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犬の17歳は長生き?犬が長生きするために飼い主ができること

犬の17歳は人間で何歳?

犬の年齢は、犬種の大きさにもよりますが、だいたい平均すると14歳くらいだといわれています。

そんな中、17歳まで生きている犬は「長寿だ」といわれますが、人間の感覚だといったい何歳ぐらいなのでしょう?

小型犬と大型犬で寿命が異なるので、寿命が短い犬の17歳の方がより「長寿」な感じを受けますが、平均的にいえば、犬の17歳は人間の84歳くらいとされています。

犬の年齢

ドッグイヤーなどという言葉もありますが、かつては犬の年齢を人間の年齢に換算する場合に、7倍にするとわかるといわれていた頃もあります。

単純に7倍にしてしまうと、17歳の犬は人間にして119歳という超高齢の扱いになりますが、実際にはそう単純な計算で換算することはできません。

犬の成長は単純に人間の7倍というわけではなく、生後1年半とその後では成長のスピードが異なります。

人間の年齢に換算

犬の成長は人間の4~7倍といわれますが、実際にはもう少し複雑な換算式で割り出すことができます。

犬は生後急速に発育し、1年半で成人年齢に達しますが、その後は成長が緩やかになります。成犬に達したあとは1年で4歳ほど年をとります。2年以降の年齢は以下の換算式で割り出せます。

(はじめの2年:24歳)+[(年齢-2)×4]<歳>

17歳の場合は、「24+(17ー2)×4」で84歳になります。

犬の平均寿命

犬の寿命は、かつては10年を超えると長寿犬といわれていましたが、ドッグフードなど飼育環境が向上したことで犬の寿命も延びています。

犬の平均寿命は14歳程度といわれていますが、小型犬の方が長寿の傾向があります。しかし、小型犬の犬種すべてが14歳よりも長寿なわけでもなく、大型の犬種でも長寿なものもあります。

長寿の犬の特徴

長寿な犬は小型犬が多く、ダックスフントやパピヨン、トイプードルなどが比較的長生きな犬種とされています。日本古来の柴犬も平均寿命は長い方です。

柴犬の中には、26歳まで生きた子もいます。柴犬が長生きなのは、犬種特有の病などがないので、健康に過ごせる可能性が高いためです。

長寿とされている犬種は、犬種特有の重大な病をもたないため、健康なまま老衰で大往生できるものと考えられます。

犬を17歳まで長生きさせるコツ

犬の平均寿命を超え、17歳以上まで長生きしてもらうために、飼い主としてはどのようなことに気を付けてあげればよいのでしょう。

ここでは、愛犬を17歳まで長生きさせてあげるコツをご紹介します。

犬を17歳まで長生きさせるコツ1:適度な筋肉をつける

可愛いからと、室内だけで甘やかして育てたのでは、愛犬は早くに衰え、17歳どころか平均寿命までも生きられません。

犬種に応じた適度な運動をさせてあげることで、生きていくのに必要な筋肉が鍛えられます。

人間に置き換えても、長生きな老人は農作業などで適度に動き、筋肉を維持しているということが理解できるでしょう。

犬を17歳まで長生きさせるコツ2:感情を引き出す

昔の飼い犬は、番犬として飼われていたということもあり、庭につながれたまま、散歩すらしてもらえない犬もいました。

犬の寿命が延びた理由として、犬の健康管理が充実したということもありますが、飼い主が家族として犬と触れ合っていることも大きいでしょう。

飼い主さんが愛犬と触れ合い、犬の感情を引き出してあげることで、生きる喜びを感じ、17歳という年齢までも生きられる犬が増えていると考えられます。

犬を17歳まで長生きさせるコツ3:ストレスを与えない

犬を17歳まで長生きさせたいなら、ストレスを与えないように気を配ってあげることも必要です。人間と同じように、犬もストレスから病気になってしまいます。

適度に運動させ、適度に遊んであげることで、犬のストレスも解消し、平均寿命を超えて17歳の老犬となるまで元気に過ごしてくれるでしょう。

高齢な犬にストレスがかかる原因

愛犬に17歳を超えるような長生きをしてほしいのなら、愛犬がまだ子供の頃や、若くてやんちゃざかりの頃のイメージのままで接するのはやめましょう。

寿命近くなった老犬には思わぬことで、過度なストレスを与えてしまう可能性があります。ここでは高齢な犬のストレスとなってしまう原因をご紹介します。
高齢な犬にストレスがかかる原因
  1. 引っ越し
  2. 十分な睡眠
  3. 安心できる場所
  4. 排泄場所と食事する場所の分離
  5. 過度な運動
  6. 環境
  7. 空腹

