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犬が穴を掘る仕草をする理由8つ|犬の穴を掘る仕草を止めさせる方法

愛犬が穴を掘る仕草をする意味

愛犬がフローリングやベッドなどを掘る仕草を見せるたびに、「なぜこのような仕草をするのかな?」と疑問に感じているという飼い主さんも少なくないことでしょう。

実は、私たちの想像以上に穴を掘るという犬の仕草には、さまざまな意味や理由が隠されています。

この記事では犬が穴を掘る仕草を見せる理由やその時の心理状態などについてご紹介しているので、愛犬のことをよりよく理解するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

見守ってあげる場合と止めさせた方がいい場合がある

犬の穴を掘るという仕草は、決して悪いものでも絶対にやめさせなければならないものでもありません。

特にトラブルや困るようなことがないのであれば、犬が穴を掘る仕草を見せても見守ってあげればよいでしょう。ですが、そうではない場合もあります。

不安やストレスが原因で急き立てられるようにして執拗に穴を掘る仕草を見せる犬や、穴を掘る仕草によって犬の爪や賃貸のフローリングが傷んでしまう場合などには、穴を掘る仕草をやめさせる必要があります。

見守ってあげるべきケースとやめさせたほうがよいケースとを見極めることが大切だと言えるでしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由8つ

犬が穴を掘る仕草を見せたからと言って、すぐにやめさせようとするのは考え物です。

まずは犬が床を掘る理由を知り、なぜ愛犬が穴を掘る仕草を見せるのかを理解してあげることが大切でしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由を正しく知ることで、トラブルがある場合はそれを改善したり解消することも可能です。

ここからは、犬が穴を掘る仕草を見せる理由についてチェックしておきましょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由1:昔からの習性

犬が穴を掘る仕草をする理由としてまずご紹介したいのが、野生時代からの習性だからということです。

犬は人間に飼われるようになる前の野生時代には、地面を掘ることで寝床や自分にとっての安全ゾーンを作っていました。

穴を掘るという仕草は、犬のDNAに組み込まれた本能的な習性だと言っても過言ではありません。

明確な理由や意図があって穴を掘る仕草をする犬もいますが、特に理由も意味もなく、私たち人間が背伸びをしたり頭をかくような感覚で、なとなく穴を掘る仕草を見せる犬もいます。

このようなケースにおいては、穴を掘る仕草をしても特に犬をやめさせる必要性はないでしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由2:遊び心

ただ単に遊んでいるというのも、犬が穴を掘る仕草を見せる理由のひとつとして考えられるでしょう。

犬にとって穴を掘る仕草は体を動かすことができますし、なおかつ野生時代の狩猟本能を適度に刺激されるものですので、単純に遊びの一環として行っていることがあります。

飼い主さんとおもちゃで遊んでもらっている時や散歩をしている時など、「楽しい」「嬉しい」という気持ちが高まった時にも、犬は穴を掘る仕草をしてその楽しさを体で表現します。

犬が穴を掘る仕草をする理由3:ストレス発散

犬が穴を掘る仕草をする理由のひとつとして、ストレスを発散させているということも含まれるでしょう。

飼い主さんに構ってもらえずふてくされていたり、運動不足などでストレスを溜めている犬は、穴を掘るという行為をつうじて自分なりにストレスを発散させようとしています。

つまり、穴を掘るという仕草は「ストレスが溜まっているよ」という愛犬からの間接的なメッセージであるとも言えるでしょう。

愛犬がストレスを溜めこんでしまわないように、ストレスの原因を突き止めて適切に解消してあげる必要があります。

犬が穴を掘る仕草をする理由4:マーキング

マーキングをするためというのも、犬が穴を掘る仕草を見せる理由のひとつとして挙げられるでしょう。

縄張り意識の強い犬は、穴を掘ってそこに体を擦り付けるなどの仕草を通じて、自分の匂いをしっかりと染みつけてマーキングをしようとしていると考えられます。

とりわけ、去勢手術を済んでいないオス犬の場合はこのような理由から穴を掘る仕草によってマーキングを行い、他の犬に「ここは自分のテリトリーだぞ」とアピールしているのでしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由5:不安なとき

