【なめる状況別】犬の気持ちと理由
何気ないように思える犬の仕草にも、さまざまな犬の気持ちやメッセージが込められています。犬が人をなめるのはなぜなのでしょうか?
ここからは犬が人や自分の体をなめる際の理由に加えて、その時の犬の気持ちについてご紹介していきます。
ここからは犬が人や自分の体をなめる際の理由に加えて、その時の犬の気持ちについてご紹介していきます。
【なめる状況別】犬の気持ちと理由1:飼い主を舐めてくるとき
まずは、飼い主さんをなめる時の犬の気持ちについて詳しくチェックしていきましょう。多くの場合、飼い主さんをなめる時の犬の気持ちはポジティブなものばかりです。
「大好きだよ」「一緒にいられて嬉しいよ」という愛情表現の一環として飼い主さんをなめることが多いものの、時には孤独感や不安・緊張などをまぎらわせようとして飼い主さんをなめることもあります。
以下では犬がなめる体の部位別に犬の気持ちやなめる理由についてまとめているので、ぜひ参考になさってみてください。
「大好きだよ」「一緒にいられて嬉しいよ」という愛情表現の一環として飼い主さんをなめることが多いものの、時には孤独感や不安・緊張などをまぎらわせようとして飼い主さんをなめることもあります。
以下では犬がなめる体の部位別に犬の気持ちやなめる理由についてまとめているので、ぜひ参考になさってみてください。
犬が舐める体の部位 | 犬が舐める気持ちや理由 |
---|---|
口元 | 飼い主さんのことが大好き、信頼している、ご飯がほしい |
手 | 遊んでほしい、構ってほしい、リラックスしている |
足 | 構ってほしい、匂いが好き、癖になる味をしている |
耳・鼻 | 遊んでほしい、じゃれている |
飼い主のことが大好き
犬が飼い主さんをなめるのは、ひとえに飼い主さんが大好きだからと言えるでしょう。
犬は「大好きだよ」「ずっと一緒にいてね」と愛情を表現すべく、飼い主さんの口元などをぺろぺろとよくなめることがあります。
たとえば飼い主さんが外出先から帰ってきた時には玄関まですぐにお迎えに来て、キスをするように顔をなめては「おかえり」「帰ってきてくれてうれしいよ」と愛情を伝えてくれます。
つまり、飼い主さんをなめるという行為には愛情を伝えたいという犬の気持ちが込められていると言えるでしょう。
犬は「大好きだよ」「ずっと一緒にいてね」と愛情を表現すべく、飼い主さんの口元などをぺろぺろとよくなめることがあります。
たとえば飼い主さんが外出先から帰ってきた時には玄関まですぐにお迎えに来て、キスをするように顔をなめては「おかえり」「帰ってきてくれてうれしいよ」と愛情を伝えてくれます。
つまり、飼い主さんをなめるという行為には愛情を伝えたいという犬の気持ちが込められていると言えるでしょう。
信頼している
信頼しているからというのも、飼い主さんをなめる行為にこめられた犬の気持ちのひとつでしょう。
犬は飼い主さんに信頼を寄せてリーダーとして認めている場合、その口元などをなめることで信頼と服従の気持ちを伝えようとしてくれるからです。
飼い主さんをなめるという仕草には、全幅の信頼を寄せているという犬の気持ちが込められています。
犬は飼い主さんに信頼を寄せてリーダーとして認めている場合、その口元などをなめることで信頼と服従の気持ちを伝えようとしてくれるからです。
飼い主さんをなめるという仕草には、全幅の信頼を寄せているという犬の気持ちが込められています。
ごはんがほしい
ごはんがほしいというのも、飼い主さんをなめる際の犬の気持ちのひとつに数えられるでしょう。
犬は赤ちゃんの時に母親の口をなめることでごはんをもらう習性があるため、このような名残から大人になってもお腹が空いた時に飼い主さんの口元をなめることがよくあります。
ごはんがほしくて飼い主さんをなめるということは、飼い主さんのことを母親のように感じている犬の気持ちが隠されているとも言えるでしょう。
犬は赤ちゃんの時に母親の口をなめることでごはんをもらう習性があるため、このような名残から大人になってもお腹が空いた時に飼い主さんの口元をなめることがよくあります。
ごはんがほしくて飼い主さんをなめるということは、飼い主さんのことを母親のように感じている犬の気持ちが隠されているとも言えるでしょう。
一緒に遊びたい
飼い主さんをなめる時の犬の気持ちとして、「一緒に遊びたいよ」ということも考えられるでしょう。
