尻尾のない猫ってどんな猫？マンクスの特徴から考えられる性格

マンクスとは、イギリスのマン島を発祥とする尻尾の無いネコの名称で、発祥の地とされる「マン島」からつけられました。

マン島で数百年前に突然変異的に発生した尻尾のない猫の遺伝因子が、島という孤立した環境の中で定着し、マン島特有の固定種として繁栄したと言われています。

地元マン島では、マンクスは「Stubbin」という名称で通っており、300年以上前からその存在は知られています。

マンクスとしては、1901年にイギリスで尻尾のない猫として登録されました。

マンクスの歴史といえば、「ノアの箱舟」の話が有名です。

突然の雨に見舞われたノアの箱舟の乗組員が、船内に雨水が入らないよう急いでノアの箱舟のドアを閉めようとしました。

そのとき、一緒に中に入ろうと駆け込んできた猫のしっぽをドアにはさんでしまい、その後のマンクスのしっぽは短くなってしまった、という話です。

その他にも、「マンクスは猫とウサギの交配で生まれた猫なので、しっぽがなくて後足が前足より長いのだろう。」という話もあります。

この話が有名になったきっかけとして、うさぎがピョンピョン飛び跳ねるように、マンクスもピョンピョン飛び跳ねて移動していたことが挙げられます。

マンクスは尻尾のない猫として特徴的ですが、実はしっぽが全くないタイプは全体の数割とされており、しっぽの長さによってさらに4つのタイプに分けることができます。

一般的に、猫は両親によっておおよそどんな子猫が生まれるか予想ができますが、尻尾のない猫マンクスに至ってはどんなしっぽの子猫が生まれるかは両親のかけあわせに関係がないためわかりません。

そのため、生まれてきたから初めてしっぽのタイプがわかります。

マンクスの平均寿命は、一般的に11〜14歳前後といわれています。

猫の平均寿命が15歳前後といわれているので、比較してマンクスの寿命は平均よりも短いことがわかります。

また、尻尾のない猫マンクスは他の種類の猫と比較すると運動量があまり多くないです。近年は完全室内飼いが多く、室内飼いの方が長生きしやすいと言われていますが、室内だけでは運動不足にも繋がりやすくなります。

少しでも健康で長生きしてもらうために、キャットタワーや猫のおもちゃを使って室内でも十分に遊べるように工夫をしてあげましょう。

マンクスは猫の中でも非常に高い学習能力を持っています。そのため、ワンちゃんのようにしつけもしやすく芸を覚えるこもできます。

芸の内容としては、ワンちゃんとの遊びでよくみかける、投げたものを取ってくる遊びなどができます。

また、尻尾のない猫マンクスは子猫時代は遊び好きで他の猫の種類と特に変わりありませんが、大人になるにつれて、自分でドアを開けたりすることもできるようになります。

なので、逃げ出してしまわないよう鍵をかけておくなどの注意が必要です。

尻尾のない猫マンクスは他の猫に比べて走るのが非常に早いです。

マンクスの後ろ足は前足よりも長いため、うさぎのようにピョンピョンと跳ねることがあります。そのため、マンクスのピョンピョン跳ねる走り方を、「マンクスホップ」と呼んでいます。

また、マンクスは別名「キャビット」とも呼ばれています。

これは、英語で猫の「キャット」、うさぎの「ラビット」を合わせてできた造語ですが、マンクスの走り方の特徴を考えてみると、非常にしっくりとくる別名です。

尻尾のない猫マンクスは、とても優しくて飼い主さんと遊ぶことが大好きな性格をしています。

マンクスは非常に頭の良い猫なので、飼い主さんがドアを開ける姿をじっと観察し、自分の手足をどうやって使えばドアを開けることができるのかすぐに覚えます。

そして、ご飯やおやつのある部屋や場所を見つけたら、自分でドアを開けて入っていくことができます。

さらには、犬のような一面も持ち合わせていて、飼い主さんが投げたおもちゃを取ってきてくれたり、お気に入りのおもちゃを土に埋めて隠したりすることもできます。