犬がもつ目の色の特徴
あなたの愛犬の目の色は何色ですか?犬の目の色は、オーソドックスな黒や茶色だけではありません。グレーや青、黄色など、犬の目の色はバリエーションが豊富です。
そんな個性的な目の色には、その色ごとに特徴があり、交配に注意が必要な場合もあります。
黒以外の目の色や神秘的な虹彩を持つ目まで、目の色によって異なる特徴を解りやすく解説します。
そんな個性的な目の色には、その色ごとに特徴があり、交配に注意が必要な場合もあります。
黒以外の目の色や神秘的な虹彩を持つ目まで、目の色によって異なる特徴を解りやすく解説します。
犬がもつ目の色の特徴
- メラニン色素
- 様々な色合い
- 暗闇で光る
犬がもつ目の色の特徴1:メラニン色素
犬の目の色にはたくさんのバリエーションがありますが、どんな色になるのかはメラニン色素の量によって変わってきます。
メラニン色素とは、目の中にある角膜と水晶体の間にある虹彩という組織の中に存在するメラニン細胞が作り出す色素の事をいいます。
このメラニン色素の量によって、犬の目の色だけではなく、被毛や肌の色にも変化が出てきます。また、加齢による影響でも目の色が薄くなる事がありますが、視力に影響はありません。
メラニン色素とは、目の中にある角膜と水晶体の間にある虹彩という組織の中に存在するメラニン細胞が作り出す色素の事をいいます。
このメラニン色素の量によって、犬の目の色だけではなく、被毛や肌の色にも変化が出てきます。また、加齢による影響でも目の色が薄くなる事がありますが、視力に影響はありません。
犬がもつ目の色の特徴2:様々な色合い
犬の目の色は個体によっても色合いや濃淡がさまざまですが、大きく分けると8種類のカラーバリエーションがあります。
柴犬や秋田犬などの日本犬や暗い色合いの被毛を持つ犬に多い黒をはじめ、ライトブランから光の当たり具合で黄色にも見えるイエローブラウン、北方系の犬に多いブルーなど多彩です。
特に神秘的なのは、ハスキーなどに多い左右で瞳の色が異なるオッドアイや、目の中で青と茶色が混ざったように見えるマーブルアイなどがあります。
柴犬や秋田犬などの日本犬や暗い色合いの被毛を持つ犬に多い黒をはじめ、ライトブランから光の当たり具合で黄色にも見えるイエローブラウン、北方系の犬に多いブルーなど多彩です。
特に神秘的なのは、ハスキーなどに多い左右で瞳の色が異なるオッドアイや、目の中で青と茶色が混ざったように見えるマーブルアイなどがあります。
犬がもつ目の色の特徴3:暗闇で光る
夜に愛犬の目を見ると、暗闇の中でもぼんやりと光っていることに気づきます。これは、暗いところでもよく見えるという犬の目の構造によるものです。
犬の目の中には、弱い光でも2倍程度の明るさにして反射させることができる反射板があります。この反射板のおかげで光が増幅され、わずかな光でも見やすくしています。
この反射板が、暗闇の中で犬の目がキラリと光る原因です。
また、反射板を構成する物質は、光が当たると白く輝きます。
犬の目の中には、弱い光でも2倍程度の明るさにして反射させることができる反射板があります。この反射板のおかげで光が増幅され、わずかな光でも見やすくしています。
この反射板が、暗闇の中で犬の目がキラリと光る原因です。
また、反射板を構成する物質は、光が当たると白く輝きます。
犬の目の色の種類とは?