犬は遊んでもらいたい時に飼い主さんの関心を自分に向けようとして、顔や手などをペロペロとなめることで自分の存在をアピールします。
犬によっては、お気に入りのおもちゃを飼い主さんの足元に持ってきてからぺろりと手などをなめ、「ここにおもちゃがあるからこれで遊んで」とおねだりする子もいます。
犬は遊んでもらいたい時に飼い主さんの関心を自分に向けようとして、顔や手などをペロペロとなめることで自分の存在をアピールします。
犬によっては、お気に入りのおもちゃを飼い主さんの足元に持ってきてからぺろりと手などをなめ、「ここにおもちゃがあるからこれで遊んで」とおねだりする子もいます。
構ってほしい
「構ってほしいよ」というのも、飼い主さんをなめる犬の気持ちのひとつに含まれるでしょう。
飼い主さんがパソコンや読書に集中していて自分のことを構ってくれない時、犬は飼い主さんをなめることで「ここにいるよ」「だから構ってよ」と自分のほうに関心を向けさせようとします。
このような犬の気持ちをくみ取ってあげて、撫でるなどスキンシップをしたりおもちゃで遊んであげたいところでしょう。
飼い主さんがパソコンや読書に集中していて自分のことを構ってくれない時、犬は飼い主さんをなめることで「ここにいるよ」「だから構ってよ」と自分のほうに関心を向けさせようとします。
このような犬の気持ちをくみ取ってあげて、撫でるなどスキンシップをしたりおもちゃで遊んであげたいところでしょう。
リラックスしている
飼い主さんをなめる犬の気持ちのひとつとして考えられるのが、リラックスしているということです。
犬は安心しきっている時、大好きな飼い主さんをなんとなくぺろりとなめることがよくあります。
リラックスしているという犬の気持ちは、その穏やかな表情やごろんとした寝姿勢によく表れるため、「リラックスしてくれているんだな」ということが一目でわかります。
犬は安心しきっている時、大好きな飼い主さんをなんとなくぺろりとなめることがよくあります。
リラックスしているという犬の気持ちは、その穏やかな表情やごろんとした寝姿勢によく表れるため、「リラックスしてくれているんだな」ということが一目でわかります。
ニオイが好き
単純に匂いが好きだからというのも、飼い主さんをなめる際の犬の気持ちとして考えられるでしょう。
大好きな飼い主さんの匂いは犬にとって、とても幸せと安心を感じられるよい匂いであり、「飼い主さんの匂いをもっとかぎたいな」という犬の気持ちゆえに体をぺろぺろとなめると言われています。
また、料理をした直後の飼い主さんの手は食材のよい匂いがするため、美味しい匂いを堪能すべく集中的に舐めまわすこともあるでしょう。
大好きな飼い主さんの匂いは犬にとって、とても幸せと安心を感じられるよい匂いであり、「飼い主さんの匂いをもっとかぎたいな」という犬の気持ちゆえに体をぺろぺろとなめると言われています。
また、料理をした直後の飼い主さんの手は食材のよい匂いがするため、美味しい匂いを堪能すべく集中的に舐めまわすこともあるでしょう。
癖になる味をしている
癖になる味をしているからというのも、飼い主さんをなめる際の犬の気持ちとして挙げられます。
一般的にはよい匂い・味と言えなかったとしても、大好きな飼い主さんの体臭や汗ならばなめたがる犬も少なくありません。
とりわけ運動をした後のしょっぱい汗や、ともすれば悪臭がしがちな足をなめると独特の味がするため、それが気に入って何度も特定の部位をなめるケースもあります。
一般的にはよい匂い・味と言えなかったとしても、大好きな飼い主さんの体臭や汗ならばなめたがる犬も少なくありません。
とりわけ運動をした後のしょっぱい汗や、ともすれば悪臭がしがちな足をなめると独特の味がするため、それが気に入って何度も特定の部位をなめるケースもあります。
【なめる状況別】犬の気持ちと理由2:自分の体を舐めるとき
以上では、飼い主さんをなめる際の犬の気持ちや理由について解説してきました。では、飼い主さんではなく自分自身の体をなめるのはいったいなぜなのでしょうか?
犬が自分の体を執拗に舐めるというのは、実はあまりよいことではありません。ここからは、自分の体をなめる際の犬の気持ちと理由についてチェックしておきましょう。
犬が自分の体を執拗に舐めるというのは、実はあまりよいことではありません。ここからは、自分の体をなめる際の犬の気持ちと理由についてチェックしておきましょう。
犬が自分の体をなめる際の理由と気持ちとは?
