Search

検索したいワードを入力してください

猫のよだれが止まらない理由と対処法|腎不全末期/ストレス/嬉しい

更新日:2023年12月05日

猫の口が閉まらずによだれがポタポタと滴り落ちていたり、よだれがキャットフードとは明らかに違う臭いを放っていたら、何らかの病気のサインである可能性が高いです。猫のよだれが止まらないときに考えられる理由や、猫のよだれの対処法を紹介します。

猫のよだれが止まらない理由と対処法|腎不全末期/ストレス/嬉しい

猫のよだれが止まらないときに考えられる理由

よだれとは、唾液が大量に口外へ出たもののことを指します。唾液は、通常の場合は食べ物の匂いや口の中に物が入って粘膜が物理的に刺激されることで分泌されますが、口腔内に炎症があったり、歯垢や歯石の沈着による歯周病、外傷・腫瘍などによる痛みや異物感がある時も分泌されます。

愛猫がよだれをたらしていたら心配になってしまいますが、よだれをたらしている時間が長かったり、よだれが止まらないなどの状態は、何らかの病気のサインである可能性が高いので看過しないようにしましょう。猫のよだれが止まらないときに考えられる理由をご紹介します。

腎不全末期

腎臓には「老廃物の排出」「血液・体液のバランス調整」「ホルモンの産生」の働きがありますが、腎不全になると、腎臓機能が低下することにより血液中の老廃物が濾過されず、体内に毒が溜まり尿毒症になってしまいます。

腎不全は初期症状がほとんど無く、異変に気付いたときには既にかなり進行している場合が多いです。腎不全の初期段階で対症療法を行えば、その後の生存率を上げることができるので、普段から愛猫の様子をよく観察するようにしましょう。

腎不全の初期症状は飲水量と尿量の増加です。猫は元々あまり水を飲まず、濃縮した尿を出す生き物なので、水をよく飲み色の薄い尿を大量にするのは、腎臓機能が低下している証です。症状が進むと、体重の減少や食欲不振、貧血などを起こすようになります。

食欲不振

腎不全末期になると食欲も元気もなくなり、嘔吐や吐き気からよだれが出るようになります。病気を早期発見して早期に治療を開始しておけば、猫の苦しみを少しは和らげることができるでしょう。日常的に猫の体調管理をして、定期的に健康診断へ連れて行くようにしましょう。

ストレス

嫌いな人に抱っこされたり極度の緊張状態にあると、猫はストレスでよだれをたらすことがあります。ストレスによる一時的なよだれの場合は、特に心配はありません。

嬉しい

猫は飼い主に撫でられると、嬉しくてよだれをたらすことがあります。このような場合は、猫から飼い主への親愛の証なので心配ないでしょう。

猫がよだれをたらしているときの対処法

大量

よだれとは、もとはといえば大量に出た唾液のことを指しています。唾液は起きている時でも寝ている時でも常に出続けていますが、口の中に歯肉炎や歯周病などの病気がある時や、感染症などで吐き気があると、唾液が口から大量に溢れてよだれになってしまいます。

さっきまで何事もなかったのに、猫が急によだれを大量に出し始めたら、愛猫の体に異常が無いか直ぐに確認しましょう。歯の隙間に魚の骨などが挟まるなど、異物が口の中にあると、口が完全に閉まらないので大量のよだれが出てきます。

口が完全に閉まらない状態が続くと、物を食べたり飲んだりすることができなくなり、脱水症状を起こす危険性があります。異物が取り除ける場所にある場合は直ぐに取り除き、しばらく様子をみましょう。取り除くのが難しい場所にある場合は、すみやかに動物病院に連れていきましょう。

猫が泡のようなよだれを出すのは、空腹状態が続いて気持ちが悪くなって胃液が出ているケースと、投薬しようとした時に、過去に投薬で嫌なことがあったことを思い出して反射的に泡をふくケースがあります。

空腹状態で泡をふく場合

お腹が空きすぎると、人間でも気持ちが悪くなってしまいますが、猫たちも同じです。猫は空腹時間が長くなると、胃液や胆汁が逆流し、白または黄色い泡状のものを吐いてしまいます。黄色いものは胆汁です。キャットフードは猫の体重に合った量をきちんと与えるようにしましょう。
次のページ:猫のよだれによる口臭対策

初回公開日:2017年11月08日

記載されている内容は2017年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related