犬は記憶力を持っているの?
一人暮らしをしてから初めて実家に帰る時、実家で飼っている犬が自分の事を覚えているか不安に思う人もいるのではないでしょうか。
いつも一緒にいれば忘れられる事もありませんが、久しぶりに会った時に「誰だコイツ」みたいな態度を取られては、やはり寂しいです。
そこでふと思うのが、犬には人と同じような記憶力を持っているのかという事です。
私達人間は、人の顔や名前、その時のでき事などを記憶することができます。それと同じように、犬にも人の顔やでき事などを記憶する力はあるのでしょうか。
いつも一緒にいれば忘れられる事もありませんが、久しぶりに会った時に「誰だコイツ」みたいな態度を取られては、やはり寂しいです。
そこでふと思うのが、犬には人と同じような記憶力を持っているのかという事です。
私達人間は、人の顔や名前、その時のでき事などを記憶することができます。それと同じように、犬にも人の顔やでき事などを記憶する力はあるのでしょうか。
記憶力がある犬が記憶していることとは?
有名な忠犬ハチの物語からもわかるように、犬には記憶力があると言えるでしょう。
しかし、犬が私達と同じような事を記憶することができるのかと言うと、疑問は残ります。一体どこまで覚えているのか気になりますが、犬はそれを語ってはくれません。
そこで、犬の記憶力に関してさまざまな実験や研究が行われてきました。その研究結果を踏まえて、犬が記憶していることをまとめてみました。
しかし、犬が私達と同じような事を記憶することができるのかと言うと、疑問は残ります。一体どこまで覚えているのか気になりますが、犬はそれを語ってはくれません。
そこで、犬の記憶力に関してさまざまな実験や研究が行われてきました。その研究結果を踏まえて、犬が記憶していることをまとめてみました。
犬が覚えている記憶
- 子犬の頃
- 人の声
- 大好きな飼い主の顔
- 匂い
犬が覚えている記憶1:子犬の頃
犬の記憶力と言うのは、どれくらい昔の事まで覚えているのでしょうか。子犬の頃の記憶はあるのでしょうか。
実は、犬は子犬だったころの記憶を持っていると言われています。
子犬時代の飼い主と、現在の飼い主が違うというケースが犬にはあります。例えば、目の不自由な方をサポートする盲導犬なんかもそうです。
そういった犬たちが、子犬時代に可愛がってくれた飼い主と再会すると、とても喜ぶという事例が多々あります。この事から、犬には子犬の時の記憶があるという事がわかりました。
実は、犬は子犬だったころの記憶を持っていると言われています。
子犬時代の飼い主と、現在の飼い主が違うというケースが犬にはあります。例えば、目の不自由な方をサポートする盲導犬なんかもそうです。
そういった犬たちが、子犬時代に可愛がってくれた飼い主と再会すると、とても喜ぶという事例が多々あります。この事から、犬には子犬の時の記憶があるという事がわかりました。
犬が覚えている記憶2:人の声
犬の記憶力は、人の声を記憶できるのでしょうか。
京都大学心理学研究室の藤田和生教授が行った実験で、犬が見えない所で女性の声を声を聞かせて、目の前におじさんの顔を出したら驚いたという結果が出ました。
これは、高い声を女性だと犬が記憶していないと出ない結果です。
また、犬は低い声よりも高い声を好む傾向にあります。これは、私達人間が褒める時に高い声を出すので、犬が『褒められている=高い声』と記憶しているからです。
このようなことから、犬は人の声を記憶しているということがわかりました。
京都大学心理学研究室の藤田和生教授が行った実験で、犬が見えない所で女性の声を声を聞かせて、目の前におじさんの顔を出したら驚いたという結果が出ました。
これは、高い声を女性だと犬が記憶していないと出ない結果です。
また、犬は低い声よりも高い声を好む傾向にあります。これは、私達人間が褒める時に高い声を出すので、犬が『褒められている=高い声』と記憶しているからです。
このようなことから、犬は人の声を記憶しているということがわかりました。
犬が覚えている記憶3:大好きな飼い主の顔
私達人間は、視覚から入ってくる情報をとても重視します。飼い主としては、犬にも自分の顔を覚えてもらいたいというのが本心です。
