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2019年09月17日

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す

猫は高いところから飛び降りたり狭いところを平気で通り抜けたり、驚くような動きをすることがあります。その俊敏でしなやかな動きの秘密は、猫の独特の骨格によるものです。猫と人間の骨格の違いを知って、猫のしなやかな動きの秘密を探ってみましょう。

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す

猫の骨格の特徴とは?

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す
猫を飼っている人や、猫をよく見かける人は、猫の柔軟で素早い動きに驚かされることが何度もあることでしょう。ものすごいスピードで走ったり、高いところへ軽々と飛び乗ったり飛び降りたり。

これらの猫の動きの秘密は、猫の骨格によるものです。猫はライオンやトラの仲間でもあります。大きさの大小はありますが、猫の骨格と形や数は、ライオンやトラと同じです。

猫背だからこそ柔軟性がある

猫は脊柱が柔軟なため、背中が丸く「猫背」の姿勢になっています。人間が「猫背になっている」と言われる場合は、姿勢が悪いということと同義であり、姿勢を正しくするようにと指摘されることが多いのですが、猫は背中が丸い状態がごく普通の状態です。

猫の仲間で、世界最速の動物であるチーターは背中を丸くして「猫背」の状態で獲物に追いつくように加速します。猫の背中が丸いのは、猫の骨格が柔軟であり猫の身体能力が優れていることを表わしています。

尻尾の骨は猫の種類によって数が違う

猫の尻尾は一般的には18個~19個の骨で成り立っています。しかし猫の尻尾は長いものだけでなく、短い尻尾や、尻尾がほとんどない猫までいますので、猫の種類によって数が少し違ってきます。

たとえば尻尾が短い猫種である「マンクス」の場合は4個しかなく、尻尾が長い猫種の場合は24個になることもあり、個体差が非常に大きいことがわかります。尻尾を触られるのを嫌がる猫が多いのは、尻尾を通っている神経は膀胱・肛門・後ろ足の神経とつながっているためです。尻尾を踏んだり引っ張ったりしないように気をつけましょう。

他の骨と連結していない鎖骨

人間の鎖骨は肩甲骨や胸骨と連結していますが、猫の鎖骨はとても小さく、他の骨と連結しないで宙に浮いた状態にあります。

猫には鎖骨がないと言われることもありますが、退化して小さくなってしまって、ほとんど何の役割も果たしていません。鎖骨が小さく宙に浮いていることのメリットとしては、肩幅を狭くできるということです。

人間は頭よりも肩幅が大きいため、頭が通る場所でも肩が引っかかって狭い場所を通ることはできませんが、猫は難なく通り抜けることができます。

猫の柔軟性

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す
猫は人間や犬にもない柔軟さがあります。狭いところを通り抜けたり、高いところから軽やかに飛び降りたり、あり得ない姿勢でくつろいでいたり、猫を見ていたら人間にはとてもできない動きをすることが多く、驚かされることがあります。

猫はなぜ狭いところを通り抜けたり、高いところから飛び降りたり、あり得ない姿勢でくつろぐことができるのか、まずは簡単にその柔軟な動きについてご紹介します。

猫の柔軟性

  1. 狭いところを通り抜ける
  2. 高いところから飛び降りる
  3. くつろぐ姿勢

狭いところを通り抜ける

猫が狭いところを通り抜けられるのは、体の幅を自由に変えられるからです。猫の鎖骨は退化していて非常に小さく、宙に浮いた状態で他の骨と連結していません。

そして肩甲骨が首の後ろにありも足の動きに合わせて自由に動きます。

また胸郭が人間のように左右に伸びた楕円形ではなく、前後に伸びた楕円形をしているので、体の幅を頭と同じくらいの狭さにすることができます。そのため、猫は頭が通るところであれば、かなり狭い場所でも通り抜けることが可能になります。

高いところから飛び降りる

猫の骨格の中でも腰椎は、人間よりも2本多く7本あります。そして腰椎を構成している椎骨間にはしっかりとした椎間板が備わっていて、クッションの役割をしています。

この腰椎のおかげで、猫は高いところから飛び降りてもバランスを崩さずに上手く着地をすることができます。また無理な体勢で高いところから落ちたとしても、上手く体を捻って何事もなく着地できます。椎間板がクッションになっているので、腰や膝に衝撃を受けることもありません。

くつろぐ姿勢

猫の骨格は人間よりも多く柔軟なため、猫の動きも柔軟で、ときどきあり得ない姿勢でくつろいでいることがあります。

骨格の違いもありますが、猫が人間にはできない姿勢をするのには筋肉の違いもあります。体の幅を変えたり、体をねじったりすることができる柔軟さがあるため、くつろぐ姿勢も人間にはまねのできないものとなります。

心を許して人間の前でくつろいで眠っている姿は、可愛くて面白いので、思わず写真に撮っておきたくなることも多いのではないでしょうか?

