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犬が唸るのには理由がある?唸る犬をしつける方法を徹底解説

犬が唸る理由とは?

愛犬が唸ってしまい困る、散歩に連れて行っても他の人に唸って大変、と思う飼い主も多いことでしょう。

言葉でのコミュニケーションが取れない犬は、吠えたり唸ったりという行動で自分の状況や気持ちを飼い主に伝えています。

ここでは、犬が唸る意味や状況を9つ説明いたします。犬の唸る理由を知れば、対策を立てやすくなります。自分の飼い犬がどういう理由で唸るのか考えてみてください。
犬が唸る理由とは?
  • 身の危険を感じている
  • 怖がっている
  • 警戒している
  • 自分のものを取られると思っている
  • 興奮している
  • 痛い
  • 嫌がっている
  • 嬉しい
  • 優位性により威嚇している

犬がうなる理由1:身の危険を感じている

犬は、もともと群れで狩猟生活をしていました。その頃は、より大きい動物に襲われることもあったでしょう。自分の命を守るため、犬はとても警戒心の強い生き物になりました。

現代でも犬が唸るのは、自分の命を脅かされていると思うような状況です。公園にいても自分より大きい犬や男性に対して特に唸る仕草をするのは、犬が身の危険を感じているからです。

子犬の頃から、さまざまな犬や人に出会い交流すれば、犬は社会性を身につけ怖がることはなくなります。

犬がうなる理由2:怖がっている

犬が唸る理由として、何かに怖がっていることが考えられます。

例えば、雷や掃除機など大きい音が犬は苦手です。雷が鳴りだすと、落ち着きなく動き回り、ところかまわず唸ったり吠えたりする犬もいます。

散歩中に、バスやオートバイが横をとおり過ぎると、びくびくした表情で唸ります。尻尾が垂れ下がり毛を逆立てて唸ることもありますが、これは恐怖心からきています。

この場合も早めに社会性を身につけることで解決できるので、色々な場所や環境に慣れるようにしてあげましょう。

犬がうなる理由3:警戒している

犬はとても警戒心の強い生き物です。家は犬にとって自分のテリトリーになり、そこに見知らぬ人や動物が近づいたり入ってきたりすれば、犬は警戒して唸ります。

これは、家族を守るための行動ですが、人間と一緒に生活するため唸らないようにしつける必要があります。

この場合は、こちらに来るな、それ以上近づくと噛むぞ、とかなり興奮している状態です。このように興奮している時に、家族以外の人が家に入ってくると、攻撃的な犬は噛むこともあるので特に注意が必要です。

人間と一緒に暮らしているのですから、どのような人が来ても、唸ったり吠えたりすることがないようにしつけましょう。

犬がうなる理由4:自分のものを取られると思っている

犬は、独占欲の強い生き物です。ご飯を食べている時に、エサ皿を取ろうとすると飼い主にでさえ唸ったり、時には噛んだりすることがあります。

遊んでいるおもちゃやボールにしても、飼い主が取ろうとすると唸り声をあげて抵抗します。飼い主は、飼い犬のものを取る人でなく、与える人とイメージをつけるようにしましょう。

おもちゃ遊びをする時やご飯をあげる時に、「まて」や「ちょうだい」など声をかけながらしつけをしましょう。

犬がうなる理由5:興奮している

犬が遊んでいる時に、おもちゃを口にくわえてブンブンと振り回しながら唸ることがあります。遊んでいてテンションが高くなり唸っている状態で、怒りや恐怖心からきたものではありません。