犬が穴を掘る仕草をする理由のひとつとして考えられるのが、不安を感じているからということです。

野生時代、犬は外敵から身を守るために穴を掘ってそこに身を隠していたことの名残から、今でも犬は不安や緊張を感じた時に穴を掘る仕草を見せます。

つまり、身を隠すことのできる場所を自分なりに作ろうとしているのでしょう。このような時には、犬に無理やり穴を掘る仕草をやめさせるのはご法度です。

犬が不安や緊張を感じている原因を突き止めて解消すること、同時に犬を撫でたり抱っこしてあげるなどして安心させることを優先させましょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由6:飼い主の気を引いている

飼い主さんの気を引いているというのも、犬が穴を掘る仕草を見せる理由のひとつに数えられるでしょう。

以前たまたま穴を掘る仕草をしていた時に飼い主さんが自分に注目してくれたという経験をすると、犬は「穴を掘る仕草をすれば飼い主さんに注目してもらえる」と学習して、気を引くために意図的に穴掘りの仕草をするようになります。

穴を掘る仕草をした時に、飼い主さんが面白がって笑ったり「可愛い」と声をかけてくれたことがある犬も、同じような理由から飼い主さんの歓心を買うべく同じ行為を繰り返すようになるでしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由7:涼しい場所を求めている

犬が穴を掘る仕草をする理由のひとつとして忘れてはならないのが、涼しい場所を求めているからということです。

野生時代、犬は暑さを感じた時に地面を掘って涼しい土に体をふれさせて体温調整をしていた名残から、今でも犬は暑さを感じた時に本能的に穴を掘る仕草を見せることがあります。

穴を掘る仕草を見せた時には、室内の温度が愛犬にとって快適なものかどうかをきちんと確認しておく必要があるでしょう。

犬が穴を掘る仕草をする理由8:餌を埋めて隠す

餌を埋めて隠したいからというのも、犬が穴を掘る仕草を見せる理由のひとつです。犬はご飯やお気に入りのおもちゃなど、自分にとっての宝物を土を掘って隠す習性があります。

完全室内飼育をしている犬の場合にはこのような理由から穴掘りの仕草を見せるのは希ですが、室外で飼育されていた、あるいはされている犬は餌を埋めて隠すために穴を掘ることがよくあるでしょう。

犬が飼い主に不満を感じる原因は?

愛犬が穴を掘る仕草をするのは、飼い主さんに不満を感じていてそれが原因でストレスを溜めこんでしまっている場合もあります。

では、具体的にどのようなことで犬は飼い主さんに不満を感じるのでしょうか?愛犬の心と体をストレスから守るためにも、知っておく必要があります。

ここからは犬が飼い主さんに不満を抱く原因をご紹介していきますので、「自分は大丈夫」と思わずに、ぜひ反面教師としてチェックしてみてください。

犬が飼い主に不満を感じる原因1:散歩不足(運動不足)

犬が飼い主さんに不満を感じる主な原因のひとつが、散歩不足です。

体調に問題がない限り犬は毎日1~2回の散歩が必要ですが、飼い主さんがきちんと散歩に連れていってくれないならばかなりのストレスを感じてしまいます。

もともと犬は野生時代狩りをして暮らしており、犬種や年齢によっても異なりますが、一定の運動量をこなすことが必要です。

散歩の回数や時間が少ないと犬はストレスを溜め、それが問題行動に発展してしまう可能性すらあるでしょう。

犬が飼い主に不満を感じる原因2:かまって欲しい気持ち

かまってほしいのにかまってもらえないというのも、犬が飼い主さんに不満を感じる主な原因として挙げられるでしょう。

犬はもともと人懐っこく、とりわけ大好きな飼い主さんに対してはできるだけ遊んでもらいたい・構ってもらいたいと考えているため、飼い主さんが十分に関心を向けてくれないと拗ねて不満を感じてしまうのも無理はありません。