犬の目の色の種類は個体差もありますが、大きく分けると8種類あります。
カラーによってさまざまな特徴がありますが、被毛の色が濃い犬や真っ黒な犬はメラニン色素の量が多いため、ブルーやグレーなどの色素の薄い目が発生する確率はかなり低いです。
また、猫は猫種に関係なく幼少期はみんな青色ですが、犬の場合はそれぞれの犬種の原産地や日光の照射量が関係しています。
高緯度地域や寒冷地では日光の照射量が少ないので、色素の薄い目の色になります。
カラーによってさまざまな特徴がありますが、被毛の色が濃い犬や真っ黒な犬はメラニン色素の量が多いため、ブルーやグレーなどの色素の薄い目が発生する確率はかなり低いです。
また、猫は猫種に関係なく幼少期はみんな青色ですが、犬の場合はそれぞれの犬種の原産地や日光の照射量が関係しています。
高緯度地域や寒冷地では日光の照射量が少ないので、色素の薄い目の色になります。
犬の目の色の種類
- ブラック
- ブラウン
- グレー
- ブルー
- グリーン
- イエロー
- オッドアイ
- マーブルアイ
犬の目の色の種類1:ブラック
犬の目の色の中でも、ブラックはとてもオーソドックスな色で、ほとんどの犬が黒い色の目を持っています。その中でもとくに、秋田犬や紀州犬、柴犬などの日本犬に多く見られます。
ただし、ブラックといっても完全な黒というわけではありません。瞳の色は瞳孔よりも薄い色をしているのが一般的です。
黒い瞳を持つ犬は、全体的に被毛の色も黒やダークブラウンなどの暗色系が多い傾向にあります。また、犬の原産地の日光の照射量によっても左右されます。
ただし、ブラックといっても完全な黒というわけではありません。瞳の色は瞳孔よりも薄い色をしているのが一般的です。
黒い瞳を持つ犬は、全体的に被毛の色も黒やダークブラウンなどの暗色系が多い傾向にあります。また、犬の原産地の日光の照射量によっても左右されます。
代表的な犬種
- 柴犬
- 秋田犬
- 紀州犬
犬の目の色の種類2:ブラウン
ブラウンは、犬の目の色の中でもブラックに次いで多いカラーです。
一言でブラウンと言っても、ライトブラウンと呼ばれる明るめの茶色から濃褐色のダークブラウンまで、非常に幅の広いカラーです。
ブラウンの中には、かすかにグレーが混ざっていたり、光の当たり方や光量によって黄色っぽく見えるほど色素の薄い色もあります。
目の色がブラウンの犬は、被毛も茶色や褐色系が多く、レッドカラーやチョコレートカラーの被毛を持つ犬に多い色でもあります。
一言でブラウンと言っても、ライトブラウンと呼ばれる明るめの茶色から濃褐色のダークブラウンまで、非常に幅の広いカラーです。
ブラウンの中には、かすかにグレーが混ざっていたり、光の当たり方や光量によって黄色っぽく見えるほど色素の薄い色もあります。
目の色がブラウンの犬は、被毛も茶色や褐色系が多く、レッドカラーやチョコレートカラーの被毛を持つ犬に多い色でもあります。
代表的な犬種
- ミニチュアダックスフンド
- ポメラニアン
- チワワ
犬の目の色の種類3:グレー
犬の目の色で薄い灰色を帯びたグレーは、被毛の色素が薄くなっているグレーやブルー、イザベラ(ブルーや栗色に薄い紫がかかっているような毛色)の毛色の犬に多く見られます。
個体によっては少しグリーンがかかっているように見えることがあります。グレーの目の色は、ブルーよりもメラニン色素が多いのが特徴です。
グレーは、この色がスタンダートと規定されていない限り、遺伝的な特徴を持っている場合があるため、あまり好ましくないとされています。
個体によっては少しグリーンがかかっているように見えることがあります。グレーの目の色は、ブルーよりもメラニン色素が多いのが特徴です。
グレーは、この色がスタンダートと規定されていない限り、遺伝的な特徴を持っている場合があるため、あまり好ましくないとされています。
代表的な犬種
- ラブラドールレトリバー
- ミニチュアダックスフンド
- チワワ
犬の目の色の種類4:ブルー
太陽の光を浴びて、ブルーに輝く美しい目を持った犬を見たことはありませんか?