猫の骨格と人間の骨格の比較

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す
猫と人間の骨格は同じパーツでできあがっていますが、骨の本数や動き方には大きな違いがあります。人間には猫の体の柔らかさや瞬発力あまりありません。猫のしなやかで柔軟な独特の動きには、骨格の作りや形に秘密があります。

それでは、人間と比べると骨格にはどのような違いがあるのか、具体的に頭の先から足の先まで、部位ごとにご紹介していきます。

猫の骨格と人間の骨格の違い

  1. 骨の数
  2. 胸椎
  3. 腰椎
  4. 尾椎
  5. 鎖骨
  6. 前足と後ろ足

猫の骨格と人間の骨格の違い1:骨の数

猫の骨格と人間の骨格とでは、まず骨の数が違います。猫は240本で人間は200本なので、猫のほうが40本多いということになります。

頸椎は猫も人間も7本で同じです。猫のほうが多いのは胸椎、腰椎、尾椎などで、仙骨が人間よりも少ないです。骨の本数は猫と人間とでは異なりますが、骨格の構成自体は猫と人間とではほぼ同じであるというのは興味深いです。

骨格の構成が同じなのに、人間は猫のように柔軟に動くことができない理由は、骨の数も影響しています。

猫の骨格と人間の骨格の違い2:頭

猫の頭の部分の骨格は頭頂骨、前頭骨、後頭骨、側頭骨など11種類の骨で構成されています。猫の頭部は人間や犬などの他の動物に比べるととても小さく見えます。顔も小さく平べったい感じで、真ん中にパーツがまとまっています。

猫の顔の部分の骨格は短頭型と言われるものですが、顔の全てのパーツが正常に機能できるように、バランスよく配置されています。ちなみの猫の脳の重さは体重の1パーセントあり、1歳児~2歳児程度の知能は持っていると言われています。

猫の骨格と人間の骨格の違い3:胸椎

猫の背中の骨である胸椎は全部で13個あり、人間より1つ多いです。人間の胸椎は12本全てが肋骨につながっているのに対し、猫の胸椎は頭側の9本しか肋骨につながっていません。

肋骨で囲まれた胸郭は、人間が左右に広がった平べったい形をしているのに対し、猫は前後に伸びた楕円形をしています。胸郭の横幅が少ないことで、猫が狭い場所でも自由に通ってしまいます。猫の肩や胸の幅は左右ではなく前後にあるので、頭が通る場所であれば通り抜けることが可能になります。

猫の骨格と人間の骨格の違い4:腰椎

猫の腰椎は人間よりも2本多く、全部で7本になります。2本多いことで脊柱を自由に動かすことができ、人間にはない柔軟な動きが可能になっています。高い場所から飛び降りるときにも脊柱を自由に動かすことで、無事に着地できる体制に整えることができます。

前に曲げたり反らしたり丸くなったり、自由自在な体勢にできるのも腰椎の数が2本多いから可能になっています。腰椎を構成している椎骨間には椎間板があり、高いところから飛び降りた時などにクッションの役割を果たしています。

猫の骨格と人間の骨格の違い5:尾椎

尾椎とは猫の尻尾を支える骨のことです。人間の尾椎は退化して、尾てい骨となって存在しています。猫の尾椎は18~19個の骨から構成されていますが、猫の種類によって差があります。

マンクスは尻尾がない猫種ですが、尻尾がないからと言っても尾椎がないわけではなく、尾椎は4本あります。反対に尻尾が長い猫は24個の尾椎があることもあります。尾椎の周りには筋肉がたくさん付いていて、感情を表すような複雑な動きを可能にしています。

猫の骨格と人間の骨格の違い6:鎖骨

猫の鎖骨は退化して小さくなってしまっていますが、首の付け根のところにあり、他の骨とつながっていないので浮いた状態になっています。しかし、そのおかげで肩から下の部分を頭の幅まで狭めて、狭いところでも通り抜けることが可能になります。

人間の鎖骨は関節を介して胸骨や肩甲骨とつながっているため、肩幅を変えるということはできません。狭いところを通り抜けたくても、頭が入っても肩が抜けないということになってしまいます。

猫の骨格と人間の骨格の違い7:前足と後ろ足

猫の前足は物をつかむことはできませんが、非常に器用に動きます。前足で物を抱きかかえたり、パンチをしたりする姿を頻繁に見ることができますが、ドアを開けるのも得意です。

猫の前足は器用に動くので、人間と同じ指が5本ですが、後ろ足はそれほど器用に動かせません。その代わりに急に全速力で走りだせるほどの瞬発力があります。後ろ足は走ることに特化しているので、指は退化して4本しかありません。

猫のかかとは足の裏でなく、ずっと上の方にあるため、猫は常に指先だけを床に着けてつま先で歩いていることになります。

猫のしなやかさはその特徴的な骨格からきている

猫の柔軟性は骨格のおかげ?猫の特徴的な骨格がしなやかさを生み出す
猫の骨格を中心に、猫の柔軟さについてご紹介しました。猫の体の柔軟さと身体能力には驚くことが多いのですが、その秘密は独特な骨格によるものであることが多いです。

猫を飼っていると、どうしてこういう動きができるのか、この骨はどういう仕組みになっているのかなど、人間の骨格と比べると不思議なことばかりです。

しかし猫のしなやかさは特徴的な骨格によるものだとわかれば、ますます猫に興味が出てきて愛猫のことを可愛く思えてくることでしょう。

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