忙しかったとしても、犬と向き合い遊んだりスキンシップをする時間を毎日設けることが大切です。

犬が飼い主に不満を感じる原因3:留守番の時間が長い

犬が飼い主さんに不満を感じる原因のひとつが、留守番の時間が長いということです。

犬はもともと群れで暮らしていた動物ですので、群れや家族に対する愛着も強く寂しがり屋な傾向があります。

短時間のお留守番ならまだしも、頻繁に長時間のお留守番をさせられると犬は寂しさと不安でいっぱいになり、飼い主さんに不満を抱くことでしょう。

犬が飼い主に不満を感じる原因4:強く叱られた

強く叱られたというのも、犬が飼い主さんに不満を感じる原因のひとつです。

飼い主さんから感情的・暴力的に怒鳴るように叱られると、犬は反省する機会を持つことができないどころか、「ひどいことをされた」と感じてしまうでしょう。

もしも犬が間違ったことをしたならば、反省を促し次回からそのような行動をやめさせるためにも、感情的に怒鳴らずに正しい叱り方をしなければなりません。

犬の穴を掘る仕草を止めさせる4つの方法

賃貸に住んでいる場合、夜遅くに犬が穴掘りをしてしまうと階下の住民に迷惑をかけてしまうのではとハラハラしてしまうことでしょう。

そうでなくとも、愛犬が執拗に穴掘りをするのも考え物です。ここからは、犬の穴掘りの仕草をやめさせる方法についてご紹介していきますので、ぜひご参考ください。

犬の穴を掘る仕草を止めさせる方法1:一緒に過ごす時間を増やす

犬の穴掘りの仕草をやめさせるためには、まずは一緒に過ごす時間を増やすように努めましょう。

退屈や寂しさ、あるいは運動不足からくるストレスが原因で穴を掘る仕草をしているならば、一緒にいる時間を増やして遊んだりスキンシップをたくさんすることで、穴掘り癖をやめさせることができます。

犬の穴を掘る仕草を止めさせる方法2:散歩に連れ出す

散歩に連れて行くというのも、犬の穴掘りの仕草をやめさせる効果的な方法として挙げられるでしょう。

運動不足が原因で体力が有り余っており、体を動かすために穴掘りをしている犬の場合には、散歩の回数や時間を増やすことで穴掘り癖を改めさせることが可能です。

犬の穴を掘る仕草を止めさせる方法3:おやつやおもちゃで気を引く

犬の穴掘りをやめさせる方法のひとつとして、おやつやおもちゃなどを使って犬の気を逸らすということもです。

犬からすると穴掘りは決して悪いことではありませんので、怒ってしまうと犬を委縮させてしまう恐れがあります。

穴掘りをやめさせたいからと言って感情的に叱るのではなく、おもちゃやおやつを目の前にちらつかせて犬の気を引くようにすれば、犬にストレスを与えずに穴掘りをやめさせることができます。

犬の穴を掘る仕草を止めさせる方法4:低い声で叱る

何をやっても犬の穴掘りをやめさせられない場合には、最終手段として低い声で叱りましょう。

いつもとは違う低い声で「ダメ」と短い言葉を使い叱ることで、犬は「穴掘りをしてはダメなんだ」と学習します。

大声を出して怒鳴ったりするのは、しつけにならない上に犬の心を傷つけてしまうのでもちろんNGです。

犬の穴掘る行動の理由を考えてみよう

今回は犬が穴を掘る仕草をする理由やその対処法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

穴掘りの仕草にはさまざまな犬の気持ちが込められていますので、すぐに叱ってやめさせようとするのではなく、まずはなぜ犬が穴掘りをするのかを理解することからはじめましょう。
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