そこで、フィンランドにある大学がある実験を行いまいした。
モニターの犬に、犬がよく知る顔と全然知らない顔を見せました。そうすると、知っている顔には目を真っすぐ見ているのに対して、知らない顔には視線を合わせないという結果になりました。
この事から、犬は親しみのある人の顔を認識しているという事がわかりました。当然、大好きな飼い主の顔も認識しているということでしょう。
そこで、フィンランドにある大学がある実験を行いまいした。
モニターの犬に、犬がよく知る顔と全然知らない顔を見せました。そうすると、知っている顔には目を真っすぐ見ているのに対して、知らない顔には視線を合わせないという結果になりました。
この事から、犬は親しみのある人の顔を認識しているという事がわかりました。当然、大好きな飼い主の顔も認識しているということでしょう。
犬が覚えている記憶4:匂い
久しぶりに犬に合った時、犬に吠えられてしまった人もいるのではないでしょうか。しかし、近付いてきて匂いを嗅がれたら、途端に喜んでくれたという経験もあるでしょう。
これは、犬が何かを思い出す時、匂いの記憶を重視しているからなんです。
犬の記憶力は、匂いにとても関連付けられています。顔や声を忘れてしまっても、匂いは強烈に覚えているそうです。
犬は匂いから思い出が蘇ってくるという実験結果があります。匂いを嗅いだ途端に喜んでくれたのも、久しぶりに会った自分の匂いを嗅いで一緒に遊んだ記憶を思い出したのが理由です。
これは、犬が何かを思い出す時、匂いの記憶を重視しているからなんです。
犬の記憶力は、匂いにとても関連付けられています。顔や声を忘れてしまっても、匂いは強烈に覚えているそうです。
犬は匂いから思い出が蘇ってくるという実験結果があります。匂いを嗅いだ途端に喜んでくれたのも、久しぶりに会った自分の匂いを嗅いで一緒に遊んだ記憶を思い出したのが理由です。
犬の記憶力の秘密
犬には記憶力があるというのが、さまざまな実験から明らかになって行きました。
しかし、子犬の時の記憶があっても、ついさっき教えた事が覚えられないという事もあります。この違いとは何なのでしょうか。
そこには、犬の記憶力についての秘密がたくさんありました。私達人間とは違う犬ならではの秘密を、1つずつ見ていきましょう。
しかし、子犬の時の記憶があっても、ついさっき教えた事が覚えられないという事もあります。この違いとは何なのでしょうか。
そこには、犬の記憶力についての秘密がたくさんありました。私達人間とは違う犬ならではの秘密を、1つずつ見ていきましょう。
犬の記憶力の秘密
- 優れた聴覚を持っている
- 臭いと記憶の密接な繋がり
- ずば抜けた判断能力
- 感情と繰り返しが重要
- 愛情を持った人ほど長い記憶
犬の記憶力の秘密1:優れた聴覚を持っている
犬は人の声を記憶できることがわかっています。これは、犬の聴覚が優れているからできることです。
犬の聴覚は人の4倍以上あると言われています。私達が聞き取れないような音も敏感に感じ取る事ができます。
また、音源特定能力と言う『音源の位置と言葉の内容を聞き取る力』も優れており、人よりも正確に音を聞き取ります。
このような優れた聴覚を持っているため、人の声というのを細かく聞きわけ、鮮明に記憶する事ができています。
犬の記憶力には、優れた聴覚が必要不可欠です。
犬の聴覚は人の4倍以上あると言われています。私達が聞き取れないような音も敏感に感じ取る事ができます。
また、音源特定能力と言う『音源の位置と言葉の内容を聞き取る力』も優れており、人よりも正確に音を聞き取ります。
このような優れた聴覚を持っているため、人の声というのを細かく聞きわけ、鮮明に記憶する事ができています。
犬の記憶力には、優れた聴覚が必要不可欠です。
犬の記憶力の秘密2:臭いと記憶の密接な繋がり
犬の記憶力は臭いと密接な繋がりがあります。
人はある臭いをかぐと、特定の感情や景色がよみがえると言われています。これはプルースト現象と言われ、経験した事がある人も多いのではないでしょうか。
実は、犬にもプルースト現象はあると知られており、先ほど紹介した『久しぶりに会う人の匂いで、その人の事を思い出す』というのがそれに当たります。