犬が、遊んでいる時に興奮し唸ってきたら、犬を一旦冷静にさせましょう。

犬は遊びの続きをしたくて飼い主の方を向いて唸りますが、飼い主は無視して相手にしないようにします。その内に、犬は冷静になるので、また遊びを続けても大丈夫です。

犬がうなる理由6:痛い

犬は、自分の体調を言葉で表すことはできません。体のどこかの部位が痛い場合も、唸ってしまうことがあります。

例えば、肉球が傷ついていたら、飼い主が見れば気づくのですが、飼い主でも分かりづらい病気はたくさんあります。

犬が唸り元気がない時は、ケガや病気を疑いましょう。かかりつけの動物病院で診てもらうことをします。

犬も生き物ですので、病気になったりケガをしたりします。どのような病気になっても、飼い主はしっかりと面倒をみる責任があります。

犬がうなる理由7:嫌がっている

人に触られたり抱っこされたりするのが嫌いな犬もいます。

これは個体差があって、いつも抱っこされている犬は、ほとんど抵抗しませんが、抱っこが嫌いな犬は、飼い主が抱っこしようとしただけで唸ったりします。

犬は、抱っこされると自由がきかなくなり、すぐに逃げることができないので嫌がります。

また、しつこく触られるのが嫌いな犬は多いでしょう。子供は動物が好きなので触ろうと近づきますが、たいがいの犬は子供が苦手です。

犬がうなる理由8:嬉しい

犬は、恐怖心や警戒心の感情とは反対に、嬉しい時も唸ることがあります。楽しくて遊んでいる時に唸られたという飼い主も多いことでしょう。

犬が、警戒心や恐怖心で唸る時は、歯茎まで見せて怖い顔をしますが、喜んでいる時は歯茎まで見せることはありません。表情も穏やかで柔らかい感じです。

遊んでいる時に突然飼い犬が唸ると、飼い主としてはびっくりしますが、犬は嬉しさから唸るということを知っていれば安心です。

犬がうなる理由9:優位性により威嚇している

犬は、相手との関係で優位性を示そうと唸ることがあります。人間と一緒に生活する犬にとって、家族は群れにあたりますので、家族の中でも優位性を示そうとします。

しつけられていない犬は、飼い主にもマウンティングを行いますが、このマウンティングは犬が飼い主に自分の優位性を示している状態です。

家族の中での順位が逆転しているので、飼い主はマウンティングする犬には、しっかりとだめと強い口調でしつけましょう。

唸る犬へのしつけ方法

犬が唸る理由には、さまざまな原因があります。犬が唸る時に、飼い主はどのように接すればいいのでしょうか。ここでは、犬を飼う上で欠かせないしつけについて説明いたします。

犬が小さい頃から、飼い主が厳しくしつけないと、社会のマナーを守れない犬になり、周りに迷惑をかけてしまいます。

犬との時間をより良いものにするために、時間をかけてトレーニングやしつけを行いましょう。
必要度難易度
おすわり★★★★★★★
待て★★★★★★★★
トイレ★★★★★★★★★
ふせ★★★★★★
噛む★★★★★★★★★★
しつけの手順
  1. 人、物、音、など家や環境に慣らしていく
  2. 体を触れるようにする
  3. トイレ
  4. ハウス
  5. アイコンタクト
  6. おいで、おすわり、待て、ふせなど基本的なしつけ
  7. お散歩

唸る犬へのしつけ方法1:幼犬期によく社会化をする

子犬の時のしつけは、その後の生活にとても影響を及ぼします。子犬の頃は、さまざまな環境や人に順応しやすく、社会性を身につけるのに一番適した時期でもあります。

飼い主は、犬に社会性を身につけさせるために、自分でもしつけのことを学びましょう。

プロのトレーナーにまかせることも一つの方法です。ペット飼育の初心者なら、プロのトレーナーにお願いし、飼い主もしつけの方法を一緒に学ぶやり方もいいでしょう。

老若男女様々な人に会わせる

犬を飼い始めたら、挨拶をかねてご近所の家を周り、男性や女性、高齢者、子供などさまざまな人に抱いてもらいましょう。その時に相手から、ご褒美としてフードをあげてもらうことがポイントになります。

最初は、子犬が怖がらないよう疲れない程度にし、子犬の様子を見ながら少しずつ触れ合う人を増やしましょう。

子犬の頃に、人への社会性を身につけさせることができれば、家にお客様がきても吠えたり唸ったりという問題行動はなくなりフレンドリーな犬になります。

見知らぬ人への警戒心をなくす

飼い主以外の人への警戒心をなくすために、友人や親戚にお願いし、子犬を抱っこしたり触ってもらったりして、飼い主以外の人に慣れさせるようにしましょう。

飼い主以外の人から、遊んでもらったりおやつをもらったりすれば、他の人も安全だと認識し人への警戒心はなくなります。

ワクチンプログラムが終わっていない子犬は、ウイルスや細菌への抵抗力が弱いので、犬を飼っている人にお願いする場合は、手を洗ってもらうなど気をつけましょう。

外の世界をよく見せる

小さい頃から、家の中だけではなく、外の環境にも慣れさせておくことが大切です。外に出て、自動車やバイクの音、人混みや公園などさまざまな環境に慣れさせましょう。

ただしこの場合も、ワクチンプログラムが終わっていない子犬は、抱っこやキャリーバッグに入れて連れて出るようにしましょう。

また車に乗せて移動することもよい経験となります。遠くのドッグランや公園など一緒に遊びに行けるようにしておきましょう。

あちこち触ってあげる

子犬のうちから、体の色々なところを触られる練習もしておく必要があります。触られることに慣れていれば、トリミングや動物病院で触られるのを嫌がることは少ないでしょう。

犬を膝に乗せて落ち着かせ、抱きしめたり、体の隅々まで触るようにしましょう。また仰向けにして、犬の弱点でもあるお腹の周りを触ったり、爪を切る練習もしましょう。

唸る犬へのしつけ方法2:唸る原因を観察して理解する

犬が唸るのは、色々な理由があります。初めて見るものに対して唸る、知らない人が近づいてくるから唸る、など防衛本能からの行動なので当然ですが、やはり日常生活に慣れてもらうことは必要です。

散歩中に他の犬に唸る、見知らぬ人に唸るという場合は、おやつを使うなど、飼い犬の様子を見ながらしつけをしましょう。子犬の時のしつけがやはり重要になってきます。

怖がらなくていいことを教えてあげる

犬が怖いと感じているものや人に対して、怖がる必要がないことをまず教えましょう。フードやおやつを使いながらしつけをします。

例えば、バイクや自動車など大きい音に対して怖がる場合は、最初に離れた場所から眺めおやつをあげる、少しずつ距離を縮めながらおやつをあげる、というふうに慣らしてください。