- ストレスが溜まっている
- 退屈している
- 飼い主さんの反応を見たい
- 痛みやかゆみがある
ストレスが溜まっている
自分の体をなめる際の犬の気持ちとしてまず知っておきたいのが、ストレスが溜まっているということです。
犬は不安・恐怖や緊張などストレスを感じた時、自分の心を落ち着けようとして、あるいはストレスを紛らわせようとして自分の手足をなめることがよくあります。
抱えているストレスが大きい犬は頻繁に自分の体をなめるため、そのせいで手足が真っ赤になってしまっているケースも少なくありません。
犬は不安・恐怖や緊張などストレスを感じた時、自分の心を落ち着けようとして、あるいはストレスを紛らわせようとして自分の手足をなめることがよくあります。
抱えているストレスが大きい犬は頻繁に自分の体をなめるため、そのせいで手足が真っ赤になってしまっているケースも少なくありません。
退屈している
退屈しているというのも、自分の体をなめる際の犬の気持ちのひとつとして考えられるでしょう。
飼い主さんから長時間お留守番させられたり、散歩に連れて行ってもらえずあまり遊んでもらえない犬は、退屈のあまり自分の体をなめて気をまぎらわせようとします。
この状態を放置しておくと、ストレスから自傷行為のような形で自分の手足を執拗になめるようになってしまうので、早めの段階で適切な対処が必要でしょう。
飼い主さんから長時間お留守番させられたり、散歩に連れて行ってもらえずあまり遊んでもらえない犬は、退屈のあまり自分の体をなめて気をまぎらわせようとします。
この状態を放置しておくと、ストレスから自傷行為のような形で自分の手足を執拗になめるようになってしまうので、早めの段階で適切な対処が必要でしょう。
飼い主の反応を待っている
自分の体をなめる際の犬の気持ちとして考えられるのが、飼い主さんの反応を見たいということです。
以前たまたま自分の体をなめていた時に飼い主さんがいつもとは違う反応を示したことから、「自分の体をなめれば飼い主さんが面白いリアクションをしてくれる」「自分に関心を向けてくれる」と学習したのでしょう。
以前たまたま自分の体をなめていた時に飼い主さんがいつもとは違う反応を示したことから、「自分の体をなめれば飼い主さんが面白いリアクションをしてくれる」「自分に関心を向けてくれる」と学習したのでしょう。
痛みやかゆみがある
自分の体をなめる時の犬の気持ちとして注意したいのが、痛みやかゆみがあるというケースです。
犬は痛みやかゆみを感じている時に、野生の本能としてなめることで治癒しようとするからです。
しかし、なめることで逆に痛みが増したりかゆみが広がってしまうケースも多いため、このような場合にはすぐにかかりつけの病院に愛犬を連れて行き、適切な処置をしてもらいましょう。
犬は痛みやかゆみを感じている時に、野生の本能としてなめることで治癒しようとするからです。
しかし、なめることで逆に痛みが増したりかゆみが広がってしまうケースも多いため、このような場合にはすぐにかかりつけの病院に愛犬を連れて行き、適切な処置をしてもらいましょう。
【なめる状況別】犬の気持ちと理由3:床や地面を舐めるとき
以上では、飼い主さんや自分の体をなめる理由やその時の犬の気持ちについて見てきました。では、体ではなく床や地面などの無機物をなめるのはいったいなぜなのでしょうか?
ここからは、床や地面などをなめる犬の気持ちについてご紹介していきますので、愛犬の気持ちをより良く理解してあげるためにも、ぜひチェックしてみてください。
ここからは、床や地面などをなめる犬の気持ちについてご紹介していきますので、愛犬の気持ちをより良く理解してあげるためにも、ぜひチェックしてみてください。
床や地面をなめる時の犬の気持ちや理由とは?