しかも、犬の嗅覚は人の何万倍も優れていますから、臭いと記憶がより結ばれやすくなっています。人よりも、臭いと記憶が密接です。
人はある臭いをかぐと、特定の感情や景色がよみがえると言われています。これはプルースト現象と言われ、経験した事がある人も多いのではないでしょうか。
実は、犬にもプルースト現象はあると知られており、先ほど紹介した『久しぶりに会う人の匂いで、その人の事を思い出す』というのがそれに当たります。
しかも、犬の嗅覚は人の何万倍も優れていますから、臭いと記憶がより結ばれやすくなっています。人よりも、臭いと記憶が密接です。
犬の記憶力の秘密3:ずば抜けた判断能力
犬の判断力が優れているのをご存知でしょうか。
ミラノ大学で行われた実験で、犬は人の善悪を判断できるということが証明されました。その優れた判断力が、記憶力に多いく関わってきています。
いくら聴覚、嗅覚が優れているとしても、それを正しく判断できる力が無ければ意味がありません。飼い主の顔を覚えるのも、判断力がなけでば記憶しただけになります。
この声は褒められている時、この匂いは昔遊んでくれた人の匂い、と正しく判断しているから、記憶力も正しく働いているのでしょう。
ミラノ大学で行われた実験で、犬は人の善悪を判断できるということが証明されました。その優れた判断力が、記憶力に多いく関わってきています。
いくら聴覚、嗅覚が優れているとしても、それを正しく判断できる力が無ければ意味がありません。飼い主の顔を覚えるのも、判断力がなけでば記憶しただけになります。
この声は褒められている時、この匂いは昔遊んでくれた人の匂い、と正しく判断しているから、記憶力も正しく働いているのでしょう。
犬の記憶力の秘密4:感情と繰り返しが重要
犬は感情で記憶する生き物です。リードを持ったら散歩に行くんだと行動するのも、リードを付けてもらったら散歩に連れて行ってもらえるから嬉しい、と感情を記憶しているから起こす行動です。
犬が記憶力を発揮させるためには、その感情と繰り返しが重要になってきます。
犬は短期記憶の期間がとても短く、お手ができて褒められてもすぐに忘れてできなくなってしまいます。
犬にお手を覚えさせたい時は、お手をしたら褒めてもらえて嬉しいという感情と、それを何回も繰り返すことで、長期的に記憶させることができるようになります。
犬が記憶力を発揮させるためには、その感情と繰り返しが重要になってきます。
犬は短期記憶の期間がとても短く、お手ができて褒められてもすぐに忘れてできなくなってしまいます。
犬にお手を覚えさせたい時は、お手をしたら褒めてもらえて嬉しいという感情と、それを何回も繰り返すことで、長期的に記憶させることができるようになります。
犬の記憶力の秘密5:愛情を持った人ほど長い記憶
冒頭で少し話しましたが、忠犬ハチは愛する主人を何年も覚えて待っていました。スコットランドでも、最愛のご主人が亡くなってから、ご主人のお墓に居続けたという犬もいます。
このように、犬は愛情を持った人ほど長く記憶しているということがわかっています。これは生涯記憶されると言われています。
また、犬が捨てられたりして前の飼い主と違う飼い主の元にいるとします。そして、現在の飼い主からたっぷりの愛情を注がれているとします。そうすると、犬は前の飼い主を忘れることができます。
犬の記憶力は、愛情に大きく左右されます。
このように、犬は愛情を持った人ほど長く記憶しているということがわかっています。これは生涯記憶されると言われています。
また、犬が捨てられたりして前の飼い主と違う飼い主の元にいるとします。そして、現在の飼い主からたっぷりの愛情を注がれているとします。そうすると、犬は前の飼い主を忘れることができます。
犬の記憶力は、愛情に大きく左右されます。
犬の記憶力を鍛える方法
犬には記憶力があると言う事がわかりました。では、その記憶力を鍛えればさまざまな事を覚えられるようになるのでしょうか。
そこで、犬の記憶力を鍛える方法をまとめてみました。どれも、犬の記憶力の秘密に密接にか関わっているもので、効果的です。
犬の記憶力は決して悪くありません。鍛えてあげれば色んな事を吸収してくれるでしょう。