散歩中や家の中で怖がる時は、おやつを使いながら優しい言葉をかけ、飼い犬に怖がらなくていいと少しずつ教えてあげてください。

アイコンタクトで意識を飼い主に向ける

アイコンタクトは、犬と飼い主が目を合わせることですが、目を合わせることが目的ではなく、飼い主の方を注目する、集中することが目的です。

アイコンタクトができると、例えばバイクが近づいてくる時など、どのような状況でも飼い主のコマンドが聞けるということです。

散歩中で他の犬や人に唸る、車やバイクを怖がる、こういう状況でもアイコンタクトができると、前もってトラブルを防ぐことができます。飼い犬を危険から守ることにもつながります。

唸る犬へのしつけ方法3:飼い主の指示を聞くようにする

アイコンタクトの重要性を述べましたが、アイコンタクトをするのは、飼い主の指示を聞くようにすることが最終的な目的です。

まず名前を呼ばれたら飼い主の方に注目し、まてやおすわりなどの基本的なコマンドが聞けるようにします。

飼い主をリーダーとみなし、指示をしっかり聞けるようになれば、他の犬に唸ったり噛んだりというトラブルを回避できます。

飼い主がリーダーと認識させる

犬の祖先はオオカミですが、そのオオカミの習性が犬にも残っています。犬は、群れで生活し集団で狩猟をしてきましたが、その中でリーダーに服従する習性が残りました。

飼い犬にとっては、家族が群れになります。犬が、その家族の中で飼い主をリーダーとみなすことができれば、しつけはとても楽になります。

可愛らしい子犬を厳しくしつけるのは気が引けますが、社会性を身につけさせるためにも毅然とした態度でしつけてください。

従うといいことがあるようにする

犬に唸るのは良くないこと、飼い主に従うほうがいいことだと教えることは、一つの解決方法です。

例えば、唸るとおやつを取り上げる、唸り声を止めたらおやつをあげる、ということを何度も繰り返します。

やってはいけない行動をした時にはご褒美のおやつがなくなる、逆に飼い主のいうことを聞けばいいことがある、と飼い犬に学ばせます。この方法は、どんなしつけの時にも使えます。
しつけに必要なもの
  • キャリーケース
  • サークル
  • ベッド
  • ドッグフード
  • ペットシート
  • おもちゃ

唸る犬をしつける際の注意点

唸るなど問題行動を防ぐしつけをする時には、いくつかの注意点があります。ここでは、しつけをする時に飼い主が注意しなければならない点を説明いたします。

飼い主がしっかりしつけなければと、あまりにも厳しくなりすぎると、飼い犬との信頼関係が壊れます。信頼関係がより深くなるように、飼い主も楽しんでしつけをしましょう。

むやみに叱らない

犬をしつけるために、体罰のようにたたいたり、場合によっては、電気の流れる首輪を使ったりということは絶対に止めましょう。犬の恐怖心を利用してのしつけは、信頼関係を壊すだけです。

このようなしつけをされた犬は神経質になったり、余計に問題行動を悪化させがちです。

犬をしつけるのは根気のいることですが、しつける時にはおやつをあげるなど、犬にとって楽しみになるような方法を考えましょう。

子犬の頃にしっかりとしつける

子犬を飼う場合、一般的に生後2ヶ月から3ヶ月頃の子犬を迎える家庭が多いです。しつけは、子犬を迎えた日から行うことをします。

そんなに小さいうちから可哀想と感じる人もいますが、先々大きくなって、他の犬とトラブルになり一緒に遊べない状況のほうが可哀想です。

子犬を迎えたら、その家のルールをしっかりと教えましょう。トイレはどこでするのか、入ってはいけない場所はどこか、など毅然とした態度でしつけましょう。

唸る行為がエスカレートしないようにする

犬が唸る理由はいくつかありますが、例えば犬が唸り始めたら、その原因を取り除くことも一つの解決方法です。

騒がしい車や道路がどうしても苦手であれば、散歩コースを見直す、静かな時間帯に散歩に行く、などできる対策をとりましょう。

また、見知らぬ人や犬に興奮して唸る場合は、飼い犬を落ち着かせるために、一旦その場を離れましょう。

飼い主がリーダーシップをとって唸る犬をしつけよう

犬が唸るのは、本能からくる警戒心や恐怖心だったり、甘えだったりと色々と理由があります。犬も社会性を身につけさせ、他の犬や人と仲良くできるようにしつけましょう。

しっかりとしつけることが、飼い犬とより良い信頼関係を築くために、とても大切になります。飼い主も問題行動に悩まされなくなり、犬を飼うことが楽になります。

もし犬をしつけることに自信がなければ、プロのトレーナーにお願いするなど、飼い主ができる方法をとりましょう。

犬はとても愛情深い生き物です。きっと飼い主の素晴らしいパートナーになることでしょう。
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