベンガルは不向きかもしれません。

また、ベンガルは友好的な性格のため、飼い主とのコミュニケーションも大切です。普段からベンガルに話しかけてあげましょう。しかし、野生の名残もあるため、ベタベタしすぎないようにすることも大切です。

食べ物は、活発で筋肉質でもあるベンガルのために、栄養価の高い食事をあげるようにしましょう。

なお、ベンガルは社交的なため、多頭飼いは可能ですが、神経質な一面もあるため相性が良さそうな猫を選んであげましょう。

ベンガルなどヒョウ柄の猫を迎えるには

ベンガルをはじめとするヒョウ柄の猫は、運動が大好きなタイプが多いため、部屋の中に運動ができる環境を作っておきましょう。

運動不足は猫にとって大きなストレスです。そのため、部屋にキャットタワーやキャットステップを置いたり、運動スペースを作ってあげたりして動き回れるようにしておくことが重要です。

ヒョウ柄の猫がかかりやすい病気とは?



ヒョウ柄の猫は野生の血が入っている種類も多いため、病気に対しては丈夫なほうだと言えます。しかし、神経質な一面があるため、ストレスにより病気になってしまうことも少なくありません。

ここでは、ヒョウ柄の猫が気をつけるべき病気についてご紹介します。

ストレス性による胃腸障害・血行不良

ヒョウ柄の猫にとって、特にストレスを溜めてしまう原因は運動不足です。

運動や遊びができない状況が続くと、ストレスを溜めてしまいます。その結果、心因性の病気として、下痢や便秘といった胃腸障害や、毛細血管が収縮してしまうことで血行不良を引き起こす恐れがあります。

猫がストレスを感じないように、運動場所や一緒に遊ぶ時間を確保してあげることが大切です。

角膜炎

角膜炎は、目の角膜が炎症を起こし、目の痒みや痛み、目やにが出やすくなるといった症状が現れます。さらにこれらの症状を無視していると、視力低下や、最悪の場合は失明につながる可能性もある恐ろしい病気です。

角膜炎になる原因は、アレルギーや感染症のほかに、角膜に過度な刺激を与えると傷つき炎症を起こしてしまうこともあります。特にヒョウ柄の猫は活発に部屋の中を動き回るため、目を傷つける危険性も高いです。知らない間に角膜炎を起こしていることがないよう、注意しましょう。

特発性膀胱炎

突発性膀胱炎は、ストレスが原因で頻尿や血尿といった症状が出る病気です。

突発性膀胱炎を予防するには、ストレスを感じさせない飼育環境を作ることはもちろん、トイレの数を増やして排尿を促したり、新鮮な水をすすんで飲ませたりといったことが必要です。

ヒョウ柄の猫について理解してお迎えしよう!



いかがでしたか。今回はヒョウ柄の猫の種類や、その中でも代表的なベンガルの特徴についてご紹介しました。

ヒョウ柄の猫はワイルドな見た目とは裏腹に、人懐っこく友好的な性格をしています。そしてとにかく運動や遊ぶことが大好きです。猫たちが、ストレスを溜めることなく長生きができるように、飼う前に動き回れる環境づくりをしておきましょう。

可愛らしい猫が元気に長生きできるように、性格や特徴を理解して飼育することが大切です。
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