そこで、犬の記憶力を鍛える方法をまとめてみました。どれも、犬の記憶力の秘密に密接にか関わっているもので、効果的です。
犬の記憶力は決して悪くありません。鍛えてあげれば色んな事を吸収してくれるでしょう。
犬の記憶力を鍛える方法1:言葉で褒める
犬の記憶は感情に関連付けされていると言う秘密がありました。それを上手く利用したのが、言葉で褒めると言う事です。
例えば『お手』を覚えさせる時ですが、お手が成功できたら言葉で褒めてあげましょう。
言葉で褒めてあげると、犬は『お手と言われて手を乗せたら褒めてくれる』と嬉しくなり、その感情を記憶して、お手を覚えてます。
このように、『お手』と『褒める言葉』を関連付けてあげてると、犬はお手を長期記憶として覚えるようになっていきます。
例えば『お手』を覚えさせる時ですが、お手が成功できたら言葉で褒めてあげましょう。
言葉で褒めてあげると、犬は『お手と言われて手を乗せたら褒めてくれる』と嬉しくなり、その感情を記憶して、お手を覚えてます。
このように、『お手』と『褒める言葉』を関連付けてあげてると、犬はお手を長期記憶として覚えるようになっていきます。
犬の記憶力を鍛える方法2:コマンドで短く
犬は長い言葉を覚えるのが苦手です。また、長いコマンドを覚える事もできません。
犬の記憶力を鍛えるためには、コマンドを短くしてあげましょう。単純でわかりやすくしてあげるのがポイントです。
時々、悪さをした犬に対して長々と叱っている人がいます。しかし、それでは犬が理解する事はできません。
叱る時も短いコマンドで叱るようにしましょう。そうすると、犬はそのサインを出されたらやってはいけない事なんだと学習して記憶してくれます。
犬の記憶力を鍛えるためには、コマンドを短くしてあげましょう。単純でわかりやすくしてあげるのがポイントです。
時々、悪さをした犬に対して長々と叱っている人がいます。しかし、それでは犬が理解する事はできません。
叱る時も短いコマンドで叱るようにしましょう。そうすると、犬はそのサインを出されたらやってはいけない事なんだと学習して記憶してくれます。
犬の記憶力を鍛える方法3:ものと言葉を組み合わせる
犬が好きなものと言葉を組み合わせると、犬の記憶力は鍛えられます。
例えば、散歩が好きな犬なら散歩をしている時に覚えてもらいたい言葉を言うと、常時より覚えやすくなると言われています。
犬がお気に入りの人形があるなら、それで遊んでいる時にふせなどのしつけを覚えさせるのも良いでしょう。
まずは、犬が好きなものは何なのかを調べましょう。それがわかったら、それを使って言葉を掛けてあげて下さい。その時、褒めてあげることも忘れないようにしましょう。
例えば、散歩が好きな犬なら散歩をしている時に覚えてもらいたい言葉を言うと、常時より覚えやすくなると言われています。
犬がお気に入りの人形があるなら、それで遊んでいる時にふせなどのしつけを覚えさせるのも良いでしょう。
まずは、犬が好きなものは何なのかを調べましょう。それがわかったら、それを使って言葉を掛けてあげて下さい。その時、褒めてあげることも忘れないようにしましょう。
犬は記憶力が良く賢い動物
今回は犬の記憶力についてご紹介しました。
『犬には記憶力がない』と勘違いされる事もありますが、ちゃんと記憶力がある事がわかっていただけたのではないでしょうか。
むしろ、犬には一生覚えていられるような長期記憶というのもありますので、私達よりも記憶力が良いと言えるのではないでしょうか。
愛情を持って接すれば、犬は覚えていてくれます。もし、あなたがペットの犬を可愛がってあげていたならば、久しぶりに会ったとしてもきっと覚えていてくれるはずでしょう。
『犬には記憶力がない』と勘違いされる事もありますが、ちゃんと記憶力がある事がわかっていただけたのではないでしょうか。
むしろ、犬には一生覚えていられるような長期記憶というのもありますので、私達よりも記憶力が良いと言えるのではないでしょうか。
愛情を持って接すれば、犬は覚えていてくれます。もし、あなたがペットの犬を可愛がってあげていたならば、久しぶりに会ったとしてもきっと覚えていてくれるはずでしょう。