- 緊張状態にある
- おいしい匂いがする
- ストレス発散
緊張状態にある
床や地面をなめる理由としてまずご紹介したいのが、緊張状態にあるということです。
緊張して不安を感じている時、犬は床など身近にあるものをなめることで気を紛らわせようとしているのでしょう。
たとえば動物病院に連れて行かれた時など、犬は緊張からよくこのような行動を取ります。このような場合は、飼い主さんが優しく撫でたり抱きしめてあげることで不安や緊張を和らげてあげる必要があります。
緊張して不安を感じている時、犬は床など身近にあるものをなめることで気を紛らわせようとしているのでしょう。
たとえば動物病院に連れて行かれた時など、犬は緊張からよくこのような行動を取ります。このような場合は、飼い主さんが優しく撫でたり抱きしめてあげることで不安や緊張を和らげてあげる必要があります。
おいしい匂いがする
単純においしい匂いがするからというのも、床や地面をなめる理由のひとつとして考えられるでしょう。
人間には何も感じられずとも、優れた嗅覚をもつ犬は床や地面から美味しく魅力的な匂いを感じ取ることができます。
おいしい匂いがすれば、「味を確かめてみたい」という気持ちから本能的に思わずなめてしまうことでしょう。
ですが、それによって体調を崩してしまう可能性もあるので、床や地面をなめるという行為であっても拾い食いはダメだということをきちんとしつける必要があります。
人間には何も感じられずとも、優れた嗅覚をもつ犬は床や地面から美味しく魅力的な匂いを感じ取ることができます。
おいしい匂いがすれば、「味を確かめてみたい」という気持ちから本能的に思わずなめてしまうことでしょう。
ですが、それによって体調を崩してしまう可能性もあるので、床や地面をなめるという行為であっても拾い食いはダメだということをきちんとしつける必要があります。
ストレス発散
ストレスを発散させたいからというのも、犬が床や地面をなめる理由のひとつとして考えられるでしょう。
いつもひとりぼっちで長い時間お留守番をさせられたり、運動不足などっでストレスがたまっている犬は、ストレスの代償行為として床や地面をなめることがよくあります。
いつもひとりぼっちで長い時間お留守番をさせられたり、運動不足などっでストレスがたまっている犬は、ストレスの代償行為として床や地面をなめることがよくあります。
犬がなめるのをやめさせる方法
では、どうすれば犬がなめるのをやめさせることができるのでしょうか?ここからは犬がなめるのをやめさせるための効果的な方法について解説していきます。
犬がなめるのをやめさせる方法1:ストレスの原因が何か探る
まずは、犬のストレスの原因が何かを探ってみる必要があるでしょう。ストレスの原因を正確に把握し、それをどうすれば解消できるのかを考えることが優先事項です。
犬によって何をストレスに感じているのかはさまざまであり、時には複合的な原因がストレス源になっていることもあります。
犬によって何をストレスに感じているのかはさまざまであり、時には複合的な原因がストレス源になっていることもあります。
犬がなめるのをやめさせる方法2:一緒に遊ぶ時間を増やす
犬がなめるのをやめさせるためには、一緒に遊ぶ時間を増やしてみてください。
寂しさや孤独感といったストレス、あるいは運動不足などが原因で自分の体や飼い主さんを執拗になめてしまう犬も多いからです。
一緒に遊ぶ時間を毎日作り、愛犬とたくさんスキンシップをして愛情を伝え、同時に運動不足を解消してあげることで、ストレスが原因でなめる行為をやめさせることができるでしょう。
寂しさや孤独感といったストレス、あるいは運動不足などが原因で自分の体や飼い主さんを執拗になめてしまう犬も多いからです。
一緒に遊ぶ時間を毎日作り、愛犬とたくさんスキンシップをして愛情を伝え、同時に運動不足を解消してあげることで、ストレスが原因でなめる行為をやめさせることができるでしょう。
犬がなめるのをやめさせる方法3:お座りのしつけをする
犬がなめるのをやめさせる方法として、お座りのしつけをするのも効果的でしょう。お座りをさせて待つことを覚えさせることで、犬をなめるという行動から物理的に話すことができます。
お座りの合図にきちんと従ってくれたならば、大げさなほど褒めてあげたり、おやつなどのご褒美をあげましょう。
お座りの合図にきちんと従ってくれたならば、大げさなほど褒めてあげたり、おやつなどのご褒美をあげましょう。
犬がなめるのをやめさせる方法4:ご飯の量を見直す
犬が飼い主さんの口元を執拗になめてくるのは、空腹が原因である可能性もあります。
ご飯の量を見直して適度な満腹感を与えることで、犬がなめるのをやめさせることも可能でしょう。
犬種や年齢・運動量などによって適切なご飯の量はさまざまですので、獣医さんなどに相談してちょうどよいご飯の量を決めてみてください。
ご飯の量を見直して適度な満腹感を与えることで、犬がなめるのをやめさせることも可能でしょう。
犬種や年齢・運動量などによって適切なご飯の量はさまざまですので、獣医さんなどに相談してちょうどよいご飯の量を決めてみてください。
なめるという行為は犬の気持ちが分かりやすい愛情表現のひとつ
今回は犬のなめるという行為に隠された心理について特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
多くの場合、飼い主さんをなめるという犬の行為はとてもポジティブなものであり、「大好きだよ」「一緒にいられて嬉しいよ」と飼い主さんに愛情を伝えてくれています。
ですが、自分の体をなめるのはネガティブな理由が隠されていることが多いので、犬がなぜなめるのかを正確に理解し、必要があれば適切な対処をしてあげられるようになりましょう。
多くの場合、飼い主さんをなめるという犬の行為はとてもポジティブなものであり、「大好きだよ」「一緒にいられて嬉しいよ」と飼い主さんに愛情を伝えてくれています。
ですが、自分の体をなめるのはネガティブな理由が隠されていることが多いので、犬がなぜなめるのかを正確に理解し、必要があれば適切な対処をしてあげられるようになりましょう。