ブルーの目を持つ犬は、主に北方で育った犬種が多く、その中でもよく知られているのは、以前にのあったハスキーやアラスカンマラミュートなどです。
ハスキーやアラスカンマラミュートなどの犬種では、被毛の色に関係なくどんな毛色の犬にもブルーの目は現れています。
シルバーと白の被毛にアイスブルーの瞳を持った犬は、まるで北欧の狼のような凛々しさを感じます。
ブルーの目を持つ犬は、主に北方で育った犬種が多く、その中でもよく知られているのは、以前にのあったハスキーやアラスカンマラミュートなどです。
ハスキーやアラスカンマラミュートなどの犬種では、被毛の色に関係なくどんな毛色の犬にもブルーの目は現れています。
シルバーと白の被毛にアイスブルーの瞳を持った犬は、まるで北欧の狼のような凛々しさを感じます。
代表的な犬種
- シベリアンハスキー
- アラスカンマラニュート
- コリーやシェルティ
犬の目の色の種類5:グリーン
グリーンは、光の当たり具合によっては薄いグレーにも見える場合もありますが、犬の中ではかなり珍しいカラーになります。
グリーンの目は、虹彩の中にあるメラニンが極端に少ない個体に現れますが、これは、光が眼のレンズを通るときに屈折するため、ごくまれに現れる色です。
グレーの目の色の犬と同じような性質を持っていて、グリーンの目を持つ犬にも遺伝的な特徴があるため、ブリーディングの際には注意が必要と言われています。
グリーンの目は、虹彩の中にあるメラニンが極端に少ない個体に現れますが、これは、光が眼のレンズを通るときに屈折するため、ごくまれに現れる色です。
グレーの目の色の犬と同じような性質を持っていて、グリーンの目を持つ犬にも遺伝的な特徴があるため、ブリーディングの際には注意が必要と言われています。
代表的な犬種
- マルチーズ
- ダックスフンド
犬の目の色の種類6:イエロー
イエローは猫の目に多く見られますが、犬の目の色の中ではイエローは比較的珍しく、ブラウンにグレーが混じってイエローに見える場合もあります。
しかし、野生の狼にはイエローの目の色の個体が見られるので、遺伝的に引き継いでいる犬もいるようです。また、イエローの目は白い被毛の犬に出やすいとも言われています。
個体差もありますが、幼少期は青かった目が、年を重ねるごとに緑がかってきて、成犬になる頃には綺麗なイエローの瞳になった、という事例もあります。
しかし、野生の狼にはイエローの目の色の個体が見られるので、遺伝的に引き継いでいる犬もいるようです。また、イエローの目は白い被毛の犬に出やすいとも言われています。
個体差もありますが、幼少期は青かった目が、年を重ねるごとに緑がかってきて、成犬になる頃には綺麗なイエローの瞳になった、という事例もあります。
代表的な犬種
- チワワ
- トイプードル
- ミニチュアダックスフンド
:犬の目の色の種類7:オッドアイ
オッドアイとは、別名バイアイとも呼ばれ、左右の目の色が異なる色をしています。
オッドアイには遺伝性のものと後天的なものがありますが、例外的にシベリアンハスキーのオッドアイは犬種の標準として認められています。
ハスキーのオッドアイは、日光照射の少ない北方地域で生まれたものが、日光照射の多い南方の地域に移動したため、メラニン色素の多い茶色い目になったと考えられています。
そのため、ハスキーのオッドアイは遺伝や後天的なものではなく、環境変化だとされています。
オッドアイには遺伝性のものと後天的なものがありますが、例外的にシベリアンハスキーのオッドアイは犬種の標準として認められています。
ハスキーのオッドアイは、日光照射の少ない北方地域で生まれたものが、日光照射の多い南方の地域に移動したため、メラニン色素の多い茶色い目になったと考えられています。
そのため、ハスキーのオッドアイは遺伝や後天的なものではなく、環境変化だとされています。
代表的な犬種
- シベリアンハスキー
- シェルティ
- ボーダーコリー
犬の目の色の種類8:マーブルアイ
オッドアイと並んで神秘的と言われている犬の目の色にマーブルアイがあります。これは、左右で目の色が異なるオッドアイとは違い、1つの目の中に2種類の色が混ざっています。
マーブルアイは、1つの目の中でブラウンとブルーが混ざりあったような色で、基本的にはどのような犬種でもマーブルアイを持った個体が産まれる可能性があります。
ただし、メラニン色素が多いブラックやダークブラウンなどの被毛を持つ個体には、マーブルアイを持つ犬が生まれる確率が低いです。
マーブルアイは、1つの目の中でブラウンとブルーが混ざりあったような色で、基本的にはどのような犬種でもマーブルアイを持った個体が産まれる可能性があります。