高齢な犬にストレスがかかる原因1:引っ越し

犬はなわばりを意識して生きている動物です。引っ越すということは、自分がなわばりだと思っていた場所から離れるということです。

人間でも、高齢になってからの引っ越しでは、体力的にも精神的にも負担が大きくなりますが、犬にとっても見知らぬ土地や見知らぬ家というのは強いストレスになります。

高齢な犬にストレスがかかる原因2:十分な睡眠

人間の高齢者は早起きだと一般的にいわれますが、睡眠が短いわけではなく、早起きに応じて早寝をするようなサイクルになっています。

犬も17歳に近い高齢になると、十分な睡眠時間が必要になります。眠っている犬を無理やり起こして散歩に連れ出すような行為はやめましょう。

8歳を超えるシニア犬では、1日18~19時間程度の睡眠が必要です。

高齢な犬にストレスがかかる原因3:安心できる場所

17歳近い高齢な犬になると、あまり変化を好まなくなります。人間の高齢者に置き換えて考えると理解しやすくなります。

毎日のリズムを守り、毎日平坦な生活を送ることが、もっともストレスを感じずにすみます。17歳に近い老犬には、安心してゆったりと過ごせる場所を与えてあげましょう。

高齢な犬にストレスがかかる原因4:排泄場所と食事する場所の分離

17歳という老犬に限りませんが、犬の排泄場所と食事場所はきちんと分離してあげましょう。

排泄場所と食事場所をきちんと区別することは、子犬のときなどにトレーニングすることですが、老犬になると区別が難しくなったり、そそうしたりすることも増えます。

トイレトレーニングのときのように厳しくしかることはせず、飼い主さんが優しく諭し、速やかに掃除して、愛犬のストレスを取り除いてあげましょう。

高齢な犬にストレスがかかる原因5:過度な運動

老犬だからといって、適度な運動をさせてあげないと、17歳を超え「長寿」と呼ばれるまでに生きながらえることができません。

しかし、「適度」ではなく度を超すと、かえって寿命を短くしてしまいます。犬の17歳は人間の84歳です。84歳の老人に毎日激しい部活動をさせるような行為は避けなければなりません。

高齢な犬にストレスがかかる原因6:環境

若いころには何ともなかったことに対し、ストレスを感じるようになるのが「老いる」ということです。居住環境や散歩の環境など、犬の反応を見ながら見直してあげましょう。

散歩に行きたがらなくなった、息があがりやすくなった、食事が進まなくなったなど、微妙な変化を見逃さず、何が原因でそうなっているのか考えてあげましょう。

高齢な犬にストレスがかかる原因7:空腹

老犬に限らず、空腹は犬にとってストレスになります。ストレスを感じても、成犬の場合は大きな問題になりませんが、子犬や17歳を超えるような老犬にとっては健康状態に直結します。

空腹もストレスになりますが、食べすぎもストレスになるので、愛犬に長生きしてほしいのなら、食事の量やタイミングも愛犬に適したものを見極めてあげましょう。

犬と長寿

いろいろな犬種の最高齢記録が公表されていますが、どうしてそのような情報が得られるのでしょう。

実は、長寿の犬には、表彰をされるチャンスがあるんです。愛犬が、表彰条件を満たしていたら、申請を考えてみましょう。

動物愛護協会による長寿動物表彰

公益財団日本動物愛護協会では、高齢の動物たちを長寿動物として表彰してくれます。認定条件は、かつては一律17歳でしたが、見直されて細分化されました。

10㎏未満の小型犬は18歳以上、20Kg未満の中型犬は15歳以上、40Kg未満の大型犬は13歳以上、40Kgを超える超大型犬は10歳以上とされています。

年齢など条件を証明する書類も必要になるので、詳しくは日本動物愛護協会のホームページを参照してください。
[公財]日本動物愛護協会/長寿動物表彰

愛犬の健康を心がけて少しでも長く一緒に過ごそう

犬の寿命は人間よりも短いとわかっていても、愛犬とは1分1秒でも長く一緒に過ごしたいですよね♪

食事や環境、医療制度などの変化により、犬の寿命は延びていますが、飼い主さんの気遣い次第といった面もあります。

愛犬を健康に保ち、少しでも長く一緒の時を過ごせるように、日常的に気を配ってあげましょう。
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