犬があくびをする理由｜ストレス/緊張/安心/嬉しい/怒られる

人間はよくあくびをします。ほとんどの理由は寝不足など睡眠に関することや暇になってしまい、なんとなくあくびがでてしまうという状況でしょう。実は、あくびは人間だけではなく他の動物にも表れる行為です。

今回は、人間がよくペットとしてかわいがる犬のあくびについて紹介していきましょう。犬はどういう時にあくびをするのでしょうか。人間と違った理由などについても紹介します。

犬は、ストレスを感じている時にあくびをしたりします。人間は、リラックスをしている時にあくびをしがちなので、犬があくびをすると人間同様にリラックスしているんだと思い込んでしまいますが、実はストレスを感じている時にも犬はあくびをします。

初めて会う人に触れられたりした時や、トリマーの人にシャンプーをされている時などにあくびをすると、ストレスを感じているサインの可能性が高いです。

犬があくびをするシチュエーションの一つとして、緊張をほぐすためというのもあります。例えば、引っ越しやペットショップで購入され始めてご主人様の家にきた時など、環境が変わった時や飼い主から怒られた時や見慣れない犬と接した時など、嫌な気分の時にあくびをする場合は、不安や緊張の高ぶりをあくびによってほぐしているでしょう。

また、緊張がほぐしきれず気持ちが高ぶって興奮してしまい、さらに攻撃的になる時にもあくびがでることがあります。飼い主は、優しくなでてあげるなどしてリラックスさせてあげましょう。

犬があくびをする時は安心したいときでもあります。前述のとおり、緊張をほぐすためや怖いことがあった時などに安心するためにあくびをすることがあります。

前半犬のあくびについて少しネガティブな要素を書きましたが、犬があくびをするのは緊張をほぐすためだけではありません。犬があくびをする時はうれしい時にもします。散歩に行こうとした時やごはんをあげようとした時などにもあくびがでるときがあります。これは、あくびをすることによってうれしくて興奮気味の感情を押さえようとしているためです。

犬があくびをするのは、感情面ではなく体調不良のときの可能性もあります。不快感や緊張が続けば体にも影響します。普段から飼い犬の行動をよくチェックするようにしましょう。

人間の口臭問題があるように、犬があくびをする時に犬の口臭がきつい場合があります。もちろん、犬は人間と違い毎日はを磨くわけではないので、人間と比べて臭くなるのはしかたがありません。しかし、あまりにもにおいがきつい時はなにかしらの原因があります。

一つ目の原因としては歯石です。食べたものが歯と歯の間や歯と歯茎の間にたまり、 歯垢となります。その歯垢をそのまま放置しておくと、さらに歯石化し口臭を発生させます。

歯石が付いた状態をさらに放置すると、歯周病を発症します。歯周病になると、歯や歯茎にダメージを与え、さらに悪臭の原因にもなります。犬の八割が歯周病にかかっているというデータもあり、さらに歯周病が悪化すると内蔵にまで病気ができてしまう犬もいます。歯茎からの出血や歯が抜けてしまう犬もいるので注意が必要です。

予防としては、歯磨き効果のある噛むおもちゃなどを犬にかませることなどでしょう。毎日歯磨きをするのは飼い主の負担が大きいので、これでも十分効果があります。

二つの理由として胃や腸に問題がある場合です。人間も同じですが口を清潔にしていても胃や腸に問題があると、口臭がひどくなるケースがあります。腸内環境を改善させるには、犬用のヨーグルトなどを与えると良いでしょう。人間のものでも良いですが犬用にしておくのが無難です。

三つ目の理由として食べているものに問題がある場合があります。犬に普段から与えている食べ物が、強い脂質やたんぱく質を多量に含む物の場合、脂質の過剰摂取で悪玉コレステロールが増加してしまいます。すると、腸内環境が悪化しその影響で口臭が強くなってしまう可能性があります。

対処法としては、犬にはドッグフードを与えることです。最近のドッグフードは、栄養面でも管理できるように工夫されているにでです。さらに気にするならば、より脂肪分の少ないドッグフードを選びましょう。

人間どうしであくびがうつることはよくあります。実は、これは人間特有ではなく犬にも表れる行為です。では、なぜ犬はあくびがうつるのでしょうか。犬にあくびがうつる理由を紹介します。

犬に飼い主のあくびがうつる理由として、なんと真似ているというのがあります。真似をするというのは、犬にとってはかなり高度な行動でしょう。飼い主のあくびが飼い犬にうつる時は、共感レベルが非常に高い時だと言われています。簡単にいうと、飼い主と飼い犬の絆が強い時に飼い主から飼い犬にあくびがうつることがあります。

他人のあくびを見て自分もあくびをする行為は、他人の感情を読み取ろうとしていると言われています。そのため、飼い主以外の知らない初対面の人間があくびをしても、犬にはうつることはまずないでしょう。

前述のように犬があくびをする時は、不快感を解消したい時や緊張を緩和させたい時、興奮を抑えたい時などです。つまり、犬のあくびが多くみられる時はストレスのかかる環境に置かれているでしょう。そういう環境にずっといるのは人間同様好ましくありません。なので、すぐに犬がリラックスできるようにしてあげましょう。

それでよくなればいいですが、それでもあくびが続くようならば、迷わず動物病院にいきましょう。人間同様あくびが病気の兆候の場合もあります。

犬も人間同様に歳を取るとあごの筋力が弱まります。あご関節症なども考えられるので獣医にみてもらいましょう。

犬があくびのときに痛がる一つの原因として考えられるのが、歯や歯茎の問題です。とりあえず、マイナスドライバーなどで歯石をとってあげましょう。歯のかみ合わせが歯石により悪くなっている可能性もあります。かみ合わせが悪いと歳をとり、歯茎や顎が弱くなった時に負担がかかります。

もしも愛犬の口内が重症の場合は、すぐに病院に直行してください。

犬があくびをする時に痛がる理由として、骨の病気である可能性もあります。 骨の癌が鼻の周りにできた犬などもいます。これは、なかなかわかりづらいでしょうから犬に変化ができたときは迷わず病院にいくことが得策でしょう。

犬は、怒られたときにもあくびをします。理由は、簡単で気分を変えたいからです。犬にとってはストレスを感じる行為ですし緊張してしまいます。そういったものを解消するために、怒られた時にあくびをする犬がいます。くれぐれも人間のようにふざけていると捉えるのだけはやめましょう。

いかがでしょうか。ここまで、犬があくびをする理由やあくびがうつる理由や犬のあくびが多い原因なども紹介してきました。犬があくびをする理由はさまざまで、すぐに犬の感情を見抜くのは容ではありません。

しかし、犬が頻繁にあくびをするなど普段と違いおかしな行動をした場合は、すぐに病院につれていきましょう。普段から飼い犬の変化に目を光らせておくことを忘れずにしてください。

犬があくびをする理由はなにかしらの原因がありますが、あくびに限らず犬の行動の理由をある程度知っておくだけでとても役に立ちます。愛する飼い犬のために飼い主としての努力を怠らないようにすると良いでしょう。