ただし、メラニン色素が多いブラックやダークブラウンなどの被毛を持つ個体には、マーブルアイを持つ犬が生まれる確率が低いです。
代表的な犬種
- シェルティー
- ボーダーコリー
- ミニチュアダックスフンド
犬の目の形の種類
犬の目の形は、目の色と同じようにさまざまな種類があり、基本的な丸型をはじめ、三角型やアーモンド型など、大きく3種類に分けることができます。
犬の目の形はそれぞれの犬種ごとに理想の形が決められています。犬種標準またはスタンダートといわれるもので、その犬種にとっての理想の顔立ちなどが細かく定められています。
犬の目の形はそれぞれの犬種ごとに理想の形が決められています。犬種標準またはスタンダートといわれるもので、その犬種にとっての理想の顔立ちなどが細かく定められています。
犬の目の形の種類
- 丸型
- 三角型
- アーモンド型
犬の目の形の種類1:丸型
丸型の目は、サーキュラ・アイとも呼ばれ、卵型、または楕円形のオーヴァル・アイや、パグなどに多い、飛び出し気味の大きな丸い目のバルギング・アイ(出目)なども含まれます。
オーヴァル・アイとバルギング・アイは、もともとは丸型の目であるサーキュラ・アイから派生したものと言われていて、大きく分類する場合は丸型に該当します。
特にサーキュラ・アイとオーヴァル・アイは特徴がとてもよく似ているので、1つの目の形としてまとめられる場合もあります。
オーヴァル・アイとバルギング・アイは、もともとは丸型の目であるサーキュラ・アイから派生したものと言われていて、大きく分類する場合は丸型に該当します。
特にサーキュラ・アイとオーヴァル・アイは特徴がとてもよく似ているので、1つの目の形としてまとめられる場合もあります。
代表的な犬種
- チワワ
- フレンチブルドッグ
- パグ
犬の目の形の種類2:三角型
三角型の目は、トライアンギュラー・アイとも呼ばれ、日本犬の特徴の1つにもなっています。目尻が少し釣り上がり気味なので三角形のような形に見えるためこう呼ばれています。
日本犬の多くが、このトライアンギュラー・アイを持っており、きりりと巻いた尾や引き締まった体格と相まって、とても凛々しい印象を受けます。
日本犬の他にも、ブル・テリアなどがトライアンギュラー・アイを持っていて、スラリとした鼻筋を引き立てるのに一役買っています。
日本犬の多くが、このトライアンギュラー・アイを持っており、きりりと巻いた尾や引き締まった体格と相まって、とても凛々しい印象を受けます。
日本犬の他にも、ブル・テリアなどがトライアンギュラー・アイを持っていて、スラリとした鼻筋を引き立てるのに一役買っています。
代表的な犬種
- 秋田犬
- 柴犬
- ブル・テリア
犬の目の形の種類3:アーモンド型
犬の中でも特に洋犬に多いのが、アーモンド型の目です。別名アーモンド・アイともいわれ、両端が尖った形の楕円形で、文字通りアーモンドのような形をしています。
トイ・プードルなどがアーモンド・アイをスタンダートな目の形として定めていますが、それはあくまでもドッグショーなどに出る場合で、一般的には大きくて丸い目がです。
アーモンド・アイは、愛らしさの中に知的な雰囲気をもつ美形なタイプの犬に多く見ることができます。
トイ・プードルなどがアーモンド・アイをスタンダートな目の形として定めていますが、それはあくまでもドッグショーなどに出る場合で、一般的には大きくて丸い目がです。
アーモンド・アイは、愛らしさの中に知的な雰囲気をもつ美形なタイプの犬に多く見ることができます。
代表的な犬種
- トイ・プードル
- サモエド
- ジャーマン・シェパード
多様な目の色からお気に入りの犬種を探してみよう
犬の目の色や形には沢山の種類があります。
一般的なブラウンの目の犬もいれば、まるで野生の狼のように神秘的な目をした犬、光の加減で薄いグレーやグリーンに変わる色を持つ犬もいます。
左右で色彩の異なるオッドアイや、目の中で薄いブラウンとブルーが混じり合ったマーブルアイなどは、幸運を呼ぶ目として一部でになっています。
犬を買うときに、どんな犬種がいいのか迷った時には、目の形や目の色にも注意を向けてみてください。きっと、あなたのお気に入りの目をもった子に出会うことができるでしょう。
一般的なブラウンの目の犬もいれば、まるで野生の狼のように神秘的な目をした犬、光の加減で薄いグレーやグリーンに変わる色を持つ犬もいます。
左右で色彩の異なるオッドアイや、目の中で薄いブラウンとブルーが混じり合ったマーブルアイなどは、幸運を呼ぶ目として一部でになっています。
犬を買うときに、どんな犬種がいいのか迷った時には、目の形や目の色にも注意を向けてみてください。きっと、あなたのお気に入りの目をもった子に出会うことができるでしょう。